背景
獣人種はヒト族として存在しているが、魔族にも獣人種がいることから周囲に勘違いされることが多い種族でもある
不幸にも彼は隔世遺伝として獣人種に生まれ、何も知らない周囲はおろか実の両親からも異端として迫害され、その果てに違法の研究施設に売り飛ばされてしまう
施設では非人道的な投薬や実験が繰り返され、常に意識は生死をさまよっていた。それでもいつかこの施設にいる人物全てを根絶やしにしてやるという憎悪と復讐心が、彼の心を繋ぎ止め続けた
20歳の頃、施設は突然終焉を迎える
「残念だったね、キミ達は我等が神に見放されてしまった。見放されたのなら、しょうがない。神の使徒たる僕が、この場全てを“浄化”しよう」
当時16歳だったタルタビンガが、単身で施設の関係者を“浄化(始末)”した。返り血を浴びてもなお美しい彼女の姿に、彼は神の降臨を確信した
明らかに被害者と判明出来た彼を始めとした被験者は教団に保護され、やがて教団を、彼女を護る番人として成長するのであった
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