i386kobaのWikiによる備忘録

フェイルセーフ(fail safe)は、なんらかの装置、システムが誤動作した場合、安全側に制御すること。またはそうなるような設計手法で信頼性設計のひとつ。

機械は壊れたときに自然にあるいは必然的に安全側となることが望ましいが、 そうならない場合は意識的な設計が必要である。

たとえば自動車はエンジンが故障した場合、エンジンの回転を制御できないような故障でなく、回転が停止するような故障であれば車自体が止まることになる。このため、回転を止めるような故障モードに自動的に(自然に)落とし込むような設計思想がフェイルセーフとなる。

飛行機の場合はエンジンが回転停止した場合、墜落ということになりフェイルセーフとはならない。しばらくは滑空し無事着陸できるような機体設計にする、フォールトトレラントという別の思想が必要である。

鉄道車両は、ブレーキ(空気圧で動作)に故障があった場合、非常ブレーキがかかるように設計することがフェイルセーフである。

たとえば、何らかの衝撃で連結が外れた場合は必ず非常ブレーキが作動するようにするため、空気圧をかけなければブレーキが緩解しないように設計されている。

これにより、連結が外れて配管が切れた場合、配管内が大気圧になり非常ブレーキがかかる。

鉄道信号は、何らかの異常で故障した場合や、停電となった場合は赤信号(停止)になるように設計することにより、これより先には進めないようになっているのが、フェイルセーフである。

踏切においても、踏切が停電などが起きても、遮断棹が下りたままになり軌道内の立ち入りを防止するようになっている。

交通信号においても、制御機が故障した場合などは、全方向の信号を赤にし、交通の混乱が最低限避けられるようになっている。

停電した場合は、発電機付きの信号を除いて灯火が消える。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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