内側広筋
筋の特徴
外側広筋は共同腱(大腿四頭筋腱)の内側に連続する内側広筋と、膝蓋骨外側ならびに内側膝蓋骨支帯に連続する内側広筋斜走繊維に分けられる。内側広筋は大腿四頭筋の中の一つで、最も萎縮が起きやすい筋である。起始
大腿骨粗線内側唇停止
共同腱(大腿四頭筋腱)へ移行後、膝蓋骨を介して脛骨粗面内側広筋斜走繊維
起始
大内転筋腱停止
膝蓋骨内側縁と内側膝蓋支帯神経支配
大腿神経(L2,L3)作用
膝関節の伸展に作用する。また走行上、下腿の内旋、内転作用も有している。膝関節外反位では、内側広筋が中心となり安定性向上の役割を果たす。
内側広筋の遠位では、膝関節の伸展作用とともに膝蓋骨への内方牽引作用が大きくなる。
ジャンパー膝やオスグッド・シュラッター病などの膝関節伸展機構に関わる疾患の多くに、大腿直筋と外側広筋の伸張性低下が合併すると同時に内側広筋の著明な筋萎縮を認められる。
内側膝蓋支帯の癒着は関節拘縮の大きな原因となる。その予防には内側広筋斜走繊維の早期収縮訓練が大切である。中間広筋の瘢痕化も膝関節屈曲拘縮の要因となる為、見極めが必要である。
2007年10月29日(月) 00:08:16 Modified by mediwiki_kaiboseiri