(いぶきすいか / Suika Ibuki / Ibuki Suika)

伊吹萃香

  • 伊吹
    • 伊吹童子(いぶきどうじ)
      • 「御伽草子」による酒呑童子の出生。
        鬼神と恐れられる伊吹の弥三郎と、近江の大野木の娘の子。
        鬼子として恐れられ伊吹山に捨てられ、 伊吹大明神の庇護下で育って術などを覚えるが、乱暴者に育ったため伊吹山を追放される。
        やむを得ず比叡山に行くが、仏僧と山王権現の力に敗れたため、逃げた先の大江山に岩屋を立て棲み付く。
        後、酒呑童子と呼ばれ畏れられるようになる。
  • 萃香
    • 萃(あつまる、あつめる)→密
    • 香りは拡散する→疎
      • 萃夢想の幽々子ストーリーでこの話がある。
      • 集めるの意味を持たせたのは「(対戦ゲームである萃夢想で)なぜ戦うかの理由が必要だったから」*1
  • 萃(すい、あつめる)
    • 酔っ払いの「酔(スイ)」から転じて「萃(スイ)」になった。*2
      • 酔の旧字体は醉。
      • 萃香はいつも酒を呑み、酔っている。
    • 艸(くさかんむり)に卒
      • 卒は小物、細かく分散したもの、または細かいものの集まりを意味する。→疎と密の両義性を持つ
    • 艸を使った同じ意味を持つ漢字として、蒐(あつめる)がある。
      • 「鬼」の字が含まれる。
      • 蒐には茜(あかね)の意味もある(→見た目・道具の項を参照。)

備考
  • 伊吹
    • 伊吹山
      • 岐阜県と滋賀県の県境にまたがる霊峰。
    • 伊吹の弥三郎
      • 伊吹童子の父親とされる鬼神。伊吹大明神の関連から八岐大蛇の末裔とされることもある。
      • 伝説の元になったのは源氏側の武士、柏原の弥三郎。
        平氏との戦いで武勲を上げて領地を与えられるが圧政に加えて横領も行ったため、
        主君の近江の佐々木定綱に討伐されるが、山中に逃げ込んで山賊になる。
        その後、佐々木定綱の四男、佐々木信綱によって討伐される。
        死後も、鬼神として地元で畏れられた。
    • 御伽草子の「酒呑童子」には大江山を伊吹山とする異本がある。
      • ちなみに、博麗霊夢の元ネタと思われるハクレイ酒造は大江山の北西、そう遠くない所に位置する。
  • 京都府大江山・酒呑童子の里に鬼の岩戸と呼ばれる場所が存在する。実物は子供ならば入れる程度の大きさ。
  • 鬼は嘘が嫌い
      • 酒呑童子の死に際の「鬼に横道なきものを」から
  • 香、鬼、疎密、八雲紫の友人、「鬼の萃まる所に人間も妖怪も居れる物か!」など
    • 『夜窓鬼談』(明治22年、著:石川鴻斎)から?
      • 現代語訳版が2003年12月に出てるので、東方萃夢想の開発時期には符号する。
      • 小泉八雲(ラフカディオ ・ ハーン)が『怪談(Kwaidan)』(明治37年) の原拠にした本の1つでもある。
そもそも天上に上がり気を発する精魂は、その濃さ薄さに応じて自ずと融ける時が決まっている。
理にしたがっていえば、寿命百年の狐は千年生きられる鬼神にはなれないし、
寿命千年の亀は万年も続く霊力を発揮することはできない。
蘭や麝香のかぐわしい香りが十日もすれば消えてしまうのと同じことだ。
もし死者がことごとく鬼になってしまうならば、
永久に滅びることなく、王充のいうところの、「道路の上一歩にして一鬼」といったことになり、
巷は鬼で埋め尽くされ、人間のいられる場所などなくなるはずである。
 (『夜窓鬼談』 現代語訳版より)
  • 萃香
    • 福岡県久留米の老舗ホテル「萃香園」。
      • 読みは「すいこう」えん。
      • ビアガーデンも有名。

二つ名

  • 萃まる夢、幻、そして百鬼夜行 (東方萃夢想
  • 太古の時代 (東方文花帖
  • 小さな百鬼夜行 (東方求聞史紀東方地霊殿
  • 疎雨の百鬼夜行 (東方緋想天
  • 不羈奔放の古豪 (ダブルスポイラー
    • 不羈奔放(ふきほんぽう)
      • 何ものにも束縛されず、自由気ままに振舞うこと。またはそのさま。
        転じて、才能などが並はずれてすぐれていて、常規では律しきれないこと。
    • 古豪(こごう)
      • 経験が豊富で力量のある人や集団。
  • 不羈奔放の鬼 (東方茨歌仙
  • 瓢箪枕の酒呑童子 (東方酔蝶華
  • 酒さえ呑めれば幸せ (バレットフィリア達の闇市場)

能力

  • 密と疎を操る程度の能力 (東方萃夢想
  • 密度を操る程度の能力 (東方求聞史紀東方地霊殿
    • 密度を操って自身が疎になって霧になれる。
      • 鬼の伝承にはしばしば霧の中に消え雲とともに去る通力が登場し、酒呑童子の話にもある。

種族

見た目・道具

  • 伊吹瓢
    • 無限に酒が湧き出る瓢箪
      • 酒・塩・小判などが無限に出る道具を河童や鬼などから貰う類話は結構ある。
      • 源頼光が酒呑童子に呑ませた「神便鬼毒酒」は、いくら呑んでも尽きない。
  • 丸、三角、四角
    • 丸は無・拡散・疎、三角は調和・萃・密、四角は不変・萃香自身をあらわす。(萃香ラフ画)
    • 妖怪の星座(著作:八雲紫)の伊吹童子座(オリオン座にあたる)の3つの星が、
      この3つをあらわしているらしい。
  • 頭に角
    • 鬼は古来から有角で描写される。
      • 生物学的には、哺乳類の角は草食動物に見られる特徴。
        肉食動物から身を守ったり、縄張りや雌をめぐる争い時に使用する例が多い。
      • 鬼は基本的に肉を食べ、人間を食べる伝承も多い。
    • 神主的に鬼=鎖のイメージ。(萃香ラフ画)
  • リボン
    • 萃香が首と後頭部に着けているリボンは蒐(あかね)色。

スペルカード

テーマ曲

登場

このページへのコメント

私は、頼光の子孫です。
一説によれば、山賊あるいはユダヤ人と言うこともありますよね。

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Posted by 頼光の子孫!! 2019年12月14日(土) 20:59:52 返信

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