ドラマの撮影のその演技レッスン後に、ダンスレッスンを終えた肇が遭遇し3人と会話をする。
寮を出て短期的にルームシェアをしている響子は肇に寮の様子を確認する。
| 肇「あ、みなさん。お疲れさまです。」 |
| 芳乃「お疲れさまですー。肇さんも、レッスンでしてー?」 |
| 肇「はい。先ほどまでダンスレッスンを。みなさんは、演技のレッスンでしょうか。」 |
| 響子「はい、あ、そうだ。肇ちゃん、女子寮のみんなの様子はどうですか?ちゃんとご飯食べてますか?」 |
| 響子「って、寮を離れてまだ1週間も経ってないのに、大げさでしたね……あはは。」 |
| 肇「ふふ、安心してください。みなさん元気ですよ。それに、ごはんもしっかり食べてます。寮の管理人さんもいらっしゃいますから。」 |
| 響子「そうですか……よかったぁ。」 |
| 肇「響子ちゃんは優しいですね。それで、今日のレッスンはいかがでしたか?」 |
| 響子「おかげさまで、ルームシェアの成果がでてきましたよ。きっと素敵なドラマに……いえ、美味しいドラマにしてみせますよ!」 |
| 肇「それはよかったです。ですが、美味しいドラマとは……?」 |
| 響子「さっき、話してたんです。お芝居をするのは、みんなでお料理してるみたいだねって。」 |
| (暗転) |
| 肇「なるほど……それでお料理ということだったんですね。ふふ、よくわかりました。」 |
| 肇「お料理といえば、みなさんが主演するドラマは小料理屋さんが舞台ですよね。今もそこでお食事をされてるんですか?」 |
| アナスタシア「ダー、そうです。お店の厨房でご飯を作って、お店の中で食べてます。だからレッスンのときも、わかりやすかったです。」 |
| 芳乃「何がどこにあり、どのように日の光が差し込み込むかー。ここに立てば、響子さんたちはどのように映るのかー。まるで目の前に浮かぶかのよううでしたねー。」 |
| 肇「実際に生活したからこそ、自分がどこにいるのかわかるということですね。」 |
| 肇「では、みなさんのお芝居がお料理なら……そのお店は、みなさんが作り上げたお料理を盛り付けるための器ですね。」 |
| アナスタシア「器……食器ですか?」 |
| 肇「どんな美味しい料理でも、食器がなければ食べられませんし、「器は料理の着物」という言葉もあります。このふたつは、切っても切れない仲なんです。」 |
| 芳乃「家は人を入れるための器ー……。ふふー。大地の気と縁のある、肇さんらしい例えでしてー。」 |
| 肇「大地、ですか……?確かに、よく土はこねていますが……あ、いけないっ。お喋りをしていたら、もうこんな時間!」 |
| 肇「すみません。私、これから約束があるので失礼します。みなさん、ドラマの撮影も頑張ってください。お疲れさまでした!」 |
| 響子「お疲れさまでしたー!気をつけて帰ってくださいねー!」 |
肇と別れた後、響子、アナスタシア、芳乃の3人もルームシェアの家に帰る。
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