最終更新: fan_arrow_1185 2008年07月06日(日) 00:12:26履歴
○タイトル・編名
原作品のタイトルは中タイトル(リライト作品(真昼の月編))とし、加筆作品(水天の月編)の内容も踏まえ、新たに大タイトル「今英嘆(くみょんたん)」を付けた。
また、リライト作品も含め適宜の位置で分割し、各々に月にちなんだ章名を付けた。
・今英嘆
嘆には、嘆く・ため息をつくという意味と、感嘆などの感心する・ほめるという意味がある。
・真昼の月
意味:太陽の前では月は霞む。太陽と月が共に輝くことはない。
意図:いくら努力しても自分はチャングムに及ばない、だから一緒にはいられない。チャングムが消えれば、自分の輝きを取り戻せるとクミョンは思った。
しかし実は、月は自ら光を出して輝いているわけではなくて、太陽の光を反射してるに過ぎない。
チャングム追放を決意したクミョンは、料理に対する志を徐々に失っていく。
語句のイメージは赤。情熱的・躍動的であるが、落ち着かない面もある。
・水天の月
意味:天にある空と地平にある水は、遠くで繋がっている。
意図:チャングムが料理人でなくなると、クミョンの輝きも無くなってしまう。
次第に心は海深く沈み、チャングムとの間に隔たりを感じるようになった。
けれどその海は実は、チャングムが輝きを失なわずにいる空と遠い先で繋がっている。それが今は天と地にあり、相照らすように見えるだけなのだ。
語句のイメージは青。冷たく見えるが、静かに物事を考え進めていく。
「真昼の月」は、赤い太陽に煌々と照らされ霞んでしまう力のない月であるが、「水天の月」は青い天空や水面に、その存在をしっかり示す月である。
○場面設定・構成について(特に時間の流れ)
真昼の月編は3話〜18話を、水天の月編は主に27話〜46話を舞台とし、ドラマに忠実な展開を心掛けた。
・真昼の月編
序章風月の冒頭と、第五章烟月の冒頭は、第七章片月と同じ18話時点である。
それ以外は、ほぼ時系列に沿って話しが展開する。
・水天の月編
第八章斜月の冒頭は46話時点である。
そこからクミョンの追憶として、27話からの出来事が、ほぼ時系列に沿って展開する。
他方、チャングムの行動は、46話を出発点として時系列に沿って進行し、その中でチャングムの回想が、時系列に沿わず展開する。
これら両者の、クミョンの(追憶)話・チャングムの(現在の)話を交互に組み合わせた。
概ね、節番号([ ]で括った数字)の偶数はクミョン部分、奇数はチャングム部分である。
対峙場面で両者の時間は一致し、以後は時間の流れに沿って進行する。
なお両者共、追憶・回想中では現時点からの判断は、ごく一部を除いて、加えていない。(描かれる感情は、出来事が起こった当時のものとしている。)
○準拠した版、資料
韓国語版に準拠したため、台詞の調子から受ける印象などは、日本語吹替版とは異なる場合がある。
その他、シナリオブック1〜3巻(キネマ旬報社 2005年 全て初版)や、サイト等で公表されていた原文及び翻訳を参考にした。
○原作品からの主な修正点
・文意を、より判り易くした。
・伏線・前提・設定など、パンスル(有)が前から有していたアイディアを加えた。
・ドラマについて検討した解釈を加えた。
・続編を加筆した。
・分量的には、原作品 (約,以下同じ)20,600字
→ 加筆修正版 真昼の月編 40,400字、水天の月編 37,100字 計 77,400字
○人称・視点等について
・真昼の月編
一人称クミョン視点。
・水天の月編
自由間接話法を使用。
クミョン部分はほぼ一人称クミョン視点、ごく一部に三人称クミョン寄り視点及び神視点、チャングム部分の多くは一人称チャングム視点であるが、三人称チャングム寄り視点及び神視点も入り混じっている。
人称や視点の混在は、一般的に推奨されないが、描きたいものを最優先にし、またキャラ特性等を踏まえ、文体を整えたり、会話文等への変換はしていない。
○口調(語彙)について
クミョンの口調は、幼少時(風月)、見習から最高尚宮就任直後(初月〜斜月(下)、無月以後と、大きく3つの段階で変化させている。
○用語法
「おられる」の尊敬用法について。
原作者と執筆者は、ほぼ同じ方言圏に属していて、「おられる」は「いる」の尊敬的表現(「いらっしゃる」とほぼ同義)として、違和感を持たず使用している。
この使い方は正しくないとのご見解があることは承知しているが、他の言葉に置き換えず、そのままとした。
○形式面
心中発言(――落とし)部分のみ、40文字を目安に改行し、次の行頭にスペースを入れた。
従って、この部分は、他とレイアウトが異なる。
○担当
・真昼の月編
原案や、そこに追加した多くのアイディアはパンスル(有)が考え、それを基に壱参弐が文章を作った。
・水天の月編
パンスル(有)の方向性を元に壱参弐が原案を示し、パンスル(有)のアイディア・意見を取り入れて、壱参弐が文章を作った。
また、特に水天の月編においては、サイト管理人様に編集長として、多数ご指摘ご指導を受けた。内容面では、編集長から戴いたアイディアも活用している。
○作者が特に留意した点
神視点で物事を解釈し、組み立てないこと。
キャラ視点の場合も、後の時点に得られる情報や見識を、当時の時点に持ち込まないこと。
○具体的な制作方法
ほぼ、ネット上のみのやり取りで、話を作っていった。当初はメール主体で、後にwikiを利用し、細かな意思疎通はチャットで行った。
また、相互のメール等に使用した表現を、作品中にふんだんに用いた。
○このサイトを投稿場所に選んだ理由
もっきり夫人さんが挙げられたような、原作品投稿スレッドへの配慮や年齢的な制約もさることながら、もっきり夫人さんの書かれた「無明」シリーズとは、相互に補完する内容であると思いました。
それで、このサイトに掲載し、悪役を様々な書き方で綴ったSS群の一作品としていただくのが、より相応しいと考えました。
◎連載開始にあたり、サイト管理人様よりいただいた宣伝文
もっきりエンジェル
もっきりエンジェル@断食道場
◎後編再開にあたり、サイト管理人様よりいただいた宣伝文
もっきりエンジェル
もっきりエンジェル@断食道場
《参考》 作品データ
2編(真昼の月編 水天の月編) 12章(序章、一乃至十章、終章) 84節 投稿回数16回
(注)1.本表における文字数は、端数処理の関係で合計値と一致しない。
2.初回投稿後、適宜修正を行っている。
原作品のタイトルは中タイトル(リライト作品(真昼の月編))とし、加筆作品(水天の月編)の内容も踏まえ、新たに大タイトル「今英嘆(くみょんたん)」を付けた。
また、リライト作品も含め適宜の位置で分割し、各々に月にちなんだ章名を付けた。
・今英嘆
嘆には、嘆く・ため息をつくという意味と、感嘆などの感心する・ほめるという意味がある。
・真昼の月
意味:太陽の前では月は霞む。太陽と月が共に輝くことはない。
意図:いくら努力しても自分はチャングムに及ばない、だから一緒にはいられない。チャングムが消えれば、自分の輝きを取り戻せるとクミョンは思った。
しかし実は、月は自ら光を出して輝いているわけではなくて、太陽の光を反射してるに過ぎない。
チャングム追放を決意したクミョンは、料理に対する志を徐々に失っていく。
語句のイメージは赤。情熱的・躍動的であるが、落ち着かない面もある。
・水天の月
意味:天にある空と地平にある水は、遠くで繋がっている。
意図:チャングムが料理人でなくなると、クミョンの輝きも無くなってしまう。
次第に心は海深く沈み、チャングムとの間に隔たりを感じるようになった。
けれどその海は実は、チャングムが輝きを失なわずにいる空と遠い先で繋がっている。それが今は天と地にあり、相照らすように見えるだけなのだ。
語句のイメージは青。冷たく見えるが、静かに物事を考え進めていく。
「真昼の月」は、赤い太陽に煌々と照らされ霞んでしまう力のない月であるが、「水天の月」は青い天空や水面に、その存在をしっかり示す月である。
○場面設定・構成について(特に時間の流れ)
真昼の月編は3話〜18話を、水天の月編は主に27話〜46話を舞台とし、ドラマに忠実な展開を心掛けた。
・真昼の月編
序章風月の冒頭と、第五章烟月の冒頭は、第七章片月と同じ18話時点である。
それ以外は、ほぼ時系列に沿って話しが展開する。
・水天の月編
第八章斜月の冒頭は46話時点である。
そこからクミョンの追憶として、27話からの出来事が、ほぼ時系列に沿って展開する。
他方、チャングムの行動は、46話を出発点として時系列に沿って進行し、その中でチャングムの回想が、時系列に沿わず展開する。
これら両者の、クミョンの(追憶)話・チャングムの(現在の)話を交互に組み合わせた。
概ね、節番号([ ]で括った数字)の偶数はクミョン部分、奇数はチャングム部分である。
対峙場面で両者の時間は一致し、以後は時間の流れに沿って進行する。
なお両者共、追憶・回想中では現時点からの判断は、ごく一部を除いて、加えていない。(描かれる感情は、出来事が起こった当時のものとしている。)
○準拠した版、資料
韓国語版に準拠したため、台詞の調子から受ける印象などは、日本語吹替版とは異なる場合がある。
その他、シナリオブック1〜3巻(キネマ旬報社 2005年 全て初版)や、サイト等で公表されていた原文及び翻訳を参考にした。
○原作品からの主な修正点
・文意を、より判り易くした。
・伏線・前提・設定など、パンスル(有)が前から有していたアイディアを加えた。
・ドラマについて検討した解釈を加えた。
・続編を加筆した。
・分量的には、原作品 (約,以下同じ)20,600字
→ 加筆修正版 真昼の月編 40,400字、水天の月編 37,100字 計 77,400字
○人称・視点等について
・真昼の月編
一人称クミョン視点。
・水天の月編
自由間接話法を使用。
クミョン部分はほぼ一人称クミョン視点、ごく一部に三人称クミョン寄り視点及び神視点、チャングム部分の多くは一人称チャングム視点であるが、三人称チャングム寄り視点及び神視点も入り混じっている。
人称や視点の混在は、一般的に推奨されないが、描きたいものを最優先にし、またキャラ特性等を踏まえ、文体を整えたり、会話文等への変換はしていない。
○口調(語彙)について
クミョンの口調は、幼少時(風月)、見習から最高尚宮就任直後(初月〜斜月(下)、無月以後と、大きく3つの段階で変化させている。
○用語法
「おられる」の尊敬用法について。
原作者と執筆者は、ほぼ同じ方言圏に属していて、「おられる」は「いる」の尊敬的表現(「いらっしゃる」とほぼ同義)として、違和感を持たず使用している。
この使い方は正しくないとのご見解があることは承知しているが、他の言葉に置き換えず、そのままとした。
○形式面
心中発言(――落とし)部分のみ、40文字を目安に改行し、次の行頭にスペースを入れた。
従って、この部分は、他とレイアウトが異なる。
○担当
・真昼の月編
原案や、そこに追加した多くのアイディアはパンスル(有)が考え、それを基に壱参弐が文章を作った。
・水天の月編
パンスル(有)の方向性を元に壱参弐が原案を示し、パンスル(有)のアイディア・意見を取り入れて、壱参弐が文章を作った。
また、特に水天の月編においては、サイト管理人様に編集長として、多数ご指摘ご指導を受けた。内容面では、編集長から戴いたアイディアも活用している。
○作者が特に留意した点
神視点で物事を解釈し、組み立てないこと。
キャラ視点の場合も、後の時点に得られる情報や見識を、当時の時点に持ち込まないこと。
○具体的な制作方法
ほぼ、ネット上のみのやり取りで、話を作っていった。当初はメール主体で、後にwikiを利用し、細かな意思疎通はチャットで行った。
また、相互のメール等に使用した表現を、作品中にふんだんに用いた。
○このサイトを投稿場所に選んだ理由
もっきり夫人さんが挙げられたような、原作品投稿スレッドへの配慮や年齢的な制約もさることながら、もっきり夫人さんの書かれた「無明」シリーズとは、相互に補完する内容であると思いました。
それで、このサイトに掲載し、悪役を様々な書き方で綴ったSS群の一作品としていただくのが、より相応しいと考えました。
◎連載開始にあたり、サイト管理人様よりいただいた宣伝文
もっきりエンジェル
もっきりエンジェル@断食道場
◎後編再開にあたり、サイト管理人様よりいただいた宣伝文
もっきりエンジェル
もっきりエンジェル@断食道場
《参考》 作品データ
2編(真昼の月編 水天の月編) 12章(序章、一乃至十章、終章) 84節 投稿回数16回
投稿回 | 初投稿年月日 | 編 章 名 | 節番号 | 文字数 |
真昼の月編 | 1-25 | 40,400 | ||
第1回 | 2007.11.24 | 序 章 風 月 | 1- 4 | 6,900 |
第2回 | 2007.12.01 | 第一章 初 月 | 5- 6 | 4,000 |
第3回 | 2007.12.08 | 第二章 淡 月 | 7- 8 | 4,800 |
第4回 | 2007.12.15 | 第三章 朗 月 | 9-10 | 4,800 |
第5回 | 2007.12.22 | 第四章 花 月 | 11-14 | 4,900 |
第6回 | 2008.01.12 | 第五章 烟 月 | 15-18 | 5,900 |
第7回 | 2008.01.19 | 第六章 海 月 | 19-23 | 6,400 |
第8回 | 2008.01.26 | 第七章 片 月 | 24-25 | 2,800 |
水天の月編 | 25-84 | 37,100 | ||
第9回 | 2008.03.15 | 第八章 斜 月 (上) | 26-29 | 3,000 |
第10回 | 2008.03.22 | 第八章 斜 月 (下) | 30-35 | 3,300 |
第11回 | 2008.03.29 | 第九章 無 月 (上) | 36-41 | 5,400 |
第12回 | 2008.04.05 | 第九章 無 月 (中) | 42-51 | 5,900 |
第13回 | 2008.04.12 | 第九章 無 月 (下) | 52-60 | 4,700 |
第14回 | 2008.04.26 | 第十章 心 月 (上) | 61-64 | 4,500 |
第15回 | 2008.05.10 | 第十章 心 月 (下) | 65-73 | 3,400 |
第16回 | 2008.07.06 | 終 章 霽 月 | 74-84 | 6,700 |
2.初回投稿後、適宜修正を行っている。
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