風力発電
風力タービンの事故は見た目には派手だが、件数は多くなく、死亡事故もごくわずかである。たとえば、2008年2月のデンマークの風力タービン事故では、安全基準の5倍で回転し、ブレードが千切れ飛んでいる。死傷者ゼロだが、周辺の住宅には破片が到達している。
反風力発電団体Scotland Against Spinによれば、2022年6月30日までの風力タービン事故件数は以下の通り
寒い季節に雪が降ったりすると、ブレードから氷片が投げ飛ばされてくることがある。統計として認識されている件数はわずかだが、実被害のない件数ははるかに多いと思われる。
世界全体で見ても、死亡事故件数はわずかであり、多くが建設・維持保守に関連しており、周辺住民に被害が及ぶ事故は報告されていない。
Julia Layton: "Do wind turbines kill birds?"によれば、米国での鳥類の年間死亡件数は以下の通りで、風力タービンへのバードストライクは無に等しい。
ただし、Loss, Will, Marra (2014)によれば、風力発電のために建設された送電線への衝突により、米国内では年間で2550万、感電により560万の鳥類が死亡している。そこまで含めると無視できない件数だが、それでも少数派である。
風力タービンの事故は見た目には派手だが、件数は多くなく、死亡事故もごくわずかである。たとえば、2008年2月のデンマークの風力タービン事故では、安全基準の5倍で回転し、ブレードが千切れ飛んでいる。死傷者ゼロだが、周辺の住宅には破片が到達している。
反風力発電団体Scotland Against Spinによれば、2022年6月30日までの風力タービン事故件数は以下の通り
年 | 事故件数 | 死亡事故件数 | ブレード事故 | 火災 | 氷投射 |
〜2000 | 109 | 24 | 35 | 7 | 9 |
2000〜2005 | 316 | 16 | 65 | 77 | 12 |
2006〜2010 | 602 | 37 | 106 | 86 | 11 |
2011 | 173 | 16 | 20 | 22 | 1 |
2012 | 175 | 17 | 29 | 24 | 1 |
2013 | 182 | 5 | 37 | 26 | 0 |
2014 | 169 | 3 | 32 | 21 | 1 |
2015 | 163 | 8 | 22 | 24 | 1 |
2016 | 168 | 6 | 21 | 28 | 3 |
2017 | 187 | 9 | 18 | 26 | 1 |
2018 | 198 | 4 | 28 | 27 | 2 |
2019 | 235 | 5 | 25 | 25 | 3 |
2020 | 316 | 9 | 30 | 25 | 1 |
2021 | 177 | 2 | 18 | 21 | 0 |
2022 | 104 | 3 | 17 | 7 | 0 |
寒い季節に雪が降ったりすると、ブレードから氷片が投げ飛ばされてくることがある。統計として認識されている件数はわずかだが、実被害のない件数ははるかに多いと思われる。
世界全体で見ても、死亡事故件数はわずかであり、多くが建設・維持保守に関連しており、周辺住民に被害が及ぶ事故は報告されていない。
Julia Layton: "Do wind turbines kill birds?"によれば、米国での鳥類の年間死亡件数は以下の通りで、風力タービンへのバードストライクは無に等しい。
原因 | 年間死亡件数 | ソース |
野良猫・飼猫 | 1億 | AWEA |
送電線 | 1.3〜.174億 | AWEA |
窓 | 1〜10億 | TreeHugger |
除草剤・殺鼠剤 | 0.7億 | AWEA |
自動車 | 0.6〜0.8億 | AWEA |
通信塔(照明付) | 0.4〜0.5億 | AWEA |
風力タービン | 1〜4万 | ABC |
ただし、Loss, Will, Marra (2014)によれば、風力発電のために建設された送電線への衝突により、米国内では年間で2550万、感電により560万の鳥類が死亡している。そこまで含めると無視できない件数だが、それでも少数派である。
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