長母趾屈筋 flexer hallucis longus muscle
起始
腓骨体の後面停止
母趾末節骨底支配神経
脛骨神経(L5〜S2)作用
母趾を屈曲させ、足関節を底屈させる。また、足関節を内反させる。足関節が固定された肢位では下腿を後傾する。備考
長趾屈筋と共に内側縦アーチと横アーチの形成に関与(挙上)する。後脛骨筋、長趾屈筋と共に後深層コンパートメントを構成する。これらの3筋はヒラメ筋に覆われており、アキレス腱の下を通過する。【私的見解】
重度の足関節捻挫や足関節周囲骨折で、長期間の固定を余儀なくされた症例は、母趾屈曲制限が著明に現れる場合がある。また、アキレス腱断裂による固定ではアキレス腱と癒着する場合がある。そのため、固定期間中から足趾の屈伸運動を疼痛のない範囲内で行うことで予防する必要がある。2007年09月29日(土) 20:38:33 Modified by mediwiki_kaiboseiri