セリフ
小梅 | ……でね、影をなくした女の子は、それっきり消えちゃったの。 |
幸子 | き、消えちゃった…?どど、どういうことです? |
小梅 | うん。誰からも見えなくなったの。 |
涼 | へ、へぇぇ〜。 |
小梅 | でもね、音だけは出せるんだって。だから足音が近づいて…。 |
??? | ギュッ…ギュッ…ギュッ… |
幸子&涼 | !? |
小梅 | そして、耳元で囁くの。あなただけに聞こえる声で…。 |
??? | 『あなたの影、ちょうだい…』 |
幸子 | ふぎゃああああっ!?ボ、ボクのカワイイ影はあげません! |
涼 | おちっ、落ち着け幸子っ。 |
小梅 | これで、おしまい。えへへ…涼しくなった? |
涼 | ああ、なったなった。涼しいどころか、背筋が寒くなったぜ…。 |
幸子 | フ、フフーン…。まぁ、ボクは怖がる姿もカワイイということですね! |
涼 | ははっ、どんな感想だよ。 |
幸子 | 大切なことですよ!それはともかく、小梅さんの怪談はすごいですねぇ。 |
涼 | ああ。真に迫る語り口っつーか、臨場感がハンパないぜ。 |
小梅 | ありがとう…ね。楽しんでもらえて、嬉しい、よ。 |
幸子 | むむっ!素晴らしいことを思いつきました! |
涼 | ああ、LIVE演出に活用とか? |
幸子 | いいえ違います!小梅さんの語りで、ボクをカワイイとほめてもらうんです! |
幸子 | 怪談ならぬ、ほめ談! |
小梅 | ほめ…談…。 |
涼 | しょうもなかった…!予想以上に…! |
幸子 | さぁ、小梅さん!ボクを存分にほめてください! |
小梅 | ふふっ、いいよ…。 |
小梅 | 幸子ちゃんは…カワイイね…。瞳…髪…ほっぺ…声…。 |
小梅 | そのどれもが、とってもカワイイよ…。 |
幸子 | フフーン、いい感じです♪さぁ、もっともっと! |
涼 | やれやれ。まぁ、喜んでるならいいか。 |
??? | 『カワイイカワイイカワイイカワイイカワイイカワイイカワイイカワイイカワイイ』 |
幸子 | うんうん、盛り上がってきましたね!…ちょっと、情熱的すぎかも? |
??? | 『食べてしまいたいくらい』 |
幸子 | ふぎゃっ!?そそそっ、それはちょっと!えっと、その辺りでストップ! |
小梅 | …もういいの? |
幸子 | はい、満足です♪最後は少し、刺激的すぎましたが…。 |
涼 | 幸子も音を上げるほめ談か。ははっ、大したもんだ。 |
幸子 | 先ほどの怪談でも不思議でしたが、所々に入る謎の音って、どういう仕掛けなんです? |
小梅 | ……? |
涼 | アタシも気になってたよ。耳元の囁き声とか、ありゃまるで手品だよな。 |
小梅 | ……?耳元の囁き声……? |
幸子&涼 | えっ。 |
小梅 | えっ?あの…ふたりとも、『声』…聞こえちゃった、の…? |
涼 | ……は、ははっ。夏だもんな、暑さにやられて幻聴ってのも珍しかないよな。 |
幸子 | そうですね、暑さのせいでしょう!エアコン、ばっちり効いてますけど。 |
小梅&幸子&涼 | …………。 |
涼 | …よし!休憩したし、そろそろレッスンに向かうか! |
幸子 | そ、そうですね!それがいいです、それが…! |
小梅 | えっと、えっと…。涼さんと幸子ちゃんのこと…あまり脅かしちゃダメ…だよ? |
幸子 | 小梅さ〜ん!どこに向かって話しかけてるんですかぁ〜! |
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