セリフ

まゆの日記
「6月11日。中間テストも無事に終わって、今日からまた、読者モデルのお仕事が再開。」
「やっぱり私、可愛いお洋服を着て、撮ってもらうのが好きみたい。」
「6月13日。今日は、とっても嬉しいことがあったから書いちゃう♪」
女の子あ、あの、佐久間まゆちゃんですよね!?
まゆはい、そうですけど……。
女の子ファ、ファンですっ!いつも可愛くて、コーデも素敵で、まゆちゃんの載ってる雑誌、全部買ってます。憧れです!
女の子昨日発売のも買いました!カレとのデート特集、めっちゃ参考になったし、今からその服を買いにいくところです!
まゆありがとうございます♪もしかして、デートの予定が?
女の子明日彼氏とデートなんです!ほんと、彼といるだけで世界が変わるっていうか……コーデに悩んだり、お弁当の
女の子メニューに迷ったりとか、大変なことも、全部楽しみなことに変わって……って、自分の話ばっかすみません!
まゆうふふ、いいんですよ♪デート、頑張ってください。まゆも応援しています♪
「それから、その子とは少しファッションのお話をして、最後に握手をして、お別れしました。」
「昨日発売された雑誌、気に入ってもらえてよかった。だって、とっても大変な撮影だったから。」
「『カレとの初デートだから、もうちょっと恋する気持ちを表情に出せるかな?』」
「カメラマンさんにそう言われて、何回も撮り直しになっちゃって。」
「……私にはまだ、恋する気持ちがわかりません。」
「でも、恋をしていたあのファンの子は、目をキラキラさせて、とっても楽しそうで、可愛い子でした。」
「そんな子に憧れてるって言ってもらえるのは、すごく光栄なこと。次の撮影は、もっと頑張らなくっちゃ♪」
「6月15日。今日は、モデル仲間の子と少しお話しをしました。」
モデル仲間もうね、マジかっこいいの!彼の周りだけほんとキラキラしてんじゃない?ってくらい!
モデル仲間やっぱ恋をすると世界が変わるって、ほんとだったんだね!
「彼女は、雑誌のインタビュアーさんに、恋をしたそうです。」
モデル仲間ねぇまゆちゃん、私どうすればいいと思う!?やっぱり料理で胃袋から掴むべき!?オススメの料理ある!?
「たしかに、彼女とはお料理の話をしたことがあるけど、まさか恋愛相談に繋がるなんて思いもしませんでした。」
「初恋もまだの私が、役に立てるのかな?」
まゆえっと……お料理なら、まずはお相手の好みを訊いてみるのはどうでしょう?
モデル仲間たしかに!ちょっと話しただけだし、彼のことあんま知らないんだよね。
モデル仲間うん、まずはたくさん訊いて、お互いを知るところから始めてみる!まゆちゃん、ありがと!
「彼女はどうやら、インタビューの時に一目惚れしたみたい。」
「出会った時から、ずっと胸が高鳴っていて、これはもう運命だ、赤い糸で結ばれてるって思ったんだって。」
「私はまだ、恋を知りません。でも……きっと、素敵なものなんだろうな。」
「6月17日。彼女は私に、失恋したと打ち明けてくれました。」
モデル仲間もう彼女がいたみたいでさ、むしろ逆にノロケを聞かされたんだけど!マジありえん!
モデル仲間っていうか、どっちかっていうと憧れてただけで、恋じゃなかったのかもね!
モデル仲間とにかく、早く切り替えて次にいかなきゃだよね!あー、彼氏ほしー!
「似たような話は、業界にいる限り、たくさんあります。ここには、恋のお話があふれているから……。」
「運命とか、赤い糸とか……夢物語の、お伽話なのかもしれません。」
「6月19日。」
まゆ(ドジしちゃった……!まさか、撮影スタジオを間違えるなんて、いつもなら絶対しないのに……)
まゆきゃ……っ!す、すみません……ぶつかってしまって。ええ、大丈夫です。
まゆ手を……?ありがとうございます。ほどけたリボンも拾ってもらっちゃって…………あっ!
まゆいえ……なんでもありません……し、失礼します……!
「廊下を走りながら、高鳴る胸を押さえて、私は考え続けました。」
まゆ(さっきの人は、誰?)
まゆ(ぶつかって、ちょっとびっくりしてた。優しい声で心配してくれた。笑顔でまゆの手をとってくれた)
まゆ(それだけ。普通の、親切な人に出会っただけ。なのに……どうして、こんなに気になるの?)
カメラマンおっ、佐久間さん、今の表情よかったね!もう一枚いきます!
まゆ(あの人は、誰だったんだろう……知りたい。見つけたい。)
まゆ(廊下にいたってことは、スタッフさんかな?だったら、撮影で会える?)
カメラマンはい、お疲れさまでした!今日の佐久間さん、表情の作り方がいつもと違いましたね。
まゆえっ……変、でしたか?
カメラマンいえいえ、新しい一面って感じで、ファンの子も喜ぶと思いますよ!このまま、デート特集の続きに使いますね!
まゆは、はい、ありがとうございますっ♪
まゆ(デート特集……デート……あの人としたら、きっと楽しいんだろうな……)
まゆ(あの人の手に触れたのは、起こしてもらう時の一瞬だけ。でも、デートなら……また、優しく手を繋いでくれる?)
まゆ(……まずは、もう一度会いたいな。そのためにも……)
まゆお疲れさまでした。お先に失礼しますね……♪
カメラマンいやあ、今日の佐久間さん、すごかったですね!
編集者ええ、まさかあそこまで臨場感ある空気を出せる子だとは思ってなかったわ。
編集者それに、好きな人を想ってというコンセプトの撮影の時は……ちょっと、ぞくっとしたわね。
まゆ(ぶつかった廊下……にはもういるわけない。こっちのスタジオにもいない。残るは、ここだけ……)
スタッフ今日もあのプロデューサーはさすがだね。アイドルの魅力っていうのがわかってるんだろうな。
まゆ(見つけた……。そっか……あの人は、アイドルのプロデューサーさんなんだ……♪)
「もっとあの人のことを訊けたらよかった。ううん、あの人に話しかければよかった。」
「なのに、勇気が出なかったの……意気地なしのまゆ……。」
「あの人の姿を見た途端、頬が熱くなって……嬉しいのか怖いのか、震えて声が出なくなっちゃって。」
「訊きたいことが、たくさんあるのに。好きな食べ物。好きな色。趣味……好きな人のこと。」
「どうしてかな。今日会ったばっかりなのに、訊かなきゃって思ったの。」
「結局、話すことはできなかったけど……でも、見つけられてよかった。」
「あの人、お仕事にとっても一生懸命で、楽しそうで、目がキラキラしてた……。」
「そんなあの人のアイドルは……いいな。ずるい。熱のこもった瞳で見つめられるんでしょう?」
「嫌な気持ち……あの人の瞳には、まゆだけが映っていればいいのに。」
「……おかしい。こんなこと、まゆは考えたことなかった。でも、あふれ出る想いは止められない。」
「恋にあふれているこの世界でも、まゆはあの人以外なんて考えられない。」
「もし、あの人に他の子がいても、諦めて次に行くなんて絶対にできない。まゆはあの人がいい。」
「まゆにはあの人だけ。あの人のためなら、全部を捨てたって構わないって思えるの。」
「キラキラしてるだけじゃない……こんな気持ちも、恋って呼んでいいの?」
「でも、これが恋じゃないのなら、なんて名前をつければいいのかわかりません。」
「だから、まゆは自分で決めることにしました。これは、まゆの……まゆだけの、運命の恋。」
「6月22日。今日も、スタジオの外からあの人を見ていました。姿を見る度に、叫びたい気持ちを
ぐっと抑えます。大好き。貴方の全部が欲しい。貴方のためなら、何でもしたい。」
「そう、抑えているつもりでした。だって、よく知らない子に言われても、迷惑かなって思ったから。」
「なのに、貴方が他の子を見てると、我慢ができなくなっちゃう。」
「……ねぇ、隣にいるその子は、貴方のアイドル?」
「その子のことを楽しそうに考えて、お仕事が上手くいったら、褒めてあげるの?」
「まゆにはしてくれないのに?嫌。そんなの、絶対嫌。」
「まゆだけを見て。頑張るからまゆだけを褒めて。まゆのことだけを考えてお仕事して。」
「まゆの、プロデューサーさんになって?」
まゆ……そう、アイドルになればいいの。それで、まゆがずっと……永遠に、貴方の隣にいるの。
「6月25日。モデルの仕事は好き。でも、モデルでは、あの人の隣は手に入らない。」
「今まで、順調に読者モデルを続けてきました。スタッフさんに褒められることも多くなってきた気がする。」
「だから、モデルを辞めたいって言ったら。パパもママも怒るかな?どうして急にって思うかな?」
「まゆだって、そう思う。でもね、もう止められないの。」
「だから、今日、話します。まゆは、あの人のアイドルになるって。」
「その時、まゆの目に映ったのは、赤いリボンでした。ふたりを結んでくれた、運命の赤い糸。」
「それを手首にきゅっと巻きます。これはお守り。おまじない。私がかけたひとつの願いと、決意。」
まゆのママまゆちゃん、もう日記は書けた?もうすぐごはんにするわよ。
まゆのママあら、そのリボン、どうしたの?
まゆうふふ、これはおまじないなの……可愛いでしょう?

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