韓国ドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」の関連記事・二次小説置き場です。特別寄稿『今英嘆 水天の月編 終章 霽月』は7/6にUPされました。

この話はドラマ42話の「終止符」の前のシーンを元にした拡大解釈妄想炸裂ポエムです。
「無明」の続きの話になりますが、DVD視聴3回目時点のイメージ(「不倫妻の懺悔」)
で書いたのと、途中の回を抜かしているため、ブログでの考察や話自体に整合性がありません。
(一応途中の回も書いていることには書いていますが未完です。
また、話に整合性を持たせるための考察も進んでいません…。)
当初は女が男を××という妄想でしたが、どうもうまくいかないので未完です。
ただでさえ痛々しいあのシーンでしたが、これもやはり痛くて陰惨な内容なので、
そういうのが駄目な方はご注意下さい。
(特に下記の参考資料の内容が受け付けない方はこの話はやめた方がいいです)
そして皆さん引かないで下さい。

☆参考資料
「肉般若」ttp://sasakama.s13.xrea.com/sos/04_947.html
“それで、彼女が低い声で理由を語ってくれました。
彼女が友達になりたがっていた作家さんを、横から私が奪う形で友達になってしまったこと。
誰にでもにこにこするのが気に入らないとか。・・・・言われて、痛い事もありました。
言われないと自分が悪かったってこと、分からなかったりするじゃないですか。
ただ怖いのは彼女が言う理由は全部、「私が○○のはずだったのに」と、あくまでも自分が
最優先なんですね。正義なんです。 ”

「嫁般若」ttp://sasakama.s13.xrea.com/sos/n65_883.html
“一応、一連のことは「これにて決着」に近しいものになりました。
体を張ってでも復讐の意志を遂げようとする姿勢は凄まじいものを感じましたが、
その復讐の動機が彼女の思い込みだったので、それがとても怖かったです。 ”



あの方はわたしの料理ではなく、酒に口をつけました。
そしてうつむいたまま、二口、三口と酒を飲み干しました。
わたしもあの方も何も言わず、ただそこにいました。
じりじりと蝋燭の芯の焦げる音が聞こえるくらい、部屋が静かでした。
杯を置いて、あの方が立ち上がろうとします。
がちゃりとお膳が音を立てて、料理が床に散らばっていきます。
あの方が前のめりに倒れこみ、うめき声が聞こえてきました。

“貴女は違うと思っていました”

――――――――――――――最初からわたしを見ていなかったくせに。

あの時のわたしは、あなたが傷つくことだけが恐ろしかったのです。
わたしは床に散らばった料理を片付けて、お膳を脇に寄せました。

“貴女にだけはと、そう祈っております”

――――――――――――――そう言えばわたしが何もしないと思ったのですか。

あの時のあなたは、あの人が傷つけられることだけを恐れていました。
目の前のあなたはうつろな目で床を見ています。

「どうしても、召し上がっていただけないのですね」

あの方が起き上がろうとしているのをわたしは片手で押さえつけました。
「その、お酒には………薬を…入れてあります」
初めて触れるあの方のからだは不思議と柔らかく、枕を押しているようでした。
「しばらくはそのままでいていただきます」
う、う、とあの方の声が聞こえます。

「済州島は楽しかったですか」

うつ伏せになっているあの方のからだを仰向けにしました。
わたしはあの方のからだが重いのか軽いのか分かりません。
あの人はきっと、重いのか軽いのか知っているのでしょう。
あの人は、都にいらっしゃらない間のあの方を知っている。
わたしは、何も知らない。

「……とても、楽しかったんですね」

あの方のうなじに手を当てて、わたしの膝に頭を持ち上げてお乗せしました。
あの方の頭が重いと、今、知りました。
あの方の顔が何故か白く見えました。わたしの知っているあの方の顔は、日に焼けていて
黒い瞳が遠くを見つめていました。

「私が、怖いですか」

あの方の頬に触れるとざらざらとした感触がありました。
わたしの手が冷たいのか、あの方の頬が冷えているのか、何故か温みがどちらにも
ありません。
指があの方の首に触れ、脈打つのが分かりました。
あの人は医女として、数多くの人に触れたのでしょう。そして数多くの人を救った。
わたしは誰に触れることもなく人を傷つけた。

「チョンホ様が怖いのは、あの人が傷つく事だけでしょう」

また、あの方が起き上がろうとしました。
わたしはあの方の肩を押さえつけます。あの方の頭がわたしの膝にぶつかり、ぐぅと
小さな声が聞こえました。
あの方の首に触れると、確かに脈を感じます。首には熱を感じたから、わたしは両手で
あの方の首に触れました。
こうやって、あの人と二人で熱を分け合ったのでしょうか。
いえ、あなたがあの人に熱を与えていただけです。あの人はいつも何も知らないのです。

「私はあの人がとても怖い。あの人はいつも、私の大切なものを自分のものにしてしまう。
誰も、そのことに、気づかないのです。チョンホ様も、お気づきにならなかったでしょう」

あの人の事を言えば、あなたはいつもこころが動く。

「…………あの人も、私から大切なものを持っていってしまうと、知らないんです」

あなたの事を考えれば、わたしはいつも救われない。

「だからあの人はいつも、何も知らない顔をして私を見るのです」

あなたもあの人と同じです。いつもいつも何も知らない顔をしてわたしを傷つける。
その何も知らない顔にわたしはだまされていた。
あなたはいつもいつも自分が正しいと思っている。そうやって生きている。
あなたが正しければ正しいだけわたしの思いが捻じ曲がっていく。
捻じ曲がった思いだけで、一人、生きていたわたしのことを誰も知らない。
本当はあなたが知るべきだった。それでもあなたは知ろうとしない。だけど知ってもどうにもならない。

「チョンホ様はご存知ないと思いますが、あの人はずっと昔、私を助けてくれたのです」

わたしはあなたのように正しさを貫ける人になりたかった。
あなたのように力をもった人になりたかった。
何にも負けない、誰にも負けない、己にも負けないあなたのような人に。
サリョンと共に学び直したのも、内人達にあの人のお師匠様の教えを伝えたのも、
自分にもできることがあると証明したかったから。
何もない自分を認められず、押し付けられたものに負けた自分が嫌で嫌で、それでも自分が
できることがあると思いたかった。
だけどあなたとあの人を見るたびに、何も知らない顔をしているあの人がわたしを打ちのめして、
あなたの正しさに押しつぶされた。

「まだ見習いの頃でした。…………あの人だけが私を助けてくれたのです。
だけどあの人は約束の時間に来てくれなかった………………だからあの人は、あの人は。」

あなたのお屋敷に伺った時も、宮廷でお会いした時も、あなたはわたしを見なかった。
今、こんな時でも、あなたはわたしではなく、ここにいないあの人のことを見ている。
あなたを床に横たえると、あなたは何か言いたそうにしました。うつろな目のまま、わたしを見ました。
あなたは起き上がろうとしても薬のせいで力が入らず、まるでひくひくうごめく海老のようでした。
わたしはそれを見下ろしていました。

「あの日、チョンホ様の所へ硯をお持ちした時、私、チョンホ様から…励ましていただいた事、本当に嬉しかった」

――――――――――――――あの人はわたしを助けてくれた。だけどあなたはわたしを

「でも、あの人の言葉だった」



☆参考資料2

『アカギ』(福本伸行/竹書房)
“今夜の勝負の肝心かなめ…
あなたを殺せないのだから
しかたがない……!”

『「チャングムの誓い」で英語学習』
「あの男の体も心も、志もお前のものになることはないのよ。【第30話】」
ttp://daejanggeum.jp/archives/2006/06/30_17.html

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☆39話の百合妄想

クミョンがヨリに「チャングムを私にささげるといったわね?」 と言いました。

クミョンがチャングムをもらったら
・「水を持ってきなさい」プレイ
・「私の足もお揉み!」とリフレクソロジー
・納屋に数日放置後、飲まず喰わずで衰弱しきったチャングムをおんぶして部屋まで連れて行く。
・その後重湯をあーんさせて介抱するも、介抱中延々と「そんな女官がいたことを」と自作ポエム披露。
・医女なんか呼ばないでクミョンがつきっきりで看病←これで治りがより一層遅くなる
・チャングムが回復するまで毎晩添い寝←これで治りがより一層遅くなる
・チャングムをだしにしてチョンホを呼び出し、ふられた腹いせに「チョンホ様より私の方が早くチャングムと出会った」と訳の分からないアピール。

なーんてやれば面白いのに(私だけが)

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