僧帽筋
trapezius muscle
僧帽筋上部線維
起始:外後頭隆起停止:鎖骨外側1/3後縁
僧帽筋中部線維
起始:第1〜6胸椎棘突起停止:肩峰の内側と肩甲棘上縁
僧帽筋下部線維
起始:第7〜12胸椎棘突起停止:肩甲骨棘三角部
【支配神経】
副神経,頚神経(C2〜4)【作用】
上部線維:鎖骨肩峰の挙上、肩甲骨挙上・上方回旋中部線維:肩甲骨の内転・上方回旋
下部線維:肩甲骨の下制・上方回旋
上方回旋は僧帽筋の3線維とともに前鋸筋による共同作業によるものである。
【備考】
副神経麻痺が生じると僧帽筋による肩甲骨の安定化が失われ、翼状肩甲を呈する。胸郭出口症候群では、僧帽筋中部線維・下部線維の筋力低下を認める場合が多い。
肩関節周囲炎の多くは僧帽筋の中部・下部線維の機能不全が起き、肩甲骨の安定性が低下している場合が多く、代償機能として上部線維の過剰な働きが認められる。
2007年11月12日(月) 22:03:32 Modified by mediwiki_kaiboseiri