タグ検索でかずさ196件見つかりました。

前の20件  1  2  3  4  5  6  7  8  次の20件

8 大聖堂にて / 2015年3月8日

「……分かった」  「それと、ちょっと、かずさを借りても良いかな」  えっ、と、二人は同時に言う。  「別に、とって喰おう、というわけじゃ、ないんだけどなあ」  「何……」かずさは、構える。  「もう一度、大聖堂に行きたいんだけど、付き合ってくれないかな?」  * * * * *  「やっぱり、凄い迫力だよね。かずさは、大聖堂、良く来るの?」  祭壇を見上げながら、雪菜は、独り言のように、かずさに質問する。  「来ないね。ハプスブルグ家の富と権力を誇示する豪華絢爛なゴシック建築、実質的にハプスブルグ家…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%a3%b8%a1%... - 2015年06月22日更新

6 ウィーンの冬馬曜子 / 2015年3月7日

 かずさのプラハ公演は中止された。  かずさは、中止する気は無かった。だが、自分の弾いているピアノの状態を把握できない程、精神状態が不安定なかずさに替わって、春希が、デュシャーブル氏と相談して、中止を決めた。  かずさのピアノに、唯一の弱点があるとすれば、その時の感情に影響されてしまう危うさ、だろう。良い方に影響すれば、誰よりも高く飛翔できる。だが、悪い方に影響すれば、その音は輝きを鈍らせる。  かずさは、最初、怒り狂った素振りを見せたが、結局、しぶしぶ承諾した。  春希は、全てを自分の責任として、かずさ

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%a3%b6%a1%... - 2015年06月22日更新

1.5 甘い生活 / 2014年12月24日

。  「おかえり、春希」  「ただいま、かずさ」  「外、寒かったろ。唇が氷みたいに冷たいぞ」  「ちょっと冷えて来た。二日後には、今年二回目の雪が降るみたいだぞ」  「そうか。早く入って」  そういって、かずさはスタスタとリビングに向かった。  かずさは、春希の荷物を持とうとはしない。  春希が、絶対に持たせないから。  彼女の十本の指は、ピアノを弾くことと、彼を抱きしめ、愛撫し、時に背中に爪を立てる以外には、使われないし、使わせない。  ……あれから二年。  北原かずさ、芸名・冬馬かずさは、ピアノを続…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%a3%b1%a1%... - 2017年03月12日更新

Introduction

ろう……。  [[目次>かずさTrue√After「Not Love , But Affection」]] / [[続き>1 宣戦布告 / 2014年11月19日]]  ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/Introducti... - 2016年01月04日更新

ハロウィン狂想曲

かずさTエンド後のウィーンでの話になります。 「トリックオアトリート!」 春希が仕事を終えて自宅に帰って来ると玄関でかずさの声が出迎えた。 そういえば今日はハロウィンだったな、と春希は思い出した。日本人である自分にはあまり馴染みの無い風習ではあるがここはヨーロッパのウィーンである。本場ケルトやアメリカ程ではないが最近街並にはハロウィン独特の飾り付けがチラホラとなされ、そこそこの風情を見せていた。 かずさが日本を離れて5年以上が経っており、こちらの風習に馴染んでいるのを事ある毎に見せ付けられていたし、…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%a5%cf%a5%... - 2015年10月31日更新

春希はジゴロ

 ミニアフターストーリー かずさENDの後の話    「すまない、北原。ちょっとこの企画書、目を通してくれないか」  「あ、ずるい松ちゃん。北原君は私の仕事の手伝いをしてくれるのよ。」  かつてのように、便利屋として先輩の仕事の面倒を春希はみている。  「おい、お前らいい加減にしないか。」  と浜田さんの困惑した声が。  「いえ、いいんですよ。今は少し手が空いていますし、ナイツレコードさんとの打ち合わせまでの約束ですから。」  今では春希も受ける仕事を選び、余裕を持って対応している。  「こらこら、い…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%bd%d5%b4%... - 2015年09月03日更新

君のそばにいるために

ながら、素行不良で、学園一の問題児の冬馬かずさを、 バンドのメンバーに引っ張り込むことに、俺は奇跡的に成功した。 当時の俺は、練習をはじめて約半年、下手にクソがつくようなギタリストであったが。 三人が揃った時、学園祭まであと約三週間しかなく、時間的には絶望的な状況だった。 それでも俺達三人は、抜群の音楽的才能を持ったかずさの指導の下、厳しくて、苦しくて、 眠くて、でもそれ以上に楽しかった練習を経て、 学園祭のステージに上がることができた。 俺達のバンドパフォーマンスは、熱狂的な盛り上がりを見せ、また…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%b7%af%a4%... - 2015年07月18日更新

舞踏会にて

[[:Tags:かずさ]][[:Tags:春希]][[:Tags:親志]] かずさT後の話です ---- ウィーン 冬馬かずさ宅 ---- 「日本からの手紙? 母さんから?」 「曜子さん『経由』で」  かずさの問いに春希はそう答えつつ、かずさの前で封筒を開けた。  『経由』を強調したのは、それが曜子が内容確認済みとのことを強調するためだ。  かずさも春希も日本には関わらないように活動している。連絡先も公開していないので、友人やマスコミからの知らせは基本的に春希たちの元に届かない。  ただ、一度だけ例…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%c9%f1%c6%... - 2014年04月03日更新

第七十六話「しばしの別れ(4)」

うか。  皆様、今年一年いい子にしていたかずさにプレゼントをよろしくお願いします」 「子供扱いすんな。  あー。みんな、こんな日に呼び出してゴメン。  メリークリスマスということで、こちらからもプレゼントがあります。これからもよろしく」  皆が色とりどりのプレゼント袋をかずさに渡した 「メリークリスマス。かずさ。これ、雪菜と一緒に選んだよ」 「メリークリスマス。これはソースケとわたしから」 「メリークリスマス。かずささん。社長とわたしからです」 「メリークリスマス。かずささん。ニューヨークでのお礼も兼ねま…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%c2%e8%bc%... - 2015年04月28日更新

第七十五話「しばしの別れ(3)」

一緒に、ビジネスの話も順調に進んだ。特にかずさへの取材については、今まで春希との「お友達仕事」でなあなあになっていた取材の条件等についていろいろ詰めが行われた。  春希にとって意外だったのは、吉松編集長が実はヨーロッパでいろいろ忙しく、かずさにそれほど密着して取材するわけではないということだった。  とは言え、吉松編集長の取材にかける意欲には並々ならぬものがあるようだった。ワインも手伝ってか、編集長はだんだん饒舌になってきた。  言葉こそ控え目だったが、話の節々で隠しきれない熱意がちらほら漏れ出てきていた…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%c2%e8%bc%... - 2015年04月28日更新

第七十四話「しばしの別れ(2)」

今年も皆様にはお世話になりました。来年もかずさをよろしくお願いします。それではメリークリスマス。乾杯」 「乾杯」 「乾杯」  グラスの合わされる音が静かに響いた。  曜子はグラスに口を軽くつけただけでソムリエに渡した。ソムリエはそれを厨房へ持っていった。  「あれは?」  ベレンガリアの問いに曜子が答える。 「飲む代わりにわたしの料理に入れてもらうのよ。もったいないしね。みんなはわたしの分まで飲んで食べてちょうだい」 「悪いわね。曜子」  間もなく皆の前にオードブルが運ばれて来たが、曜子の皿だけは軽めの…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%c2%e8%bc%... - 2015年04月28日更新

雪菜Trueアフター「月への恋」

その後の物語です。  千晶、小春、麻里をかずさにからめるほか、春希、かずさ、雪菜の3人の仲を話にしていきます。  連載中です。 (2015/4/28 [[第七十五話「しばしの別れ(3)」]][[第七十六話「しばしの別れ(4)」]]を投稿) ---- <第1部 式までの日々>  [[第一話「愛の怨嗟」>雪菜Trueアフター「月への恋」第一話「愛の怨嗟」]]  [[第二話「千晶との邂逅」]]  [[第三話「罠の舞台〜第1幕」]]  [[第四話「罠の舞台〜第2幕」]]  [[第五話「罠の舞台〜第3幕…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%c0%e3%ba%... - 2015年04月28日更新

12月25日

……」  拗ねて尖った冬馬の……いや、かずさの唇が、そんな可愛らしい、女の子みたいな不満を漏らす。 「……ごめん」 「……」 「ごめん、かずさ」 「仕方ない……許す」  『まだなれてない』なんて当然の言い訳を、聞き入れてくれるはずもないくらい、かずさは、かずさと呼ばれることに飢えていた。 「そもそも、お前は恋人の名前を呼ばないどころか、他人の家の親を名前で呼ぶだなんて非常識にもほどがあるだろ。春希のくせに生意気だ」  そんなガキ大将みたいに言わなくても……。  もしかしてもしかしなくとも…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/12%b7%ee25... - 2014年04月17日更新

恋人

// 最初に"//"が入っているのはコメント行です。この行は実際のページでは見えません。 // 以下の行はすべてコメントになるので、実際に表示させたい場合は最初の"//"を削除して下さい。 // // タイトル // 上のタイトル欄に必ず記入してください。 // // タグ情報管理 // 編集欄の下のタグ欄(タグ(任意)ってとこです)でこのページにタグを登録できます。 // とりあえずキャラ名とジャンル的なものを2,3個ほど登録して頂けると幸いです。 // 登録していただければタグの検索とかが出来るように…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%ce%f8%bf%... - 2014年01月14日更新

第七十三話「しばしの別れ(1)」

あ、ああ。トルコと欧州と聞いている。冬馬かずさの取材も含んでのことだろうな」 「ぐ…そうですか」  たちまち軽く表情を曇らせ、言葉を詰まらせる春希を麻理は茶化しにかかった。 「まさか北原、こんな美味しい業務支援の話もらえたというのに、自分のネタ元編集長に取られたとか思ってるんじゃないだろうな?」 「い、いえ! そんなこと…」 「顔に出てるぞ。やっぱり嫉妬深いな、北原は。  その分だと私も夏のニューヨークの件できっと北原にさぞかし恨まれているんだろうなぁ…」 「いえいえ! そんな事ないです!」  慌てて繕…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%c2%e8%bc%... - 2015年04月10日更新

かずさの秘め事

 かずさtrue endの後 ウィーンにて 「あっ 今少し動いたよなあ」  大きくなったお腹をそっと触って春希が語りかける。  「ああ、最近よく動いているぞ、この子は。私は少し体が重くなって、少し大変だがな。」  かずさも、自分のお腹を優しく撫でながら、嬉しそうに言う。  かずさが妊娠してはや7ヶ月、夜の寝室で夫婦二人の穏やかな会話が続く。  今はすっかり安定期を迎え、かずさも妊婦として余裕が出てきた。  だが、かずさは少しばかり不満がある。  それは、余りにも自分に対して、春希が過保護かつ神経質…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%a4%ab%a4%... - 2015年03月23日更新

第六十七話「病床六小節(上)」

れを見てしてやったりといった顔をしているかずさの様子を見れば、かずさがどういう意図でどういうごまかし方をして麻理を連れて来たか丸わかりであった。  麻理はひきつり笑いながら自己紹介した。 「どうも。過分な紹介に預かりまして。風岡麻理と申します。かずささんにはニューヨークで取材に応じていただき、大変感謝しています」 「どうも…娘がお世話になりまして」 「冬馬曜子さんのニュース、ニューヨークで聞き大変残念に思いました。まだまだこれからという時のご引退、御心中お察しいたします」  麻理のその挨拶を聞き、かず…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%c2%e8%cf%... - 2014年11月11日更新

余興

差しに一瞬たじろぐ。 「あなたのこと、かずさのこと、いろいろわかったわ。会話するよりよっぽどね。演奏してくれてありがとう」 「あ、いえ……どうも」  今の遊びの演奏だけで何かを感じ取った曜子さんは、やっぱりプロのアーティストだなと実感する。外見の印象もあるけど、常人とは一線を画している気がして、よくわからないけどかっこいいと感じた。 「私の要望には応えてくれなかったけれど。選曲も古くて陰気で全然私好みじゃないし」 「ご、ごめんなさい」 ……アーティストの言うことはやっぱり難しい。 「まあいい…

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%cd%be%b6%... - 2014年04月17日更新

第五十四話「結婚を祝う会にて(4)」

奏であった。  演奏が終わると雪菜は「かずさ、ありがとう!」と声をかけたが、かずさは春希と雪菜に軽く手をふり笑顔を返すと、軽く観客に頭を下げ舞台を降りてしまった。  雪菜はかずさを呼び止めようとしたが、小春の司会に遮られた。 「雪菜さん、素晴らしい歌声でした。普段から鍛えておられるだけありますね」 「え、ええ…」 「普段からカラオケでも友人の方そっちのけで歌っておられるだけありますね」 「あ、あはは。やだな。もう」  小春がそんなネタをふっているうちにかずさは引っ込んでしまった。  ----  …

https://seesaawiki.jp/white_album2_ss/d/%c2%e8%b8%... - 2014年09月28日更新

前の20件  1  2  3  4  5  6  7  8  次の20件

どなたでも編集できます