魔術師は三つの瓜を抱え、満足げな雰囲気を漂わせている。

残りの瓜は一個。
今まで以上に慎重に、あなたはその扱いを決めた。



>>↓1  どうする?

奥の地図を教えてほしい


あなたは最後の瓜を、地図情報と引き換える事を選んだ。


魔術師はにやりと顔を歪め、瓜を手に取る。
その笑みに一瞬だけ危険な予感を感じたあなただったが、それは杞憂だとすぐに気付く。

瓜を全て手に出来て、気分が高揚しているだけのようだ。
愛おしそうに瓜を抱きしめ、何やら感慨に浸っている。
その姿は、とにかくひたすらに不気味だった……。



◆ 地図情報が更新されます。






『では、これで話は終わりだな。
 私はすぐにでも試食に取り掛からねばならん。

 また機会があったならば、よろしく頼む』


魔術師はそう言い残すと、忙しなく酒場を後にした。
魔力の残滓を感じられる所から見ると、身体強化すら行って、である。

その食への執念に、あなたは思わず溜め息を吐いた。



【1日目 17:00】


日はいよいよ傾き、街を赤く染めている。
人々の行動も、昼間の物から夜の物へと変じ始めた。


>>↓1  どうする? (休息によって時間を自由に進める事も出来ます)

街中で金稼ぎできないか調べる
翌日までの時間で


さて、注文した防具が完成するのは、明日の朝である。
それまでの時間、ただ無為に過ごすのは勿体無いのではなかろうか。

何をするべきかと考えて、財布の中身がやや心許ないと思い当たる。

短時間で終えられる仕事でも探してみよう。
あなたはそう考え、酒場の椅子から立ち上がった。



どこで仕事を探しますか?


1) 現在位置の近く、飲食店や宿屋が並ぶ区画

2) 冒険者向けの店が並ぶ区画

3) 白の森に最も近い門

4) 薄暗い裏通り

5) 自由安価 街中にありそうな場所ならどこでも可能です


>>↓1

2


あなたは冒険者向けの店が並ぶ区画へと移動した。

仕事といえば店。
店といえばこの区画。
そういった簡単な連想である。



>>↓1 コンマ判定 【幸運な出来事】

幸運 9

目標値 9


【幸運な出来事】

目標値 9  出目 8

成功!



さて、仕事を探すにしてもどうすれば良いのか。

そう悩むあなたの耳に、なんとも好都合な大声が届く。

男の声だ。
どうやら、短時間で終わる仕事を斡旋する組織があるらしい。
幸運な事に、今まさに人手を募集している所で間違いない。


男が叫ぶ仕事の内容を、あなたは吟味した。



1) 重量のある金属素材の運搬 / 300 Kootz

2) 慎重に取り扱う必要のある商品の運搬 / 300 Kootz

3) 薬草類の選別 / 350 Kootz

4) 魔力の提供 / 500 Kootz


……どうやら、この位のようだ。



>>↓1  どうする? (仕事をすると 【23:00】 まで時間が経過します 仕事をしなくとも構いません)

1


あなたは男に近付き、金属素材の運搬について尋ねた。
男は厳しい顔を不機嫌そうに歪め、あなたを睨む。


『女が何言ってんだ。
 そんな軽い物じゃねぇぞ。

 そこに箱があるだろう。
 中身は砂だが、運ぶ素材と近い重量にしてある。
 一回試して満足したら、裏通りにでも立って来いってんだ』


男はあなたを馬鹿にするように、脇に置かれた箱を指し示す。



>>↓1 コンマ判定 【重量物の持ち上げ】

筋力 9

目標値 9


※ フィジカル・ブーストを使う場合は、宣言して下さい。


【重量物の持ち上げ】

目標値 10  出目 8

成功!


※ フィジカル・ブーストにより目標値が変化しています。



あなたは箱に手を掛け……。

そして、誰もが息を呑んだ。
顔を隠しているとはいえ、声と体から、あなたは女であるとはっきりと分かる。
それが、男でも苦労する重量を易々と持ち上げているのだから、致し方無い。

男へ振り返り、箱を軽く上下させて十分な力がある事を示す。
髭の中にぽかんと開かれた大口が、なんとも滑稽であった。


男の部下の誘導により、あなたは仕事場へと足を運んだ。

仕事場、といっても場所が固定されている訳ではない。
素材の運び込みであるのだから、当然の事だ。

インゴットを積んだ小型の馬車と共に移動し、店の裏から運び入れるというのが、あなたの仕事内容となる。



さて、馬車がやってくる最初の店の裏には、今夜の仕事仲間と思しき者達が居た。
その中であなたの目に留まったのは……。



1) 顔の半分を青く腫らした、職人の少年

2) 筋肉質で背の低い、長く立派な髭を生やす男

3) 大き目の服のせいで体格が推し量れない、禿頭で目の細い長身の男



>>↓1  誰かに声をかけてみますか?

せめて少年にいい思いをさせてやろうか…


あなたは見覚えのある少年に声をかけた。

顔の半分が真っ青になって腫れ上がっているせいで、人相が大分異なって見えるが、
あなたに一目惚れし、防具屋を訪れる度に口説こうとしていた、あの職人の少年である。
顔の腫れは、今日の昼間にあなたを誘って食事に抜け出そうとした際の罰に違いない。


『こんな所で会えるなんて!
 昼の罰でここに回された時はガックリしてましたけど、親方に感謝しなくっちゃ!』


少年は大喜びであなたの手を握り、腫れた顔を笑みに歪めた。


『あぁ、そうだ、今度こそご一緒しませんか?
 勿論、今度は仕事が終わった後で!』


顔の心配などさせない勢いで、少年はあなたに迫る。
一応仕事のサボり未遂について懲りてはいるようだが、性格には何の影響もなかったようだ。
……そして、女性であるあなたがここに居る事については、頭が回っていないらしい。



>>↓1  どうする?

あまり人に知られていない店を聞いてみる
代金は払うけどもエスコートはしてもらう


あなたは少年の誘いに快諾した。
昼間に渡した紙の件もある、当然とも言えた。

出来るだけ人に知られていない店に連れて行って欲しい、と告げる。


『えぇ、勿論喜んで!
 任せて下さい、親方に教えてもらった良い店があるんです!』


そういう事で、あなたは仕事の後、少年と食事に出かける事となった。
あなた達はそれを楽しみにしながら、到着した馬車から荷を降ろしていく。



>>↓1  仕事中にフィジカル・ブーストを使用しますか? (終了時の疲労の種類と度合いに影響します)

魔力はほぼ全快に近い状態なんだろ?
フィジカルブースト3を筋力に


>>↓1 コンマ判定 【重量物の運搬】

筋力 12

目標値 12


※ この判定は、目標値と出目の差によって結果が変動します。

※ この判定は、通常の失敗は 【差0】 としてのみ扱います。


【重量物の運搬】

目標値 12  出目 7

差 5



あなたは、同じ仕事に参加した誰もが驚く程の怪力を見せ付けた。

仕事を斡旋した男は大喜びである。
また次も頼むぜ、とあなたに手渡した袋の中には、事前の説明よりも多くの硬貨が入っていた。


◆ 所持金 【390 → 840 Kootz】


ところで、見物なのは少年の反応であった。

あなたの怪力が予想外だったのであろう。
最初は口を開けて呆然としてから、慌てて自身の限界に挑むような働き振りを見せたのだ。
あなたが気付いたかどうかは定かではないが、男として力で負ける訳にはいかない、とでも考えたのだろう。

その甲斐あって、少年も男に褒められ追加報酬を受け取ったようだ。
ただし、足元も覚束ない程に疲れ果ててしまっているのだが。


『い、いやぁ、このくらい全然平気ですよ。
 それよりも食事、行きましょう?』


少年はあなたを誘導して、ふらふらと歩き始める。

その後を追うあなたの足取りは常と変わらない。
魔力を用いて強化を行っていたが、それは荷を運び込む時だけの事だ。
魔力にも体力にも、それなりに余裕が残っている。
少なくとも、少年のように足に来るには程遠い。

今にも倒れそうな少年と、しっかりと歩く女。
深夜の通りに立つ人々は、それを怪訝な目で見送るのだった。


あなた達が辿り着いたのは、薄暗い酒場であった。

席は十も無い。
それらは一般的な酒場とは異なり距離が大きく離され、互いの話し声は聞き取りにくいようになっている。
また、照明は薄く、同じテーブルに付かない限り顔も分からない。

妖しい雰囲気である、とあなたは感じたかも知れない。


『親方に教えて貰ったんです。
 夜に女性を誘うならここに連れて来れば良いって』


店の雰囲気に合わせてだろう、少年は小声であなたに教えた。


あなたの男性経験は……。

あなたは男性とろくに手を繋いだ事も無いようです。
少年に対しそういった行動を試みる場合は、判定が必要になります。




■ ステータスが更新されます


【女性 / 19歳】


【筋力】 9  【耐久】 7
【敏捷】 1  【感覚】 7
【知識】 1  【意志】 3
【魔力】 8  【幸運】 9


【魔法剣士】

低難度の魔力行使が確実に成功する
物理攻撃時、魔力を消費する事で威力を増加させるコマンドを任意で使用可能


【探索目的】

迷宮の主の撃破



■ 所持品一覧

 【使い慣れた双剣】 E

 【鉄製のネックガード +1】 E
 【使い慣れた皮鎧】 E
 【使い慣れたガントレット】 E
 【異形の手袋】 E
 【ブーツ・オブ・ライトニング】 E
 【大型ウェストバッグ】 E ← NEW

 【使い慣れたブーツ】

 【投石用の石 x28】

 【堅焼きビスケット x11】 ← NEW
 【干し肉 x10】 ← NEW
 【?水筒 / 100%】 ← NEW
 【水袋 / 100%】 ← NEW

 【ポーション x3】 ← NEW

 【方位磁石 x2】
 【携帯用調理器具一式】
 【松明】 ← NEW
 【植物油 x2】 ← NEW

 【地図用羊皮紙 x2】
 【描きかけの地図 / 白の森・入り口】
 【描きかけの地図 / 白の森・猿の縄張り】
 【描きかけの地図 / 白の森・最奥部への道】

 【大英雄の剣片】


■ パーティーの共有品

 【迷宮瓜 x4】
 【大蜘蛛の爪の欠片 x4】 ← USED

 【木製の投石器 x2】
 【木製の投槍器】


■ 預かり中

 【緋色鹿革の兜 +1】 強化中 2日目 9:00〜
 【大蜘蛛のガントレット】 作成及び強化中 2日目 12:00〜
 【大蜘蛛の面頬】 作成中 2日目 9:00〜


■ 所持金

 840 Kootz


あなた達は適当なテーブルに座り、店員を呼んだ。

あなたは勿論、少年もこの店を訪れた経験は少ないらしい。
何が良いかの判断はまるで付かず、結局オススメの品を二、三品出してくれるように頼む。

店内は暗く、静かだ。
どことなく大きな声を出すのが憚られるような雰囲気がある。
テーブルの妙な小ささもあり、必然的にあなた達は顔を寄せ合って小声で話す。


『親方と一緒だった時は気付かなかったんですけど……。
 な、なんだか場違いみたいな気がしますね……』


少年の言葉の通り、あなた達は明確にこの店の中では浮いている。
良く顔は見えないものの、周囲の客は上流とまでは行かずとも、それなりの身なりに思える。
少なくとも、冒険者と職人の二人組、などという組み合わせは存在しない。

また、それはテーブルの上だけでも分かるだろう。
蝋燭の代わりに置かれているのは、なんとマジックアイテムだ。
コンティニュアル・ライトと同等の効果を持つらしい、小さな花を模した置物が、あなた達を淡く照らしている。


空気に呑まれ、体を固くするあなた達の下へ、一皿の料理と飲物が運ばれてくる。

飲物が入ったグラスは、なんと金属製であった。
流石に銀ではないだろう、とあなたは考えるが、輝きは近い物がある。
装飾は凝った物ではない。
しかし、一般的な店では木製である事を思えばとんでもない事である。

あなた達は恐る恐るグラスを持ち上げ、その縁をごく軽く、決して傷付けないように打ち合わせた。



◆ あなたが注文した飲物は?


1) 爽やかな檸檬水だ (酒精 : 無)

2) 極一般的な麦酒だ (酒精 : 弱)

3) 風味豊かな葡萄酒だ (酒精 : 中)

4) 喉を焼く火酒だ (酒精 : 強)


>>↓1

2


グラスを傾け、麦酒を口にしたあなたは思わず驚愕した。

普段口にする物よりも、遥かに口当たりが良い。
雑味がなく、軽やかに喉を滑り落ちていく。
後に残る果実のような香りの中で、あなたはうっとりと余韻に浸った。


どう考えてもこの店は根本から質が違うと、あなたは確信した。

対面に座る少年の顔は、腫れていない部分も青く染まり始めている。
少年も、あなたと同じ感想に至ったのだろう。
その手が胸元、財布らしき膨らみに伸びかけている事を考えれば、何を思っているかは明白だ。


だが、既に注文は終えてしまった。
こうなっては、あなた達に出来る事は祈りを捧げるのみ。

幸い、今しがた報酬を受け取ってきたばかりだ。
二人分の所持金を合わせてもまだ足りない、などという事態は避けられるだろう。



>>↓1  食事中の話題があれば指定できます。

作ってくれた兜とネックガードのおかげで迷宮で自分と友人の命が助かった ありがとうと礼と讃辞


場を支配する不安感を打ち消すため、あなたは切り出した。
少年が心を籠めて調整してくれた、防具についてである。

大蜘蛛の脚を受け止め、エルフの少女が纏う風に打たれ、あなたを守り続けた兜。
もしもそれがなかったとしたら、あなたの命は失われていたかも知れない。
そしてその場合、少女を止め、未来へ希望を繋ぐ事もありえなかった。

少年の手によって、二人の命が救われたのだ。
あなたはそう伝え、真摯に頭を下げて感謝を、そして賛辞を捧げる。

それに対し、少年は慌てたように答えた。


『い、いや、そんな大した事じゃ……。

 えぇっと、そうだ、親方が前に言ってました。
 防具は身に着けただけじゃ何の意味もない、使い方が物を言うんだ、って。

 凄いのは俺じゃなくて、お友達を救ったあなたですよ、きっと』


もしそうだとしても、これほど使い易いようにしてくれた事が凄い。
いや、身を挺してお友達を助けたあなたが凄い。

などと、しばし互いを褒め合い、やがてどちらからともなく馬鹿馬鹿しさに笑顔を溢す。


『じゃあこうしましょう。
 俺もあなたも凄いんです。
 二人分の命は、二人で救ったという事で』


再びグラスを持ち上げ、軽やかに打ち付ける。
淡い光に照らされるあなた達の顔は、言葉の持つ照れくささに僅かに赤く染まっていた。


◆ 所持金 【840 → 490 Kootz】



そうして時間を過ごし、あなた達は店を出る。
飲食店としては驚くべき高値の会計に、最後の最後で水を差されたものの、概ね楽しい一時であったはずだ。


さて、通りを歩き帰路につくあなた達の、その足取りは……。



>>↓1 コンマ判定 【酒精抵抗 / 麦酒】

耐久 7

目標値 7


>>↓2 コンマ判定 【酒精抵抗 / 職人の少年 / 麦酒】

耐久 5

目標値 5


【酒精抵抗 / 麦酒】

目標値 7  出目 1

クリティカル!!


【酒精抵抗 / 職人の少年 / 麦酒】

目標値 5  出目 3

成功!



『いやぁ、お酒強いんですね……。
 ちょっとビックリしました』


少年は心の底から出てしまった、という声で言う。

仕方のない事である。
少年の方は、足に来るほどではないが顔は赤らみ、どう見ても酔っていると分かる。
それに対しあなたは言えば、体のどこにも一切の影響が出ていない。

むしろ、あんな量では水を飲んだのと変わらないとすら、あなたは思っていた。



◆ クリティカル効果により、以降のあらゆる酒精抵抗にボーナスが発生します。


【2日目 1:30】

【所持金 490 Kootz】



そうしてしばらく歩き、あなた達は別れた。
場所は宿の前である。
幾ら冒険者と言っても、夜中に女性を一人で帰す訳には行かないと、少年が送ってくれたのだ。


さて、時刻はとうに真夜中だ。
犯罪抑止に力を入れる領主の命により、通りの各所には明かりが灯されているとはいえ、開いている店など極々一部。
これから街を歩いたとして、得られる物があるかは怪しい所だ。



>>↓1  どうする?

ねる


あなたは宿の部屋に戻り、眠る事とした。

この時間では、有益な行動は難しいだろう。
それならば、明日に備えて眠ってしまうのが得策であるのは、誰にでも分かる事だ。


眠っていた店主を何とか起こし、宿に入れてもらう。
二日連続の事に苛々とした様子で文句を言う男に何度も謝り、あなたは自分の部屋へ向かった。



>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 9

目標値 9


【不運の回避】

目標値 9  出目 5

成功!



部屋の中には誰も居なかった。
二人はまだ帰ってきていないらしい。

あなたはホッと息を吐いた。
昨日の醜態から復帰した途端街中を歩き回り、最後には酒まで楽しんだとなれば、
少年はともかく少女の方は何を言うか分かったものではない。

安堵のまま、硬いベッドに横たわる。
満たされた胃のお陰もあるだろう。
あなたはすぐさま夢の世界に旅立つのだった。


【2日目 9:30】

【所持金 490 Kootz】



眠っていたあなたは、ふと自分の体が揺らされている事に気付いた。
穏やかな一時を邪魔する者の姿を確かめようと目を開けば、そこには耳の長い少女の顔。


『おはよ。
 顔色は良いわね。
 もう大丈夫そう?』


あなたは起き上がり、体調が十分回復した事を告げる。


『そ、良かった。
 まぁあんな事でどうにかなるとは思ってなかったけどね。

 こっちは今帰ってきたとこ。
 朝ごはんでも食べながら、今後の事を相談しましょ。
 下の食堂で待ってるわ』


軽やかな足音を立てて、少女は部屋を出て行った。



>>↓1  どうする?

相談する際に魔術師から得られた情報と防具の改修や購入について伝えておこうか


あなたは最低限の身嗜みを整えながら、頭を整理した。
購入した物資、防具屋での装備強化、魔術師から得た情報。

全てを確認し終え、食堂へと向かった。

二人を探せば、隅の方のテーブルで食事を摘んでいた。
パンとスープである。
あなたも同じ物を頼み、席に着く。


『おはようございます。
 本当にもう良いみたいですね。
 ようやく安心できました』


先程の少女と同じく、少年も笑顔で安堵を告げる。
昨晩、職人の少年と高い酒を楽しんだあなたは、罪悪感がじんわりと痛むのを感じたかも知れない。


それは一度置き、あなたは昨日自身が取った行動についてである。
あなたの話を聞いた二人は、納得した様子で頷いた。


『私達の中で、主軸になるのはどう考えてもあんたよ。
 主力の強化は合理的だわ』

『情報もありがたいですね。
 僕達は奥の方には踏み入った事がありませんから、とても助かります』


悪くない評価だ。
むしろ昨日の体調で良くそこまでやってくれた、とも二人は言った。


さて、次にあなた達は今後の行動を相談する。

主が居ると思われるのは、森の最奥部である。
ならば当然、そちらへと踏み込まなければ何も始まらない。

あなたは昼と夜で魔物の行動が異なると、既に知っている。
昼夜どちらを探索の中心とするかで、あなた達を襲う脅威はその姿を全く変えるだろう。

最低限の方針は、今決めておくと良いはずだ。



>>↓1  どうする?

昼が熊で夜が盲目鳥と蛇だったけな
ライトの目潰しが期待できる相手じゃないし、昼の攻略が無難なのかな


昼に探索し、夜に休息するべきだ、とあなたは提案した。

夜の魔物は、どうにも相性が悪そうに思えたのだ。
盲目の鳥も擬態する毒蛇も、初撃は相手に譲る事になるだろう。
自分が受けるならば良い。
だが、二人が襲われた場合に即座に庇えるかと言えば……自信などとても持てない。

現在のあなたの主目的は、二人を生き残らせてエルフ達を迷宮から解放する事にある。
危険からはなんとしても庇わなければならないのだ。

そう考えれば、答えは簡単だ。
先制発見も期待出来る熊を、正面から切り伏せて進む他はない。


『確かに、聞いた限りの情報だと昼が良さそうね。
 急所狙いなら私も得意だし、二人でかかればやれると思う』


二人も賛同し、あなた達の探索時間が決定された。


【2日目 10:30】

【所持金 490 → 480 Kootz】



あなた達は食事を終え、宿を後にした。

日が中天に上りきるまで時間を潰せば、全ての装備を回収出来る。
それを待ってから迷宮に向かっても良いし、あるいは一人を回収役に残して迷宮内で合流しても良いだろう。

また、明日の明け方から突入する事として、休養や準備に当てるのも、あなたの自由だ。



>>↓1  どうする?

装備を回収してから迷宮へ、念には念を込めるってことで


あなたは念には念を入れる事とし、適当に時間を潰して、装備を回収した。

無論、調整も完璧に完了している。
違和感なくあなたの体に沿うそれらは、職人達の見事な仕事ぶりを実感させた。



※ 以下のアイテムを獲得し、装備しました。


■ 蜘蛛甲と鹿革の兜 +1

防御補正 : 5
回避補正 : 1


■ 大蜘蛛のガントレット

攻撃補正 : 3
防御補正 : 4
命中補正 : 0
回避補正 : 0


■ 大蜘蛛の面頬

防御補正 : 4
回避補正 : 0


【2日目 12:00】


装備を終え、迷宮へ向かおうかと思ったあなたは、ふと気付く。

あなたの荷物の中には、予備の装備が含まれている。
ガントレットとブーツである。

これらを職人の少年に預けるのはどうか、と考えたのだ。
あなたとそれなりに親密になった彼ならば、問題なく預かってくれるはずだ。
また、職人であるという事は、当然手入れにも精通しているに違いない。

勿論、何かあった時の予備として迷宮に持ち込むのも手であろう。



>>↓1  どうする?

気づいたのなら善は急げ
職人の少年にガントレットとブーツ預けよう


【12:15】



『勿論大丈夫ですよ!
 任せて下さい、暇を見てピッカピカにしておきますから!』


善は急げ、とばかりにあなたは防具屋に走り、少年に頼み込んだ。
その返事は聞いての通りの快諾。
少年はあなたの装備を預かり、胸を張った。
なんと自発的に補修すら行ってくれるという。

流石に悪いと思い、そこまではしなくて良いと答えたあなたに、しかし少年は首を振る。


『実はですね、あんな風に仕事を褒められたの、初めてなんです。
 とても、とても嬉しかった。

 補修ぐらい、あなたの命を守れるなら安いもんです。
 俺がやりたいんです、どうかやらせて下さい』


少年は、あろう事か頭すら下げて見せる。
その好意を断る言葉を、あなたが持てるはずもなかった。


白の森へ向かう門で、あなたは仲間と合流する。
少年と少女を見つけて手を振るが、相手からの反応は引きつった笑みであった。

フードを取り払い、甲殻に覆われる兜と面頬で顔を隠し、
見るからに凶悪な、既に鈍器とすら呼べるガントレットを振り回す女を見た者としては、まぁ普通の事である。


『……ず、随分ごつくなったわね。
 いや、まぁ、頼もしいのは良い事だけど』


それはともかく、あなた達は互いの荷を確認し合い、特に問題がない事を確認して、街を後にする。


【13:30】



◆ 地図情報が更新されます。





地図の空白は、二人の情報によって一部が埋められた。
あなたが街に居る間に調べてくれていたようだ。



>>↓1  どうする?

埋めてくれた部分について何かしら情報があるなら知りたいと入り口で話す


あなたは安全な入り口の広間に戻り、二人に質問した。
地図の埋められた部分、通路と小部屋に何か変わった事はあっただろうか、と。


『特に引っ掛かる所はありませんでしたよ。
 魔物も、鹿と鼠に出くわしただけです』


返事はその程度の物であった。
普通の通路と普通の小部屋。
そうとしか思えなかったという。



>>↓1  どうする?

小部屋に移行


【13:45】





あなた達は通路を進み、小部屋に踏み込む。
勿論、周囲を探りながらである。


『……何も居ないわね』


少女の言葉通り、あなた達の知覚には何の反応もなく、生物の気配は感じられない。
小部屋の中には、鹿か鼠が食べたのであろう、所々草の剥げた地面があるだけだ。



>>↓1  どうする?

鼠を探しつつ、西に


あなたはふと、あの鼠達を思い出した。

彼らの同胞達は、まだまだ迷宮の中に居るはずだ。
探してみるのも良いかも知れない。

見つけたとして、どうするべきかは未だ分からない。
受けた恩を、彼らの仲間達に返しても良い。
新たな絆を結ぶのも良い。
それは、その時になってから考える事と、あなたは保留した。



>>↓1  鼠をどうやって探しますか?

移動中会ったらラッキー位で移動


しかし、残念ながら能動的に彼らを探す手段を、あなたは思いつかなかった。
唯一、ビスケットを砕いて撒いて歩く程度が浮かんだだけ。

そしてそれは、食料を無為に失う可能性を伴う。
とてもではないが、今取れる手段ではなかった。

となれば、前回の遭遇のような幸運に期待するしかあるまい。


あなたはそう結論し、西へと続く通路を進む。



>>↓1  誰を先頭にしますか?

少女貴女少年の順


【14:00】





少女を先頭に、あなた達は進む。
途中、一つ目の分かれ道は、当然無視してだ。

現在、あなた達の目的地は西、奥部方面である。
既に探索を終えた場所に踏み入る必要は、現時点では存在しない。


が、次の分かれ道で、先頭の少女が足を止めた。
いつも通り、何を感知したかを、あなたは尋ねる。

返ってきた答えは……。


『……分からない。
 南の大部屋で何かが動いてる。
 数は一つで、かなり重量がありそう。
 蜘蛛とも違う……こんな音、今まで聞いた事ないわ』



>>↓1  どうする?

貴女を先頭にし、突進されても迎撃できるよう構えて魔力視


音の正体は分からない。
分かるのは、何か異常な事態が起こっているという事だけだ。

あなた達は隊列を組み替え、最も頑丈な盾、つまりはあなたを前面に出す。


先頭に立ったあなたは、そっと顔を出し、視線を大部屋に向けた。
距離はまだ遠い。
通常の視界では捉えられないそれを探すため、あなたは両目に魔力を宿す。



>>↓1 コンマ判定 【魔力視】

感覚 7

白霧 -4 (魔力視による倍化)

目標値 3


【魔力視】

目標値 3  出目 5

失敗……



霧が持つ魔力が、蒼ざめた光としてあなたの目に飛び込む。
やはり、それは余りにも邪魔にすぎる。
霧の向こう、大部屋の中の光景は、僅かも捉える事が出来なかった。

大部屋から何かが飛び出してくる様子はない。
少女は、音の主は未だ部屋の中に居ると告げている。



>>↓1  どうする?

ブースト耐久5を使用しあなたを先頭に気配を殺しながら戦闘準備をしつつ目視できるまで接近
少女には音を探ってもらい少年には太陽拳の準備をしてもらう


■ ステータスが更新されます


【女性 / 19歳】


【筋力】 9  【耐久】 7
【敏捷】 1  【感覚】 7
【知識】 1  【意志】 3
【魔力】 8  【幸運】 9


【魔法剣士】

低難度の魔力行使が確実に成功する
物理攻撃時、魔力を消費する事で威力を増加させるコマンドを任意で使用可能


【探索目的】

迷宮の主の撃破



■ 所持品一覧

 【使い慣れた双剣】 E

 【蜘蛛甲と鹿革の兜 +1】 E
 【大蜘蛛の面頬】 E
 【鉄製のネックガード +1】 E
 【使い慣れた皮鎧】 E
 【大蜘蛛のガントレット】 E
 【異形の手袋】 E
 【ブーツ・オブ・ライトニング】 E
 【大型ウェストバッグ】 E


 【投石用の石 x28】

 【堅焼きビスケット x11】
 【干し肉 x10】
 【?水筒 / 100%】
 【水袋 / 100%】

 【ポーション x3】

 【方位磁石 x2】
 【携帯用調理器具一式】
 【松明】
 【植物油 x2】

 【地図用羊皮紙 x2】
 【描きかけの地図 / 白の森・入り口】
 【描きかけの地図 / 白の森・猿の縄張り】
 【描きかけの地図 / 白の森・最奥部への道】

 【大英雄の剣片】


■ パーティーの共有品

 【大蜘蛛の爪の欠片 x4】

 【木製の投石器 x2】
 【木製の投槍器】


■ 預かり中

 【使い慣れたガントレット】
 【使い慣れたブーツ】


■ 所持金

 480 Kootz


◆ フィジカル・ブースト

耐久 7 → 12



音の正体を探るべく、あなた達は慎重に大部屋へ近付く。
最も危険な先頭はあなただ。
全身を魔力によって補強し、肉体を鎧と化して、一歩一歩と進む。


途中、音を探っていた少女が、あなたに伝える。
相手はただ動き回っているだけではないようだ。
乱暴に、見境なく、地面に何かを叩きつけているのが今ハッキリと分かったのだという。

どうやら、音の主は気が立っている。
もし発見されたならば、怒りの矛先があなた達に向けられる事は、まず間違いなさそうだ。


部屋の入り口に辿り付く頃には、あなたもその怒りを十分に感じる事が出来た。
音だけではなく、振動すら伝わっている。
凄まじい剛力であると、あなたは戦慄を覚えたかも知れない。



>>↓1 コンマ判定 【目視】

感覚 7

白霧 -2

目標値 5


【目視】

目標値 5  出目 7

失敗……



目を凝らすも、その全貌を捉える事は出来ない。
森を覆う霧のせいである。

だが、大まかな姿形だけは見て取れた。
焦げ茶の体毛を持ち、四足歩行する、大型の獣だ。
地面から背中までの高さは、成人男性と同程度はあろうか。

特徴的過ぎるのはその両前足だろう。
馬鹿馬鹿しい程に太く長いそれは、最早別の器官とすら思える。
四足獣の骨格を無視するように大きく外へと突き出し、いっそ翼と言った方が近い。


あなたが知る事のできた情報は、これが全てだ。

魔物はあなた達に気付いた様子はなく、只管に周囲の地面に当り散らしている。



>>↓1  どうする?

触らぬ神に祟りなし
物陰に隠れて観察


怒り狂った獣に、わざわざ挑みかかる理由はない。
あなたは木々の壁に体を押し付け、じっと部屋の中を観察する。
獣は、あなた達に気付くどころか、そもそも周囲を探る気もないようだ。
観察は幾らでも、それこそ獣が冷静さを取り戻すまで続けられるだろう。

そうして、長時間の観察により、あなたは一つ知る事が出来た。
獣が殴りつけている地面。
そこに、何かがある。
前足が振り下ろされる度に、土や草とは明らかに違う物が飛び散っている。

正体までは、部屋に踏み込まなければ分からない。
だが、その何かが獣の逆鱗に触れたのであろう事は、どうやら確かそうだ。



>>↓1  どうする?

もう少し観察できそう?
殴ってる様子からステ数値とれないかな



>>↓1 コンマ判定 【能力看破】

感覚 7

目標値 7



【能力看破】

目標値 7  出目 5

成功!



【筋力】 17
【敏捷】  6


あなたは獣が地面を殴る様子と、その衝撃から、以上の情報を獲得しました。



>>↓1  どうする?

一撃離脱で
フィジカルブーストを筋力に8
雷速で接近して上から首を狙い魔力撃
逃げるときは少年少女に支援してもらおう


あなたは決断を下した。
先に進むとしても、後背にこの獣を残したままでは不安が残る。

最大の一撃を叩き込み、ここで落とす。

叶わなかった場合は逃走を選ぶ事になるだろうが、あなたは打倒を選んだのだ。


轟々と、体の内にのみ響く音を立てて、あなたの両腕が人の域を飛び越える。
魔力による強化は、全てが威力の向上ただ一点に当てられた。



>>↓1  双剣を使いますか?

双剣を使う


双剣を、鞘から抜く。

急所を狙うならば、面より線、線より点が望ましい。
生憎とあなたは点の攻撃手段に乏しい。
双剣とて、その反った刀身ではどう見ても突きには向かない。
だが、少なくとも拳で殴るよりは狙いやすいはずだ。

剣を握り、あなたは祈る。
どうか、その役割に添い、今回も守ってくれるようにと。


あなたは二人に振り向き、意思を確認し合った。
少女は風を静かに集め、少年はその両足を強化している。
仕留め切れなかったならば、即座に動けるようにだ。


霧の向こうの獣を睨み、機を窺う。
それは幾らでもあった。
獣はあなたに気付かず、狂乱に身を任せている。

狙うは一点。
怒りのままに腕を振り下ろした直後、体が硬直した僅かな隙。


そして、呼吸を四つ重ねた後。
あなたは一切の過程を無視し、獣の眼前、振り下ろされた腕の上へと飛翔した。

獣の顔が驚愕に歪む。
黒い瞳で、腕を蹴り跳躍するあなたを追う。
その全てが遅い。
この獣には、既に回避の手は残されていない。



>>↓1  魔力撃に使う魔力指定


※ どう考えても自爆でしかないので、黒雷は発生の有無を任意で選択できる事とします。
※ 次周回からは全然別の仕様になります。

6込めとこう。黒雷はなしで


宙に舞いながら、あなたは剣を振り上げる。

凶器に纏わせるは濃密なる魔力。
その全てを斬撃に変えて、最大の威力を叩きつける!





>>↓1 コンマ判定 【双剣の一撃】

筋力 17
武器 1
急所 3
魔撃 6

耐物 -15 (75%軽減)
耐魔 -4 (75%軽減)

目標値 8


【双剣の一撃】

目標値 8  出目 6

差 2



その一撃は、確かにあなたの全力と呼んで良い威力を持っていた。

限界まで強化された筋力。
飛び上がった事による位置エネルギー。
更には高密度の魔力撃すら解き放った。


……それは、獣に一筋の傷を刻んだだけで終わる。
噴出した血すら僅かだ。
分厚い体毛と皮膚に阻まれ、致命傷にはまるで遠い。


だが、衝撃は確かに獣の体を揺らした。
口からは苦鳴が漏れ、その頭部を大きく下げる。

それを見逃すあなたではない。
落下中の体を無理矢理に回転させ、逆の剣を急所目掛けて強引に振るう!



>>↓1 魔力撃を使いますか? & 狙う箇所指定 (肩から上に限定されます)

使う 両目


剣が奔る先はその両目。
攻撃を阻む体毛も皮膚もない、絶対の急所である。



>>↓1  魔力撃に籠める魔力は?

蜘蛛爪の双剣作らないといかんな双剣使うなら


【双剣の追撃 / 両目狙い】

筋力 17
武器 1
急所 3
魔撃 8

目標値 29 (結果が変動しないため、判定は省略されます)



正確に両目を一閃した一撃は、狙い通りに眼球を跡形もなく消し飛ばした。

そして、それに留まらない。
眼孔より伝播した魔力の衝撃が、頭蓋の内で極小の嵐を引き起こす。

凄惨な音を立てて、獣の頭が滅茶苦茶に変形する。
内側が砕け、潰れ、攪拌され、しかし衝撃の逃げ場はどこにもない。
結果獣は、幼子に振り回される壊れた人形のように、無様に首を振るうのみ。


着地し、地面を転がるあなたの背後に、轟音と共に獣が倒れる。

振り返り確認するまでもないだろう。
いかに強靭な生命力を持ち、攻撃を弾く体を持とうと、脳を潰されては生存の目などあるわけもない。
獣は死に、あなたは生き残ったのだ。

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