火属性の精霊、リヴェータ・イレのこと。種族は戦士。
 イベント「覇眼戦線」シリーズの主人公(の一人)である*1が、その主役イベントの開催前後でイメージ戦略を大きく変更されたと思われるキャラである。

キャラ概要

共通

 ウィズセレクション限定の精霊として初登場した。
 争いの絶えぬ異界(戦乱の歴史を繰り返す異界)出身。
 傭兵団「ハーツ・オブ・クイーン」のリーダー(総司令官)。
 右眼が青、左眼が赤のオッドアイが特徴。特に左眼は煌眼と呼ばれ燐光を放つ描写がある。
 「ハーツ・オブ・クイーン」の宿敵として「グラン・ファランクス騎士団」が存在し、グラン・ファランクスを率いるルドヴィカもまたリヴェータと同郷の出であると同時に宿敵同士である(あった)。

 複数のバージョンが存在するが、グリココラボ版という例外*2とタッグカードを除きすべて火属性となっている。
 タッグカードはすべてルドヴィカとのタッグだったが、2019年クリスマス版では初めてルドヴィカ以外(ジミー)とのタッグとなった。
 逆にルドヴィカはリヴェータ以外とはタッグカードになっていない。相手がいないだけとか言わない。

覇眼戦線以前

 傭兵団「ハーツ・オブ・クイーン」のリーダーといえば聞こえはよいが、ハーツ・オブ・クイーンは「現世を煉獄に変える戦慄の傭兵団」という恐ろしげな肩書を有しており、実際にルドヴィカのストーリーを読む限り野盗同然の武装集団である。
 リヴェータも敵を拷問に掛けながら殺していくのが好きで、敵だけでなく弱音を吐く味方すら殺すという非常に残虐な性格の持ち主であった。人によってはクズと認定するほど。
 必然的に彼女の対抗者であるルドヴィカのほうがどちらかといえば一種のヒーローのような書かれ方すらされている(結局互いの争いで周りを焦土へと変えるので民衆にとって迷惑な存在であるのは変わらないのだが)。

 このようにキャラ的には人によって評価が大きくわかれそうな性格なのだが、一方で性能としてはファムフレイと同じAS:属性特効、SS:3T遅延であり非常に評価が高かった。
 特に雷のファム・水のフレイが通常のクリスタルガチャで登場する*3のに対しリヴェータは当時期間限定であったウィズセレでしか登場しなかったため希少価値が高かった。
 そのためか、性能票気味ではあるが第2回グランプリで3位、マジカルグリコグランプリで5位という高い成績を収め、限定精霊化(2種)、主役イベントの制作、白猫プロジェクトへの出演が決まった。(外見も凛としており男に媚びない姿勢でカッコいいという事でも評価は高い)
 そして制作された主役イベントが「覇眼戦線」だったのだが…。

覇眼戦線以降

 イベント主人公がドSな悪人なのは流石に問題があると判断されたためか知らないが、「覇眼戦線」でのリヴェータの性格は初登場時のテキストからはだいぶかけ離れたものになった。
 端的に言うと普通に悪人ではなくなり、ハーツ・オブ・クイーンもだいぶまっとうな傭兵団となった。ただしリヴェータがドSで偉そうな口調なのは変わっておらず、初対面の黒猫氏や師匠にも結構酷い脅しを掛けている。
 また特別な名前がついているものの具体的な説明の無かった(はずの)煌眼・凛眼について、特別な力を有する「覇眼」であることがはっきりさせられた。

 一方で割を食った感があるのがライバルキャラであるルドヴィカで、リヴェータとルドヴィカの対立の原因が「かつてリヴェータの一族に仕える一族の娘であったルドヴィカが、主であるリヴェータの父親を殺したため」という設定がこのイベントで生まれてしまった。
 そのためヒーロー寄りのポジションから「主君殺しであり主人公の父親の仇」へと一気に印象が変わってしまった(覇眼1では敵ポジションであったため仕方ないが)。
 また、覇眼1ではルドヴィカは出てくるものの、イベントで直接敵対する事がない(ラスボスはルドヴィカの右腕のギルベイン)。
 ただしこの時点で既にルドヴィカのこの行動には裏があったという伏線が張られており、実際3500万DL記念、3周年ルドヴィカでも伏線が張られ、続編の覇眼戦線2にて真の仇がイリシオス・ゲーであったことが明かされた。
 (ただしリヴェータ父に関しては覇眼戦線3以降も様々な後付設定が付加されており、正直ややこしいことになっている…)

 結局覇眼戦線2のラストにてリヴェータとルドヴィカは和解を果たし、また仇であったゲーはアシュタルの手で倒され、以降二人は共闘と相互理解を重ねていくことになる。

かき氷事件について

 初期のリヴェータのドSな性格を象徴するネタとしてかき氷事件がある。
 これは2014夏ver.(水着ver.)として登場した際のテキストで描かれた出来事で、慰安と称してハーツ・オブ・クイーン幹部に大量のかき氷をぶっ倒れるまで無理矢理食べさせるという実質的な拷問である。

 覇眼戦線開催に伴うキャラ変更でこの事件もひょっとしたら黒歴史になったのでは、と思いきや、覇眼戦線3にてまさかのこの事件への言及がなされた。
 さらに2018年7月の魔道杯のプレストーリーにてナナがこのときの場面に遭遇した様子が描かれた。しかもこのときのリヴェータは既に黒猫の人のことを知っておりその上で精霊として黒猫の人に力を貸すことをナナに約束しているため、この事件が覇眼戦線1の後に起こったのではという可能性が示された。あるいは覇眼戦線3の戦乱が落ち着いた後で再現した、もしくはハーツ・オブ・クイーンの毎年恒例行事であったのかもしれないが。

 なおリヴェータの右腕であり幼馴染でもあるジミーは、おそらくこの事件時のテキストが初登場(ただし名前だけ)。

イヴェータ、イベータ

 覇眼戦線1イベント報酬版のリヴェータを特にこう呼んでガチャ産と区別する時期があった。どちらも同じ火属性・遅延スキル(ただし初登場時は遅延がなく、L化で遅延が付与された)で見分けが付けづらかったためと思われる。

余談

  • 「性格面では賛否分かれるが性能面が高く評価されグランプリ入賞を果たし、主役イベントが開催される」という点ではディートリヒと共通するようにも見えるが、ディートリヒは時々ネタキャラ化しつつも「目的のためなら味方も切り捨てる冷徹さ」「復讐者」等のダークヒーロー路線を登場当初から現在まで(白猫は除く)変えておらずある意味対照的である。
    また(偶然だろうが)ディートリヒも覇眼のような特殊な力こそないものの常人にはない特徴を右眼に有しており、そのため眼帯やモノクルでその眼を隠している。
  • (あくまでも個人的な印象だが)リヴェータとルドヴィカの関係は、アニメ「キルラキル」の主人公・纏流子とライバルキャラ・鬼龍院皐月の関係に似ている、気がする。
    • 主人公のイメージカラーが赤でライバルのイメージカラーが青や白。
    • ガサツな印象だが根はいい子な主人公と凛としつつ苛烈な性格のライバル。
    • 流子も皐月のことを父親の仇ではないかと疑っていたことがある。もっともこちらは誤解であった一方、ルドヴィカがリヴェータの父親を殺したことは(ゲーの陰謀のせいでありルドヴィカの本意ではないとはいえ)事実だったのだが。
    • 幼少の頃実の姉妹のように過ごしていたリヴェータとルドヴィカと、実の姉妹であったことが終盤明らかにされた流子と皐月。
    • 最終的に和解を果たし、黒幕打倒のため共闘する。

関連項目

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