円卓の騎士の一人、輝きの騎士ガレス卿。
かつて騎士として未熟なまま命を落としたガレスが、騎士として完成していたらというイフの存在。
ダークブロンドの癖毛をミディアムショートヘアに切り揃えた、しなやかな女性騎士。
やや太眉気味で垂れ目であり、鼻が低く唇の薄い穏やかで優しい顔立ち。
またスタイルも抜群であるが、全体的に筋肉質で引き締まった体型であるため、やや女性的な丸みや艶めかしい肉感的さには欠ける。
萌葱色の簡素なチュニックの上から所々に金の装飾のあるプレートアーマーを身に纏っている他、戦闘時にはバイザーなしの兜を被る。
肩部には革製のハーフマントを身につけている。
大きな両手は籠手ではなく革製の手袋で覆われており、聖剣ギンガマルスを正中に構えた基本姿勢をとる。
その剣術は「守ること」に特化しており、敵の攻撃を弾き、逸らし、かわし、受け止めるどこまでも堅実で地に足を着けた戦法を用いる。
戦闘において彼女よりも強い騎士ならば他にいくらでもいるが、「負けない」ことに対しては円卓の騎士でも随一の実力を持つ。
彼女が勝利を求めず、ただ持ちこたえることにのみ専念した場合であれば、その守りを打ち崩せる者は円卓の騎士の中でもごく一部であろう。
ランサーの彼女と比べるとやや凛々しくなっているものの、やはり穏やかな物腰や柔らかな雰囲気は健在。
一見おとなしく控え目な性格なように見えるも、実のところは好奇心旺盛で茶目っ気のある人懐っこい性格であることも変わらない。
精神的に成熟し落ち着きが出てきており、面倒見の良さや気配りの細やかさを備えた騎士らしい性格へと成長した。
しかしながら、そのために逆に生来の天然さやぽんこつさが目立つようになっているきらいがある。
肩肘張っていた部分が減り,全体的に自然体な雰囲気を纏うようになった。
それゆえか場合によっては敬語を使わない機会も増え、それまではほとんど使っていなかった素の一人称も顔を出すようになっている。
キャメロットや自身の所領の民とは変わらず友好的な関係を築いているが、統治者としての自覚を持つようになっているために、同列の目線だけではなく身分が上の者としての立場をとることもできるようになっている。
このため、庶民派な印象は残しつつもある程度の威厳も漂わせる佇まいへと変わっている。
戦場においては弱きを助け強きを挫く、正道を貫くことを何よりもの信念としている。
またいかなる相手も決して理由もなく殺生を行うことはなく、改心した者に対しては遺恨を水に流しキャメロットへ勧誘する事もあるという寛容さを持つ。
それゆえに、防御と敵の無力化に特化した剣術を用いる。
しかし、真に邪悪な者であれば打ち倒さねばならないと割り切ることはなんとかできているものの、やはり殺生は大の苦手であり嫌悪の対象。
精神性として好まないだけではなく殺害の技術そのものが備わっていないため、「敵を殺さねばならない」と覚悟を括った瞬間に弱体化する、などという珍事も少なからず発生しうる。
この特質ゆえに「実戦向けの剣ではない」と言われることもある。
かつて持ち合わせていた衝動的で無思慮な面は鳴りを潜め、逆にむしろ思慮深い面すら見せているが、これは自身のそのような欠点を把握し自制に努めているため。
激情に駆られた際などは思いも寄らぬ大胆な行動を起こすこともある。
ルールは倫理を守るためにあるものであるという思考であるために、冷静さを失うと何よりも倫理を優先しルールや自他の損得を考慮から外してしまう傾向にある。
その性格ゆえ清濁併せ呑むタイプや反社会的な者、また策士タイプの者とは比較的折り合いが悪い。
全体的に纏う雰囲気はよりフェミニンになったが、彼女自身の性格はよりマニッシュな方向に成長したため、結果としてランサー時より中性的な印象を受けやすい。
絵に描いたような男装の麗人ぶりであるが、意図的に男性的に振る舞っているわけではないためその立ち振る舞いは自然体。
初めはマスターに対しては使えるべき臣下として応対するだろうが、一度打ち解けてしまえば親しい友人のようにつき合ってくれるだろう。
そうなれば存外悪戯好きであったり愚痴っぽいところもある彼女の素の表情を垣間見ることも決して難しくない。
またどこで経験したのか、テレビゲーム、特にレトロゲームが非常に上手。
また非常に健啖家であり、趣味は食べ歩き。更にそれを再現しようとするために料理の腕も上がった。
聖杯に賭ける望みはなく、参戦の理由は聖杯戦争の平和的解決。
そのため、サーヴァント以外への殺害行為は断固として拒否し、可能な限り無力化と対話による聖杯戦争の解決を重要視している。
本当にやむなき場合はサーヴァント以外にも剣を取る時もあるが、説得・和解による解決は最後まで決して諦めない高潔な精神の持ち主。
トップクラスでは決してないが、同意を得られるかは別として綺麗事を語るに足る精神性は持つサーヴァント。
場を弁えるようになったためか、ランスロットへの敬愛は控え目。
なお、ものすごく下戸。
両性愛者であるが、酒に酔うと同性寄りに傾く。
イメージカラー:ライトイエロー
特技:料理、コミュニケーション、テレビゲーム
好きなもの:平穏、ブリテンの人々、食べ歩き
嫌いなもの:無用な流血、正当化、辛いもの
天敵:ランスロット、ケイ
パーフェクトガレスちゃん。
子供が憧れるヒーローのような精神性の持ち主。
正直ちょっと盛り過ぎた感が……。
相変わらずスタイル抜群だがランサーの質量の暴力系体型と比較すると均整のとれたバランスのよいタイプの体型。
料理ができるようになった結果腹ペコキャラを会得した。
なぜ[prototype]かというと、「元々考えてたTSガレス」を、「6章zeroで出た情報を加味して一度練り直してお出ししたランサーガレス」の成長版としてリメイクしたのがこの「パーフェクトガレス」というプロト王。と似た誕生の経緯のため。
泥モザイク市
来歴
先の"戦争"の後、聖杯を受け入れた後天的マスターの一人である「
退崎ナミネ」のサーヴァントとして召喚される。
その後紆余曲折ありつつも少しずつながら着実に絆を結び、今では堅苦しいところのない姉妹のような関係性にある。
セイバーもまたマスターと同じく「
都市間対抗擬似聖杯戦争」の運営スタッフの一員として、日々受付や警備、フーリガンへの対応などと忙しい日々を送っている。スタッフジャンパーが何故かよく似合う。
人を楽しませるスポーツの手伝いをするのはやりがいのある仕事だと考えており、仕事へは真摯に取り組んでいる。
一方、あくまでも本物の戦争ではない、命のやりとりのないスポーツとしての競い合いであればかなり好きな部類に入るセイバーは、一度くらいは選手として参加してみたい気持ちもあるようだ。
聖杯によって与えられた知識や召喚後に文献などで調べた知識により、この世界における円卓の騎士たちの末路は把握しているものの、自身はあくまでイフの世界の出身であるため(プロトアーサーとアルトリアの円卓の騎士たちのような関係)、微妙に話が噛み合わないのが悩み。
確証は持てていないものの、この「大阪」に巣喰う何らかの"闇"の存在に気付いている。
本来ならばセイバーはそのような悲劇を看過できないの性格であるが、そちらへ頭を突っ込んでしまえばその"闇"は間違いなくセイバー本人だけでなくそのマスターにまで牙を剥くだろう。
ゆえにセイバーは自らを制し、自らのマスターと関わりのないところで起こる限り、悲劇を断腸の思いで看過している。
サーヴァントに何よりも求められるのは、マスターを守ることであるから───否、それだけではない。
サーヴァント・セイバーとしてだけでなく、ガレスという個人が、退崎ナミネという個人に執着しているから。退崎ナミネという女性を、失いたくないからだ。
そして、いつ必要となるやも分からないが故に、マスターの目を盗んで日々剣術の鍛錬に励んでいる。
「それとこれとは関係ないだろー? 大丈夫大丈夫、ナミネはぼくが守るからさ。なんてね!」
「あの時の女の子、ナミネの話してたよ? 男の子だけじゃなくて女の子の視線も集めるなんてさすがだよねぇ……ふふ。まあこのお尻は誰にも渡さないけど、さっ!」
「失礼。ここより先への関係者以外の立ち入りは規約にて禁止されておりますので。お引き取り願えますか? ……それとも、元よりナミネとぼくが目当てか、貴様」
モザイク市におけるマスター。
かつては「マスター」と呼び会話にも敬語を使っていたが、十数年の時を経て、今ではオフで会話するときにはその口調も砕けたものとなり、また彼女のことも「ナミネ」と呼ぶようになっている。
セイバーは彼女の脆く悲観的な素の顔を知る数少ない存在の一人である。
長い付き合いを経て何かと自分を頼りにしてくれる妹のような存在を得たのは、セイバーにとってみれば存外の喜びであった。
何しろ同じ騎士であった兄妹においてはセイバーは末っ子であり、常に庇護対象であったから。
姉として振る舞うとはこういうことなのか、という新鮮な感覚を味わっている。
公的な場では常に彼女の後ろに控え改まった態度で忠実に仕える一方、オフとなると
何故か少々サディスティックな気持ちが沸き上がり、ちょっとしたジョークでからかうことも。
また基本的に距離が近く、ボディタッチも多く、たまに一緒に風呂に入りたがる。
曰く、肩を揉むより尻を揉む方が疲れはよく取れるらしい。嘘つけ。
あくまでも親しい友人としての弄りであり、姉としてのスキンシップであり、他意はない───少なくともセイバー本人は自分の感情をそう認識している。
いつかナミネの頑なな態度が晴れる日が、表にありのままのナミネをさらけ出せる日が、そんな日が来て欲しいと心の底から願っている。
そしてその日が来るまでは、自分が命に換えても彼女を守り、支え続けてやらねばならないのだと固く誓っている。
「もし、いつかそんな日が来たら。ぼくは……どうなるんだろう」
以下追記予定