i386kobaのWikiによる備忘録

頭と尻尾(しっぽ)はくれてやれ
株式を売買するときに、無理に最安値で買おうとしたり最高値で売ろうとしたりすると、かえって売買のタイミングを逃してしまう。相場で安定した利益を出すには、天井や底は他人に譲るぐらいの気持ちで、無理のない売買に徹したほうがよい、という相場の格言。同じ内容をさすものに、「天井売らず底買わず」という格言もあります。

当たり屋につけ
「当たり屋」とは相場で利益を上げている人のこと。当たり屋は相場を読めているのだから、そういう人の考えには逆らうな、という意味。しかし、相場でいつまでも勝ち続けられる人間はいない。当たり屋は今がピークとも言える。そのような観点から、「当たり屋に向かえ」「当たり屋と言われたところから曲がり角」など、逆の内容を指す格言もあります。

行き過ぎもまた相場
相場はときに上にも下にも行くところまで行ってしまう。勢いだけで理論で説明できる水準を軽く超えてしまう。それもまた相場であることを投資家は知っておくべきだ、という格言。

一次規制に売りなし
相場が加熱してくると、委託保証金率引き上げなど信用取引に規制がかかる。だが相場が強いときは、規制実施による一時的なショックはあっても、相場はすぐに立ち直る。規制だけを理由にあっさり売ってしまうと、その後の大相場を逃すことにもなりかねないので注意せよ、という相場の格言。

命金(いのちがね)には手をつけるな
株式投資は余裕資金でやれ、という戒め。相場で焦りや気負いは禁物。状況を的確冷静に判断する心の余裕が必要です。

疑わしきは何もするな
売買は確信を持てるときのみ実行せよ、という相場の格言。一か八かで株を買っても含み損に手足を縛られて、来るべき絶好の買い場を逃すことにもなりかねません。

売り買いは腹八分(はらはちぶ)
上がった株は欲張らず、ほどほどのタイミングで利食いなさい、という相場の戒め。「利食い八分」ともいう。大天井で売りたくなるのが投資家の常であるが、どこが天井かは相場が終わってみないとわからないものである。

売り買いは三日待て
株は焦って売買してはならない。相場の流れや株価の動きを研究し、タイミングをしっかり見定めてから投資せよ、という相場の格言。同じ内容を示すものに、「待ちて逃がすはよし、苛立ちて損するなかれ」という格言もあります。

売り買いを一度にするは無分別、二度に買うべし、二度に売るべし
株式の売り買いは一発勝負ではなく、数度に分けて実行せよ、という相場の格言。底値買いはもとより、上昇トレンドの押し目を買いにいく場合にも、相場反転のポイントを前もって知ることはできません。予想以上に深押しするリスクも考え、資金に余裕を持たせておくことが大切です。売るときもどこが天井かは相場が終わってみないとわかりません。全部を売ったあとに大相場が来て後悔しても後の祭りです。

売りは早かれ 買いは遅かれ
相場の傾向として、上げは滑らかに、下げは鋭角的になりやすい。買いはじっくり構えても間に合うが、売りは一瞬をかけた勝負になる、という相場の格言。

売るべし買うべし休むべし
相場で常に売り買いする必要はない。先行きが読めないときや結果が付いてこないときは、いったん相場を離れてみるのも一つのやり方である、という投資格言。休むも相場」「必ずしも市場にいる必要はない」などともいう

売れば二上がり、買や三下がり、切ってしまえば本調子
「二上がり(にあがり)」「三下がり(さんさがり)」「本調子(ほんちょうし)」は、三味線の調子(チューニング)の種類を指します。それにたとえて、相場の難しさを皮肉った格言。

噂で買い、事実で売れ
株は先を読むものであり、情報が事実と判明したときには株価はピークを打つことが多い。公になった情報に飛びついて株を買ってしまうと、高値をつかまされることにもなりかねない、という相場の格言。

遠慮は当たり、天狗は外れる
慢心は損を招き、謙譲は益を受く。相場に向かうときの心構えを説いた格言。

押し目待ちに押し目なし
上げ相場で、押し目を待って買いを入れようとしても、なかなか株価は下がってくれない、という相場の格言。その逆を意味するものに、「戻り待ちに戻りなし」という格言もあります。

落ちる短剣をつかむな
高値から落ちてくる株を、値段だけを見て買ってしまうとたいてい痛い目を見る、という相場の格言。買うべきは、安い株ではなく、強い株。トレンドに逆らわないことが相場で勝つための秘訣である。

買いたい弱気 売りたい強気
株価の上昇局面で買いたいと思っても、また下がってくるのではないかという「弱気」にとらわれ、なかなか買いの手を出せない。反対に、下落局面では売りたいと思っても、また反発してくるのではないかという「強気」にとらわれ、売りの手を出せない。自分の思い込みにがんじがらめになって動きの取れない状態を指す、相場の格言。

株価の里帰り
株価は勢いで上にも下にも行き過ぎることはあるが、結局最後は落ち着くべき水準に戻ってくる、という相場の格言。「株価はもとの古巣に帰る」という言い方もします。

株を買うより時を買え
株を売買するときの心得を説いた相場の格言。銘柄のよしあしを問わず、株式投資で重要なのは売買のタイミングである。買いを入れていいのは、値段が安いときではなく、相場が上へ向かうときだ。下がる株の値ぼれ買いは大損のもとになる。

閑散(かんさん)に売りなし
商いが細ると、株価の上値は重くなる。だがそれでも下がらないなら、買いと同様、売りもまた減少しているということだ。相場は材料待ちの状態で、きっかけ次第で大きく上放れすることもありうる。閑散にしびれを切らして安易に売ってしまうと、その後の大相場を逃すことにもなりかねない、という相場の格言。

逆日歩(ぎゃくひぶ)に買いなし、逆日歩に売りなし
逆日歩が付いているとき、株価が上昇すれば売り方の買い戻しが入って、株価が急騰することがある。その点では逆日歩の付いている銘柄に売りを仕掛けるのはリスクが大きい。しかし信用売りが増えたということは、それだけ多くの投資家が株価の水準を割高だと考えているからであり、上昇に勢いがなくなれば株価は急落するケースが多い。その点では買い方に有利ともいえない。投資家に逆日歩の怖さを伝える、相場の格言。

決して相場巧者(こうしゃ)となるな、まして場面巧者となるな
相場のアヤを狙って、短期の回転売買を繰り返すのはうまいやり方ではない。むしろ大ケガのもとである。じっくり腰をすえて、相場の流れに乗れた者が最後は大きな利を得られる、という相場の格言。

小回り三月、大回り三年(こまわりみつき、おおまわりさんねん)
短期では3ヶ月、長期では3年を周期に、相場は上下動を繰り返すという格言。実際の周期は銘柄によって異なるが、大切なのは相場にあるサイクルを知ることである。この流れを読めるかどうかで、投資の成否が決まってくる。

指し値は取り消すな
買うときは1円でも安く、売るときは1円でも高く、というのが投資家の心理である。指し値を入れた後、相場が下がってその値段がつきうになると、もっと安く買えるのではないかと思わず値段を変えてみたくなる。しかし、今の値段で「買い」と判断したのであれば、数円の差にこだわるべきではない。買うのは値段ではなく、銘柄であることを忘れてはならない、という相場の格言。

三空(さんくう)は売り
「空(くう)」とはチャート上の「窓」のこと。株価が前日の水準から上か下かに乖離した結果できる、2つのローソク足の間の真空地帯をいいます。「三空(さんくう)」は、3日連続して同じ方向に窓が開くこと。この格言では、上方に三空が出現したら、上げの限界点が近いことを示唆しています。「三空踏み上げには売り向かえ」「三空叩き込みには買い向かえ」という言い方もします。

三割高下(さんわりこうげ)に向かえ
逆張りの発想に基づいて、相場の売り買いのポイントを指し示す格言。相場で売買タイミングを計ることほど、難しいことはない。迷ったときは、「3割」を目安に動くのも一つの手だ。ある地点から3割下げてきたら買い、3割上げてきたら売り、という具合に。実際に成功する保証はないが、「3割」が自律的な反発や調整を狙える水準であることは間違いない。

事故に売り無し
天災や事故など一時的なアクシデントに振り回されるな、という投資の心得を説いた格言。一時的なダメージでぽしゃってしまうような会社ならば、最初から投資すべきではありません。「天災は買い向かえ」「突発事件は売るな」などとも表現します。

知ったらしまい
相場は期待で上げ、事実で終える。世の中に知れ渡った情報で動いても、大きな相場には乗れない、という格言。似た内容を示すものに、「噂で買い、事実で売れ」という格言もあります。

シマッタは手仕舞え
自信を持って買った株が、意に反して下がってしまうことがある。そんなときは未練を引きずりがちだが、戻りを待っている間にさらに一段安に見舞われることも少なくない。買った直後に「シマッタ」と思ったら、それは自分の判断が甘かったということだ。株は傷の浅いうちに手仕舞い、次へ向けて態勢を立て直した方がよい、という相場の格言。

需給(じゅきゅう)はすべての材料に優先する
相場はさまざまな材料で動くが、もっとも基本にあるのは需要と供給の力関係である。要するに、株価は買いたい人が多いときに上がり、逆ならば下がるのだ。どんな優良株でも割安株でも、他に買い手がいなければ値上がりは見込めない。株式投資における「買い時」の大切さを伝える、代表的な格言の一つ。

節分天井彼岸底(せつぶんてんじょうひがんぞこ)
相場は、2月の節分のころに天井圏に達し、3月の彼岸のころ(20日前後)に底を打つ、という格言。アメリカで生まれた言葉で、秋から新米が出て相場が高くなるものの、2月ごろには天井を打つことが多かったのでこう呼ばれるようになりました。ただし、最近の相場はそのように推移しないことのほうが多いようです。

相場師は孤独を愛す
相場の成功者はみな自分の確固たる信念を持っており、他人の意見に付和雷同して動くことはない。また、「人の行く裏に道あり花の山」などと同じように、相場の大勢にあえて逆らって大きな利益を狙いにいく逆張り的発想を示す格言としても使われます。

相場に意地は禁物
人間は意地になると、冷静な判断ができなくなる。損を取り戻そうとやけになり、ナンピンを続けて資産を失った投資家は数知れない。相場で見通しを誤ったときには、負けを素直に認め、改めて体勢を立て直す潔さが求められる。同じ内容を指すものに、「意地商いは破滅のもと」という格言もあります。

相場に王道なし
相場に必勝法はない。試行錯誤を重ねて、自分なりの勝ち方を見つけていくしかない、という相場の格言。

相場の器用貧乏
目先の小さな上げや下げを器用に売り買いしても、大きな成果にはつながらない。いつか裏目が出て、こつこつ積み上げた利益をすっかり吐き出す羽目になってしまう、という相場の格言。

相場のことは相場に聞け
相場はさまざまな要因で動く。しかし何で動くかは、そのときになってみなければわからない。相場の行き先を知るのは相場のみであり、投資家はその動きを観察しながら歩調を合わせていくしかない、という相場の格言。投資の成否は、最後は相場の観察力で決まるのかもしれません。

相場は明日もある
焦って売買をしても、ろくな結果にはならない。確信が持てないなら、その場は売買を見送り、次のチャンスをじっくり待て、という相場の格言。

相場は美人投票である
有名な経済学者ケインズの言葉。著書「雇用と利子および貨幣の一般理論」に出てくる一説。ケインズは同著の中で株式投資を、読者が100人の写真の中から美しいと思う女性6人に投票し、その女性が得票率が高ければ商品が与えられるという新聞の「美人投票」に似ていると指摘しています。ケインズの主張の要点は、株式投資も美人投票も自分の好みではなく、他の投票者の好みを言い当てた者が勝利するという点にあります。自分がどんなに惚れ込んだ株でも、他の人が買わなければ株価が上がることはありません。大切なのは、他の市場参加者の心理を読むことです。

大局につけ
目先の値動きよりも、大局の波をとらえて投資せよ、という順張り系格言の一つ。順張り系の代表的なものには他に、「もち合い放れにつけ」「上り坂の悪材料は買い、下り坂の好材料は売り」などがあります。

高値覚え、安値覚えは損のもと
過去の高値・安値にこだわりすぎると、的確な売買判断ができなくなる、という投資格言。1000円だった株価が800円まで下げると、値ぼれ買いしたくなるものです。しかしトレンドが下向きならば、800円が底になる保証はありません。700円…600円…と投げる人がすべて投げ終わるまで下げが続くことも考えられます。大切なのは、株価のトレンドと強さを読むこと。値段は後から付いてくるものと割り切ったほうがいいかもしれません。

高値見て下がった株に迷うなよ、甘い言葉は悪魔のささやき
投資の間違いを諭す、相場の格言。大相場を作った「強い株」が下げてくると、思わず買いの手を出したくなる。相場の強さは投資家の期待の証しであり、いったん押し目を作ってまた水準を切り上げていくはずだと…。だが「強い株」は、青天井を駆け上がるからこそ強いのだ。下げて上値にしこりを作ってしまえば、その強さは過去のものとなる。上げの途中の800円に天使は微笑むが、下げてきた700円は悪魔の餌食にされる。

建値(たてね)を忘れよ
買い値にこだわっていると、株価が戻ってきたときに思わずやれやれの売りを出してしまう。企業の将来を買ったのなら、目先の値段にとらわれず、長期でじっくり保有せよ、という相場の格言。通常、「建値」とは信用取引の建て玉の売買値をいいますが、この格言では現物株の買い値も含めて使います。

卵は一つのカゴに盛るな
分散投資の大切さを説いた格言。一つの銘柄や、同じ業種の銘柄ばかりに集中投資すると、高いリターンを期待できる一方で、外したときのリスクもその分大きくなる。ポートフォリオを組むときには、できるだけ幅広い業種の株式や、また安全性の高い公社債を加えるなどして、リスクを分散する心がけが必要である。

つかぬはやめよ
「つかぬ」は「ツキがない」の意。ツキがないときは意地にならず、しばらく様子見に徹したほうがよい、という相場の格言。

強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観と共に成熟し、幸福のうちに消えて行く
ジョン・テンプルトンという、アメリカの有名投資家の言葉。強気の相場というのは、市場参加者が弱気になっているときに始まるもので、その多くが強気になったときは往々にしてその終わりは近い、という意味。

手仕舞いは脱兎(だっと)のごとく
買った株が下がるなど思惑が外れたときは、すばやく損切りを決断せよ、という相場の格言。損切りの決断が遅れると売るに売れなくなり、投資効率は格段に悪くなります。暴落にでも見舞われれば、地道に積み上げた利益がすべて吹き飛ぶことにもなりかねません。「手仕舞い」とは通常、信用取引における反対売買を指しますが、この格言では現物株の売りも含めて使います。

天井三日、底百日(てんじょうみっか、そこひゃくにち)
相場や株価が天井をつけている時間は短い。しかし、底を打って再び上昇に転ずるまでにははるかに長い時間を要する、という相場の格言。

天底(てんぞこ)では少数意見につけ
相場は総強気の中で天井をつけ、総弱気の中で底を打つ。株価が上昇し、さらに周囲も強気一色になると、まだまだ上値があると有頂天になりがちだ。だが、そのときこそが売り時を計るタイミングになる、いう相場の格言。

遠くのものは避けよ
自分にとってなじみのない業種や会社に投資するのは避けたほうがよい、という相場の格言。株価は企業価値の反映である、という原則に立ち返れば、実態をつかみにくい会社に投資するのは博打も同然である。まずは自分の生活と関わりの深い銘柄を選び、会社の事業内容や業績動向に関心を持つことから始めるのがあるべき投資の第一歩である。

友なき方へ行くべし
相場は上がり続けることもなければ、下がり続けることもない。必ずやどこかで、しかも唐突に転機は訪れる。総強気の中で売り、総弱気の中で買う。あまのじゃくになって、あえて大勢と逆を行くのも相場の一つの道である。こうした逆張りの発想に基づく格言ではほかに、「人の行く裏に道あり花の山」「相場師は孤独を愛す」などが有名。

肉は腐りかけが一番うまい
相場で一番おいしい思いができるのは、相場が終わる最後の部分である、という格言。上げ相場の最終局面では売り方の損失覚悟の買い戻しが、下げ相場では買い方のまとまった投げ売りが出てくるため、相場は鋭角的に動きやすくなります。前者を「踏み上げ」、後者を「セリング・クライマックス」といいます。

二番底(にばんぞこ)は黙って買えチャートでいう「ダブルボトム」の考え方を示した、相場の格言。 株価が下落して反発した後、再度下落して前の安値を下回らない範囲でつける安値を 「二番底(にばんぞこ)」といいます。二番底は最後の売りを消化する場面となるため、再び上向きのトレンドに転じればより買い安心感は高まります。

人気の重みで、株価が沈む
相場の難しさを皮肉った格言。優良企業で業績好調、さらに株価も割安となると、多くの投資家はその銘柄に「買い」を入れます。結果、買い残の積み上がりで需給が悪化し、株価の上値は重くなります。何かの拍子で株価が急落するケースも珍しくありません。

眠られぬ株は持つな
心配で夜も眠れなくなるような当てずっぽうな投資はしてはならないという戒め。資金と心に余裕を持たせ、どんな状況下でも冷静な判断を下せる環境を整えておくことが大切です。

年に一度は持ち株の虫干しを
株は買ったままにせず、定期的に内容の確認や見直しを行いましょう、という相場の格言。企業業績や株価の動向に常に関心を持ち、ポートフォリオを戦略的に組み替えていく努力が、投資を成功に導く第一歩となります。

上り坂の悪材料は買い、下り坂の好材料は売り
相場のトレンドの重要さを指摘した格言。上昇相場で悪材料が出た場合、相場は一時的に下げてもすぐに戻すことが多い。悪材料はむしろ、絶好の買い場を与えてくれる。逆に、相場が下げているときに好材料が出ても、一時的な戻りで終わることが多い。それを追いかけて買い向かうのは得策ではなく、戻り売りの場面と捉えるべきである。

登り百日、下げ十日
相場の上げは緩やかに、下げは急速度になりやすい、という相場の格言。投資家は上昇局面では押し目を狙って買いを入れてくる一方、下落局面では我先にと売りを出してくるため、下げのほうがパニック的になりやすい傾向があります。

野も山もみな一面の弱気なら、あほうになって買いのタネまけ
相場が大きく下げると、やがて弱気論が相場を支配するようになる。しかしそんなときにこそ、相場が強気の材料に反応しやすくなるのも一面の真実だ。周囲が最後の投げ売りをしているときに、イチかバチかで買い向かう勇気もまた投資家にとっては欠かせないものである、という相場の格言。

売買を急(せ)けば急くほど損をする、とくと休んで手を変えてみよ
相場で結果が出ないときは、意地にならず、いったん休んで新しい手を考えてみよ、という投資格言。相場をやるうえで感情をコントロールすることは投資家にとって困難な課題の一つといえます。必死になりすぎるとかえって、冷静な判断力は失われるものです。

始めから損を覚悟で相場せよ
相場に向かうにあたっての、度胸や覚悟を説いた格言。続けて「思案すぐれば時機を失う」と言うこともある。株式投資にリスクは付き物である。だが、そのリスクを恐れて何もしないのであれば、利益を得るチャンスもまた失ってしまう。腹をくくった決断の先にこそ、成功体験は生まれるのである。

初押しは買い、初戻しは売り
上昇相場が始まって最初に値を下げたところは絶好の買い場となる。また、下落相場が始まって一時的に戻す場面があれば、そこは絶好の売り場になる、という相場の格言。

早耳の早倒れ
株式投資において、もっとも大切なのは企業の実勢をつかむことである。情報を早く仕入れるより、分析することに注力せよ、という相場の格言。

バラを切る如く売るべし
バラは開ききってから切るとすぐにしおれてしまう。惜しくても八分咲きぐらいのところで切ったほうが長く持たせることができる。株式投資もまたしかり。無理に天井で売ろうとすると、かえって売りタイミングを逃してしまう。欲張らず、ほどほどのところで利食うのが賢明な投資行動である、という格言。

万人があきれ果てたる値が出れば、高い安いの境なりけり
相場は人が動かす世界。実体から大きく乖離して、狂乱やパニックに陥るリスクを常に抱えている。しかし、お祭り騒ぎも阿鼻叫喚地獄も永遠と続くものではない。80年代バブルやブラックマンデーで株価があきれ果てたる水準に達したあと、どういう結果に至ったか。不意に反転する相場の怖さを伝える格言である。

半値戻しは全値戻し
底値で拾った銘柄は、下落幅の半分程度まで戻したら深追いせず売却すべし、という相場の格言。半値まで戻した銘柄は元の値段に戻る、という意味で使われることが多いようですが、これは本来の意味ではありません。

半値八掛け二割引(はんねはちがけにわりびき)
0.5×0.8×0.8=0.32、高値から約3分の1の水準。大まかな下値めどを指す言葉。下げ止まらない株価を皮肉って使われることも多い。もともとは大阪の薬問屋が薬を安く仕入れる際に使った値切り文句と言われています。

引かれ玉(ひかれぎょく)は投げよ
評価損が出ている銘柄は傷が浅いうちに手放せ、という相場の格言。「見切り千両、損切り万両」ともいうように、小さな損失を恐れていては、相場で利益を積み上げていくことはできません。

人の行く裏に道あり花の山
相場が強気なときに買い上がり、弱気になると慌てて売る。他人の後追いで同じことをやっていても大きく儲けることはできない、という相場の格言。トレンドに真っ向から逆らうことも危険ですが、大勢に安易に乗っかるのもまた大ケガのもと。売る時も買う時も、常にリスクを念頭に置く堅実な姿勢が大切です。

下手なナンピン、スカンピン
ナンピン買いの怖さを教える相場の格言。「スカンピン(素寒貧)」とは、持ち金がすっからかんになってしまった状態をいいます。ナンピンのタイミングを誤ると、損失は株数が増えた分だけ倍々で膨らんでいきます。相場で成果を出すには、潔く負ける姿勢も大切です。

待ちて逃がすはよし、苛立ちて損するなかれ
買えなくても無理して買うな、次のチャンスをじっと待て、という相場の格言。「売り買いは三日待て」「相場は明日もある」とも言われるとおり、相場で焦るとろくな結果を招きません。

見切り千両、損切り万両
目先の小さな損失を恐れていては、相場で勝つことはできない。投げの決断は早い方が、やがては大きな利益につながっていく、という相場の格言。

麦わら帽子は冬に買え
季節性のある銘柄(シーズンストック)はシーズンが来る前に買っておけ、という相場の格言。広い意味では、株価が下がったところで買いを入れる「逆張り」の発想を表現しています。

虫の好かぬ株は買うな
親近感を持てない会社の株には手を出すな、という投資の格言。株式投資は、会社の事業内容や業績動向に関心を持つことから始まります。同じ内容で、「遠くのものは避けよ」という格言も有名です。

名人、天井売らず底買わず
名人と呼ばれるほどの熟練した投資家でも、相場の天井や大底を予見することはできない。一般の投資家であればなおさらである。欲はやがて仇となる。強い相場の波に乗って、ほどほどのところで利食う。つまらなくとも、その地道な積み重ねしか相場で勝ち続ける道はない、という格言。

名人は相場の恐さを知る
相場はめまぐるしく展開を変える。あらゆるリスクを想定し、機敏に対処できなければ、相場で生き残ることはできない。その知恵を養うには、実践を重ねていくしかない。失敗に学び、次の成功を導く。投資家として生きる心得を説いた、相場の格言。

目先観で投資するな
投資の心構えを説いた格言。「目先観で相場を張るな」ともいいます。株価は企業業績や政治・経済情勢、株式の需給、金利や為替の動向などさまざまな要因で動きます。大切なのは、好悪両材料を一通り把握し、買いか売りかの判断を総合的・合理的に行うことです。目先の雰囲気に流されただけの投資では継続的に成果を上げていくことはできません。

もうはまだなり まだはもうなり
相場では、もう天井だと思われるようなところでは、まだまだ高値がある。逆に、まだ高値があるとみんなが強気になってくると、すでに天井をつけていることが多い。下げについても同様で、もう底だろうと思われるような段階ではまだ下値があり、さらに下がってみんなが弱気になってくるとたいてい大底は入っているものだ、という相場の格言。

保ち合い放れ(もちあいばなれ)につけ
長い間膠着していた相場が上か下かに動き出したら、流れに逆らわず、それに付いていった方がよい、という相場の格言。保ち合いの期間が長いほど、放れたあとは一方に大きく動く傾向があります。

戻り待ちに戻りなし
下げ相場で、値を戻したところで売ろうと待ち構えていても、なかなか株価は戻ってくれない、という相場の格言。投資家の多くが弱気になっているときは、我先にと売りが出てきてしまうため、株価の戻りは鈍くなります。その逆を意味するものに、「押し目待ちに押し目なし」という格言もあります。

休むほど相場の極意ほかになし
相場には意を決して買うべきとき、売るべきときがあるように、何もしないことが最上の策になるときもあるということ。無理な売買を戒め、手を休めることの大切さを説いた格言。

休むも相場
投資で成功するには、相場の流れを読まなくてはならない。しかしときには、上げか下げか判断しづらい場面がある。そんなときは無理な売買は控え、休んで次の展開を待った方がよい、という相場の格言。

山高ければ谷深し
相場の上げが大きければ大きいほど、その反動の下げもきつくなることを投資家は心しておくべきだ、という相場の格言。

幽霊と相場は寂しいほうに出る
「人の行く裏に道あり花の山」などと並ぶ、逆張り投資の発想に由来する有名な格言の一つ。昭和の相場師・近藤信男氏の言葉です。誰も寄り付かないような寂しい相場にこそ、ダイヤの原石は眠っているものです

陽極まれば陰転す
相場は全員が強気になったところで突然反転する、という戒め。その逆を指して、「陰極まれば陽転す(いんきわまればようてんす)」ともいいます。

理外の理にも理がある(りがいのりにもりがある)
相場は人が作るものであり、ときには理屈に合わない動きをすることがある。明らかに買われすぎていたり、売られすぎていたりしても、参加者がそれを是とするなら理にかなっていると理解すべきだ、という相場の格言。

利食い千人力(りぐいせんにんりき)
利食いは千人力を得るぐらい難しい、またはその成功は千人力を得たに等しい価値がある、という相場の格言。買いを入れるタイミングと同様、利益をいつ確定するかもまた投資家にとって悩ましい決断となります。

理屈に当たり相場に外れる
相場は気分屋である。理屈通りに動いたと思ったら、急に説明のつかない動きを見せたりする。頭だけでは決して勝てない、相場の難しさを伝える格言。

利乗せは最後にやられる
利益が出ている銘柄を下手に買い増すと、利益の上乗せどころか、せっかく出た儲けまで食いつぶす結果になってしまう、という相場の格言。相場に欲は禁物です。

漁師は潮を見る
漁師は潮の流れを見て、魚場を探る。株式投資も目先の値動きにとらわれず、広い視野で相場の流れを読むことが大切である、という相場の格言。

両建て両損
相場に臨む気構えを説いた格言。両建てとは、同じ銘柄について、買いと売りの両方のポジションを持つことをいいます。両建ては損から外すのが鉄則ですが、人間の心理としてたいていの人はまず利が乗っているほうから外そうとします。結果、損失のみがじりじりと拡大し、せっかく出た利益を帳消しにしてしまいます。また、手数料や金利負担の点からも、両建ては効率的な投資法とはいえません。二兎を追うものは一兎をも得ず。相場で本気で儲けたいなら、トレンドを見極めて、一方向にベットする勇気と信念が必要です。

割高に売りなし、割安に買いなし
株価水準の割高・割安だけを売買の基準にするな、という格言。PERやPBRなど割高・割安を測る株価指標は、その銘柄の人気を示すバロメーターでもある。投資家から支持されていない割安銘柄を買って成功するのは、思わぬ好材料が出てきたり銘柄が仕手化するなどよほどの偶然に恵まれたときだけである。「割安に買いなく、割高に売りなし」ともいう。

このページへのコメント

rhahrI Looking forward to reading more. Great blog post.Much thanks again. Much obliged.

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Posted by check it out 2014年01月22日(水) 14:01:56 返信

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