残りコンティニュー回数は 【 2 】 です
あなたは断続的に襲い来る不快感に耐えながら、考えを纏めた。
とにかく、何をするにもまずは休息を取り、満足に行動できるようにしなければ話にならない。
その休息場所の候補は……
1)自分の意思で扉を閉ざす事の出来る、小部屋だ
2)少なくとも触腕の化け物は侵入できない、蔓の部屋だ
3)三方向に逃げ道のある、最初の分かれ道だ
4)いや、いっそ危険な迷宮から一度出て、洞窟内で休むべきだ
5)その他
>>↓1 選択してください (5の場合は、どこで休むか、何故安全と思えたか、の記述が必要です)

2

あなたは壁に手を付きながら、力を振り絞って蔓の部屋を目指した。
現状、最大の危険はあの触腕の化け物である。
一度は逃げてどこかへ行ったと言っても、また戻ってこないという保証は無い。
ならば、奴が侵入する事の出来ない大部屋の中で休むべきだ、という判断だ。
あなたは通路の踏破だけで数分という時間を費やしながらも大部屋に辿り着き、壊れた扉を潜った。
>>↓1 どのように休む? また、休息中に行いたい行動があれば指定可能です
※無限ループ防止のため、>>359と同じ行動は安価下になります

壁を背にしながら座って休む

※休息場所が「壁」としか指定されなかったので、無限ループ防止のため、蕾の傍での休息になります
あなたはふらつきながら部屋を移動し、力尽きるように座り込んだ。
場所は蕾が多数密集した壁の前。
魔力が可視化した光景の中、一際目立っていたのは、眩く輝く蕾であった。
その光の正体は魔力であると、今のあなたには理解できている。
そして、今の自分の状態は魔力の枯渇によって引き起こされている。
学のないあなたには、魔力を効率よく回復させる手段に心当たりはない。
だが、なんとなく魔力の多い場所ならば、回復も早いのではないかと思ったのだ。
ぐるぐると回る視界を閉ざし、あなたは休息のために心を落ち着かせ始める……。
>>↓1 コンマ判定 【嗅いの感知】
感覚 8
朦朧 -2
至近 2
目標値 8

【臭いの感知】
目標値 8  出目 2
判定に成功しました

視界を閉ざし、僅かに鋭くなったあなたの嗅覚が、ある臭いを感知する。
微かに香るだけでも酷く甘いと分かる、花の蜜のそれだ。
あなたはこの部屋の探索中、蕾を調べた時の事を思い出す。
そういえばこの花は、蕾の段階で既に蜜を溜め込む種類の物であるようだった。
どのような味かは、調べていないために勿論分からないが、
あなたの今までの経験上、花の蜜が不味かった試しは無い。
この朦朧とした頭も、甘味で癒せば多少はマシになるのではないか、という期待が俄かに沸き立つ。
さらに、あなたにはふと閃く事があった。
あの光景の中、あれ程強い魔力の輝きを纏っていた蕾である。
もし蜜を啜って魔力を取り込む事に成功したならば……?
あなたはその閃きを……
>>↓1 実行に移しますか?

予備のナイフで蕾に傷をつけてみる
っていうのはあり?
やるか否かだけなら やる

あなたは閃きを実行に移す事にした。
ベルトに括り付けた道具袋から予備のナイフを取り出しつつ、最も手近な蕾を引き寄せる。
蕾は葉に覆われ未だ硬く、上部から開いていくには手間がかかるだろう。
そこであなたは蕾の根元、蜜腺があると予測される部分の近くを傷付け、そこから啜る事としたの
だ。
一部の昆虫が行う、盗蜜という行為に近い。
使い慣れていない物であろうが、ナイフはナイフだ。
当然、ただの植物である蕾を覆う葉ごとき、物ともしない。
何の抵抗もなく、あっさりと蕾は傷付き、あなたの花に届く香りは更に甘さを増した。

蕾の傷に口を近付け、吸う。
そして、あなたはその余りの美味に目を見開いた。
感じたのは圧倒的な甘み。
それはとてもではないが、野生の植物に有り得て良い物ではなかった。
あなたは過去に商人の馬車から見つけ、仲間内ですら奪い合った砂糖という贅沢品の記憶と比較す
る。
蜜がそれと互角、あるいは僅かに超える甘さを持つ事実に、驚愕を抑える事はとても出来なかった。
甘さの余り、舌に微かな痺れすら感じた程である。
あなたの記憶が確かならば、砂糖は同量の金とほぼ同じ価値を持っていたはずだ。
この蕾を持ち帰れば、運が良ければ高値で売り捌ける可能性もあるかも知れない。
しつこく舌に残り続ける事はなくさらりと消えた甘みの空隙を埋めるように齎された爽やかな花の香りが、あなたのその予感を更に強めた。
しばし茫洋と宙を見つめていたあなたは、やがて自身を取り戻し、そして気付く。
あなたの心臓の奥に、再び力が宿っている。
最大量には遠いようだが、決して少ない訳でもない。
あなたは蕾の魔力を取り込む事に、どうやら成功したようだ。
そして勿論、魔力の欠乏を原因としたあなたの視界の揺れは収まり、
今にも途切れそうだった意識は明瞭さを取り戻していた。
※ 【朦朧Lv1】 が治療されました

周囲にはまだまだ大量の蕾が残されている。
このまま蜜を吸い続け、完全な回復を待つべきか、それとも休息を切り上げ探索に戻るべきか。
あなたは至上の美味を反芻しながら、考えた。
>>↓1  どうする?

完全回復しよう

この迷宮では何が起こるかわからない。
それに、新しい武器であるハンマーも、魔力が少ない状態で十分に扱えるかどうかは未知数なのだ。
あなたは更に蜜を吸い、完全な回復に努めるべきだと判断した。
そう決めるやいなや、あなたは蕾を次々に切り取り、蜜を味わい始めた。
一つ、二つ、三つと口に含み、そうして四つ。
最初の蕾を含めて五つの蕾から蜜を吸い終える頃、あなたの心臓は完全な力を取り戻した。
……さて、あなたに毒の知識がない事は、既に触腕の一件で証明されている。
そんなあなたが今摂取した、不自然な程に甘い蜜に何が含まれていたとしても、当然あなたに知る術は無いのだ。
>>↓1 コンマ判定 【毒抵抗】
耐久 9
過剰摂取 -3
目標値 6
※この判定は、目標値と出目の差によって結果が変動します

【毒抵抗】
目標値 6  出目 7
判定に失敗しました……

突然、あなたに強烈な睡魔が襲い掛かった。
余りにも不自然なその眠気に、あなたは必死に抗おうと試みた。
意識を繋ぎ止めようと、肌に爪を立て、歯を食いしばる。
しかし、残念ながら、その努力が実を結ぶ事はなく、
全身からあらゆる力が失われ、あなたは壁にもたれて崩れ落ちていく。
※ 状態異常 【昏睡】 に陥りました
……深すぎる眠りに落ちたあなたの背後。
無数に絡み合う蔓が、蠢き始めた。
>>↓1 コンマ判定 【毒抵抗】
耐久 9
過剰摂取 -3
目標値 6
※この判定は、目標値と出目の差によって結果が変動します

【毒抵抗】
目標値 6  出目 1
クリティカル!!
……その数分後の事だ。
あなたの胃が突然に、あなたの意思とは全く無関係に激しく暴れ出した。
あなたは余りに悪食すぎたのだ。
得体の知れない化け物の体液を啜り、調理もしない生のままの肉まで飲み込むなど、凡そ真っ当な行いではない。
あなたの味覚はともかく、胃が拒絶反応を起こすのはごく当たり前の事であった。
壁にもたれ俯いたあなたの口から、胃液が盛大に吐き出される。
その中には勿論、あなたがつい先程口にし、未だ吸収されていない分の蜜もあっただろう。

それから十数分後、あなたは目を覚ました。
あなたの肉体は非常に頑強に出来ている。
過剰に摂取さえしなければ、並の毒は意に介さない程にだ。
あなたの胃に毒が残ったままであれば難しかったであろう短時間での覚醒も、今のあなたには容易い事なのだ。
目を覚まし、自身の現状を理解したあなたは、体に絡みつく蔓に驚愕し、慌てて立ち上がる。
幸い蔓の力は極めて弱く、蔓は鈍い音を立てながら簡単に千切れ落ちた。
あなたは不自然すぎる昏睡と、絡みついた蔓から、この植物の生態を理解するに至った。
※魔物の鑑定に成功したため、情報が一部公開されます
【マナ・イーター】
魔力を持つ生物に寄生し繁殖する蔓植物。
自然界には有り得ない程の甘みを持つ毒蜜によって動物を誘引し、昏睡させた獲物から魔力を吸って育つ。
蜜の摂取や、長時間の接触、または魔力欠乏時の接近等を行わない限り、危険は無いとされる。
【筋力】 1  【耐久】 1
【敏捷】 1  【感覚】 1
【知識】 -  【意志】 -
【魔力】 3  【幸運】 -
あなたは今まさに我が身にもたらされようとしていた緩やかな死の気配に、身を震わせる。
そして、恐らく幸いな事だろう。
この出来事によって、あなたは毒の恐ろしさと言う物を、嫌と言う程体感した。
今後、あなたは十分な毒への警戒心を取り戻せるはずだ。

短時間とは言え、肌に直接絡み付いた蔓によって奪われたのだろう。
完全に回復したはずのあなたの魔力は、半分をやや超える程度にまで減っていた。
あなたは蔓の傍で休息を取る事は危険だと判断する。
さて、どうするべきだろうか。
>>↓1  どうする?

魔力ある程度回復させてから蔓のそばから離れて回復

……この行動は危険だ。
危険であるが、しかし必要な事でもある。
魔力の回復は急務であり、その急速な回復の方法は一つしか知らない。
やるしかあるまい。
あなたはそう腹を括った。
千切り取った蕾を手に持ち、部屋の中央、最も蔓が少ない場所へ移動する。
意を決して口に含み、多量の魔力を含んだ毒を飲み込み、すぐさま蕾を遠くへと放り捨てる。
触腕の化け物は侵入できず、蔓からはある程度の距離を取った。
もし毒に負けて眠りに落ちたとしても、大きな危険は無いはずだ。
これなら恐らく問題ない、とあなたは信じた。
さて、その信頼にあなたの肉体は応えてくれるだろうか?
>>↓1 コンマ判定 【毒抵抗】
耐久 9
目標値 9

【毒抵抗】
目標値 9  出目 9
判定にかろうじて成功しました……
あなたの肉体は、どうにか毒に打ち勝つ事に成功した。
しかし、それは辛勝と言って良いだろう。
あなたの左腕には、赤く腫れ上がる五本の線が引かれている。
襲い掛かる眠気を退けるために傷付けた、爪の痕である。
もしもこの後、時間を置かずに一口でも蜜を舐めれば、とても抗う事は出来ないに違いない。
……とはいえ、あなたは賭けに勝ち、魔力を八割方回復させた。
不快感はとうに消え去り、元々魔力欠乏が肉体面に及ぼす影響は僅かだったのだろう、体の動きに不自然な点もない。
これならば何があっても十分な対応が可能だと判断したあなたは、休息を終えて行動を開始する事とした。
>>↓1  どうする?

先へ進む

先へ進もう。
あなたはそう考えた。
あなたが現時点で認識している道は、この蔓の部屋を出た向かい側。
青い球体がはめ込まれた扉だけである。
当然、あなたはそこへと向けて移動を開始した。
>>↓1 コンマ判定 【幸運】
幸運 7
時間経過 1
目標値 8

【幸運】
目標値 8  出目 10
ファンブル!!

あなたが部屋を出ようとした、その時だ。
扉の向こうから聞こえてくる、無数の足音をあなたは聞き取った。
その異様な数に身を凍らせながらも、音の齎す情報からその姿を想像する。
足音の一つ一つは軽い。
恐らくは小型の生物だろう。
どれほど大きくとも、太った猫程度が限度、超える事はありえまい。
また、一匹が立てているであろう音だけを苦心して聞き取れば、二足歩行ではない事が分かるだろう。
最低でも四足歩行、あるいはそれ以上の可能性もある。
足音が硬質である事も、当然気付かないはずがない。
蹄のそれとは違う音域のそれは、今迫り来る生物が鋭い爪を持つ事を示唆していた。
……音の主達はすぐそこまで近付いてきている。
彼らの目的地がこの部屋であるとすれば、最早一刻の猶予もないだろう。
>>↓1  どうする?

向かいの部屋に飛び込む

あなたは必死に考え、一つの結論を導き出した。
向かいの扉には青い球体がはめ込まれていた。
これがもし小部屋と同じ物であるならば、魔力を注ぐ事で意思による自在の開閉が可能になるかも知れない。
部屋に飛び込んだ後、足音の主がなだれ込んできたとしても、その数はある程度制限できるはずだ。
この数を相手に戦闘など考えるべきではない。
篭城など期待出来る訳もない、扉の壊れたこの部屋からは離れるべきだ。
その判断から一秒とて遅れる事なく、あなたは全力で走り出す!
>>↓1 コンマ判定 【敏捷対抗】
基準値 5
敏捷 9
???の敏捷 -10
目標値 4

【敏捷対抗】
目標値 4  出目 10
ファンブル!!

が、しかし、その一歩目であなたは躓いた。
床の葉脈から伸びる蔓、その一本に足を取られたのだ。
全力で走り出そうとしていたあなたにはたまった物ではない。
一瞬たりとも耐える事が出来はしない。
無様に地を転がる他に、あなたに残された道はなかった。
……足音の主は、ついに部屋へと踏み入り。
そして、通路を走り抜けた勢いのまま、倒れ伏したあなたの体へと飛び掛った!
>>↓1 コンマ判定 【身体的被害の軽減】
耐久 9
目標値 9

【身体的被害の軽減】
目標値 9  出目 3
判定に成功しました

幾重もの衝撃に襲われるあなたは、ふと気付く。
余りにも、衝撃が軽すぎる。
いや、衝撃などと大仰に呼べる物ですらない。
これではまるで、攻撃ではなく、ただ体の上を走り抜けているだけではないか。
果たして、その感想は的を射ていた。
恐る恐る目を開き様子を窺うと、大き目の鼠のようなものの群れが、
倒れるあなたに目もくれず、ただの障害物として乗り越えていくだけであった。
やがて、鼠達の狂騒は終わる。
鼠はその鋭い爪で壁を駆け上り、器用に天井の蔓にぶら下がっている。
無数の赤い瞳は、あなたをじっと見つめるだけだ。
呆然としつつも、傷はないかと体を探る。
どうやら無傷、全くもって綺麗さっぱり、傷一つない。
命の危機はとりあえず回避できたものの、どこか釈然としない気持ちで、あなたはよろよろと身を起こすのだった。
>>↓1  どうする?

改めて扉の先へ行く

鼠はすぐにあなたへの興味を失った。
赤い瞳は彼らが掴む蔓へと向けられ、蔓を噛み切る軽い音が聞こえてくる。
それを見て、あなたは鼠が草食らしい事に気が付いた。
肉を食べない生物であるならば、こちらから敵対しない限り害はそうないはずだ。
時折自分の掴まる蔓を噛み切ってしまい、間抜けに落ちては再び壁を登る鼠達に背を向け、あなたは通路へと向かった。

部屋を出たあなたは気付くだろう。
通路がやや薄暗いような気がした。
だが、ここは朝も夜もない迷宮の中である。
感じた差異はほんの僅かなものだ。
ここでは随分と色々な事態に見舞われている。
恐らくは気疲れのせいだろう。
あなたはそう考え、違和感を脇に置き捨てた。
さて、扉である。
その中央にはめ込まれた青い球体は、見れば見るほど宝箱のあった小部屋の物と同じに思える。
球体以外に何の装飾もないのも、同様だ。
僅かな期待を籠めて扉を動かそうと試み、心中でも開放を命じる。
……残念ながら、あなたの予想通り、扉はぴくりとも動かない。
>>↓1  どうする?

せっかくあるんだし使おう
ハンマーアタック

開かないならば、いっそ壊してしまおう。
不便が発生する可能性もあるが、この球体に触れるよりはずっと良い。
そう考えたあなたは、魔力を目覚めさせた時の手ごたえを想起し、掌へと魔力を集中させる。
呼吸にして十回分ほどの時間を費やし、黒い鎚頭のハンマーがあなたの手中に出現した。
問題なく成功した魔法に安堵を息を吐き、あなたはまたもこの魔法の欠点を知った。
魔力の変換には、極度の集中が必要になるようだ。
長期に渡る習熟を経たならば話は違うかも知れないが、少なくとも今は緊急時に扱うには難しいだろう。
新しい武器の注意点をしっかりと心に留め置いてから、あなたはハンマーを振り被った。
>>↓1 コンマ判定 【ハンマーの一撃】
筋力 1
武器攻撃力 5
魔力撃 3
目標値 9

そしてあなたは見事に手元を滑らせた。
扉の中央よりもやや下方を狙ったハンマーは上へとずれ、吸い込まれるように青い球体に直撃する。
……青い球体は、あなたの自慢のハンマーによって粉々に砕かれてしまった。
更に飛び散ろうとする欠片へと向けて、鎚頭から黒い雷のような魔力が放出され、追撃を見舞うという徹底ぶりだ。
最早球体の名残は砂粒ほども見つけられない。
こうなってはどうしようもない。
扉の唯一の鍵らしき球体が失われた以上、この先に進むならば、どれ程時間がかかろうと打ち破る他はなくなった。
"……元々ぶち壊すつもりだったんだ、話が分かりやすくなった分、良いじゃねぇか"
そう自分の失態を誤魔化したあなたは、ハンマーを再び振り被った。
>>↓1 コンマ判定 【扉の破壊】
筋力 1
武器攻撃力 5
魔力撃 3
目標値 9
※目標値と出目の差によって、破壊のために消費される時間が変動します

数分後、あなたはとどめを見舞おうと、呼吸を整えていた。
何度も打ち据えられた扉は既に歪みに歪み、そろそろ破壊に成功するだろう事は明白だ。
じっとりとした汗をかいた額を拭った手を振るって、水気を飛ばしてから、木製の柄をギリギリと握り力を籠める。
そしてついに振るわれた最後の一撃は、轟音と共に完全に吹き飛ばした。
扉の向こうは、再び通路になっている。
軽く見た限りでは左と正面に伸びている。
その奥を良く覗こうとして、あなたは扉を打ち始める前よりも、周囲が暗くなっている事に気付く。
どうやら気のせいではなかったようだ。
間違いなく光量を落とした壁の葉脈は、通路の先を完全に照らし出す事はなく、薄いながらも確かな闇の向こうへと隠してしまっていた。
>>↓1  どうする?

ランプに火を灯す

これ以上暗くなれば、間違いなく探索に支障をきたす。
また、そうなれば明かりを用意するために道具袋を漁るのも難しくなるかも知れない。
そう考えたあなたはランタンを取り出し床に置くと、油を注ぎ、火を灯した。
ところで、あなたは覚えているだろうか。
このランタンがどのような方式で着火するのかを。
そして、この迷宮にはどのような怪物が闊歩しているのかを。
あなたは蔓を、そして鼠を見たはずだ。
魔物は一種一匹とは限らない。
今あなたがかがみ込む通路に居た怪物は確かに逃げ去った。
だがどうして、扉を越えた領域に、同種が居ないと言えるだろう?
……あなたは愚かしくも極めて短絡的に、扉をハンマーで打ち据えるなどという暴挙を行った。
その轟音は間違いなく、扉の向こうへと響き渡っていただろう。
考えうる限り、最悪の一撃が今、あなたの頭上より振り落とされた。
>>↓1 コンマ判定 【触腕の一撃】
感覚 8
不意打ち -3
非視認 -3
目標値 2

追加判定が発生します
>>↓1 コンマ判定 【身体的被害の軽減】
耐久 9
目標値 9
※この判定は、目標値と出目の差によって結果が変動します
※ファンブル命中のため、被害箇所の選定はスキップされました

頭部を打ち据えられたあなたは、猛烈な勢いで床へと打ち付けられ、ゴミのように弾き飛ばされた。
一目見て即死と分かるだろう。
首が真横に傾き、そのままぐるりと一回転している。
これで生きているというならば、あなたも立派な迷宮の化け物として鮮烈なデビューを果たせるに違いない。
あなたの死体へと向けて、三つの影が天井から降りてくる。
足の全てが問題なく揃った、逃げた物とは別固体だと分かる、触腕の怪物達である。
それらはあなたを取り囲んでぐるぐると回りながら、互いに威嚇しあうような甲高い声を上げている。
餌の取り合いが始まったのだ。
食料が豊富とは言いがたいこの迷宮では、極普通の日常的な光景である。
この小さな諍いも、いつも通り、獲物を三等分する事で決着がつくのだろう。
勿論、自身の体を無理矢理に裂かれ食われるあなたには、たまったものではなかろうが。
DEAD END

扉の前に立ってどうするか考える所からのコンティニュー予定です

■不確定名:触腕の怪物
球状の頭部と十数本の触腕を持つ怪物。
触腕の長さは成人男性の身長を超え、太さはあなたの腕とほぼ同等。
触腕と触腕の間には薄い膜がある。
頭部は成人男性の腕で一抱え程で、内部には脳や心臓といった重要な器官が収納されている。
ただし、その柔軟かつ強靭な表皮を超えてダメージを与えるには短剣では難しいとあなたは感じた。
火の中で弾ける粘液塊の核の欠片に対し、極端な攻撃性を発露させていた。
また、その際攻撃に用いた触腕は変色し白濁化していた。
あなたはこの怪物の触腕の一部と体液を摂取したが、少なくとも短時間は深刻な悪影響はなかった。
【筋力】 14 (今回の死亡原因、触腕の直撃によって判明)
【耐久】  7 (触腕の薄切りへの噛み付きによって判明)
【敏捷】  6 (逃走する触腕の目撃によって判明)
【感覚】  9 (聴覚により判明)
【知識】 不明
【意志】 不明
【魔力】 不明
【特殊能力】
1)不可視の肉体
肉眼では容易に捉えられない無色透明の体を持つ。
目視判定に常に-2の補正。
この補正は【魔力視】によって無効化される。
あなたはこの能力をクリティカルによって無効化している。
2)瞬発力
この生物は極めて高い瞬発力を持つ。
静止状態からの初撃の回避判定に-5、追撃に-3の補正。
あなたはこの能力に関して、これ以上の情報を持たない。
3)??????????
この生物は潤滑性の高い液体を分泌する。
あなたはこの能力に関して詳細な情報を持たない。
4)鋭敏な聴覚
この生物は敏感な聴覚を持つ。
聞き耳判定に常に+1の補正。
また、一定距離内の音を絶対に聞き逃さない。

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