GURPSよろず - サイズ・速度/距離表
 第4版『ベーシックセット』付録「」より。

サイズ・速度/距離表(Size and Speed/Range Table) B523P-203P

 この表は主に長射程戦闘?で使用します。また、目標のサイズ、速度(秒速)、距離が確実に影響すると思われる知覚判定や、その他の成功判定にこれを用いることもできます。
 この表ではサイズに関するものと「速度+距離」に関するもので、それぞれの”修正値の数列”を用います。サイズによる修正は、速度+距離修正値とはプラスマイナスが逆になります。サイズが大きければボーナスがあり、速度と距離が大きければペナルティになります。ですから、2倍大きく、2倍離れている(速く動くことも含めるとする)目標は、結果として修正は同じになります。
サイズ・速度/距離表
数値サイズ修正値速度+距離修正値数値サイズ修正値速度+距離修正値
0.4cm-150300m+13-13
0.7cm-140500m+14-14
1cm-130700m+15-15
1.5cm-1201000m+16-16
2cm-1101500m+17-17
3cm-1002000m+18-18
4cm-903000m+19-19
6cm-805000m+20-20
8cm-707000m+21-21
16cm-6010km+22-22
30cm-5015km+23-23
45cm-4020km+24-24
60cm-3030km+25-25
1m-2050km+26-26
1.5m-1070km+27-27
2m00100km+28-28
3m+1-1150km+29-29
5m+2-2200km+30-30
7m+3-3300km+31-31
10m+4-4500km+32-32
15m+5-5700km+33-33
20m+6-61000km+34-34
30m+7-71500km+35-35
50m+8-82000km+36-36
70m+9-93000km+37-37
100m+10-105000km+38-38
150m+11-117000km+39-39
200m+12-121万km+40-40
 この表は無限に続きます。「数値」が10倍されるごとに、「サイズ修正値」に+6、「速度+距離修正値」に-6されます。
尺度の増加リズムとしては「サイズ修正値(速度+距離修正値の倍率)」が、+1(×1)、+2(×1.5)、+3(×2)、+4(×5)、+5(×7)、+6(×10)を繰り返している。

目標のサイズ(Size of Target)

 目標が大きければ大きいほど命中しやすくなります。これを表すものが「サイズ修正SM)」で、ある物体の大きさによる命中修正です。人間はSM0です。人間よりも大きな目標を狙うときにはボーナスがあります。目標が人間よりも小さい時にはペナルティがあります。
 ほとんどの異種族・乗り物などにはSMが設定されています。それ以外の物のSMは上記の表で見つけることができます。物や人の一番大きな寸法を測って(例:人間型の場合は身長)、「数値」にあてはめて、対応するサイズ修正値を見てください。「数値」が値の間になった場合は、大きい方の「数値」欄で見ます。
  • 箱状・球形・スライム状の生物の場合はこれに+2してください。
  • 細長い箱状――大半の自動車――の場合、+1してください。
  • もし3つの寸法の内2つが極端に小さかった場合(例:長さ100mだが直径4cmの鋼鉄製ケーブル)、最大のものではなく最小の数値を使います。
    • 3つの寸法の内2つが極端に小さいわけではない長虫状(蛇など)の物は最小の数値を使うのではなく、サイズ修正に-2される処理となります。

目標の移動速度と目標までの距離による修正(Target’s Speed and Range)

 地に足をつけて戦うほとんどの戦闘と、動かない物体を攻撃するときには、速度は無視できます。単純に距離(メートル)を「数値」に当てはめて、「速度+距離修正値」にある数字を読んで速度/距離修正を求めてください。距離が「数値」の値の中間になった場合は、数字が大きい方の欄を見てください。例:8メートルは10メートルとして扱います。
 2メートル以下では距離による修正がないことに注意してください――至近距離の目標に対する射撃が、白兵戦による攻撃よりも簡単になることはありません(そして難しくなることもありません)。
 しかし速く動く相手に対しては――「高速での移動」のルール(B373P)が必要になるすべてのものを含みます――GMは「速度は充分考慮に入れるべき要素である」と考えたくもなるでしょう。そのような場合、目標までの距離(メートル)と目標の移動速度(メートル/毎秒)を合計し、表に当てはめます。

 距離と速度の「合計」を用いているため、目標の移動距離か速度がもう一方と比べてとても大きい時には、それらの要素だけが結果に大きな影響を与えることになります。目標との距離が極端に離れていれば、目標の速度はほとんど関係なくなってしまいます(逆も同様)。秒速1000メートルで飛行するロケットを狙ったとしたら、そのロケットが100メートル先を飛んでいようが50メートル先を飛んでいようが大した差はありません。1000メートル離れた所にいる象を銃で狙うとしたら、その象が1ターンに1ヘクス進もうが2ヘクス進もうがほとんど命中率に影響はないでしょう。
撃ちあげと撃ちおろし(Firing Upward and Downward)
 自分の位置が相手より1メートル低いごとに、相手との距離を1メートル増やして計算します。自分の位置が相手より2メートル高いごとに、相手との距離を1メートル減らして計算します。この修正で距離を減らすことができるのは、実際の距離の半分までです。それ以上に高度の差がある場合でも、距離を半分として計算します。
知覚判定(Sense Rolls)
 知覚判定センサーに関わる<電子機器操作>判定を行なう場合、速度を距離に加えることはしません。その代わりに距離から速度を「引きます」(ただし0未満にはなりません)。移動する目標を発見するのは実際に容易だからです!

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