【5日目 13:00】



失態の後の眠りは、あなたにとって酷く心苦しかったはずだ。
だが、同じ事を繰り返す訳にもいかない。
心に無理を言い聞かせて十分な睡眠を取ったあなたは、昼になって目を覚ます。

少年は、あなたが眠る前に見たのと同じ姿勢で、少女に何事か伝えていた。
聞いている少女の顔色は、朝よりも良くなっているように思える。

あなたが起きた事に気付いたのだろう。
少年が言葉を切り、あなたへ振り向いた。


『おはようございます。
 ……森の様子で伝えておきたい事があったのですが、良いでしょうか?』


少年が探索で知ったという事実は、以下の通りだ。

蜘蛛の部屋は、内部の巣が滅茶苦茶に切り裂かれていた事。
大蜘蛛の死骸は、僅かな残骸を残して消え失せていた事。
地面の血痕を辿れば、通路の途中で忽然と途切れてしまった事。


それぞれ何を意味するかは、あなた達には未だ分からない。
だが、覚えておく事に損はないはずだ。


【5日目 14:00】



情報の共有は完了した。

少年は、今夜は日が落ちてから森に入るという。
戻るのはやはり朝方になるはずだ。



>>↓1  夜までにしたい事があれば指定できます (スキップしても構いません)

少女に薬が居るか少年に聞く、居るなら買ってくる


薬を追加するべきか否か。
あなたは少年にそう問いかけた。


『いえ、それは不要でしょう。
 この手の薬は、薬師の魔力で吸収が強く促されています。
 吐き戻された分はないと思いますし、副作用の心配もありますから。

 顔色は大分良くなってきています。
 このまま様子を見ても良いでしょう』


あなた達の中で、最も知識量が多いのは少年である。
彼が言うなら間違いないだろうと、追加の購入は行わない事とした。


【5日目 20:00】



少年は森へと向かった。

回復のために必要なのは安静である。
だが、少女は一日中ベッドの上に横たわり続け、最早眠るのも難しい。

そんな少女へと、少年は一つの薬を置いていった。
副作用が存在せず、ただ服用者を眠りに誘うだけという物らしい。
半信半疑だった少女だが、その効果は自身をもって証明していた。

可愛らしい寝息を立てる姿は、昨日よりもずっと体調を戻しているように見える。

……逆に言えば、昨日は最も状態が悪いと簡単に予想できる、療養初日だったのだ。
一応の対策をしたと言えど、付き添いが眠るなど愚行も愚行。
湧き上がる罪悪感に、あなたは自身の顔を覆った。



>>↓1  今晩はどうする?

熊防具は革で良かったかなーとか思案しながら寝ずの番


■ 所持品一覧

 【使い慣れた双剣】 E

 【蜘蛛甲と鹿革の兜 +1】 E
 【大蜘蛛の面頬】 E
 【鉄製のネックガード +1】 E

 【使い慣れた皮鎧】 E
 【鹿革製のリュック】 E

 【大蜘蛛のガントレット】 E
 【異形の手袋】 E

 【ブーツ・オブ・ライトニング】 E

 【大型ウェストバッグ】 E


 【投石用の石 x28】

 【堅焼きビスケット x10】
 【干し肉 x10】
 【竹製の水筒 / 100%】
 【水袋 / 100%】

 【方位磁石 x2】
 【携帯用調理器具一式】
 【植物油 x2】

 【地図用羊皮紙 x2】
 【描きかけの地図 / 白の森・入り口】
 【描きかけの地図 / 白の森・猿の縄張り】
 【描きかけの地図 / 白の森・最奥部への道】

 【大英雄の剣片】

 【伝心の白花】


■ パーティーの共有品

 【大蜘蛛の爪の欠片 x4】

 【竹製の水筒 / 100%】
 【竹製の水筒 / 100%】

 【木製の投石器 x2】
 【木製の投槍器】
 【木製の背負子】

 【熊肝の丸薬 x3】
 【熊骨の精力剤 x2】

 【豪腕熊の背骨 x3】


■ 預かり中

 【使い慣れたガントレット】
 【使い慣れたブーツ】

 【熊革の鎧 x3】 作成中 10日目 11:00 以降 受け取り可能


■ 所持金

 1127 Kootz


今晩は眠らずにいよう、とあなたは考えた。
当然の成り行きと言える。


眠る少女をじっと眺めながら、あなたは物思いに耽る。
何と無しに思い出されたのは、注文している防具の事だ。

本当に革だけで良かっただろうか。
動きを鈍らせるとしても、鉄などと組み合わせた方が良かったか。
などと、あなたは思い悩む。

既に無料で変更が効く時刻は過ぎたが、気になる物は仕方ない。
月明かりが部屋を照らす中、眠る少女と悩むあなたの時は静かに過ぎていく。


この晩、少女が再び体調を崩す事はなかった。


【6日目 12:00】



異変は、明けて翌日に起こった。
少年が帰って来なかったのだ。

起床した時は、まだ早いからと何も考えずに。
朝食の間は、そんな事もあるだろうと楽観的に。
その後になって、何か手間取る事があったのかとようやく心配を。

ついに昼になる頃には、少女はその顔を焦燥に染めていた。


『こんな時間まで戻らないなんて絶対おかしいわ。
 探しに行かなきゃ。
 あんたも付いてきてくれる?』


少女はベッドから降り、荷を背負おうとしている。
薬と休眠の甲斐があり、体調は随分と回復したようだ。
それでもまだ本調子とは言えず、森へ向かうには不安が残っている。



>>↓1  どうする?

二人で森へ出かけよう


あなたは少女に賛成した。
いかに本調子でないと言えど、事態が事態である。
手は一つでも多い方が良い。

あなた達は急ぎ装備を整え、森へ続く門へと向かう。


何としても少年を救い出す。
そう意気込んでいたあなた達だったが。


『すみません、帰りが遅れてしまいまして。
 ちょっと休もうと思っただけなのですが、ついうとうとと』


……門に辿り付いた所で、あっさりと解決した。

壁際で座り込む少年の姿を発見したのだ。
衣服に血の跡のような物があるが、それ以外は何の異常も見当たらない。
顔色も良ければフラつく様子もなく、全く無事である。

少女は心配を暴言に変えて少年の頬を抓っている。
その光景に、あなたもまた安堵の溜め息を吐くのだった。


宿に帰った後、少年はあなたに提案を行った。
少女を残しての、二人での探索である。

理由として、彼は自身の襟元を開き、一つの傷跡を見せた。
何重にもなった細かな、しかし鋭い刃物を押し付け滑らせたそうな物だ。


『蛇に気付かずやられてしまいました。
 やっぱり、縄張りの混乱は大分深刻なようです。

 ……強がってはみたものの、一人では無理がありました』


あなたの腕を頼りたい、と少年は言う。
未だ体調に僅かな不安のある少女は残し、夜から森に同行して欲しい、と。



>>↓1  どうする?

少女に了解をとってから了承する


【6日目 12:30】


あなた達が少女にこの話を告げると、彼女は当然とばかりに了承した。
むしろ、何故今までそうしなかったのかと言いたげな表情をしている。
実際に嘔吐してしまった以上、それが言葉になる事だけはなかったが。


『では、日が沈んでから夜に向かいましょう。
 それまでに仮眠と、やる事があれば準備をお願いします』



>>↓1  仮眠の他に一回行動が出来ます (しなくとも構いません)

熊の骨売却 強精剤一個分購入 後薬の品揃え見る

あなたは薬屋を訪れた。
相変わらず酷い臭いであり、自然と顔が歪むのが自覚できるだろう。

店主はあなたが持ち込んだ素材をしばし観察し、条件を提示した。



■ 豪腕熊の背骨

売却 : 2400 Kootz / 一個当たり

加工 : 480 Kootz / 一個当たり


◆ 加工後の薬

【熊骨の精力剤】

豪腕熊の背骨一本につき、七個獲得可能。

6時間だけ、状態異常 【朦朧】 【疲労】 【衰弱】 に耐性を与える。
また、服用者が男性の場合、追加効果が発生する。



※ 売却と購入が指定されているため、自動的に売買を成立させます。


◆ 所持金 1127 → 5447 Kootz

◆ 【熊骨の精力剤 x7】 を注文しました、出発時に自動的に受け取ります。


更にあなたは店の中を見て回る。
薬品は多種多様、所狭しと並んでいる。
その中で、探索に有用と思われる物は……。



■ 消炎鎮痛剤

価格 : 100 Kootz

薬草から作られる塗り薬。
三時間だけ、痛みによる補正を無効化できる。
ただし、激痛の場合はこの薬では効果がない。


■ ポーション

価格 : 200 Kootz

良質の薬草と少量の魔力を用いて作られる薬品。
傷にかければ消毒、血止め、治癒促進の効果がある。
また、飲み込む事で疲労を回復する事も出来る。


■ 鹿脂の塗り薬

価格 : 200 Kootz

緋色鹿の脂と薬草を用いて作られた塗り薬。
火傷に対して効果が高い。
また、消炎鎮痛剤と同等の効果も持つ。


■ 闇払いの眼薬

価格 : 300 Kootz

闇色の狼の眼球から作られる薬品。
一時間だけ、暗闇を見通す事が出来る。


■ 吸魔蕾の鎮静薬

価格 : 500 Kootz

マナ・イーターの蕾に含まれる毒を薄めに薄めて作られる薬品。
三時間だけ、精神的なダメージを軽減し、精神的な状態異常への抵抗に補正を与える。
過剰摂取すると強い眠気が発生するので注意が必要。


……こんな所のようだ。
どうやら豪腕熊を素材とした物は、品切れを起こしているらしい。



>>↓1  どうする?

じゃあポーション6つと眼薬と鎮静薬1つづつ


◆ 所持金 5447 → 3447 Kootz

◆ 【ポーション x6】 【闇払いの眼薬】 【吸魔蕾の鎮静薬】 を獲得しました。



『はい、ありがとう。
 また来てちょうだい』


のんびりとした店主の声に見送られ、あなたは店を後にする。

この後には、少年との探索が控えている。
宿に戻り、仮眠を取って備えるべきだろう。


【6日目 20:00】



あなた達は宿での夕食を終え、森へ続く道を歩く。

今晩は随分と雲が出ているようだ。
月も星も隠れ切り、辺りは深すぎる闇に覆われている。

少年が浮かべるごく小さな光球だけが、唯一の頼りだ。



……あなた達の間に、今の所会話はない。
無言の道程に一石を投じたいならば、試みるのも良いだろう。



>>↓1  どうする?

森で奥にあえて行くのか入口付近で探索するのか方針決める
もし少年が森に行って特にしたいことが無いのならライトの習得の続きを依頼する


あなたは前を歩く少年に早足で追いつき、口を開いた。
森の中での方針について決めようと。

二人だけであえて奥へ進むのか、あるいは少年の呪いの事だけを考えて簡単な探索で終わらせるのか。
後者であるならば、光の魔法についての講義を再度行って欲しいという考えもあった。


『少し、気になる事があるんです。
 蜘蛛の巣が切り裂かれていた事は、お話しましたよね。
 ですが、僕にはそれが可能な魔物に心当たりがないんです。

 狼や熊では魔力が足りません。
 エルフには風の刃がありますが、これは威力不足です。
 梟も……聞いた限りでは、自身の飛翔にのみ魔力を裂いているようですし。

 この調査をしたい、と僕は考えています。
 ほら、アレです。
 あなたには野生の勘じみた物があるじゃないですか?』


いつも通りの余計な一言を最後に、少年はあなたの意見を待っている。



>>↓1  異論があれば伝える事が出来ます (伝えなくとも構いません)

水筒を分けてくれた戦士が言っていた熊の変異種が入り口付近に出てきたのかも知れない


『熊達は、自身の能力に絶対の自信を持っているようです。
 隠れる、潜む、といった事をしません。
 聞いた話では、ですけれど。

 変異種が入り口近くにやってきたならば、即座に見つかって騒ぎになっているはずです。
 ですが誰も、そんな話は聞いた事もないと言っていました。

 僕は、もっと違う何かだと思うんです』


少年は頑なに蜘蛛の巣の調査に拘っている。
復帰した後の少女のためにも不確定要素は除いておきたい、と続けて語る。



>>↓1  蜘蛛の巣の調査を承諾しますか?

なるべく戦闘は避けて調査する方向で承諾


どこか必死さすら感じさせる少年に、あなたは折れた。

ただし、今のあなた達はメンバーを欠き、更に敵対者の情報も持たない。
出来る限り戦闘を避け、情報だけを目的とする事を、承諾の条件に付け加える。

少年は安堵の表情を見せ、頷いた。


『そうですか……ありがとうございます。
 えぇ、僕も戦闘を行うつもりはありません。
 パッとやってパッと帰りましょう。
 あの子も心配ですから』


【6日目 21:00】



◆ = 現在位置



あなた達は森へ踏み入った。

闇は深く、霧は漂う。
いつも通りの夜の森だ。


しかし、と。
あなたは不意に背筋を震わせる悪寒を感じ取る。

音も、景色も、木々の香りも、何もかもが普段と変わらない。
だと言うのに、今この時の迷宮は、過去の全てと比べても死に近い。
迷宮の死神が、あなたの首を落とす瞬間を今か今かと待ち望んでいるのだ。


……無論、これはあなたの妄想に過ぎない。
悪寒に根拠などある訳もない。
あるいは、瀕死の少女を想起して怖気づいているという事もありえるだろう。


あなたは震える指先を拳を握る事で止め、最初の行動を選択する。



>>↓1  どうする?

警戒し蜘蛛部屋方面へ



悪寒を振り切って道を進む。

震えていた所で、何も解決などしないのだ。
調査を手早く終わらせる事。
それだけが不吉さを振り払うための手段であると、あなたは信じた。


……通路には何も居ない。
静寂の中で息を殺して、まずは最初の小部屋へと。



>>↓1 コンマ判定 【嗅覚】

感覚 7

目標値 7


目と耳では、何も捉えられない。
だがあなたは、微かな血の臭いを嗅ぎ取った。


源を探れば、それは通路から死角となる部屋の隅にある。
鹿の死体だ。
触れればまだ僅かに温かい。

至近距離から撃たれたのだろう、体には何本もの矢が突き刺さっている。
だが、死因はそれではない。
矢で弱った所を鈍器か何かで一撃されたようだ。
頭部が変形し、首が異様な形に曲がっている。


どうやら、近くに同業者の一団が居そうである。


【6日目 21:15】





ともあれ、鹿は既に死んでいる以上、捨て置いても良いだろう。
あなたの目的には関わりのない事である。



>>↓1  どうする?

慎重に蜘蛛の部屋に向かう


あなた達は慎重に、いっそ焦れる程の速度で小部屋を横切る。

索敵の要たる少女が居ない。
それだけでこうも心細いものかと、身を竦ませながら。


そうして大部屋へと辿り付く。
あなた達が瀕死の少女と共に一夜を明かした、あの部屋へ。


『……。

 ……巣が切り裂かれていたのは、部屋の中央より西側の部分です。
 調べるには、ここに踏み入らなければ始まりません』


少年の言の通り、入り口付近は異常がないようだ。
少女を運ぶ時に燃やした分の通路が、口を開けているだけ。

そこを覗き込むあなたのために、少年は光量を絞りながらも、魔法の光を生み出した。



>>↓1 コンマ判定 【目視】

感覚 7

白霧 -2

目標値 5


【目視】

目標値 5  出目 3

成功!



あなたは部屋の中央部に、違和感を発見した。
距離が遠く、詳細までは分からないが、随分と荒れているように見える。
掘り返された土が草と共に散らばり、折れた多数の枝が所々に山を作っている。



>>↓1  どうする?

少年に見えた物を話す 何かが巣でも作り出したのだろうか?と意見した後隠れて観察を提案


あなたは部屋の中の状態について、少年に報告した。

掘られた土と折れた枝。
一見して巣のように見えなくもない。
何かが寝床にしている可能性がある。
隠れて観察をしたい、と。

それに対し、少年は首を振って答えた。


『いえ、僕も今見ましたが、前回と変わっていません。
 巣作りをしているのなら何か進展があっても良いはずです。
 今は、部屋を荒らした者は中に居ない可能性が高い。

 僕は、踏み入っての調査を希望します』



>>↓1  どうする?

部屋の中に警戒しながら入る


あなた達は、部屋に踏み入った。
巣が燃やされ作られた通路を通り、中央部へ。

そして。

到達した部屋の中央。
そこにあなたは、大きすぎる相違を発見した。
以前までとの、部屋の様子の違いではない。
違っているのは、そう。

―――少年の話との、明らかな食い違い。



そこには、蜘蛛の巣は健在なままで。
切り裂かれた形跡など、一つも残っていなかったのだ。



>>↓1 コンマ判定 【????】

感覚 7

非視 -3
?? -3

目標値 1


その一撃に、あなたはまるで反応出来なかった。

衝撃は体から自由を奪い、前方に倒れこむ事を余儀なくさせる。
そこにあるのは、無傷なままの蜘蛛の糸。
異常な粘着性で獲物を捕らえて離さない、絶対の死。

それに全身を絡み付かせながら、あなたは驚愕と共に振り返った。

あなたは、前方へと倒れ込んだ。
それはつまり後方から、背中を突き飛ばされたという事に他ならない。



……身動き出来ないあなたを、全てを剥ぎ落とした微笑を貼り付けて、少年が見つめている。





【???? → 危機感知】

目標値 1  出目 10

ファンブル!


◆ 判定補正が開示されます。

?? → 仲間


少年は無言で手を上げ、あなたの頭上に光球を作り出す。
その瞬間、周囲の枝の山が四つ、立ち上がった。

……あなたは、覚えているだろうか。
聖地を出て、エルフ達の縄張りを抜ける時、一体何を身に纏っていたのかを。


枝葉を纏い潜んでいた者達は、その手に持った弓矢をあなたへと向けている。



>>↓1  どうする?

少年に少女にどう説明する気か聞く


あなたは必死に身を捩り、少年に問い質す。

どういうつもりなのか。
少女にどう説明する気なのか、と。



◆ 友好度判定……大失敗



それに対する返答はただ一言、ごく短く告げられた。


『……死ね』


少年の手が振り下ろされ、四つの影から矢が放たれる。
狙いは脚。
全ての矢が、ブーツと鎧の間、無防備な部位を目掛けて殺到する。



>>↓1 コンマ判定 【物理的被害の軽減】

耐久 7

目標値 7


※ 四連撃のため、最終ダメージが四倍化されます。

※ 雷速を用いて回避する事も出来ます。


【物理的被害の軽減】

目標値 7  出目 8

失敗……



矢は鈍い音を立ててあなたに突き立った。
激痛が全身を走り、硬直させる。

そしてもう一つ。
更なる脅威があなたの体内へと侵入する。



>>↓1 コンマ判定 【毒抵抗】

耐久 7

毒量 -3

目標値 4


突然、あなたに強烈な睡魔が襲い掛かった。

余りにも不自然なその眠気に、あなたは必死に抗おうと試みた。
意識を繋ぎ止めようと、唇に歯を立て、噛み千切る。

しかし、残念ながら、その努力が実を結ぶ事はなく、
全身からあらゆる力が失われ、あなたは糸にもたれて崩れ落ちていく。





『それで、どれがアーティファクトだよ。
 それっぽいモンなんか見当たんねぇぞ』


『……ブーツですよ。
 見た目は普通の物ですが、風の精霊の加護が宿っています。
 売れば相当な値打ちになるでしょう』


『はぁん……こいつがねぇ。
 まぁいい、偽物だとしても、こいつ自身を売り払えば儲けは出るだろうよ』


『別に、どうしてくれても構いません。
 ただし、絶対にこの街に近寄らないよう徹底して下さい。
 ……あぁ、そういえば元々は脚がなかったそうです。
 切り落としてくれれば、言う事はありませんね』



意識が闇に落ち切る前。
あなたが最後に聞いたのは、そんな言葉達だった。



BAD END

◆ 残りコンティニュー回数 【 2 → 1 】


■ 所持品一覧

 【使い慣れた双剣】 E

 【蜘蛛甲と鹿革の兜 +1】 E
 【大蜘蛛の面頬】 E
 【鉄製のネックガード +1】 E

 【使い慣れた皮鎧】 E
 【鹿革製のリュック】 E

 【大蜘蛛のガントレット】 E
 【異形の手袋】 E

 【ブーツ・オブ・ライトニング】 E

 【大型ウェストバッグ】 E


 【投石用の石 x28】

 【堅焼きビスケット x10】
 【干し肉 x10】
 【竹製の水筒 / 100%】
 【水袋 / 100%】

 【方位磁石 x2】
 【携帯用調理器具一式】
 【植物油 x2】

 【地図用羊皮紙 x2】
 【描きかけの地図 / 白の森・入り口】
 【描きかけの地図 / 白の森・猿の縄張り】
 【描きかけの地図 / 白の森・最奥部への道】

 【大英雄の剣片】

 【伝心の白花】


■ パーティーの共有品

 【大蜘蛛の爪の欠片 x4】

 【竹製の水筒 / 100%】
 【竹製の水筒 / 100%】

 【木製の投石器 x2】
 【木製の投槍器】
 【木製の背負子】

 【熊肝の丸薬 x3】
 【熊骨の精力剤 x2】

 【豪腕熊の背骨 x3】


■ 預かり中

 【使い慣れたガントレット】
 【使い慣れたブーツ】

 【熊革の鎧 x3】 作成中 10日目 11:00 以降 受け取り可能


■ 所持金

 1127 Kootz


【4日目 20:00】



あなたは少女をベッドに寝せ、説明を始めた。

少女を一人にする訳には行かず、少年は一人で森へ入るという事。
その間、あなたが少女の傍に付いている事。
少年の帰りは、明日の朝になる事、など。

あなたの話を聞き終わり、少女は呆れたように頭を抱えた。


『あの馬鹿は……。
 もう少し自分を大事にしろってのよ。
 まぁ、あいつの事だし大丈夫だとは思うけど……。

 ……でも、そっか。
 あんたに任せられる位にはなったのね。
 あからさま過ぎて心配してたのよ。
 仲直りできて、良かった』


ああ見えて結構短気なとこあるけど、何とかよろしくお願い。

少女はそうあなたに言い、大人しく休息を取り始めた。



さて、取り立ててやるべき事はない。
体の清拭も、食事の前に済ませている。
薬を飲ませ、食事もした以上、この後は回復していくだけだろう。

そう考え安堵した途端、あなたの口から大きな欠伸が漏れた。

昨晩の徹夜の影響が出始めたのだ。
瞼を開くのも一苦労、というような眠気があなたに襲い掛かる。



>>↓1  少女と一緒に眠りますか?

こりゃブースト耐久2振って、薬飲んで、眠くなったらビンタだな
加えて時折少女の様子をうかがう



眠気は確かに酷い。
酷いが、しかしだからと言って眠るという選択はありえない。

あなたは少年の必死の懇願を思い出す。
あの姿を見たというのに、信頼を裏切り、看病を投げ出すなど果たして出来るだろうか?


荷物から取り出したのは一つの丸薬。
肉体を活性化させる、熊の骨から作られた精力剤だ。
昨晩も利用したそれを、口に含む。
奥歯で軽く噛み砕けば、至極あっさりと溶けてあなたの中へと吸収された。

途端、あなたの体は熱を帯び始める。
巡る血液はまるで炎のようだ。
自然な眠気ごとき、抗いようもなく駆逐されるだろう。


更に念には念を入れ、あなたは全身に魔力を回す。
肉体の持つ耐久性を向上させたのだ。
明日の朝まで魔力が足りるよう最低限ではあるが、睡眠不足による疲労もこれで耐え抜くと、あなたは気合を入れた。


『……いや、その、気持ちは嬉しいんだけどさ。
 そこまで無理してくれなくても……』


少女は呆れと心配が入り混じった声を、あなたへと投げかけた。

友達なのだからこのくらい当たり前。
あなたがそう言えば、少女は耳を僅かに赤く染めて、小さな感謝を返してくれた。


夜は更けていく。
薬と魔法、その相乗効果は、眠りを遥か彼方に遠ざけた。

部屋の中には少女の寝息だけが静かに流れている。



【少女の体調】

目標値 6  出目 10

ファンブル!!



あなたの見ている前で、少女は突如苦しみ始めた。
全身に汗を浮かべ、呼吸は急激に浅く、荒くなっていく。
慌てて手を握り声をかけるも、意識のない少女に届く事はない。


危険だ、とあなたは判断した。
……何か出来る事はあるだろうか。


>>↓1  どうする?

一人で何とかしようとしてはいけない
宿屋の人の元に駆けて詫びの言葉いれつつも事情説明。医者呼んでもらうよう掛け合う
例え無理でも汗がやばそうだし水張ったたらいと布巾を貸してもらう
あと精力剤残ってたら口移し



自分一人でどうにか出来る事態ではない。
あなたはそう判断し、全力へ階下へと駆けた。
宿の主人を叩き起こし、半ば叫ぶように事情を説明した。

それに逸早く反応したのは、主人ではなく、彼の妻である。
寝惚ける主人の背中に平手を振り下ろして指示を飛ばす。
宿の主人は医者を呼ぶために夜の街へ。
あなたと主人の妻は水と布を持ち部屋へ戻る。


少女の様子は変化がない。
未だ苦しみ続ける少女に、医者が来るまでにやれる事はないかと考える。

思いつくのは一つだけだった。
少女が蜘蛛の一撃に倒れた時と同じ、精力剤である。

あなたは最後の丸薬を含み、噛み潰す。
意識のない人間に水を飲ませる危険性は、森の中で少年から聞いて既に知っている。
幸い、この薬は含有する僅かな魔力の効能で、単体でも十分な吸収が可能である。
そのまま口を合わせ薬の欠片を流し込めば良いだけなのだ。


【5日目 2:00】



それからしばらく。
到着した医者が香を焚くと、少女は呼吸を落ち着かせた。
汗は酷く顔色も悪いが、少なくとも最悪の状況からは脱したようだ。

壮年の医者はあなたに告げる。
彼の見立てでは命に別状はないようだ。
増血剤を既に飲ませたならば、今の辛い所を乗り越えれば問題ない、と。

あなたは深く頭を下げて礼を言い、医者を見送る。

……あなたが飲んだ薬の効果はそろそろ切れるが、この騒ぎで眠気は欠片すらも消し飛んだ。
朝まで起きているのは全く問題なく、また主人の妻も部屋に残ってくれるという。
更に、香の予備まで置いていってくれた以上、あなたは安堵を抱いても良いはずだ。



◆ 所持金 1127 → 927 Kootz (医療費)


【5日目 8:00】



朝になり、少女の容態は安定を見せた。
あなた達の寝ずの看病が功を奏したのだ。

そこに帰ってきた少年はまず部屋の様子に驚いた。
香の妙な臭いが立ち込め、人が一人増えているのであるから、当然である。
もしや少女に何かあったのかと慌てる少年に経緯を説明すれば、彼はしばし沈黙した後、口を開いた。


『……ありがとう、ございます。
 あなた達が居なければ、どうなっていたか……』


少年は深く、頭を下げた。
その背中を軽く叩き、宿の女将は部屋を後にする。

少年の顔は感謝と安堵に染まり、他の何も見つける事は出来ない。
少なくとも、あなたと少年の間にあった蟠りは、今完全に解消されたと思って良いだろう。


少年はあなたの顔に隈がある事に気付き、交代して睡眠を取るように促した。
確かに、あなたがいかに強靭な肉体を持っていると言っても、二日間の徹夜の反動は大きい。

彼の言葉に従い、ベッドに倒れこむのが賢い選択と言えるはずだ。



>>↓1  少女の完全復帰まで時間を飛ばしますか? (少年の持ち帰った情報は自動獲得します)

とばす


【7日目 7:30】



少女の体調は回復し、十全な活動が可能となった。
試しに、と言って部屋の中で見せた動きは、確かに普段通りの物である。
もう心配はないだろう。

また、あなた達は看病の間に、少年から森の情報を受け取っていた。
少年が探索で知ったという事実は、以下の通り。


大蜘蛛の死骸は、僅かな残骸を残して消え失せていた事。
地面の血痕を辿れば、通路の途中でエルフの死体を発見した事。
その死体には、ごく小さな傷しかなかった事。

更に、少年はその情報に自身の推測を付け加えた。

大蜘蛛は、いつかの鹿と同じくエルフ達が持ち去って利用している可能性がある。
そしてエルフの死体の傷は噛み傷であり、蛇の毒牙にかかったと考えられると。


無論、これが必ず正しいという保証はない。
少年も実際に目撃してはいないのだ。
だが、森に特に詳しい少年の言である。
ある程度信用して良いはずだと、あなたは感じた。


あなた達は主人達に礼を伝え、宿を出た。

行動を制限するものは何もない。
森の探索のために自由に活動すると良いだろう。



>>↓1  どうする?

薬屋に行って背骨売却と精力剤一個分購入 薬見る


あなたは薬屋を訪れた。
相変わらず酷い臭いであり、自然と顔が歪むのが自覚できるだろう。

店主はあなたが持ち込んだ素材をしばし観察し、条件を提示した。



■ 豪腕熊の背骨

売却 : 2400 Kootz / 一個当たり

加工 : 480 Kootz / 一個当たり


◆ 加工後の薬

【熊骨の精力剤】

豪腕熊の背骨一本につき、七個獲得可能。

6時間だけ、状態異常 【朦朧】 【疲労】 【衰弱】 に耐性を与える。
また、服用者が男性の場合、追加効果が発生する。



※ 売却と購入が指定されているため、自動的に売買を成立させます。


◆ 所持金 927 → 5247 Kootz

◆ 【熊骨の精力剤 x7】 を注文しました、出発時に自動的に受け取ります。


更にあなたは店の中を見て回る。
薬品は多種多様、所狭しと並んでいる。
その中で、探索に有用と思われる物は……。



■ 消炎鎮痛剤

価格 : 100 Kootz

薬草から作られる塗り薬。
三時間だけ、痛みによる補正を無効化できる。
ただし、激痛の場合はこの薬では効果がない。


■ ポーション

価格 : 200 Kootz

良質の薬草と少量の魔力を用いて作られる薬品。
傷にかければ消毒、血止め、治癒促進の効果がある。
また、飲み込む事で疲労を回復する事も出来る。


■ 鹿脂の塗り薬

価格 : 200 Kootz

緋色鹿の脂と薬草を用いて作られた塗り薬。
火傷に対して効果が高い。
また、消炎鎮痛剤と同等の効果も持つ。


■ 闇払いの眼薬

価格 : 300 Kootz

闇色の狼の眼球から作られる薬品。
一時間だけ、暗闇を見通す事が出来る。


■ 吸魔蕾の鎮静薬

価格 : 500 Kootz

マナ・イーターの蕾に含まれる毒を薄めに薄めて作られる薬品。
三時間だけ、精神的なダメージを軽減し、精神的な状態異常への抵抗に補正を与える。
過剰摂取すると強い眠気が発生するので注意が必要。


……こんな所のようだ。
どうやら豪腕熊を素材とした物は、品切れを起こしているらしい。



>>↓1  どうする?

解毒のような働きをする薬の商品や心当たりがないか聞く


あなたは少年の話にあった蛇について考える。
出血毒を持つというその生物は、どう考えても脅威である。

毒を解毒するための薬はないものだろうか。
そう問われた店主の女性は答えた。


『蛇毒にはポーションを使うと良いわ。
 血止めの効果と中和されるのよ。

 他に強い毒を持っている魔物は今の所聞かないから、特に作ってないわねぇ。
 ……体を温めて発汗を促す薬があるけど、一応遠回しな解毒剤と言えなくもない、位かしら』



■ 発汗剤

価格 : 30 Kootz

体温を上昇させ、発汗を促す効果がある薬品。



>>↓1  どうする?

ポーション4消炎剤3鹿脂2発汗剤2購入


【7日目 8:30】


◆ 所持金 5247 → 2687 Kootz

◆ 【ポーション x4】 【消炎鎮痛剤 x3】 【鹿脂の塗り薬 x2】 【発汗剤 x2】 を獲得します。



『はい、ありがとう。
 また来てちょうだい』


のんびりとした店主の声に見送られ、あなたは店を後にした。



>>↓1  どうする?

森の探索に行く


体調は万全。
食事と睡眠も十分であり、物資の補給も終えた。

森に向かおうという提案に反対意見は上がらない。





【7日目 10:00】



◆ = 現在位置


あなた達は森へ踏み入った。
霧は漂っているが、今は昼であり比較的視界は良い。
入り口から見える範囲に影はなく、少女の異常を訴えてはいない。



>>↓1  どうする?

少女聞き耳で先頭貴女魔力視少年後ろ警戒で小部屋前へ


あなた達は通路を進む。
並びはいつも通り、先頭を少女に任せ索敵を重視する形だ。

その途中、あなたは両目に魔力を纏わせ、異常がないかを確認する。


◆ 至近距離のため判定は発生しません。


すると、一つ目の角を曲がってすぐに、足元に青い光に包まれる物体を発見した。
平たく丸い、灰色の石である。

これと同じ物をあなたは見た事があるはずだ。
大蜘蛛の部屋に転がっていた基点石と、良く似ている。



>>↓1  どうする?

ほうれんそうだ! 見つけたことを二人に話してそのままにしておくかと提案


あなたは即座に二人に相談した。
用途は分からないが基点石があり、これをどうすべきか、と。


『別にほっといて良いんじゃない?
 退路の安全確認に使ってる、とかだったら動かしたら悪いわ』


少女は軽くそう答え、少年も頷く。
迷宮を探索する魔術師がそこら中に基点石をバラまく事は、頻繁とは言えないが珍しい事でもないらしい。
あなたが特に気になるのでなければ、放置しておいても良さそうだ。



>>↓1  どうする?

放置して先へ進もう、もちろん警戒維持


あなた達は石を放置して先へ進む。
迷宮の中で、どちらでも良い事に気を揉む必要はなく、即断であった。





くねる通路を越え、小部屋の入り口へ。
今の所異常は見当たらず、部屋の中からも音はしないようだ。
勿論、だからと言ってすぐに入るような事はしない。
あなたは部屋を覗き見る。



>>↓1  コンマ判定 【目視】

感覚 7

白霧 -2

目標値 5


【目視】

目標値 5  出目 5

かろうじて成功……



これまたいつも通り視界を阻む霧に苦労しながら、あなたは目を凝らす。

……何もない。
少なくとも通路から分かる範囲には、異常はないようだ。



>>↓1  どうする?

魔力視使用 少女の聞き耳確認


あなたは、もう一度少女に確認する。
やはり音はないという答え。

だがそれに満足せず、今度は魔力視で部屋を調べる。
慢心で少女の命を失いかけた経験は余りに苦すぎた。
一つの見落としも無いよう、あなたは集中する。



>>↓1 コンマ判定 【魔力視】

感覚 7

白霧 -4

目標値 3


【魔力視】

目標値 3  出目 4

失敗……



しかし、意気込みは結果を伴わなかった。
魔力を含む霧は青い光で視界を塞ぎ、その向こうを覆い隠す。
あなたに分かる事は何もなかった。


【7日目 10:30】



あなたが警戒を続ける間にも、時間は流れていく。
少女と少年は決断を待つように、ちらりとあなたの顔を見た。



>>↓1  どうする?

西側の通路へと抜けていこう


【7日目 10:30】




◆ = 現在位置



あなた達は森の最初の小部屋から、西の通路へと進路を取る。

森の木々はいつも通り、不自然な程の静謐を保っている。
霧の中に沈み、じっとあなた達を観察しているかのようだ。


分かれ道までは、そう距離も無い。
すぐさま次の判断が必要とされる。

二つの道を覗き込んだ少女は、振り向いてあなたに告げる。

南の道からは潜むような足音が。
西の道からは肉を噛み千切る音が聞こえるという。

どちらに進むとしても、何かとの遭遇は避けがたいと思われた。



>>↓1  どうする?

各々南から来るであろう敵に対しての迎撃準備を
貴女は敏捷 2耐久 2のブースト行使で剣を抜きかまえる


あなたは二人に小さな声で指示を出した。

南からの敵を迎撃しようと考えたのだ。
正面から挑む危険性を、今のあなたは十分に理解している。
逆に待ち伏せならば、一方的に殲滅出来る可能性は高い。

あなたは剣を、二人は短剣を、それぞれ抜き構える。
勿論、それだけでは終わらない。
あなたと少年は更に、自身の肉体に魔力を浸透させた。



◆ フィジカル・ブースト

耐久 7 → 9
敏捷 1 → 3

耐久 5 → 6 (少年)
敏捷 4 → 5 (少年)



……が、しかし。
気配を殺しながらしばらく待つも、南から魔物が現れる様子は無い。
少女に確認してみれば、同じ所をぐるぐると回っているようだ、との事だ。



>>↓1  どうする?

音を出して魔物を引き寄せる


あなたは、一つの閃きを実行に移した。

魔物が自分からやって来ないならば、引き寄せれば良い、と。
握った剣の柄を、徐に手近な幹へと軽く叩きつける。

一度ではなく、二度三度。
お前の敵はここに居るぞと示すように。

その音に真っ先に反応したのは、当然すぐ近くに居る二人だ。
勢い良くあなたに振り向き、視線で猛烈な抗議を発している。
正気でも失ったのかと、今にも叫びそうな程に。



>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 9

物音 -2
繚乱 -2

目標値 5


【不運の回避】

目標値 5  出目 4

成功!



二人に正気を疑われてまで行った行動は、あなたの望む結果のみを生み出した。
幸運と言って良いだろう。
この混乱の最中にある森において、標的以外に察知されなかったなど、そうそうある事では無い。

少女は横目であなたを強く睨み付けた後、指で示す。
南からの足音は、こちらへと警戒しつつ向かっているらしい。


身を隠し、音の主を待つ。
やがて、あなたにも足音が捉えられる。
音源は一つ。
単独行動であり、そして蹄とは異なるように、あなたには思えた。


魔物が間もなく角から姿を現す。
という段になって、音は唐突に途切れた。
……警戒し、立ち止まったのだろうか?



>>↓1  どうする?

少女たちを後方に下がらせて、援護を頼むとともに、魔物の攻撃に備える


あなたは二人を下がらせ、援護を依頼した。

前回の迷宮での戦闘、大蜘蛛の時と同じ陣形である。
最も頑丈な盾が受け止め、そして返しで仕留める。

同じ轍は踏まない。
今度こそは成功させると剣を握る手に力を籠める。


……しかし、魔物は未だ姿を見せない。



>>↓1 コンマ判定 【魔力の感知】

魔力 8
職業 2

距離 -2

目標値 8


【魔力の感知】

目標値 8  出目 7

成功!



その時、あなたは突然に微かな魔力を感知した。
通路の向こう、角による死角において、魔力が行使されている。

階段だと、あなたは感じた。
空中に生み出された足場を、魔物は音を殺して駆け上っているのだ。

そして、そのような魔法を扱える者に、あなたは心当たりがあるはずだ。
迷宮の魔力により変異したエルフ。
それが今、あなたの手が届かない樹上へと消えようとしている。



>>↓1  どうする?

投石


エルフの脅威。
それは数に他ならない。
仲間を呼ばれる前に、ここで仕留める。

あなたは瞬時にそう決断し、飛び出した。
三叉路の只中に踏み入り、荷の中の石を探りながら、エルフの姿を追う。



【敏捷対抗】

基準値 5

敏捷 3
装備 2

敏捷 -13 (ミュータント・エルフ)

目標値 -3 (自動失敗)



……しかし、一手遅い。
敵の姿は通路の中には既に無く、天を覆う枝の間を抜けようとしている。

それでも諦めてはどうにもならない。
あなたは石を一つ乱雑に腰の荷袋から引き抜き、エルフへと放った。



>>↓1 コンマ判定 【投石の狙い】

筋力 4 (筋力敏捷複合判定 各1/2 切捨て)
敏捷 1

距離 -3

目標値 2


【投石の狙い】

目標値 2  出目 8

失敗……



しかし、石は枝にぶつかり、明後日の方向へと跳ね返る。
勿論、エルフに被害などある訳が無い。

そして……。


怨嗟に満ちた絶叫が、あなたの耳に届いた。

始めは一つ。
すぐに二つ。
返して四つ。

まるで雪崩れ始めた山のようだ。
鳴き声は瞬く間に数を増やし、樹上を駆ける足音までが響きだす。


それだけではない。
最悪かつ当然な事に、鳴き声を感知したのはあなた達だけではないのだ。

周囲の森全てが喧騒に包まれて行く。
……あらゆる種の魔物がこの場に集うまで、時間はそうかかるまい。



>>↓1  どうする?



全力で逃走する以外に、最早選択肢など有り得ない。
少女すら罵倒を飲み込み、あなたと共に駆け始める。

そして少年は手に光を宿し、エルフ達の目を眩ませるために……。




―――ところで、あなたは覚えているだろうか?




彼らの元々の縄張り、その北西部。
エルフ達の手によって作られた偽の壁に立ち向かった時の事だ。

あなたが黒雷を以って障害を破壊する直前、エルフ達の増援は部屋に踏み込んでいた。
その増援を足止めするために用いた手段は、何であったか。
そして、その手段を目にしたエルフ達を、その後どうしたか。

……あなた達は少年の光で足を止めさせ、エルフの全てを見逃したのだ。


彼らの知能は高い。
咄嗟の対処であれば目を瞑る程度しか思いつかないかも知れない。
だが、これだけの時間を経て、有効策の一つも見出せないなどという都合の良い現実は、残念ながら存在しない。


少年へと向けて、風の刃が解き放たれる。
それが彼らの、目を眩ませる光への対処法。

見えなくとも、光の中心には敵が居るはずだという、単純な答えだった。



>>↓1 コンマ判定 【物理的被害の軽減】

耐久 6 (少年)

目標値 6


>>↓2 コンマ判定 【風の刃の数】

幸運 1 (少年)

目標値 1



>>↓1 コンマ判定 【非視認による被害箇所のランダム選定】

幸運 1 (少年)
異端 2

目標値 3


◆ 判定全失敗



鮮血が舞った。

霧と光。
二重の白の中でもなお映えるそれは、少年の右腕から噴き出していた。

風の刃は、名剣のような鋭さは持ち得ない。
だが、四つを重ねて受けた腕はズタズタに裂け、内部の血管が完全に破られるに至った。
血と肉が地面に落ち、その重い音から傷の深さをあなたに思い知らせただろう。


【苦痛抵抗】

意思 8 (少年)
異端 2

目標値 10 (自動成功)


それでも少年の動きに遅滞は見られない。
少年は即座に、エルフ達の方策に対する対処を導き出した。

再び、白光が閃く。
しかしそれは少年の手元からではない。
少年の横、三歩分ほど離れた位置からだ。

追撃の刃は掠る事もなく逸れ、虚しく地面と壁に傷を刻む。

光でエルフ達の動きを止める事はもう出来ない。
しかし、狙いを外させるだけならば十分だと、少年は血に塗れながらも証明して見せたのだ。

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