『語り部』サークルの研修会

 今年の『語り部』サークルの研修会は、9月26日徳島城博物館を訪問しました。
 会員12名は、朝7時30分マイクロバスで出発し、明石大橋・淡路島・鳴門大橋を経由して徳島市へ行きました。

 今回の研修テーマは、『浜口梧陵が支援した関 寛斎』でした。
 【関 寛斎】とは御承知の方も多いと思いますが、銚子の町医者であったのを、浜口梧陵が資金援助をして蘭学医とさせたのです。蘭学医となってから、徳島藩・蜂須賀家の御典医として抱えられた人です。今回の研修では、徳島城博物館の学芸員の先生から主に徳島での【関 寛斎】の活躍や子孫から寄贈された資料の話を聞きました。もちろん浜口梧陵との関係の話もありました。
 この話の中で、【関 寛斎】が貧者の子弟に無料で種痘を行い、延べ5700人に及んだと聞きました。こうした活動は【関 寛斎】の元々の考えでしょうか、あるいは支援を受けた浜口梧陵の影響を受けたのでしょうか。どちらにしても、医は仁術と申しましょうか、社会のための活動をしているのです。又、【関 寛斎】は晩年北海道の陸別町の開拓に取り組んだのです。浜口梧陵ゆかりの人が、日本全国で活躍しているのは、たいへんうれしいことです。

 【関 寛斎】は、徳島に居る頃、おそらく船で来たのでしょうが広村の浜口邸を訪問して梧陵さんといろいろな話をしたそうです。梧陵さんの日記《庚午の記》にもそういう記述があります。

 いつの日にか、北海道の陸別町にある【関 寛斎記念館】の見学に行きたいと思っています。

 こうした見学や研修を通じて、浜口梧陵さんの偉大な活動と活躍を目の当たりに出来て、あらためて心に響いてきます。我々『語り部』はもっともっと皆に、梧陵さんの偉業を伝えていかなければと思いました。
2007年09月28日(金) 18:57:32 Modified by hiromura2005




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