韓国ドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」の関連記事・二次小説置き場です。特別寄稿『今英嘆 水天の月編 終章 霽月』は7/6にUPされました。

○タイトル・編名
 原作品のタイトルは中タイトル(リライト作品(真昼の月編))とし、加筆作品(水天の月編)の内容も踏まえ、新たに大タイトル「今英嘆(くみょんたん)」を付けた。
 また、リライト作品も含め適宜の位置で分割し、各々に月にちなんだ章名を付けた。

 ・今英嘆
 嘆には、嘆く・ため息をつくという意味と、感嘆などの感心する・ほめるという意味がある。

 ・真昼の月
 意味:太陽の前では月は霞む。太陽と月が共に輝くことはない。
 意図:いくら努力しても自分はチャングムに及ばない、だから一緒にはいられない。チャングムが消えれば、自分の輝きを取り戻せるとクミョンは思った。
 しかし実は、月は自ら光を出して輝いているわけではなくて、太陽の光を反射してるに過ぎない。
 チャングム追放を決意したクミョンは、料理に対する志を徐々に失っていく。
 語句のイメージは赤。情熱的・躍動的であるが、落ち着かない面もある。

 ・水天の月
 意味:天にある空と地平にある水は、遠くで繋がっている。
 意図:チャングムが料理人でなくなると、クミョンの輝きも無くなってしまう。
 次第に心は海深く沈み、チャングムとの間に隔たりを感じるようになった。
 けれどその海は実は、チャングムが輝きを失なわずにいる空と遠い先で繋がっている。それが今は天と地にあり、相照らすように見えるだけなのだ。
 語句のイメージは青。冷たく見えるが、静かに物事を考え進めていく。

 「真昼の月」は、赤い太陽に煌々と照らされ霞んでしまう力のない月であるが、「水天の月」は青い天空や水面に、その存在をしっかり示す月である。

○場面設定・構成について(特に時間の流れ)
 真昼の月編は3話〜18話を、水天の月編は主に27話〜46話を舞台とし、ドラマに忠実な展開を心掛けた。

 ・真昼の月編
 序章風月の冒頭と、第五章烟月の冒頭は、第七章片月と同じ18話時点である。
 それ以外は、ほぼ時系列に沿って話しが展開する。

 ・水天の月編
 第八章斜月の冒頭は46話時点である。
 そこからクミョンの追憶として、27話からの出来事が、ほぼ時系列に沿って展開する。
 他方、チャングムの行動は、46話を出発点として時系列に沿って進行し、その中でチャングムの回想が、時系列に沿わず展開する。

 これら両者の、クミョンの(追憶)話・チャングムの(現在の)話を交互に組み合わせた。
 概ね、節番号([ ]で括った数字)の偶数はクミョン部分、奇数はチャングム部分である。 
 対峙場面で両者の時間は一致し、以後は時間の流れに沿って進行する。

 なお両者共、追憶・回想中では現時点からの判断は、ごく一部を除いて、加えていない。(描かれる感情は、出来事が起こった当時のものとしている。)

○準拠した版、資料
 韓国語版に準拠したため、台詞の調子から受ける印象などは、日本語吹替版とは異なる場合がある。
 その他、シナリオブック1〜3巻(キネマ旬報社 2005年 全て初版)や、サイト等で公表されていた原文及び翻訳を参考にした。

○原作品からの主な修正点
 ・文意を、より判り易くした。
 ・伏線・前提・設定など、パンスル(有)が前から有していたアイディアを加えた。
 ・ドラマについて検討した解釈を加えた。
 ・続編を加筆した。
 ・分量的には、原作品 (約,以下同じ)20,600字
  → 加筆修正版 真昼の月編 40,400字、水天の月編 37,100字 計 77,400字

○人称・視点等について
 ・真昼の月編
 一人称クミョン視点。
 ・水天の月編
 自由間接話法を使用。
 クミョン部分はほぼ一人称クミョン視点、ごく一部に三人称クミョン寄り視点及び神視点、チャングム部分の多くは一人称チャングム視点であるが、三人称チャングム寄り視点及び神視点も入り混じっている。

 人称や視点の混在は、一般的に推奨されないが、描きたいものを最優先にし、またキャラ特性等を踏まえ、文体を整えたり、会話文等への変換はしていない。

○口調(語彙)について
 クミョンの口調は、幼少時(風月)、見習から最高尚宮就任直後(初月〜斜月(下)、無月以後と、大きく3つの段階で変化させている。

○用語法
 「おられる」の尊敬用法について。
 原作者と執筆者は、ほぼ同じ方言圏に属していて、「おられる」は「いる」の尊敬的表現(「いらっしゃる」とほぼ同義)として、違和感を持たず使用している。
 この使い方は正しくないとのご見解があることは承知しているが、他の言葉に置き換えず、そのままとした。

○形式面
 心中発言(――落とし)部分のみ、40文字を目安に改行し、次の行頭にスペースを入れた。
 従って、この部分は、他とレイアウトが異なる。

○担当
 ・真昼の月編
 原案や、そこに追加した多くのアイディアはパンスル(有)が考え、それを基に壱参弐が文章を作った。
 ・水天の月編
 パンスル(有)の方向性を元に壱参弐が原案を示し、パンスル(有)のアイディア・意見を取り入れて、壱参弐が文章を作った。

 また、特に水天の月編においては、サイト管理人様に編集長として、多数ご指摘ご指導を受けた。内容面では、編集長から戴いたアイディアも活用している。

○作者が特に留意した点
 神視点で物事を解釈し、組み立てないこと。
 キャラ視点の場合も、後の時点に得られる情報や見識を、当時の時点に持ち込まないこと。

○具体的な制作方法
 ほぼ、ネット上のみのやり取りで、話を作っていった。当初はメール主体で、後にwikiを利用し、細かな意思疎通はチャットで行った。
 また、相互のメール等に使用した表現を、作品中にふんだんに用いた。

○このサイトを投稿場所に選んだ理由
 もっきり夫人さんが挙げられたような、原作品投稿スレッドへの配慮や年齢的な制約もさることながら、もっきり夫人さんの書かれた「無明」シリーズとは、相互に補完する内容であると思いました。
 それで、このサイトに掲載し、悪役を様々な書き方で綴ったSS群の一作品としていただくのが、より相応しいと考えました。

◎連載開始にあたり、サイト管理人様よりいただいた宣伝文
 もっきりエンジェル
 もっきりエンジェル@断食道場

◎後編再開にあたり、サイト管理人様よりいただいた宣伝文
 もっきりエンジェル
 もっきりエンジェル@断食道場




 《参考》 作品データ

2編(真昼の月編 水天の月編) 12章(序章、一乃至十章、終章) 84節 投稿回数16回
 投稿回 初投稿年月日    編 章 名 節番号 文字数
   真昼の月編  1-25  40,400 
 第1回 2007.11.24 序  章 風 月  1- 4 6,900
 第2回 2007.12.01 第一章 初 月  5- 6 4,000
 第3回 2007.12.08 第二章 淡 月  7- 8 4,800
 第4回 2007.12.15 第三章 朗 月  9-10 4,800
 第5回 2007.12.22 第四章 花 月 11-14 4,900
 第6回 2008.01.12 第五章 烟 月 15-18 5,900
 第7回 2008.01.19 第六章 海 月 19-23 6,400
 第8回 2008.01.26 第七章 片 月 24-25 2,800
   水天の月編 25-84  37,100 
 第9回 2008.03.15 第八章 斜 月 (上) 26-29 3,000
 第10回 2008.03.22 第八章 斜 月 (下) 30-35 3,300
 第11回 2008.03.29 第九章 無 月 (上) 36-41 5,400
 第12回 2008.04.05 第九章 無 月 (中) 42-51 5,900
 第13回 2008.04.12 第九章 無 月 (下) 52-60 4,700
 第14回 2008.04.26 第十章 心 月 (上) 61-64 4,500
 第15回 2008.05.10 第十章 心 月 (下)  65-73 3,400
 第16回 2008.07.06 終  章 霽 月 74-84 6,700
 (注)1.本表における文字数は、端数処理の関係で合計値と一致しない。
   2.初回投稿後、適宜修正を行っている。




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☆39話の百合妄想

クミョンがヨリに「チャングムを私にささげるといったわね?」 と言いました。

クミョンがチャングムをもらったら
・「水を持ってきなさい」プレイ
・「私の足もお揉み!」とリフレクソロジー
・納屋に数日放置後、飲まず喰わずで衰弱しきったチャングムをおんぶして部屋まで連れて行く。
・その後重湯をあーんさせて介抱するも、介抱中延々と「そんな女官がいたことを」と自作ポエム披露。
・医女なんか呼ばないでクミョンがつきっきりで看病←これで治りがより一層遅くなる
・チャングムが回復するまで毎晩添い寝←これで治りがより一層遅くなる
・チャングムをだしにしてチョンホを呼び出し、ふられた腹いせに「チョンホ様より私の方が早くチャングムと出会った」と訳の分からないアピール。

なーんてやれば面白いのに(私だけが)

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