『
魔法大全』のpp.26-27参照。
■《
空飛ぶ絨毯》(至難)
通常呪文、
移動系呪文28
《[[空飛ぶ絨毯]]》
ふつうの絨毯(あるいは、人が乗ったり入ったりできる物体――大釜、椅子、タオル、ほうきなど)を
魔法の
乗り物にします。最初に乗った人の命令で動きます。すでに複数の知的生物が乗った状態で唱えた場合、誰がコントロールするかは全員で
意志力の
即決勝負で決定します。
術者は(乗っていれば)この判定に+5の修正があります。「パイロット」が降りた場合、残った乗客が
意志力の
即決勝負を行って次のパイロットを決めます。
乗り物の最高速度は、唱えたときの
術者の有効
技能レベルと等しくなります。
技能判定を行なうことなく1Gの旋回が可能です(「
乗り物の基本的な移動」参照)。操縦は〈
操縦/反重力機器〉
技能で行ないます。
一般的に、乗っている人が
乗り物から振り落とされることはありません。例外は自分から飛び降りた、(枝のような)障害物に激突して飛ばされた、
戦闘の結果で落ちたなどです。
乗り物は
魔法の力と精妙な機動によって乗り手を安全に運びます。
乗り物は極端に傾くことはありません。曲がったりたたまれたりすることもありません。
呪文の効果によって安定した水平の面を
維持します(狭い隙間をすり抜けるのは困難、という影響もあります)。乗り手が非常に神経を使う行動――例えば
戦闘――を行った場合、転落を避けるためには毎ターン
敏捷力判定に成功しなければなりません(どの程度積極的に行動しているかによってGMは修正をかけてください)。その他の点については、空飛ぶ絨毯から
攻撃するキャラクターは地上にいるものとして扱います(『キャンペーン』202/522ページの
乗り物からの攻撃の特殊ルールは無視します「
長射程攻撃修正」参照。)。移動中の
乗り物から
射撃武器で狙いを定めても、最大で武器の「
正確さ」のボーナスしか得られません。時間をかけても追加の修正はありません。空飛ぶほうきや空飛ぶ椅子の上で
戦闘しているキャラクターは「
座り」状態の修正(『キャンペーン』201/521ページ「
白兵攻撃修正」参照。)がかかることを忘れないでください。
寛大なGMは、
術者が
呪文を中断した後でも、2D+2ターンの間乗り物は空中に留まってゆらゆらと漂うことにしてもかまいません。でこぼこの地面であっても、運が良ければ安全に着陸できます。
呪文の解説
- 呪文クラス:通常呪文
- 呪文系統:移動系呪文28
- 持続時間:10分
- エネルギー消費:0.1平方メートルごとに詠唱1。広さ0.1平方メートルで12.5kgの重さを運べます(素材の強度が弱ければもっと少なくなります)。維持は半分
- 準備時間:5秒
- 前提条件:「魔法の素質2レベル」、《空気歩行》または《飛行術》
- 前提条件数:5
- 魔化:普通に唱える200倍のエネルギーで効果を永久にできます。