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Dust Bowl


その昔、ある国で、農地が砂嵐に埋もれ、250万人が移住することになったという。この写真はそんな難民の一家族を写したものだ。

[ie. The Grapes of Wrath ]
いったい、これはどこの話かというと....

なんと、1930年代の米国の話だ。

当時、南部大平原にダストボウルと呼ばれる領域があった。かつての大草原は小麦畑や放牧地となり、過耕作・過放牧で地力は落ちていた。1920年代は雨も多く、何事もなく平和に時が流れていった。そして、1930年代、一転して平年を下回る降水量の年が続いた。




砂嵐が農地を、住宅地を襲うようになった。この砂嵐はブラックブリザードと呼ばれた。そして、このブラックブリザードの吹き荒れる領域はダストボウルと呼ばれた。

[ South Dakota 1934 ]


[ Texas 1935 ]


[ Kansas 1935 ]
雨が少なかったことがダストボウルを生み出した直接の原因だが、そもそも降水量は一定であるはずもない。ときには少雨が続くこともあるのが自然。たまたま雨が多いときに、過耕作・過放牧をしていても問題が起きなかっただけ。その意味で、異常気象かつ人災と評せられる。
そんな場所を追われて、1/4の農民たちが西のカリフォルニアなどへと移住していった。その数は250万人。
  • ダストボウル: 証言






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