■ 現在攻略中のダンジョン

【白の森】

古い言葉で 【豊かな森】 を意味する名を持つ、とある小国の一都市。
その近くに存在した大森林が変異して形成された迷宮。

内部には魔力を帯びた霧が立ち込める。



■ 地図情報


【白の森 入り口】




【白の森 猿の縄張り】 ← 【現在地】




【白の森 最奥部への道】




■ 現在のあなたのステータス


【女性 / 19歳】


【筋力】 9  【耐久】 7
【敏捷】 1  【感覚】 7
【知識】 1  【意志】 3
【魔力】 8  【幸運】 9


【魔法剣士】

低難度の魔力行使が確実に成功する
物理攻撃時、魔力を消費する事で威力を増加させるコマンドを任意で使用可能


【探索目的】

迷宮の主の撃破



■ 所持品一覧

 【使い慣れた双剣】 E

 【緋色鹿革の兜 +1】 E
 【鉄製のネックガード +1】 E
 【使い慣れた皮鎧】 E
 【使い慣れたガントレット】 E
 【異形の手袋】 E
 【使い慣れたブーツ】
 【ブーツ・オブ・ライトニング】 E

 【投石用の石 x8】
 【大蜘蛛の爪の欠片 x8】
 【大蜘蛛の牙の欠片 x4】

 【携帯食 x2】
 【?水筒 / 70%】

 【ポーション x1】

 【方位磁石 x2】
 【携帯用調理器具一式】

 【地図用羊皮紙 x2】
 【描きかけの地図 / 白の森・入り口】
 【描きかけの地図 / 白の森・猿の縄張り】
 【描きかけの地図 / 白の森・最奥部への道】

 【大英雄の剣片】


■ パーティーの共有品

 【闇色の狼の心臓 x1】


■ 少年

 【木製の投石器】


■ 少女

 【木製の投槍器】


あなたは精霊達に、迷宮の奥地に居る強者について尋ねた。
無論、その代表となる者は迷宮の主だろう。
あなた達の目的は主の撃破である。
この情報を求めるのは当然と言えた。

だが……それに対する精霊の反応は、あなたの予想を容易く裏切った。


"おかあさま"

"わたしたちの おかあさま"

"わたしをすてた わたしをころした"

"くるってしまった"

"おかあさまは くるってしまった"

"ころしにくる"

"おかあさまが ころしにくる"

"わたしたちを おわらせに おかあさまがめをさます"


精霊達は怯えたように、あるいは狂ったように騒ぎ始める。
あなたへと届く意思は既に津波のようだ。

処理しきれずに頭痛すら生み始めたそれは。

ぱちん、と音を立てて突然に収まった。


あなたが気付けば、問いに答えた精霊達は極小の光の粒となって消えていこうとしている。
思わず手を伸ばすも、彼らは何も残さずに、溶けるようにその命を終えた。



呆然とするあなたと、精霊の死に、他の何者も気付いた様子はない。
不自然すぎるほどに、誰もが何も起こらなかったという体で時を過ごしている。


【9:00】



……あなたに協力的な精霊は、失われた。
最早あなたが精霊から知りうる事は何もないだろう。



◆ 次回安価指定行動

【少年と少女の様子を探る】


◆ 仲間の情報


■エルフの少女

【筋力】 4  【耐久】 3
【敏捷】 8  【感覚】 9
【知識】 4  【意思】 5
【魔力】 6  【幸運】 2


◆職業

【エルフの狩人】

NPC専用職業
一部の魔法を自動習得する
一部感知判定が有利になり、敵を発見できた場合の先制判定が確実に成功する


◆特殊能力

【エア・カッター】

このキャラクターは風の刃による遠距離攻撃を行える。


【エア・バースト】

このキャラクターは局地的な暴風を発生させられる。


【マナ・エクスチェンジ / 刀剣】

このキャラクターは魔力を刀剣に変換して運用できる。
この能力を使用している間、このキャラクターは一切の魔力行使を行えない。


【鋭敏な聴覚】

このキャラクターは敏感な聴覚を持つ。
聞き耳判定に常に+1の補正。
また、一定距離内の音を絶対に聞き逃さない。


【精霊権限 : 風】

このキャラクターは一切の消耗を起こさずに風を操る事が出来る。
この能力は一定数以上の風の精霊が存在する土地でなければ使用できない。


■異端の少年

【筋力】 5  【耐久】 5
【敏捷】 4  【感覚】 3
【知識】 5  【意思】 8
【魔力】 4  【幸運】 1


◆職業

【異端者】

NPC専用職業
迷宮外で24時間以上を過ごすと死亡する


【侍祭】

低難度の魔力行使が確実に成功する
魔力による治療行為が可能になる


◆特殊能力

【ライト・キュア・ウーンズ】

このキャラクターは魔法による軽症の治癒を行える。
回復量は使用者の魔力と対象者の耐久を用いた判定によって決定される。
この判定は失敗しない。


【コンティニュアル・ライト】

このキャラクターは魔力による光源を用意できる。


【フィジカル・ブースト】

このキャラクターは魔力により自身の能力を強化できる。


【異端の焼印】

一日と置かず迷宮に潜り続けねばならない、神殿製の特大の呪い。
このキャラクターは白の森に関する膨大な経験と知識を持つ。
白の森での生存判定に有利な補正を受け、知識判定に自動成功する。
ただし、白の森最奥部方面においては獲得情報量が制限される。


あなたはそっと二人の様子を窺った。

少女は大樹の、ひいては精霊の巫女であるという。
その彼女が精霊の死に気付きもしないなど、不自然に過ぎると思えたのだ。

だが、二人に一切の異常はない。
完全に何事も起こらなかったという体で雑談を行っている。
その内容も極普通の、酒場での食事のメニューに関する物だ。

また、彼らの周囲に浮遊する精霊達も、騒ぐような様子はない。
風に乗るように、自由気ままに流れるだけ。

やはり、自分以外は誰も気付いていないと、あなたは確信した。



>>↓1  どうする?

とりあえず精霊から聞いた情報とその死について話す


意を決して二人へと近付く。

伝えなければならない、とあなたは判断した。

迷宮の主らしき、狂ったという精霊の母。
そして、それを教えてくれた精霊達の死。

それが何を意味するのかはあなたには分からない。
だが、森に詳しい少年と、精霊に精通する少女ならば、そこから重要な情報に辿り付く可能性もある。

あなたは二人の前に立ち……。



【意思対抗】

基準値 5

意思 3

意思 -21 (??????・??????)

目標値 -13 (自動失敗)



……そして、何もかもを忘れていた。

何かを伝えなければならない、という事は分かる。
だが、その詳細については、どれほど首を捻っても思い出す事が出来ない。


怪訝そうにする二人に、何を話そうとしたか忘れたと、そう伝える事があなたに出来る全てだった。


【9:15】



『その年で健忘?
 大丈夫?
 拾い食いの影響がお腹じゃなくて頭に出た、なんて言わないでしょうね』


少女の言葉に、あなたは返す言葉を持たなかった。



>>↓1  どうする?

石を集める


気まずくなったあなたは、とりあえず石を拾い集め始めた。

投擲武器は多いに越した事はない。
また、適当に体を動かしていれば思い出す事もあるかもしれない、と考えたのだ。


聖地の中も、幸いな事にそこら中に石が落ちている。
投擲に適した物ばかりという訳ではないが、数を揃えるのも難しくはない。


しばしの時間をかけて、あなたは十分な数の石を集める事に成功した。



◆ 【投擲用の石 x20】 を獲得しました。


【9:45】



あなたはふと、自身の目が霞むのを感じた。
軽く擦って解消すると、今度は小さな欠伸が込み上げる。

最後の睡眠からそれなりの時間が経過しているのだ。

とはいえ、今はまだ影響は少ないだろう。
眠りにつかずとも、しばらくは大きな問題は起きないはずだ。



>>↓1  どうする?

少女を誘って一緒に寝る


欲求に逆らわず、睡眠を取る事をあなたは選択した。


『……まぁ、いいわ。
 食料も少しは余剰もあるし、あんたの体ならお腹下してもさっさと治りそうだし』


少女も、あなたの腹を心配しながら承諾する。
そうしてあなた達は脱出に備え、睡眠を取る事となった。

今回は見張りはない。
聖地に侵入できる魔物が存在しない以上、当然である。
また、何かあれば精霊が知らせてくれるという少女の言もあっての事だ。


あなた達は思い思いの場所に寝転び、荷物を、あるいは木の根を枕にする。


そして眠りに付こうとして、あなたはふと一つ閃いた。

あなたはこれまでの人生を家族とだけ過ごしてきた。
それに不満がある訳ではない。
だが、友人という関係への憧れは、それこそ人一倍であった。

友人とのお泊り。
素晴らしい響きである、とあなたは眠りに落ちかけた自身の目を見開いた。


いそいそと起き上がり、少女の横へと移動する。
鋭い感覚を持つ少女は勿論気付き、何か用でもあったかとあなたに問いかける。
折角友達になったんだし一緒に寝よう、とあなたが返せば、少女は呆れを滲ませた。


『それぐらい別に良いけど。
 本当あんたって子供みたいな奴よね』


少女は再び目を閉じ、あなたは隣に横になる。
そのまましばし。
ただ並んで寝るだけ……という状況に、何かが違うような気がする、とあなたは首を捻るのだった。



>>↓1  眠りかけの少女に何かする事が出来ます (何もしなくとも構いません)

おやすみと声をかけ、頭をナデナデ


少女が最初の友人であるあなたには、何が違うのかは分からない。
ただ、何かが足りないと感じるだけだ。
そう感じる感覚を埋めるには何が必要かと、あなたは自身の記憶を探る。

しばらく頭を働かせた後、あなたはそっと少女の頭へと手を伸ばし、撫でた。
薄らと目を開けた少女に、おやすみと告げる。

思い出すのは、姉の掌。
悪夢を怖がり眠れずに居たあなたに与えられた優しさを、忠実に真似る。


『はいはい、おやすみ。
 ……こんな風にされるの、いつぶりかな』


寝惚けているのだろう。
少女はか細い声で答えて笑む。

懐かしむような音色のそれを供に、あなた達は夢の世界へ旅立った。


>>↓1  何時間の睡眠を取りますか? (六時間以上の睡眠で、眠気は完全に解消されます)

寝れるときに寝る
六時間


【16:00】



あなたが目を覚ますと、少女は体をほぐしている所だった。
天へ向けて組んだ手を伸ばしながら、口を開く。


『おはよう。
 昨日も思ったけど、あんた寝相良いのね』


そう言う少女も寝相はどうやら良いらしい。
並んで眠る中、あなたの眠りは妨げられる事はなかった。



>>↓1  どうする?

朝ごはんを食べる。


自身からすんなりと目覚めたあなた達と、少女によって叩き起こされた少年は、食事を始めた。
あなたは荷物の中から携帯食を取り出し、齧る。

……残る食料は一食分。
早めの脱出、もしくは食料の確保を重視すべきだろう。
仲間の予備を分けてもらう事も可能だろうが、二人分を三人で消費する事となる。
余り楽観視すべきではない。



【16:30】



>>↓1  どうする?

脱出の際、考えられることに対して対策を練る


あなた達は食事の片づけを終え、そのまま脱出の際の対策を練り始めた。
各々、考えられる注意点を挙げていく。


『耳が使えなくなってる以上、今までと同じ動きはしないと思っていいわ。
 私達は行動の根幹に風と聴覚を置いてる。
 こうしたらこう反応する、という今までのパターンは一旦忘れるべきかも知れない』

『縄張りへの侵入者も警戒した方が良いでしょうね。
 弱体化が予想される訳ですし、普段は簡単に追い払われる魔物がうろついている可能性もあります』



>>↓1  あなたが挙げておきたい注意点はありますか?

魔力視対策 あと肉眼で見難いよう顔や服に土や枝で迷彩しよう
それと敏捷力を少年に合わせるか少女にあわせるか相談


あなたが挙げたのは三つ。

速度を少女と少年のどちらにに合わせるべきかの相談。
周囲の景色に溶け込むよう枝葉を体に括り付ける提案。
エルフ達が行うかもしれない魔力視への対策。

これらに対する二人の返答は、以下の通りだった。


『速度に関してはあなたに一任します。
 僕もフィジカル・ブーストが使えますから、彼女に合わせてもらってもついていけます。
 ただ、その分縄張りの脱出後に治療が必要だった場合、魔力残量が危険な水準に入るかも知れません』

『迷彩は出来次第でしょうね。
 下手なものならかえって目立つかも。
 試す分には協力するわ』


そして最後、魔力視について。


『……そうですね、今の彼らは索敵を目に頼っています。
 周囲の警戒に魔力視を用いている可能性は高い。

 となれば、過度の魔力使用は危険です。
 フィジカル・ブーストも最低限に抑えた方が良いでしょうね。
 感知されにくいよう、魔力は表に出さないようにすべきです。

 少なくとも、魔力視が役に立たなくなる、霧の濃い場所に入るまでは』


【17:00】



あなた達の話し合いはひとまずそのような所で落ち着いた。
少年と少女は脱出へ向けての準備に取り掛かっている。



>>↓1  どうする?

装備と荷物、体調の確認
問題ないなら突入


あなたは自身の装備や荷物を確認した。
記憶の通り抜けは無く、全てが揃っている。

ただ、兜の損傷がやや大きい事があなたは気にかかった。
少女との戦闘の影響だろう。
風に切り裂かれた幾筋もの傷痕が見られる。

とはいえ、すぐに問題になるような物でもない。
まだしばらくは使えるはずだ。



■ 所持品一覧

 【使い慣れた双剣】 E

 【緋色鹿革の兜 +1】 E
 【鉄製のネックガード +1】 E
 【使い慣れた皮鎧】 E
 【使い慣れたガントレット】 E
 【異形の手袋】 E
 【使い慣れたブーツ】
 【ブーツ・オブ・ライトニング】 E

 【投石用の石 x28】
 【大蜘蛛の爪の欠片 x8】
 【大蜘蛛の牙の欠片 x4】

 【携帯食 x1】
 【?水筒 / 55%】

 【ポーション x1】

 【方位磁石 x2】
 【携帯用調理器具一式】

 【地図用羊皮紙 x2】
 【描きかけの地図 / 白の森・入り口】
 【描きかけの地図 / 白の森・猿の縄張り】
 【描きかけの地図 / 白の森・最奥部への道】

 【大英雄の剣片】


■ パーティーの共有品

 【闇色の狼の心臓 x1】


■ 少年

 【木製の投石器】


■ 少女

 【木製の投槍器】


次に、腹に手を沿え、自身の体調を探る。

……特に異常は感じられない。

何事もなく過ぎ去ってくれたのか、それともこれから下り坂となるのか。
未だ判断はつけられないが、現状問題は無いようだ。



視線を向ければ、二人は頷く。
どうやら準備は既に整っている。

あなたが決断すれば、今すぐにでも突入は可能だろう。

今は夕刻。
赤く染まり始める枝葉越しの空を見上げて、あなたは考える。



>>↓1  突入しますか?

迷彩試してみる


突入の前に、あなた達は迷彩を施す事とした。
互いに向かい合って、荷物や服に草葉を挿し込み、肌に土を塗る。

果たしてその出来栄えは……。



>>↓1 コンマ判定 【迷彩】

感覚 6 (パーティー平均)

目標値 6


【迷彩】

目標値 6  出目 4

成功!



あなた達の迷彩は見事な出来であった。
少なくとも、経験の無い素人が閃きに任せて行った、などとは考え難いほどに。

動きを止めている限り、今のあなた達を森林内で発見するのは困難である。
脱出においての心強い武器を手に入れた事は、疑いようもなかった。


【17:45】


日は大きく傾いてきた。
もう間もなく辺りは闇に包まれるだろう。



>>↓1  どうする?

貴女は敏捷ブースト+2行使して慎重に進み始めよう
魔力視も霧が濃くなるまでは使用して


あなた達は縄張りへの突入を決意した。

両の足に最低限の魔力を宿し、その性能を引き上げる。
同時に瞳にもそれを行う。
魔力が可視化した、青く染まる視界の中、あなたは二人へ頷いた。

常と同じ隊列で、少女を先頭に通路を進む。
やがて、村の残骸が積み上がる最初の部屋が見えてきた。





【18:00】

【魔力視】
【フィジカル・ブースト / 敏捷+2】



あなた達はエルフの縄張りへと踏み込んだ。
見えるのは村の跡、残骸の山。

聖地に繋がる通路に体を隠したまま、少女は異常なしと指の形で告げている。



>>↓1  どうする?

周囲を警戒しつつ進む


あなた達は周囲に十分な警戒を払いながら、部屋の中を進む。
無論、迷彩の効果を最大化するため、残骸から距離を取り、壁際に沿ってである。

……何事もない。
少女の耳は何も捉えず、あなたの目に映る魔力は、青い光を纏った僅かな霧のみ。

少年は発見される可能性を嫌って光球を灯していない。
周囲は深い闇に包まれている。
その闇の中にも、生物は何も居ないと、あなたは感じた。

部屋を通り抜け、あなた達は貯蔵庫へ繋がる通路を覗く。


【18:15】

【魔力視】
【フィジカル・ブースト / 敏捷+2】



通路を覗いたあなたは、当然気付くだろう。

貯蔵庫の中には、手が届くかどうかという程度の高さで宙を歩く二体のエルフの姿がある。
彼らの歩く軌跡を、あなたは青い光の道として発見できたのだ。

当然あなたは二人を止め、その存在を知らせる。


魔力視を用いていたために、距離が十分離れた状態で発見できている。
あなた達が逆に見つかる危険性は低いだろう。



>>↓1  どうする?

とりあえず手は出さずに隠れて行動を観察




◆ = 現在位置



あなた達はまず様子を見る事とした。
倉庫の番をしているのか、それとも巡回する歩哨なのかはまだ分からない。
もし後者であれば、隠れてやり過ごす事も出来るだろう。

壁際に寄り、木々に同化しながら、じっと気配を殺す。



>>↓1 コンマ判定 【隠密 / 静止】

意思 3
迷彩 5
距離 2

魔法 -2 (フィジカル・ブースト)

目標値 8


【隠密 / 静止】

目標値 8  出目 4

成功!



異形のエルフがこちらに気付いた様子はない。
しばらくあなた達が待っていると、彼らは積まれた野菜を手に取り、食事を始めた。

勿論、部屋までは距離があり、また周囲は夜の闇に包まれている。
発見される可能性のある光球を少年が灯すわけもなく、それを実際に目に出来たわけではない。
ただ、明らかに野菜を齧っていると分かる咀嚼音が捉えられるのだ。

ばりばりと響く音は、その硬さを物語るようである。




◆ = 現在位置


【18:30】

【魔力視】
【フィジカル・ブースト / 敏捷+2】



……やがて、エルフ達は貯蔵庫を離れていった。
樹上へと跳び去って行く軌跡が、あなたにははっきりと分かる。

どうやら、巡回中のつまみ食いだったようだ。



>>↓1  どうする?


あなた達は貯蔵庫へと踏み入った。

まず目に入るのは山と積まれた野菜。
そして山の近くに散らばる、野菜の皮部分らしき食べ残しだ。

あなたは山へ近付く。
もしこれが食べられるならば、迷宮内での活動可能時間は延長される。
今回の脱出に失敗しても、あなた達には猶予が与えられる事になる。

貯蔵量は相当のものだ。
あなたが幾つか拝借しようとも、気付かれる可能性は低いだろう。


野菜は大きい。
長細い形のそれは、あなたの肘から手首までの長さに近い。
また、落ちた皮から推測すれば、その大半が可食部となるはずだ。
一個だけでも十分腹に溜まりそうである。



>>↓1  何個取りますか?

人数分と予備として4個


まず人数分と考えて三個。
そして予備として追加で一個。
計四個の野菜を、あなたは確保した。
背に負ったリュックへとそれらを仕舞い込む。

十分な量の収穫である。
毒さえなければ、少なくとも一日はこれで食い繋げるだろう。


食料の確保を終えたあなた達は、壁の木々に身を隠しながら、通路を覗く。

不自然な青い光は見えず、少女は異常を示さない。
先程つまみ食いをしていたエルフ達も、見当たらない。
しかし、大部屋は広く、その全てを見通す事は不可能だ。
特に、部屋の南側は霧が濃く覆っている。

これ以上の情報を求めるならば、農園の大部屋に踏み入る必要があるだろう。




◆ = 現在位置


【18:45】

【魔力視】
【フィジカル・ブースト / 敏捷+2】


>>↓1  どうする?

農園の様子をうかがい、何も無ければ森の入り口を目指して前進


じっと様子を窺う。
変化はなく、異常は感じられない。

更なる情報を求めて、あなた達は農園へと踏み入った。
垂れ下がる蔓の間を抜け、中央近くへ。

そこで少女は耳を澄ませ、あなたは周囲を視覚で探る。



>>↓1 コンマ判定 【目視 / 魔力視 / 北】

感覚 7

目標値 7


>>↓2 コンマ判定 【目視 / 肉眼 / 南】

感覚 7

白霧 -2
暗闇 -3

目標値 2


【目視 / 魔力視 / 北】

目標値 7  出目 6

成功!


【目視 / 肉眼 / 南】

目標値 2  出目 7

失敗……



あなたはまず、大部屋の北半分をぐるりと見渡す。

やはり、何もない。
僅かに漂う霧以外に、魔力の青い光を纏う物は見つからなかった。
また、魔力以外にも異常はなく、あなたの目は静かな木々しか捉えない。

問題は霧に隠れる南半分である。
魔力視は意味をなさず、致し方なく肉眼で探るも、あなたは何も見る事が出来なかった。
分かったのは、地面にまだ吊るされていない蔓が蟠っている事と、天上から垂れる蔓が少ない事。
その二点だけである。


代わりに情報を得たのは、少女である。

彼女の耳は南方で木々を揺らす何かを感知したようだ。
少なくともこちらに向かう様子はなく、音源は部屋の中ではない、とあなたへ指で示す。



>>↓1  どうする?

部屋の南側に接近、音源の様子を伺ってもらう


あなた達は、少女に音を探ってもらう事とした。

気配と音を限界まで殺し、南の壁へ近付く。
そのまましばし。
探知の邪魔にならないよう、じっと待つ。


……そして、少女は困惑したような顔であなたに振り向いた。
指で示す事が出来ず、あなたの耳へ口を寄せて小さく呟く。

大きく暴れるような音が一度した後、物音が途絶えたという。
少女が聞いたものはそれだけ。
エルフの鳴き声すら、一切聞こえてこない。




◆ = 現在位置



【19:00】

【フィジカル・ブースト / 敏捷+2】

◆ 霧の中に踏み入ったため、魔力視は解除されました。



情報は途絶えた。
エルフ達の動向は、今のあなた達には分からない。


>>↓1  どうする?

エルフ以外にも警戒しつつ森の入り口へ


突入前の少年の言葉を思い出す。


"縄張りへの侵入者も警戒した方が良いでしょうね。
 弱体化が予想される訳ですし、普段は簡単に追い払われる魔物がうろついている可能性もあります"


今まさにそれが起こっている可能性に、あなたは思い至った。
高い隠密性を持つ魔物が、縄張りに入ってきているのではないだろうか、と。

警戒すべきは樹上だけではないかもしれない。
そう心に刻んで、あなた達は入り口へ向けて進行する。




◆ = 現在位置



農園の大部屋から西へ延びた通路の中央、分かれ道を南に曲がったあなた達は足を止めた。
少女の指示である。

通路の先に存在する小部屋から音がするようだ。
音源は樹上。
それが北の細長い大部屋へと向けてまっすぐ進んでいるという。



>>↓1  どうする?

身を隠して通りすぎるのを待つ
但し何時でも攻撃出来る準備をして


あなたは壁に同化し、エルフ達の通過を待った。

勿論、ただ待つだけではない。
荷からそっと取り出した石を少年と少女へ手渡し、自身の両手にも構える。
もし発見された場合、即座に攻撃に移る事の出来る態勢だ。

そうして身を屈め、気配を消す。


【隠密 / 静止】

意思 3
迷彩 5
壁越 3

◆ 目標値が10を超えたため、判定が自動成功します。


しばらくして、少女は手を上げた。
サインは西の細長い大部屋へ、エルフ達が移動を終えた事をあなたに教える。
あなた達は巡回をやり過ごす事に成功したようだ。




◆ = 現在位置



【19:15】

【フィジカル・ブースト / 敏捷+2】



あなた達はサインを確認した後、即座に道を進んだ。
何の障害もなく、小部屋の入り口へと到達する。



>>↓1  どうする?

小部屋の様子を確認
何もなければ縄張りを抜けて街を目指す


あなたと少女は通路から顔を出す。
いつもの通りだ。
部屋の様子を探るため、あなた達は神経を研ぎ澄ませる。



>>↓1 コンマ判定 【目視】

感覚 7

白霧 -2
暗闇 -3

目標値 2


【目視】

目標値 2  出目 2

かろうじて成功……



霧と闇。
その相乗効果で狭まる視界の向こうを、それでもあなたは見通す事に成功した。

恐らく何も居ない、とあなたは感じた。
それは音を探った少女も同様である。
この部屋は、安全なようだ。


ただし、少女は東を示す。
小部屋からすぐに伸びる東の未踏破地域から、肉を噛みちぎる音がするようだ。

あなたは先程の、大部屋の南からの音を思い出す。

やはり、他に侵入者が居たのだろうか。
もしそうならば、エルフ達が食われているという事になる。


彼らの正体を知った今、その事実に気分が暗くなるのを、あなたは感じただろう。

しかし少年と少女はそれを抑え、一気に脱出する事を提案した。
直近のエルフ達は北へ去り、侵入者は東で食事に夢中になっている。
確かに、最大の好機であろう。

あなたは頷き、小部屋を抜けて縄張りの出口を目指す。


あなた達は小部屋を静かに駆け抜け、縄張り一つ目の分かれ道に到達する。


>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 9

目標値 9


【不運の回避】

目標値 9  出目 2

成功!



分かれ道を折れても、あなた達の道行きを邪魔する者は存在しなかった。

そして当然、ここは既に縄張りの最南端。
最早エルフ達に発見されても問題はなく、あなた達は弾かれるように走り出す。




◆ = 現在位置


【19:30】

◆ 一連の行動が終了したため、フィジカル・ブーストを自動終了します。



あなた達は通路を振り向く。
そこにあるのは、文字のような模様が刻まれた壁の木。

縄張りの始まりを示すそれを確認して、あなた達は笑み、手を叩き合った。


あなた達の脱出は、問題なく終わった。
誰一人怪我はなく、また魔力の損耗も最低限である。

自身の心臓へ意識を向ければ、そこに力強い魔力の鼓動を感じられるはずだ。
十全の戦闘にも耐えられるであろう。


あなたは喜ぶべきだ。
ほぼ全ての行動において最適を選び続けた結果、最高の現状を獲得したのだから。


互いに喜び合ったあなた達だが、依然ここは迷宮の内部である。

いかに森に慣れた者であろうと、油断と慢心は死の最大の友である事を忘れてはならない。
気を引き締め、次の行動を選択すべきだろう。



>>↓1  どうする?

蜘蛛がリポップして巣を貼ってないか魔力視で確認、あと狼警戒


■ ステータスが更新されます


【女性 / 19歳】


【筋力】 9  【耐久】 7
【敏捷】 1  【感覚】 7
【知識】 1  【意志】 3
【魔力】 8  【幸運】 9


【魔法剣士】

低難度の魔力行使が確実に成功する
物理攻撃時、魔力を消費する事で威力を増加させるコマンドを任意で使用可能


【探索目的】

迷宮の主の撃破



■ 所持品一覧

 【使い慣れた双剣】 E

 【緋色鹿革の兜 +1】 E
 【鉄製のネックガード +1】 E
 【使い慣れた皮鎧】 E
 【使い慣れたガントレット】 E
 【異形の手袋】 E
 【使い慣れたブーツ】
 【ブーツ・オブ・ライトニング】 E

 【投石用の石 x28】
 【大蜘蛛の爪の欠片 x8】
 【大蜘蛛の牙の欠片 x4】

 【携帯食 x1】
 【?水筒 / 55%】
 【?野菜 x4】 ←NEW

 【ポーション x1】

 【方位磁石 x2】
 【携帯用調理器具一式】

 【地図用羊皮紙 x2】
 【描きかけの地図 / 白の森・入り口】
 【描きかけの地図 / 白の森・猿の縄張り】
 【描きかけの地図 / 白の森・最奥部への道】

 【大英雄の剣片】


■ パーティーの共有品

 【闇色の狼の心臓 x1】


■ 少年

 【木製の投石器】


■ 少女

 【木製の投槍器】


あなた達は大蜘蛛の部屋へと進む。
一時的に拠点として利用し、休息を取った、縄張りの入り口からすぐ近くの大部屋だ。
現状あなた達が知る街への帰路は、この部屋を経由する物であるためだ。

最後尾の少年は、手の中に極小さな光球を、隠すように生み出している。
夜間の脅威である闇色の狼への対策だろう。
あなたか、もしくは少女、どちらかの合図があれば即座に眩い光を放ち牽制を行える態勢。


道程は短い。
あなた達は何事もなく、大部屋の入り口に立った。



>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 9

目標値 9


【不運の回避】

目標値 9  出目 6

成功!



勿論、不用意に大部屋へ踏み込む愚を犯すはずもない。
あなたは新たな巣が張られていないかを、魔力視を用いて十分に確認した。

結果、問題はない。
大蜘蛛の巣が存在しない事を確信して、少女と向き合う。
少女の方もまた、不自然な物音を感知した様子はなかった。



>>↓1  どうする?

慎重に侵入 少年に背後 少女前警戒 貴女上警戒


あなた達は全方向に警戒を行いながら、部屋へと進入する。

少年は背後を、少女は前方を、そしてあなたは樹上を睨む。
現在の地域、迷宮の入り口付近において、樹上を駆ける存在はあなた達の知識にない。

だが、万が一という事もありうる。
縄張りに何者かが侵入していたのならば、それが混乱を呼びエルフ達が余所へ漏れ出る可能性もなくはない。


白い霧と深い闇の向こうへ、あなたはじっと目を凝らす。



>>↓1 コンマ判定 【目視】

感覚 7

白霧 -2
暗闇 -3

目標値 2


【目視】

目標値 2  出目 5

失敗……



しかし、あなたの視界は遮られている。

せめて闇さえ取り払われれば、見通す事も出来たかもしれない。
だが、慎重に行動する以上、強い光を発して何者かに発見される可能性は、当然潰さねばならないのだ。


闇の中を進み、部屋の半分ほどに差し掛かった時、少女が動いた。

指先に風を纏い刃を射出できるよう構えて、体を低く下げる。
勿論、それに気付かないあなた達ではない。
あなたは双剣に手をかけ、少年も魔力を体に巡らせる。


……あなた達の誰もがすぐに力を抜いた。

少女が立ち止まり構えた理由。
それは部屋の中央よりやや北側に蹲る大蜘蛛の姿を見たためのようだ。

よくよく観察すればその蜘蛛は頭部と脚の一本を失い、更に内臓を露出させて事切れている。
どう考えても、あなたが殺した個体に間違いない。
地面に引き摺られた跡がある事から、第三者が部屋の中へと移動させたものと思われた。




◆ = 現在位置


【19:45】



部屋の中をぐるりと見て回り、あなた達はひとまずの安全を確認した。
少年は手の中の光球を膨らませ、周囲を照らし始める。



>>↓1  どうする?

蜘蛛のパーツが売ったら金になりそうか2人に聞く


あなたは二人に、大蜘蛛の換金部位について聞いた。

折角目の前に死体があるのだ。
少女が倒れた関係で放置してしまっていたが、何も取らないというのは勿体無い話である。


『最も価値があるのは、心臓と紡績腺の腺腔です。
 それ以外ですと、武器に加工出来る爪と牙、防具の素材として腹部の甲殻が上げられます。

 良く考えたら、心臓と腺腔は食べてしまいましたし、腹部の甲殻もその時に割ってますね。
 爪と牙も投擲用にしてしまいましたから……。

 そうなると、脚部の甲殻ぐらいですか。
 腹部の物より値は下がりますが、容易く狩れる魔物でもないですし、十分な値です。

 ……間違ってもたった二撃で落とせるような相手ではないんですよ、それもあんな出鱈目な方法で』


と、未だに呆れている様子の少年が教えてくれた。



>>↓1  脚部の甲殻を剥ぎ取りますか?

はぎとる


あなたは大蜘蛛の死体へと近寄った。
たった今価値を理解した、脚の甲殻を剥ぎ取るためである。



>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 9

目標値 9


【不運の回避】

目標値 9  出目 5

成功!



いざ剥ぎ取ろうと脚に手をかけたあなたは、当然気付くだろう。

残された七つの脚の内、二本から甲殻が綺麗に消え失せている。

移動させられた死体。
消えた甲殻。

犯人はどうやら明確だ。
あなたの同業、通りすがりの冒険者がたまたま発見し、これ幸いと剥ぎ取っていったのだ。
振って沸いた幸運に喜び、今頃は酒場で杯を掲げている誰かの姿を、あなたは思い描いただろう。


だが、幸運な事に、冒険者達の数は多くなかったようだ。

残り五本は全くの手付かず。
大蜘蛛の脚は長く太い。
必然的にそれを覆う甲殻も巨大であり、関節を伸ばせば最も長い部分であなたの身長の倍はあろう。
あなた達三人が運べる量を考えれば、五本でも十分に過ぎる。


さて、あなたは頭を働かせた。

相当な荷物になるだろうが、ここは既に入り口に近い。
筋力に優れるあなたが無理をすれば、全てを持ち帰る事も可能であるかも知れない。

だが当然、そのような大荷物を抱えたままでは戦闘などまず不可能だ。
少年と少女、そしてあなたの三人で分担して、二本。
それがあなた達の動きを妨げず持ち運べる限度だと、あなたは感じた。


>>↓1  脚部の甲殻を幾つ入手しますか?

ならば無理せず二本


あなたが剣を差し込んで空けた隙間に、少女が極小の風の刃を放つ。
崩れかけの脚の肉はそれだけで簡単に甲殻から剥がれた。
そのまま抜き取るように甲殻を引く。

狩ってすぐならば難しかったであろう作業は、こうしてあっさりと終わった。


◆ 【大蜘蛛の脚甲 x2】 を獲得しました。


【20:15】



剥ぎ取った甲殻を出来る限り邪魔にならないよう、荷物に括りつける。

少年と少女は一本を関節から半分にした物を。
あなたはその倍を。
単純な筋力の差による分担量だ。

そのまま少し動いて試し、戦闘にも問題がない事をあなた達は確認しあった。



>>↓1  どうする?

木で橇を作って運べばもっと運べないか相談


あなたは残りの脚も運べないか、と頭を捻った。


さて、世の中にはソリという便利な物が存在する。
それを使う事が出来たならば、全てを運ぶ事も可能であるかも知れない。

だが、あなたがソリの存在に思い至り、更にその構造や製法を知っている、あるいは思いつく可能性はあるだろうか?



>>↓1 コンマ判定 【道具知識】

知識 1

目標値 1


【道具知識】

目標値 1  出目 6

失敗……



頭を必死に働かせたあなたは、ついに一つの閃きを得た。

脇に抱えて運び、何かあれば放り出せば良いのだ!


『……あぁ、うん、そうね。
 あんたの馬鹿力ならきっと出来るわ。
 ただし奇襲されても私は助けないし、ふらついて音を立てて何かに気付かれたら覚悟しときなさいよ』


……少女の反応は冷たいが、やろうと思えば実行も出来るだろう。


【20:15】


>>↓1  どうする?

敵に気をつけながら帰りましょ


十分な収穫を手にしたあなた達は、街へ向かう事とした。

少年が照らす地図を覗き込み、相談する。


あなた達が知る、入り口へ繋がる道は二つ。
といっても、大きな差異はない。

現在の大部屋から東に出るか北に出るか、だけである。



1) 東の大部屋へ

2) 北の通路から小部屋へ

3) あえて西の通路から大きく回り、道を探す


>>↓1

2



◆ = 現在位置


あなた達は最も無難な道を選んだ。
進入時と同じ経路である。
必然であると言えるだろう。
特段、奇手を選ぶ必要性など、現状において存在しない。

大蜘蛛を引き摺った跡の残る北の通路を歩む。

通路の距離はさほどない。
小部屋の入り口が視界に入るまでに要した時間は、ごく僅かなものだ。





小部屋の中をじっと覗く。
少女は、何も聞こえない、とあなたに告げた。



>>↓1  どうする?

前に貴女、中に少女。後ろ少年で警戒しながら帰り道へ進む


あなた達は隊列を組み替えた。

先頭の少女と、中央のあなたが入れ替わる。
何かあった時のために、最も強固な壁、つまりはあなたの戦闘能力を前に押し出した形だ。


そうしてあなた達は小部屋へと進入した。
霧と闇が支配する中を、一歩一歩進んでいく。



>>↓1 コンマ判定 【目視】

感覚 7

暗闇 -3

目標値 4 (白霧の影響は、今回はありません)


【目視】

目標値 4  出目 2

成功!



先頭を歩むあなたは、前方、通路の入り口辺りに何かが横たわっている事に気付く。

目を凝らしてみれば、その正体の把握は容易であった。
頭部が特徴的すぎるのである。

広げた掌のような角、オスの緋色鹿の死体だ。

一撃で食いちぎられたのであろう首からは大量の血液が広がり、地面を濡らしている。
また、腹部はぽっかりと口を開け、収まっているべき内臓はどこにもない。


あなたが思い出すのは、当然闇色の狼だろう。
まさに以前見た物と同じ、食事の跡である。



>>↓1  どうする?

スルーで良いでしょう、対して高値つかないし


あなた達は鹿の死体を無視する事とした。

この生物の素材に高値が付かない事を、あなたは既に知っている。
そして、鹿を食べたであろう捕食者の姿もない。
些事に構う事はない、との判断だ。

鹿の死体は通路の入り口に存在する。
そしてその周囲は血塗れだ。
避けたい、とあなたは思ったかもしれないが、しかし他の道は大部屋を経由するそれしかない。

止むを得ず、固まり掛けた血液がブーツに付着する不快な感触に耐えつつ、あなたは進む。




◆ = 現在位置


【20:30】



あなたを先頭に通路を進み、何事もなく最初の小部屋近くに辿り着く。

脇には大部屋の入り口が開いている。
ふと思い立ち魔力視で確認すれば、そこには蜘蛛の糸が張られている。
この大部屋の蜘蛛は、未だ討伐されていないのかも知れない。


だが、現状あなたには関係のない事だ。
迷宮を脱出するだけならば、大部屋に踏み入る必要は全くないだろう。

あなたは視線を戻し、小部屋に繋がる暗闇を見据える。



>>↓1 コンマ判定 【聞き耳】

感覚 7

目標値 7


【聞き耳】

目標値 7  出目 1

クリティカル!!



その時、あなたは前方の小部屋からの音を聞き取った。

蹄の音。
それも多数……聞き間違いでなければ、五頭は下らないだろう。


あなたは思わず身構え、そして一瞬後には息を吐いた。

足音は西へ、通路を通って遠ざかっていく。
その音は焦燥に彩られてはおらず、捕食者から逃げている訳でもないと、あなたは確信した。


どうやら、小部屋の障害はたった今消えたようである。


【20:45】


その先も警戒を続けながら進行し、そして何事もなく迷宮の入り口である広間に到着した。

迷宮の魔物は決して外へ漏れ出ない。
これは常識であり、白の森も例外ではない。

あなた達は張り詰めていた緊張を解いた。
少女は伸びをして体を解し、少年は明るい光球を掲げてにこやかに微笑む。
勿論、あなたもようやく目に出来た光に、きっと大きな安堵を感じた事だろう。



>>↓1  どうする?

街に入る前に迷宮入り口でライト教わる
その間に少女に投石器と投槍器と投げ槍作ってもらう


あなたは、街に戻る前にここで魔法を習得したいと少年に頼み込んだ。

習得には半日を要する。
光の魔法は有用性が高く、その程度の時間を支払うのは何の問題もない。

しかし、それには少年の事情が邪魔をするのだ。
一日を迷宮外で過ごせば、彼の命は失われてしまう。
もし街中で半日を習得に当てたとして、何かトラブルでも起こったならば、それだけで命の危機だ。

ならばここで教えてもらうのが得策だ、という判断である。

少年は、問題ないと快諾した。


更に習得時間を利用して、少女には武器の作成を依頼する。
こちらも気軽に請け負ってくれた。
武器が増えるのは歓迎すべき事であるのだから、当然と言える。

少女には武器作成の知識はない。
だが、手元には見事な見本があり、手先も器用と来ている。
あなたと同等の時間での作業が可能だろう。



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