Busby

Chrstopher Busbyとニセ科学ビジネス (1) 携帯電話の電磁波 (2008)



Chrstopher Busbyは、2004〜2006年にEuropean Biology and Bioelectromagneticsという、自分と内輪の記事を掲載するオンライン学術誌を発行していた。(2011年頃には既に消滅していたが)

この"学術誌"には注目すべき人物Roger Coghillが登場している。しかも、Volume 1 Issue 2はDr. Christopher Busbyと共著のShort Communicationがある。

同じ号から常連となり、4本のArticlesを掲載している。
いずれも"電波"なネタである。で、所属はいずれも「Coghill Research Laboratories, Lower Race, Pontypool NP4 5UH, Wales, UK.」と記載されている。

別に"電波"な"論文"があるだけなら、それだけのことだが、実際はそうではない。このCoghill Research Laboratoriesのサイトを見てみると (これも2014年頃には消滅しており、archive.orgのコピー)...

[Coghill Research Laboratories]
物販サイトっぽい。で、中へ入ると...

[[Coghill Research Laboratories]
買い物カートをクリックすると、こんな商品の並んだオンラインショップへ。



[Electro Magnetic Product Ltd]
電磁波シールドネットとセラピーブレスレットはバズビー学術誌に掲載したネタ。また、携帯電話用電磁波シールドについては、Express.co.ukが2008年6月22日に掲載したRoger Coghillへのインタビューのネタ「携帯電話の電磁波と自殺の関連」の関連商品である。

つまり、バズビー学術誌はRoger Coghillの宣伝論文を掲載していたことになる。Dr. Christopher Busbyはそのことに気付かずに編集委員として掲載していたとは考えがたい。Roger Coghillは磁気ブレスレット商売を遅くとも2002年には行っており、それについての"論文"を投稿したわけで、知っていると考えるべき。

なお、Roger Cohgillについては、2008年6月にDr. Ben Goldacreが批判を書いている。






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