葉鍵政界wiki〜いつだって歴史は一つとは限らない〜

（SS_リトバス県超野党連合候補者調整会議 の続き）

真人「お疲れだったな。謙吾」
謙吾「ああ。ところで理樹は？」
真人「二木に絞られてる途中」
謙吾「全く理樹も毎度大変だな（お前が余計なこと言うからだろ…）」
真人「ああ、今、お前のせいだろって思っただろ？」
謙吾「って、読めてるのかオイ」
真人「で、離党許可はとれそうか？」
謙吾「まあ俺のほうは心配ないだろう。けど、二木のほうはどうだか」
真人「眠主は自分の会派にとりこもうと必死だからな」
謙吾「何が眠主なもんか。代表をはじめ中央の党幹部は新党の連中のいいなりじゃないか」
真人「ってことは、新党の連中は二木の離党の妨害に回るだろう、と」
謙吾「あいつらも自分の手の届くところに人を置いておきたいだろ」
恭介「そういうお宅の党の副代表も入れ込んでるって話だが？」
謙吾「って、いたのか恭介！？」
恭介「ああ、突然ですまん。で、美坂の離党騒動の時には必死にラブコールを送ってたって聞いたぞ」
謙吾「その件はことみん新党党員としてはとんだ災難だな」
真人「ってか、二つある新党は野党連合には加えないのか？葉鍵新に魁」
恭介「ああ、あんなもんは話にならん、奴らは改革だ、自由だ、規制緩和だ、とか叫んでいるが、ただの
弱者切捨てだ、うぐ民や公芽衣以上の財界のポチじゃないか！」
謙吾「それは同感だ。それに件の美坂は公芽衣を潰すためなら誰とでも組む、とんだ食わせ者だからな。
ウチの副代表は無視されたようだが」
真人「けど葉鍵新党も魁も政策通が多い。はっきり敵に回すのも厄介ってもんだ。それにオレ達の第一の敵は
あくまで与党だってことを忘れちゃいけねえ」
恭介「いやいや、奴らは所詮自分のちっぽけな実力だけを信じてる、エリート気取りの甘ちゃんだ。
俺に言わせりゃ世間知らずのお姫様の集まりだぜ。それに本当のエリートなら杏さんには西園が、
ことみん新党には一ノ瀬に小牧がいる」
謙吾「余計頼りなさそうな連中ばかりなんだが」
恭介「うるさいうるさい！とにかく野党連合が集まれば、旧態依然の与党も、夜郎自大な新党も
怖くなんかないぜ」
謙吾「そういや真人」
真人「何」
謙吾「食福会のほうにも与党に擦り寄ってる奴が混ざってるって話…」
真人「…まあ、食い物のために手段を選ばない連中だからな」
恭介「おいおいおいおい…野党の中央の幹部って揃いも揃って頼りねえ」
謙吾「あ、理樹が来るぜ。やっと二木から解放されたっぽいな」