【7日目 10:30】



◆ = 現在位置



重傷を負いながらも少年が見せた機転。
それにより生まれた隙を突き、あなた達は全力で地を蹴った。
向かう方向は当然入り口方面だ。
先の判断通り、逃走以外の選択肢は即座に死に繋がると考えて間違いない。



>>↓1 【敏捷対抗】

基準値 5

敏捷 8 (フィジカル・ブースト宣言済)
目潰 3

敏捷 -13 (ミュータント・エルフ)

目標値 3



>>↓2 【複数魔法同時発動 / 少年 / 魔力意思複合判定】

魔力 2
意思 4
異端 2

目標値 8


【敏捷対抗】

目標値 3  出目 10

ファンブル!!


【複数魔法同時発動 / 少年】

目標値 8  出目 9

失敗……


しかし、エルフ達の行動は、なお速い。
潰れた目など知った事かと樹上を走り、音を頼りにあなた達を追う。
少年が作った隙など、ただの一瞬で失われた。
あなた達が小部屋に踏み入ったその瞬間、真上から枝を踏む音が届く。


◆ ファンブル効果により、不運を回避出来ません。


更に悪夢は続く。
エルフ達が風の刃の照準を合わせたとほぼ同時。
小部屋の北側の通路から、焦げた茶色の毛皮を持つ、巨大な魔物が現れる。

異常発達し骨格の根本から狂った、長すぎる前腕。
豪腕熊がエルフ達に叫びに引き寄せられてしまったのだ。


絶望が濃度を増した部屋の中で、少年は三度目の光を放つ。
腕には何の治療も施さぬまま、今は危機を凌げればそれで良いと。

その光は、当然あなた達の近くには発生しない。
熊の出現を逆に好機と見た彼は、獣の両目と樹上の音、その中間点を基点とした。



>>↓1 コンマ判定 【幸運な出来事】

幸運 9
目潰 3
急所 3

学習 -2

毛皮 -9 (75%軽減)

目標値 4


【幸運な出来事】

目標値 4  出目 3

成功!



エルフ達が作り上げた閃光への対処。
それを逆手に取った少年の一手は、完全な効果を発揮した。

光の源へ向けて放たれた刃は、思惑通りに豪腕熊へと着弾する。
僅かでもズレて毛皮に当たれば、何の痛痒も与えられなかっただろうそれは、幸運にも眼球への痛撃と化した。
熊は苦痛に悲鳴を上げ、困惑したエルフ達が動揺に枝を揺らす。


魔物達が同士討ちを始めるのは、間もなくの事だろう。
熊は非常識な巨体を誇り、腕は長い。
エルフ達とて、この怪物に追われながらあなたを狙う事は出来ないに違いない。



>>↓1  どうする?

ひとまずは入り口に向かって逃げる




◆ = 現在位置



あなた達は憎悪に染まる熊と、それに追われるエルフを残し、通路を駆ける。
追っ手は無い。
いともあっさりと、あなた達は角を曲がる。

あと一つ、次の角を折れれば、霧の先には安全な広間がある。



>>↓1  どうする?

とにかく広間まで全力で走る


あなた達は全速力を維持したまま、角を曲がる。
今は一時の停滞すら惜しい、と。

そして。







―――あなたは、覚えているだろうか?



初めてこの森に踏み入った時の事だ。
あなたは確かに、こう考えたはずだ。

森からの逃走を最後に阻むのは、この曲がりくねった通路であると。
このような道でも速度を落とさない魔物が居るとすれば、希望に満ちた脱出口は死地へと変貌するはずだ、と。
そしてまさに、あなたを憎むエルフ達は、その魔物に間違いなく該当する。

自身のミスで仲間が血を流し、全力を逃走に注ぎ、魔物を背にする焦燥を抱いたまま。

果たしてあなたは、思い出せるだろうか?



>>↓1 コンマ判定 【記憶の想起】

意思 3

目標値 3


【記憶の想起】

目標値 3  出目 4

失敗……


◆ 追加判定が発生します。

◆ 無宣言、かつ全員の敏捷が同値のため、先頭がランダム選定されます。


>>↓1 コンマ判定

1   安価決定
2-4 あなた
5-7 少女
8-0 少年


出目 4

【あなた】


最後の角を曲がり、霧に隠された希望に目を向けた、その瞬間の事だった。
あなたは突如、多数の魔力が射出された事に気が付いた。

源は正面。
風の刃の総数は、少なくとも二十は超えている。
待ち伏せていたエルフの伏兵は、この時だけを狙い打つために、全てを集結させたのだ。

ある者は首を、ある者は脚を、ある者は胴を。
どこを落とすかなど、考えてもいない。
ただ圧倒的な数を以ってあなたを殺さんと、その殺意だけが籠められていた。

刃があなたを切り裂くまでに残された猶予は、瞬きほども無いだろう。



>>↓1  どう対処する?

反対方向に逃げる


あなたは即座に踵を返そうとした。
しかし、全力での走行が仇となり、それはあなたの体を反転させるだけで終わる。
瞬き一つ分の時間は、そこで消費されきってしまったのだ。



>>↓1 コンマ判定 【物理的被害の軽減】

耐久 7
防具 2 (体背面部の平均値 / 切捨て)

目標値 9


※ 最終ダメージが二十五倍化されます。


【物理的被害の軽減】

目標値 9  出目 7

差 2


閃く刃があなたの体を蹂躙する。

首を、腕を、脚を、胴を、頭を、何もかもを。

一撃だけを取って見れば、そう大した威力は無い。
数打ちの短剣と同等か、あるいはやや下回るか、その程度だ。
だが、それがこれだけの数を積み重ねればどうなるか。

あなたは全身を覆う激痛の只中に居た。
即死出来ないがための不運と言って良いだろう。
これならば名剣で首を落とされる方が幾分マシだと、そんな感想すら浮かんだかも知れない。


ろくな抵抗も出来ず、あなたは地面に崩れ落ちる。
刃の群れの中に、腱を裂いた物があったのだ。
耐える事など出来る訳も無い。

そのような瀕死の獲物を、エルフ達が見逃す事が有り得るだろうか?
答えは、再び放たれた刃の群れによって齎された。


あなたが最後に目にしたものは、何かを叫んで駆け寄ろうとする少女と、それを押し留める少年。

彼らが、この後逃げ延びる事が出来るか、それともあなたと同様迷宮に呑まれるだけの屍と化すか。
それは、既に知りようの無い事である。





DEAD END



■ 所持品一覧

 【使い慣れた双剣】 E

 【蜘蛛甲と鹿革の兜 +1】 E
 【大蜘蛛の面頬】 E
 【鉄製のネックガード +1】 E

 【使い慣れた皮鎧】 E
 【鹿革製のリュック】 E

 【大蜘蛛のガントレット】 E
 【異形の手袋】 E

 【ブーツ・オブ・ライトニング】 E

 【大型ウェストバッグ】 E


 【投石用の石 x28】

 【堅焼きビスケット x10】
 【干し肉 x10】
 【竹製の水筒 / 100%】
 【水袋 / 100%】

 【方位磁石 x2】
 【携帯用調理器具一式】
 【植物油 x2】

 【地図用羊皮紙 x2】
 【描きかけの地図 / 白の森・入り口】
 【描きかけの地図 / 白の森・猿の縄張り】
 【描きかけの地図 / 白の森・最奥部への道】

 【大英雄の剣片】

 【伝心の白花】


■ パーティーの共有品

 【大蜘蛛の爪の欠片 x4】

 【竹製の水筒 / 100%】
 【竹製の水筒 / 100%】

 【木製の投石器 x2】
 【木製の投槍器】
 【木製の背負子】

 【ポーション x4】
 【熊肝の丸薬 x3】
 【熊骨の精力剤 7】
 【消炎鎮痛剤 x3】
 【鹿脂の塗り薬 x2】
 【発汗剤 x2】


■ 預かり中

 【使い慣れたガントレット】
 【使い慣れたブーツ】

 【熊革の鎧 x3】 作成中 10日目 11:00 以降 受け取り可能


■ 所持金

 2687 Kootz


◆ 残りコンティニュー回数 【 3 】 / 昨日のアレコレにより回復



【7日目 10:30】




◆ = 現在位置



あなた達は森の最初の小部屋から、西の通路へと進路を取る。

森の木々はいつも通り、不自然な程の静謐を保っている。
霧の中に沈み、じっとあなた達を観察しているかのようだ。


分かれ道までは、そう距離も無い。
すぐさま次の判断が必要とされる。

二つの道を覗き込んだ少女は、振り向いてあなたに告げる。

南の道からは潜むような足音が。
西の道からは肉を噛み千切る音が聞こえるという。

どちらに進むとしても、何かとの遭遇は避けがたいと思われた。



>>↓1  どうする?

あなた先頭で少女の聞き耳しながら西へ


あなたを先頭に、通路を進む。
二人の提言により、三叉路を横切る時は隠密を心がけながらだ。
南に居る足音の主の正体は不明である。
優れた索敵手段を持っている可能性もあるのだ。



>>↓1 コンマ判定 【隠密】

敏捷 1
装備 2
仲間 2

目標値 5


【隠密】

目標値 5  出目 8

失敗……



しかし、完全な無音行動を取る事は出来なかった。
あなた達の誰かが僅かな足音を立てた直後、少女が無言のまま警告を発する。

南の足音に変化があったようだ。
訝しむように歩みを止めてじっと動いていないと、少女は示す。
多少の距離があるお陰で、霧に遮られて視線が通るとは思えない。
しかし、もし音の主がこちらに近付けば、発見は逃れ得ないだろう。

西の方は、未だ動きに変化は無い。



>>↓1  どうする?

むこうが警戒を解くかこちらに来るまでこちらも静止して音を立てずにいる


まだ発見された訳ではない。
あなた達はそう判断し、静止して警戒が薄れるまでを待つ。

迷宮の只中。
三つの道の内二つを塞がれている。

そんな状況で音を立ててはいけないと、じっと縮こまる。
心を苛む時間であった。



>>↓1 コンマ判定 【隠密 / 静止】

意思 1
距離 2
白霧 2

目標値 5


【隠密 / 静止】

目標値 5  出目 9

失敗……



身動きが許されない時間は拷問のようだった。
本当はもう見つかっているのではないか。
霧の向こうで牙を剥き、こちらの喉を食い破る備えをしているのではないか。
そんな想像だけが堆く積もっていく。

だからだろうか。
音の主が警戒を緩めたと少女が示した瞬間。
あなたはバランスを崩した体を支えるため、足を踏み出してしまった。

その音を聞き逃してくれるなどという幸運は、どうやら無かった。
少女は再び指を警戒の形に組み替え、敵が迫っていると示す。

そのまま少女は態勢を低くし、即座に飛び出る事の出来るよう短剣を構えた。
また、少年も両足に魔力を集中させ、戦闘に備えている。



>>↓1  どうする?

まとめとしては
・敏捷ブースト+8
・いつでも攻撃できるよう待機 投石か武器攻撃かはおいといて
全員に石持たせていつでも攻撃出来るようにする


あなたはまず、荷物から二人に石を手渡した。
魔物がどう出るにしても、遠距離攻撃の手段は多い方が良い。
無言で頷いて受け取り、二人はそれぞれ片手に握り込んだ。

次いで、少年に倣うように魔力を両足に回す。
脅威は南からの足音だけでなく、西にも居るのだ。
音からして食事中のようだが、それでも戦闘に気付く可能性には留意しておくべき。
初撃で全てを終わらせる事が現状での最善であると、あなた達は考えた。


足音は今やあなたにも十分に捉えられるはずだ。
正面から臆する事無く、一定の歩調で近付いてきている。

そして、霧の向こうに霞む影をあなたは目にした。
特徴的な頭部から、正体は自ずと知れる。
水死体のように膨らんだ頭と、それと同等の巨大な耳。
顔の作りや肌の質感までを見通す事が出来る距離ではないが、音の主はエルフで間違い無いだろう。

恐らく、相手にもこちらの人数程度は見て取れたはずだ。
相手はそこで、ピタリと立ち止まった。



>>↓1  どうする?

ほぼ独断で申し訳ない気もするけれど投石攻撃開始で


■ 所持品一覧

 【使い慣れた双剣】 E

 【蜘蛛甲と鹿革の兜 +1】 E
 【大蜘蛛の面頬】 E
 【鉄製のネックガード +1】 E

 【使い慣れた皮鎧】 E
 【鹿革製のリュック】 E

 【大蜘蛛のガントレット】 E
 【異形の手袋】 E

 【ブーツ・オブ・ライトニング】 E

 【大型ウェストバッグ】 E


 【投石用の石 x28】

 【堅焼きビスケット x10】
 【干し肉 x10】
 【竹製の水筒 / 100%】
 【水袋 / 100%】

 【方位磁石 x2】
 【携帯用調理器具一式】
 【植物油 x2】

 【地図用羊皮紙 x2】
 【描きかけの地図 / 白の森・入り口】
 【描きかけの地図 / 白の森・猿の縄張り】
 【描きかけの地図 / 白の森・最奥部への道】

 【大英雄の剣片】

 【伝心の白花】


■ パーティーの共有品

 【大蜘蛛の爪の欠片 x4】

 【竹製の水筒 / 100%】
 【竹製の水筒 / 100%】

 【木製の投石器 x2】
 【木製の投槍器】
 【木製の背負子】

 【ポーション x4】
 【熊肝の丸薬 x3】
 【熊骨の精力剤 7】
 【消炎鎮痛剤 x3】
 【鹿脂の塗り薬 x2】
 【発汗剤 x2】


■ 預かり中

 【使い慣れたガントレット】
 【使い慣れたブーツ】

 【熊革の鎧 x3】 作成中 10日目 11:00 以降 受け取り可能


■ 所持金

 2687 Kootz


【10:45】



◆ = 現在位置




エルフが立ち止まった瞬間、あなたは強く踏み込み、握った石を全力で投げ付けた。
それに僅かに遅れるように、二人も霧に霞む影目掛けて追撃を放つ。

敵の反応も素早い。
あなた達が動きを見せた途端、即座に飛び退こうとしている。
だがそれは完全な物ではない。
命中の目は、十分にあるはずだ。


>>↓1 コンマ判定 【投石の狙い / あなた】

筋力 4 (筋力敏捷複合判定 各1/2 切捨て)
敏捷 4

距離 -1
白霧 -2

目標値 5


>>↓2 コンマ判定 【投石の狙い / 少年】

筋力 2 (筋力敏捷複合判定 各1/2 切捨て)
敏捷 4

距離 -1
白霧 -2

目標値 3


>>↓3 コンマ判定 【投石の狙い / 少女】

筋力 2
敏捷 4

距離 -1
白霧 -2

目標値 3


あなた ファンブル!!

少年 失敗……

少女 ファンブル!!


しかし、石は明後日の方向へと飛んでいく。
勿論、エルフに被害などある訳が無い。

そして……。


怨嗟に満ちた絶叫が、あなたの耳に届いた。

始めは一つ。
すぐに二つ。
返して四つ。

まるで雪崩れ始めた山のようだ。
鳴き声は瞬く間に数を増やし、樹上を駆ける足音までが響きだす。


それだけではない。
最悪かつ当然な事に、鳴き声を感知したのはあなた達だけではないのだ。

周囲の森全てが喧騒に包まれて行く。
……あらゆる種の魔物がこの場に集うまで、時間はそうかかるまい。


更に二つの悪夢があなた達に降り掛かる。

少女の耳に頼るまでもない。
西から、食事を邪魔されただろう怒りに満ちた気配が、地面を叩きつける轟音と共に迫る。
すぐさま姿を現したのは、異常に発達した前腕を持つ怪物。
豪腕熊だ。

同じ音は、東からも聞こえてくる。
こちらは未だ距離があるが、もしあなた達が撤退を選んだとして、それに少しでも手間取れば退路を塞がれる事は疑いようが無い。


最早一刻の猶予もありえない。
あなた達は、即時の選択を迫られている。



>>↓1  どうする?

俊敏ブースト維持したまま熊に向けて雷光発動後、魔力撃最大で攻撃


最速で障害を落とし、道を開く。
それがあなたの選択だった。

後ろは任せる、と叫び、その直後。
あなたは一筋の閃光に変貌した。
ブーツに宿る精霊の力を借りて現れた先は、いつかと同じ熊の眼前。

突如出現したあなたに、驚愕を露にするその顔に向けて、全ての力を振り絞って拳を叩き付ける。
狙う箇所は、経験から十分に学んでいる。
当然、急所たる鼻先以外には有り得ない!


【鉄拳】

筋力 9
装備 3
急所 3
魔撃 8

目標値 23

※ 結果が変動しないため、判定は省略されます。


熊の顔面が爆発した。
少なくとも、傍目から見ればそうとしか言えなかっただろう。
皮膚、肉、血液が盛大に弾け飛び、森の木々を穢して行く。

そんな一撃を急所に直撃させられた熊は、即座に意識を深い闇の中に落とした。
最早、二度と立ち上がる事はあるまい。


目論見通り西からの脅威を落としたあなただが、そこを好機と見た者達が居る。
絶叫に呼び寄せられ、既に集結していた数体のエルフ達だ。

その手には風の刃が構えられている。
そしてあなたは、熊の顔面を殴りつけるために飛び上がり、今まさに落下している最中にある。
回避する手段など、あなたは持ち合わせていない。


無論、あなたは、というだけの話だが。

エルフ達と最も多くの交戦経験を持つ者は、今この場に居る。
彼らに対し最も効果的で、決して防ぐ事が出来ない、絶対の対抗手段を、既にあなた達は知っているはずだ。


轟、と風が鳴いた。
少女の全精神力を以って緻密に制御された暴風が、何もかもを東へと押し流す。
それでいてあなた達だけには何の害も与えない。
むしろ逆、頭上から振り下ろされた風の槌が、着地を助けまでした。


あなたの豪腕と少女の風。
二つの威力によって、あなた達の道は切り開かれた。

急激に失われた魔力のために、僅かに視界が揺れたが、それはすぐに収まる。
未だ強化を維持し続けるのにも不足は無い。
少女の方はあなたよりもやや深刻なようだが、少年の支えによって問題は取り除かれた。

とはいえ、猶予はほんの僅か。
ここで時間を浪費するような事があれば、死は確実な物となるだろう。





◆ = 現在位置



>>↓1  どうする?

全員少女に俊敏を合わせて西方面へ全力で逃げる


あなた達は一塊となって、通路を西へと駆け出した。
それしか道は無いのだ。
魔物達が体勢を立て直す前に、少しでも距離を稼がなければならない。


【逃走距離】

敏捷 8
装備 2

目標値 10 (自動成功)


追っ手が背に迫る前に、あなた達は次の分かれ道にまで進む事が出来た。
途中、熊の食い残しらしき死体を踏み越えたが、それが何であったかすら気に留める余裕は無い。

隠密の意味は既に無く、少女が叫ぶ。

後方の追っ手は距離があるが健在。
周囲は音だらけで、どちらの道が安全かは全く分からない、と。





◆ = 現在位置


>>↓1  どうする?

突き当たりを北へ曲がろう


三叉路を北に、あなた達は走り続ける。
背後から迫る樹上の足音は未だ消えない。
外敵は仕留めなければならないと、執拗に追いすがる。

彼我の速度差は覆し難く、足を止める暇は全く無い。
確認も侭ならず、運を天に任せ、突き当たりの曲がり道を過ぎる。



>>↓1 コンマ判定 【敏捷対抗】

基準値 5

敏捷 8
距離 3

敏捷 -13 (ミュータント・エルフ)

目標値 3



>>↓2 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 9

絶叫 -3
繚乱 -2

目標値 4


【敏捷対抗】

かろうじて成功……


【不運の回避】

成功!



道を曲がった先には、幸運が待っていた。
障害物は一切無く、無人の道だけが真っ直ぐに続いている。
全力で駆け抜けた甲斐もあり、エルフ達との距離も殆ど縮まっていない。

あなた達は更に、ひたすらに西を目指す。



>>↓1  森の西側 【最奥部への道】 に踏み入りますか?

スピード緩めず西側に踏み入れる


あなた達は一切速度を緩めずに通路を駆ける。
目指すは最奥部への道。
縄張りを出て、追跡が途切れる事に賭けたのだ。

しかし、エルフ達も許すまいとその背を追う。
手には風の刃を携えて、せめて一太刀浴びせん、と。



>>↓1 コンマ判定 【敏捷対抗】

基準値 5

敏捷 8
距離 2

敏捷 -13 (ミュータント・エルフ)

目標値 2


◆ 追加判定が発生します。


>>↓1 コンマ判定 【追跡者数】

幸運 9

怨嗟 -2

目標値 7


【追跡者数】

目標値 7  出目 10

ファンブル!!


あと少し、もう数歩でエリアを抜けるというタイミング。
そこでついに、追跡者はあなた達の背を捉えた。
無論、捉えたならば、次に何が起こるかは明白だ。

あなたは振り向かないまま、ただ魔力の動きのみを感知し、風が放たれた事を知った。

数は八。
逃げる背を裂き血に沈めるため、凶刃が豪速であなた達に迫る。


その瞬間、隣を走る少女が上半身だけを捻って振り向いた。
手中に凝縮した風を、暴風として解き放たんとしている。

確かに、刃はそれで弾き飛ばせるだろう。
だが、その後少女が意識を保てるかは大いに疑問である。



>>↓1  どうする?

ブーストはそのままで、暴風後に貴女は少女を抱えて少年と奥のエリアへ突っ込む


二度目の暴風は、やはり全てを打ち払った。
風の刃も、追跡者も、打ち下ろす風に薙ぎ倒され成す術も無く地に落ちる。

その代償は、少女にとって大きすぎる魔力消費だ。
少女の瞳は不安定に揺れ、その脚からは力が失われる。
体が倒れ込み、地面に投げ出されようとする所を、あなたは咄嗟に抱え上げた。


この献身により、あなた達は再度命を繋いだ。
無駄にするような事は、当然許されない。

手の塞がったあなたの代わりに少年が前を走り、ついに霧が濃度を増す境界を踏み越えた。





◆ = 現在位置



そのまま通路を駆け抜け、大部屋の中であなたは足を止めた。
……追跡の音が途切れたのだ。
樹上からは何の音もせず、周囲に警戒を飛ばしても異常は見当たらない。
勿論、風の刃が持つ魔力もまた、感知する事は無い。

どうやら、あなた達は賭けに勝利した。
少なくとも現状では、こちらのエリアは縄張りと見做してはいないようである。


>>↓1 コンマ判定 【気絶抵抗 / 少女】

意思 5

目標値 5


【気絶抵抗 / 少女】

目標値 5  出目 8

失敗……



◆ 少女は意識を失いました。




■ 所持品一覧

 【使い慣れた双剣】 E

 【蜘蛛甲と鹿革の兜 +1】 E
 【大蜘蛛の面頬】 E
 【鉄製のネックガード +1】 E

 【使い慣れた皮鎧】 E
 【鹿革製のリュック】 E

 【大蜘蛛のガントレット】 E
 【異形の手袋】 E

 【ブーツ・オブ・ライトニング】 E

 【大型ウェストバッグ】 E


 【投石用の石 x25】 ← USED

 【堅焼きビスケット x10】
 【干し肉 x10】
 【竹製の水筒 / 100%】
 【水袋 / 100%】

 【方位磁石 x2】
 【携帯用調理器具一式】
 【植物油 x2】

 【地図用羊皮紙 x2】
 【描きかけの地図 / 白の森・入り口】
 【描きかけの地図 / 白の森・猿の縄張り】
 【描きかけの地図 / 白の森・最奥部への道】

 【大英雄の剣片】

 【伝心の白花】


■ パーティーの共有品

 【大蜘蛛の爪の欠片 x4】

 【竹製の水筒 / 100%】
 【竹製の水筒 / 100%】

 【木製の投石器 x2】
 【木製の投槍器】
 【木製の背負子】

 【ポーション x4】
 【熊肝の丸薬 x3】
 【熊骨の精力剤 7】
 【消炎鎮痛剤 x3】
 【鹿脂の塗り薬 x2】
 【発汗剤 x2】


■ 預かり中

 【使い慣れたガントレット】
 【使い慣れたブーツ】

 【熊革の鎧 x3】 作成中 10日目 11:00 以降 受け取り可能


■ 所持金

 2687 Kootz


【7日目 11:00】



◆ = 現在位置



あなたは、仲間の存在を声で確認する。
返事はすぐにあり、霧の中から少年が姿を現した。

視覚は、全く役に立たない。
入り口側よりも遥かに霧が濃いのだ。
雲の中に居ると言われれば、そのまま信じてしまいそうな程。
もしこのエリアで仲間と逸れれば、合流は困難に違いない。


腕の中の少女を抱え直す。
どうやら、意識は完全に絶たれているようだ。
その原因は魔力の枯渇で間違いない。

幸い、霧が濃い分魔力の回復も早いはずだ。
覚醒までに必要な時間は、さほど長くないと思われる。



>>↓1  どうする?

長くないというなら少女が回復するまでの間
音には警戒しつつ迷宮の壁面部分(樹木?)を観察


あなたは地面に横たえた少女を少年に任せ、警戒に移った。

少女が目を覚ますまではそうかからないはずだ。
それまでの間をここで静かに待つと、あなた達は判断した。

警戒のために耳を澄ませながら、壁を構成する絡み合う木々を観察する。
今は昼。
毒蛇は活発化していないはずだが、用心に越した事はない。



>>↓1 コンマ判定 【索敵】

感覚 7

目標値 7


>>↓2 コンマ判定 【観察】

感覚 7

目標値 7


【索敵】

目標値 7  出目 1

クリティカル!!


【観察】

目標値 7  出目 5

成功!


壁を見つめるあなたは、一つの違和感を発見した。
木々が、いっそ不吉な程に瑞々しい。
植物が宿して良い濃度の生命力では有り得ないのだ。

あなたはいつの間にか、腰の剣に手を伸ばしていた。
もしこれを振り抜き、幹を傷付ければ、そこから溢れるのは真紅の血液ではないのか。
そのような疑念すらも湧き上がる。


木々の異様に目を取られたあなただったが、しかし何者かの気配を見落とす事はなかった。

部屋の中央を挟んで逆側。
北の壁に張り付くように、何かが存在し、あなた達をじっと見つめている。

音を発している訳ではない。
臭いは無く、魔力すらも感じない。
当然、霧に遮られて目に見える事もない。

しかし、確実に何かが居る事だけは確かだと、あなたは感じた。
言葉では説明の付かない、未知の感覚だけがそう告げている。


……また、その存在は、覚えのある気配を伴っていた。

エルフの聖地に存在する風の精霊。
彼らと同質の聖性を、気配の正体は纏っているように思える。



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