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猫がかかりやすい病気 2



◇腎不全◇
腎臓をはじめとする泌尿器系の役割はオシッコをつくり、老廃物など猫の体内に不要になったものを体の外へ出すことです。この腎臓も加齢とともに機能が徐々に衰えてきます。特に猫は他の動物と比較して、たんぱく質の要求量が高く、水分摂取量が極めて少ないため、とても濃いオシッコをする動物なのです。そのため猫は、腎臓などの泌尿器系への負担が大きく、これらの臓器・器官の病気を引き起こしやすいという特徴を持っています。腎臓の機能が十分に果たせなくなった状態、つまり腎不全になると、猫の体には老廃物がたまり、元気もなくなり、食欲は落ち、嘔吐、体重減少、貧血などの尿毒症という状態に猫は陥ります。腎不全になって、腎臓の機能が壊れてしまうと、二度と元には戻りません。そのため、猫が6歳過ぎれば、定期的に健康診断を受け、血液や尿の状態を知り、また、低タンパク質の食事療法を取り入れるなど、日ごろからのケアが大切です。


◇糖尿病◇
糖尿病は、猫の体の中で唯一血糖値を下げるホルモンであるインスリンが作用しなくなり、障害が起こる病気で、その作用障害により、血糖が猫の体の細胞に取り込まれなかったり、高血糖を下げるために糖分を多く含んだオシッコが出たりします。猫が糖尿病になると多飲、多尿になります。これは血液中の糖分が高いため、血液中に糖分をを捨て、同時に水も捨てるために多尿になります。また、糖尿病になると猫は感染症になりやすくなり、外耳道炎や膀胱炎などを併発します。そのため、トイレに行く回数の増加、尿量、血尿などが猫の糖尿病や膀胱炎のチェックポイントになります。また、肥満していた猫が急激に痩せてきた場合にも猫が糖尿病にかかっている可能性があるので注意が必要です。猫が糖尿病にならないためには、肥満猫にならならいようにしっかり食事を管理し、適度な運動をさせ、そしてストレスの少ない暮らしをすることが大切です。


◇下部尿路疾患◇
下部尿路疾患(膀胱から尿道の出口)におこる病気のことを下部尿路疾患といいますが、猫において多い病気は、膀胱や尿道において、膀胱や尿道に砂や石のような物質(尿石)がたまってしまう「尿石症」という病気です。尿石がたまってしまうと膀胱が傷ついたり、排尿が困難になったりします。特に尿道に詰まり、尿が全く出なくなると、非常に危険で猫の命にもかかわります。下部尿路疾患の食事管理のポイントは、マグネシウムやカルシウムなど適度に制限された食事を猫に与え、尿量を確保するためにできるだけ猫に水を飲ませるようにすることです。


参考:猫の動物学〜飼い方や健康管理

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