その日が来た……郵政民営化……

 平成19年10月1日  

 その日が来た。………なんの日か………  郵政民営化

 明治4年(1871)7月28日、浜口梧陵は駅逓正に任命された。そして、8月10日、官制改革により駅逓頭となった。この間に、『郵便ごときは、これまで飛脚がやっていたのだから、一日も早く民営化すべき』と言っていたのです。このことを言ったために、1週間で更迭されたのです。
 御承知の通り、駅逓頭とは現代の郵政大臣のことです。

 今から、136年前、日本の近代郵便制度を確立しようとしていた時に、浜口梧陵はこう提唱していたのです。何ということでしょう。

 その日が今日、来てしまったのです。

 浜口梧陵の先見性と言ってしまえばそれまでですが、あの時代に、それも郵便制度を国有にしようとしていた時代ですよ。それを押し進めた前島密はそのおかげで、〈近代郵便制度の父〉と言われました。そして、男爵という称号を与えられました。

 明治35年6月22日の中外商業新報(現・日本経済新聞)や同23日の東京朝日新聞には、「我が国郵便制度の創始者として、前島密が男爵を授けられたが果たしてそうであるのか、疑問を抱くものがある。近代郵便制度の基礎をつくったのは、紀州の人浜口梧陵である」というようなことが論評されている。

 郵政民営化がなされた今日、このことを特に記しておきたい。
2007年10月01日(月) 20:03:29 Modified by hiromura2005




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