外周因子

理の外にいる者、全ての事象干渉の対象外となった者。
世界に影響されないため通常死ぬことすらないが、世界の外にいるため世界に干渉することができない。

レイチェルとヴァルケンハインが該当。レイチェルはそんな自分を「傍観者」「観客」と自虐している。
「観客は舞台に対し文句を言うことはできても、舞台で演じられる内容を変えることはできない」
とは彼女の言葉。

その外周因子が無理矢理「舞台に立つ」と「大きなしっぺ返しが来る」ことがアマネによって語られている。
「しっぺ返し」とは、だんだんと弱っていき、いずれ存在ごと消滅することだと、CFにて語られた。

どうやって「なる」のかについては語られていない。
が、レイチェルが世界に干渉しだしたことでアマネが現れたり、アマネを排除すれば世界はレイチェルを
傍観者として存続させるのではと語られるなど、その存在に世界が関わってそうな描写があった。

カカ温泉

カカ族の聖地の近くにある温泉。傷に良く効くとされ、魔法や事象兵器による傷ですら癒す効果がある。
ちなみにカカ族の聖地は「秩序の力を持つ場」の近くにあるということなので
完全に想像だが、この温泉には秩序の力が影響しているのかもしない?

カカ温泉の素

ハザマが所有する入浴剤の一つ。
天然マタタビ100%のため入浴後1時間は猫を引き付ける。
もちろん獣兵衛、タオたちカカ族、ココノエも引き付けることになる。

カカ族

オリエントタウンの最下層に住む猫のような獣人たち。
本編ではプレイアブルキャラのタオカカ。NPCのトラカカ、モモカカ、カカ族の長老、チビカカたちが登場。
小説(暗黒大戦)ではスズカカとトトカカ(恐らく後の長老?)が登場している。
リミックスハートにはチャチャカカも。

猫のように割とお気楽な性格で、ちょっぴりおバカ。ただし個体によっては礼節を知る者もいる。
彼女たちの主食は、ラグナ曰く「よくわからない何か」。見た目は悪いが味は「マジでうまい」らしい。
アニメでは明らかに何らかの生物(トカゲとかの系統)を煮た、毒々しい色のスープが描写されていた。

環境への適合力が高く、魔素の濃い土地で育ったカカたちは魔素への耐性を有する。
地表に近いカグツチの最下層などでも問題なく暮らしていけるのはそのためだが、
子供のころに澄んだ空気の中で長く過ごしてしまうと適応してしまい、逆に魔素への耐性を失ってしまう。

『概要』
 暗黒大戦時代に、黒き獣に対抗するために生み出された生物兵器である。
 世界最強の生物である獣兵衛のクローンであり、獣兵衛には劣るが高い身体能力を有している。

 しかし兵器として活用される前に、彼女らを作った国は黒き獣によって滅ぼされてしまった。
 その後、獣兵衛やその弟たちが彼女たちを纏め最初の村を作ったことから、
 彼女たちは本編の時代においても獣兵衛たちを慕っている。

 カカ族はオスの出生率が低く殆ど生まれることは無いが、数が減ると無性生殖により100体を維持する。
 これは「兵器として数が不足せず、また増えすぎもしないように調整されたため」とライチは推測した。
 しかし人口生命体が故か、「黒き獣に対抗する」という本来の目的が失われているためか、
 本編の時代においては100体の維持ができず少しずつ数を減らしているらしい。

 ※獣兵衛の遺伝子から生み出された最初のクローンはほぼ死亡しており、残るは長老のみ。
  つまり現在村にいるカカたちは、クローンたちが生み出した「クローンのクローン」といえる。

『外見』
 髪型は個体差があるようだが、顔は完全に真っ黒な丸顔で個体の区別は不可能。
 赤い目と大きな口は表情豊かに動くことから、仮面などではなく素の形なのだろうが
 なぜこのような「顔」なのかは不明。

 ※推測だが、これも彼女たちが「兵器」として造られた存在であることが理由ではないだろうか。
  一般的に量産型兵器は「個体差」があってはいけないため、同じになるよう調整されたとか。

 肉体的には、ほぼ人間の女性とほぼ同じ。
 アニメで描写された双丘は、さらしに巻かれていたものの、形も数も人間と同じであり
 素肌は褐色で、それこそ猫のように毛が多く生えているわけでもなかった。

 手足については(アニメの温泉回でも)隠されており詳細は不明。
 ただし少なくとも戦闘時に「爪」を伸ばすことから、人間とは異なるものと思われる。


カカ族の聖地

秩序の力を持った「場」の近く、カカ族たちにとっての最初の「村」があった場所。
自分たちを作り出した国を失ったカカたちは、彼女らを纏め上げ導いたムネフユと共に辿りついたこの地に
初めての村を作り、いまでも聖地として大切にしている。

CPにて、ここに村があった頃には生まれていなかったタオも、この場に「懐かしい匂い」を感じていた。
ただし近くに教会があり、トラカカと一緒に行動していた時にラグナとも会っているため、
その時に聖地にも来ていた可能性はある。

核兵器

暗黒大戦時代の兵器。多くの人の命を奪い、世界を破壊した兵器。
黒き獣に向けて使用されたが効果はなく、日本を壊滅させただけだった。
第七機関の地下で密かに保管されており、それを見たハクメンはココノエを疑うことになる。

確立事象

確率事象を超えてたどり着いた、ただ一つの揺るぎなき世界。

影丸

バングが以前飼っていた犬の名前。兄弟のように想いあっていたとか。

火遁の術

イカルガ忍者が使用する忍術? 正式名称「秘術 不動明王劫火の術」。九字を唱えることで炎を操る。
バングが「臨兵闘者皆陣烈在―へっぷし」で暴走、あたり一面火の海に。

窯/シェオルの門

「境界」に繋がる穴。世界各地に23か所発見されている他、イシャナには人工の窯もあった。
また第七機関も窯を利用している描写があることから、世界には更に複数の窯があると思われる。

シェオルの門という呼び方はレリウスや第七機関などが使っているもので、窯と同義。
別名、黄泉坂、裁きの門。この門を開くことで、境界を満たす魔素が世界に溢れ出す。

レリウス曰く、たとえ秩序の力をもってしても、窯を「殺す」ことはできない。とのこと。
窯を「殺す」には「蒼の力」が必要であり、蒼の魔導書を持つラグナは窯を「殺し」ていた。
ただし後にレリウスが「蘇生」している。

我慢大会

イカルガで開催される、男の中の男を決める大会。
熱さ、寒さ、くすぐり、電撃などに耐えるほか、なぜか早食い対決もある。

神降ろし

アマテラスを召喚する儀式。多数の人の魂が必要とのこと。

神還り

滅日の先。初期化の後、蒼に選ばれし資格者のみが世界に残る。
資格者が全て消えれば、黒き獣が全てを飲み込み世界は無へと還る。
それこそ「帝の勝ち」だという。

蒼の継承者(カラミティトリガー)

「蒼」を受け継ぐ者。
蒼の「眼」として世界を観測することができ、アマテラスのいる「天ノ岩戸」を唯一開ける存在でもある。

CTのトゥルーエンドで、世界のループから脱出する主要因となったノエルが蒼を継承した。

CPではノエルに鏡を見せ、鏡に映ったニューを自分だとご認識させることでニューとノエルが同化した
ことによりニューも蒼の継承者となり、岩戸を開いてアマテラスを召還してしまった。

またCFでは、ラムダがナインから「蒼の継承者としての力を少し感じる」と言われている。

朱弾=アウトシール(ガリアスフィラ)

マイが持つ武器。カジュンが作成した、発掘兵装のレプリカ。
レプリカではあるが、その性能はココノエお墨付き。術式以外の「特別な技術」を使用して造られたとか。
不死者殺し(イモータルブレイカー)としての能力も有する。

マイを所有者として登録してあり、他の人間が使っても起動しない。
リミッターが無いため、事象兵器や発掘兵装による「使用者の魂を削り取る」力を
抑制することができない、という「未完成」さを抱えていたが
最後に、トリニティの力によりベルがそこに入ることで「完成」した。

観測

眼によって対象を観測(み)ることにより、その存在を現世の場に定着させること。

この世界はアマテラスが観測することで作り出した世界だとされている。
同様にその世界をタカマガハラも観測しており、100年単位でのループが可能となっている。

キャラクターでは、テルミ、ハクメン、アラクネが観測されて現世に定着している存在であると
明言されている。またラグナ(が内包する悪)がレイチェルに観測されているような描写もあるが…?

観測によって場に定着した者は「決して本人ではない」。例えばハクメンは暗黒大戦後に境界へと封印されたが、
本編でココノエにより観測された彼はあくまで「ココノエが現世に定着させた存在」とのこと。
「ハクメンそのものが境界から脱出した」のではなく、あくまで当人たちは境界内にそのまま残っている
(小説で明言されている)

観測者

対象を観測するもの。常に自己を自己と認識し、対象の存在(かたち)を認識し続けねばならない。
それを怠れば観測者の自我は崩壊し、その存在も一瞬で霧散するという。
ただし、「上位の観測者」がいればそうでもないとのこと。

以下、作中で「観測」を行っていたとされる者と、その内容を抜粋。

【アマテラス】
 世界(の魔素)全てを観測しているもの。
 その全てに干渉することができ、何度も世界の「再構築」を行っている。

【タカマガハラ】
 アマテラスに代わって境界を観測するために人類が作り出したシステム。
 世界に対して様々な干渉を行っており、2200年から2100年へと巻き戻す「ループ」を何度も繰り返していた。
 また境界に封印されていたテルミを観測し、現世に定着させていた。

【ココノエ】
 テイガーやラムダを疑似的な眼とすることで観測が可能。
 狭間にいたハクメンをサルベージしたほか、本来なら境界に触れて霧散するはずのロイを観測し
 アラクネ化で食い止めた(つもり)。

【ライチ/レリウス】
 CPにて限定的ながらアラクネの観測者となっている。
 ただしライチの観測力は弱いため、レリウスが上位の観測者になっている。

【レイチェル】
 元・境界の観測者(アマツムギ)。
 またCTにて解放したハクメンに対し、ココノエより上位の観測者となっている。
 CPにてツバキに対し「私を殺せばラグナが内包する悪も消える」と発言していることから
 ラグナ、または彼が内包する悪の観測者ではないかとも推測できる。

【ノエル】
 CTラストの場面でテルミを観測し、ハザマの肉体に定着させた。
 CSでは蒼の継承者として無意識に世界を観測しており、様々な事象が発生する確率事象を起こした。
 CPでは鏡に映ったニューを自身だと誤って観測。ニューはノエルと同化し、
 蒼の継承者としての力を得てしまう。

【帝】
 CSにて、タカマガハラとは別の観測者として密かにテルミを現世に定着させていた。
 またタカマガハラを掌握したことでイカルガ全体に干渉することが出来る。
 ただし100年ループするほどの干渉はできないとのこと。

【テルミ】
 この世界における「憎しみ」に対してのみ観測・干渉できると記述されている。

機械式転移

ココノエが機械により実現した、任意の場所に一瞬で移動できる技術。
転移魔法と結果は同じだが、座標の固定に時間が掛かるなどのデメリットがあるらしい。
ストーリーでは、テイガーが一生懸命カグツチのあちこちに装置を設置する姿を見ることができる。

基本的にはココノエ側からの一方通行だが、テイガーを鍵として逆方向への転移が可能。
CTではレイチェルがそれを利用して、ココノエの研究室へと侵入した。
(なお、シナリオによってはココノエがキーを変えており、レイチェルは転移装置を使えない場合もある)

機械仕掛けではあるが術式も利用しており、更にココノエの「プライベート」も併用することによって
強制的な空間転移を可能としている。CTの各キャラシナリオで、ハクメンが戦闘後に消える際に
「事象干渉か化け猫め」と発言していることから、プライベートとは魔法/事象干渉であると思われる。

ラムダがテイガーのところに転移する場合、イデア機関と模倣自称兵器が引き合っているため
その転移は非常に安定しているとか。

疑似観測者

イブキド跡地、窯の周りに残されていた素体群。
観測者になれなかった素体達。

レリウスが作り出した観測用素体群であり、その姿はすべてノエルと同様。
ノエルという存在を象った、ノエルに似た、ノエルになれなかった素体たち。
すなわち「ノエルの姉妹」である。

既に命は失われているが、残留思念として周囲に干渉しており
本編においても2度、残された機能が反応している。

一度はマコトが、調査のためイブキド跡地へと足を運んだ時。
窯に近づき過ぎ、存在が境界に取り込まれたマコトに干渉することで彼女の意識が霧散するのを防いだ。
この干渉によりマコトはノエルがいない世界へと飛ぶことになる。
その理由は、ツバキの死を回避させるためではないかとレリウスは睨んだ。

二度目はノエルたちが、ラグナを過去に送るために足を運んだ時。
いわば姉妹であるノエルに対して「助けて」という干渉を送っていた。
彼女たちに報いると同時に、彼女たちと共にノエルはラグナを過去から引き戻した。

疑似人格

境界内部で事象兵器が精錬する人格。
事象兵器はこれをコアとして自己観測することで存在をより確立する。

擬態者

ヴィジョン。一度見た技を一瞬で完璧に模倣できる者のこと。
ヴァリアブルハートにて、マイの母親であるリンが擬態者であると語られた。

その特性から、特殊な技能を有する術者や暗殺者にとっては、何年にも渡って死に物狂いで
身につけた「技」を容易に奪われることになるため、よほどの馬鹿でも無い限り
暗殺者は擬態者を標的にしない、とか。

なお魔法までは模倣できない模様。

気まぐれシェフの10ガロンチョココロネ

士官学校の購買で販売されているパン。
年に1回食べられるかどうかというほどレアで、しかも限定品。
優等生のツバキですら購入できた後、生徒会室に向かう足取りが早くなるほど。

吸血

血を吸うこと。本作では吸血鬼であるレイチェルのみ行う。

一般的に、吸血鬼による吸血行為と言えば「食事」ないし「眷属作成」であることが多いが
本作では「ラグナを救う」という目的で行われた模様。
ただ実際に吸血した際にどういう効果があるのかは描写されていない。

25周年本のSSでは、「あの日」に死にかけたラグナに対し、レイチェルが吸血による救出を提案した。
レイチェル自身は吸血を「下賤な行為」だと考えており、この時頬を赤らめた。
……その手の行為と同義なのだろうか。そういう意味では後者に近いのだろう。

またこの時、(直接的に吸血を行ったと言う描写は無いが)ラグナの右目が赤く染まっている。
蒼の魔道書を手に入れる前であったため、この描写だけならラグナのオッドアイは
吸血が影響していると考えられる。

設定資料集によれば、度重なるループの中でレイチェルが吸血したのは1回だけとのこと。
しかもそれでラグナを救うことはできなかったらしい。

境界

人々の記憶が還る座、全ての平行次元に繋がる根源。理の外。神々のいる座。
魔素で満たされており、世界の全てがここにあるとされる。

人間がこれを発見、触れたことによって意思を持つようになり、
その意思にのっとり人類が歩むべき未来を定めた。

多少の差異はあれど人類が同じ手順、同じ工程を辿り同じ運命へと導かれるように。
これに触れることで膨大な知識を得ることができるが、それは逆に自分自身を見失うことに繋がる。
その結果、自分自身の自我や記憶、躰などが崩壊していくこととなる。(=アラクネ)

境界内部の調査には機会を使うことも可能だが、素体を使うより遥かに時間が掛かるという。
そのため通常は次元境界接触用素体が用いられるとのことだが、これは後に明かされた
「アマテラスが唯一反応したのが人の形をしたもの」という話と絡むのだろうか。


作中でこの境界に直接触れているキャラクターを抜粋

『ジン(ループ時)』
 2199年末、カグツチの窯に落ちて2099年末に飛んでいる。
 記憶の混濁が見られるほか、体は戦うことは不可能なほどに損傷していた。

『ラグナ』
 2199年末、カグツチの窯にニューと共に落ち、黒き獣となって2099年へ。
 またループを超えた場合、2200年にイブキドの窯から2106年に飛んでいる。
 この場合はレイチェルがツクヨミユニットを纏わせたことで体は護られたが、記憶には障害が残った。

『レリウス』
 2099年末、日本でのクサナギ精錬時に窯へと落ちて2179年へと飛ぶ。体は壊れていたが後に修復。
 溢れる知識の奔流を一つ一つ解析したことで記憶の混濁は少ないが、目に映るもの全てを
 「情報」として捕えるようになっていた。CFラストでは、自由に出入りしている姿が描写されている。

『ハクメン』
 暗黒大戦後、テルミ諸共窯の中に落ちた。後に狭間でテイガーが発見している。

『テルミ』
 暗黒大戦後、ハクメンに窯の中に引き摺り込まれた。なおこの時に肉体(カズマ)は崩壊している。
 後に狭間からタカマガハラが観測している。

『ライチ』
 直接は触れていないが、ラオチュウを通じて境界から知識を取り入れ肉体を強化している。
 ただしライチ自身も境界に魅かれつつある。

『アラクネ/ロイ』
 魔素流体理論の研究中に境界に触れた。
 本来は消滅するところだったが、ココノエの観測によってアラクネ状態で押し留まっている。
 ロイ本人は境界の中で魔素の研究を続けている。

『帝』
 CPにて窯の中に出入りしている姿が描写されている。

『カルル』
 CFにてカグツチの窯に近づく。完全に境界に落ちる前にニルヴァーナに引き戻されたが
 右目を代償に世界の全ての片鱗を知る。

教会

シスターとラグナら3兄妹が短い期間を幸せに過ごした場所。

秩序の力を持った「場」であり、黒き獣との最終決戦の地でもある土地。
大戦後、魔素を中和する能力を持ったセリカが、黒き獣の復活を抑えるため(躰を封印するため)と、
ラグナとの再会を待ち続けるため、ここに教会を建てて永住した。

悪しき者が近づかないよう周囲は結界によって覆われている。
この結界は、魔道都市イシャナを覆う結界の中の、さらに強固な結界で覆われた魔道協会内の会議室にすら
転移できた(魔法使いすら「ありえない」と評するレベルの)レイチェルによる転移魔法ですら
侵入できないほど強固なもの。ココノエでも簡単には侵入できない。

結界、場、シスターの力によって周囲に魔素は無く、また場の状態が窯の近くに似ており
時間の流れが通常より緩やかとなっていたため、ここで過ごしたセリカは長寿となっていた。
近場に集落はなく殆ど人は訪れない。シスターは週に一度、街から食料品などを運んでもらっている。
実際に教会として使われたことがあるかは不明だが、小説では獣兵衛とナインの結婚式が示唆された。

ある日、獣兵衛がラグナ・ジン・サヤの三人を連れ、彼らを匿うようシスターに依頼。
それ以降、4人は短い時を幸せに過ごすこととなる。
しかし「あの日」、サヤからユキアネサを渡されたジンが内部から結界の基部を破壊したことによって
テルミが侵入。教会は焼き払われてしまい今は跡地となっている。

CPでは、何故か複数の観測者から同時に事象干渉を受けていた。

凶星

世界が乱れるときにひときわ輝くとされる星。
CT開始時、数分前より位置を変えていたことで、レイチェルはついにその時が来たことを知る。
世界が終わるときが。ソレを確かめに行く。

虚数演算式/ココノエの拘束陣

第七機関内にて、脱走したハクメンを縛り付けていた強力な拘束陣。

窯からエネルギーを吸い上げることで半永久的に動作し、力づくで破壊しても瞬時に修正される。
更に化学式は五百行の数列が数秒ごとに不規則に変化するため、100%ハクメンですら脱出は困難。

しかしあくまで科学的なプログラムによるものであるためか、レイチェルによって即解除された。
……ハクメンには簡単なように見せていたが、実はけっこう苦労したらしい。
直後、ハクメンを転移させず自分で向かわせたのは、彼を一緒に転移できるほどの力が残っていなかったため。

本来は「別の野獣」を捕えるために使う予定だったが間に合わず、
「鬼」を捕えるべく利用されていた拘束陣だと小説で解説された。
この「別の野獣」や「鬼」が、具体的に誰(何)を示すかは不明。

【別の野獣/鬼】
 「別の野獣」については説明がなく、それを示唆するような描写も一切ない。
 ココノエが「捕える」と作中で描写された相手としてはアズラエルが該当するが…?

 「鬼」について作中ではテイガーが該当するが、テイガーを捕えるという描写は不自然に過ぎる?
 内戦時にジンがテイガーのような「異形」と戦った経験があるとも述べていることから
 テイガーの元となった「鬼の遺伝子」を持つ者(鬼)のことだろうか?

虚無の白

滅日の先にある空間。トリニティがこう呼んでいた。

ククリヒメ

Esという調停者の存在を知り、ノエルが思い描いた記憶の一つ。よくわからないとのこと。

【元ネタ】
 日本神話においては「菊理媛神(くくりひめのかみ)」として日本書紀に一度だけ出てくる。
 黄泉平坂の後、イザナミとイザナギが口論しているときに「何かを言って」仲裁したというもの。
 その説話から縁結びの神、生者と死者を取り持つ巫女、穢れを払う神とされる。

ギルド

咎追い同士のネットワーク。
組織とまで言えない小規模の繋がり(組織を作るのは統制機構に禁止されているため)。
手配書の情報を提供したり、情報共有を斡旋したり。
訳ありの咎追いの賞金受け取りを代行したりもするが、手数料はがっぽりとられる。

神殺しの剣(クサナギノツルギ)

「蒼」と「ユニット」を精錬することで生み出される、蒼の力を自在に操れるユニット。
ノエルは自身が「第十二素体(ユニット)」であり「蒼(の継承者)」でもあるため、
カグツチのモノリスにて、自己精錬によりクサナギとして完成した。

境界に触れ、マスターユニットにすら到達できるもの。
アマテラスすら破壊することができる、次元境界接触用素体の究極形だと解説されいる。

なお作中では2度、この精錬に失敗し「黒き獣」が生み出されている。
本編ではラグナの持つ「蒼の魔導書(躰)」と「ニュー(心臓)」のが窯に落ちて精錬された。
また内戦時にイブキドの窯で「碧の魔導書(テルミの肉体)」と「第十二素体(ノエル)」が精錬された。
いずれも蒼が模造品かつ窯であったため、その窯が暴走したことで黒き獣となっている。

【元ネタ】
 間違いなく「草薙の剣(くさなぎのつるぎ)」だろう。スサノオがヤマタノオロチを倒した際に、
 オロチの尻尾から出てきた剣「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」が大元。
 後にヤマトタケルノミコトが、この剣で草を払い野火の難を払ったことでクサナギと呼ばれた。
 ムラクモがクサナギになる、という流れが本編と重なっている。

櫛灘の楔/クシナダの楔

暗黒大戦より以前。レリウスの研究に対して危険性を感じていたシュウイチロウが、
その研究結果を止めるため秘密裏に製作したシステム。マスターユニットのコアを模して作られたという。

「魔素に干渉する(触れる)力」「魔素を断つ力」を持つ。
境界に使えば世界中の魔素を止められるし、黒き獣を停止させることも可能。
(ただし境界に使った場合、広大な境界に放り込まれるため回収はほぼ不可能。つまり使用は一度のみ)

その核には特殊な生体素子が必要とされる。
「生命を操る術に長けた人間、例えば特別治癒魔法に秀でた者の魂」。作中ではセリカが該当する。
また効果時間は核となった生体素子の寿命分。つまり核となった人間が力尽きて死ぬことで失われる。

シュウイチロウが第一区画の隠し研究室で製造。発見したナインが密かに持ち帰っている。
後にナインによって、本体である「楔」と、コアとなる「起動キー」に分けられた。
本体の「魔素に干渉する力を持つ」金属がニルヴァーナの爪に利用され
「魔素を断つ力を持つ」コアは、ほかの事象兵器を破壊する事象兵器「鳳翼・烈天上」に使われた
また「セリカ以外の魂」でも核にできるよう改善されていると作中で示唆されている。

ナインの死後は行方が分からなくなっていたが、イカルガ内戦時代にテンジョウが確保。
楔は境界の狭間に封印し、その位置はホムラに伝えていた模様。
コアとなる烈天上は自身の魂を核とした上でバングに託している。
CPにて、解放された世界中の窯から漏れる魔素を止めるために使用された。

その特徴から過去には「黒き獣を止める」、本編では「帝の肉体を消滅させる」
「解放された窯から流出する魔素を止める」など、ブレイブルーの物語において重要なキーとして扱われれ
それに付随してセリカが重要な(ヒロイン)ポジションを占めることになった。

なお内戦時、ココノエはこれを機械で疑似的に再現している。
効果は一瞬で性能は推定で本物の数千分の一、しかも直接接触しないと効果が無いが
「魔素を止める」ことは実現できる。これによりアラクネ化したロイを止めようとした。

【元ネタ】
 元ネタは「櫛名田比売(くしなだひめ)」だろうか。
 ヤマタノオロチの生贄にされた8人姉妹の最後の娘。
 後にスサノオの妻となるが、基本的には特徴のある神というわけではない。

重方陣(グラビティシード)

魔法の一種。
レイチェルの動きを封じるほどの「超重力」を発生させる。
ナイン(ファントム)が多用している。

黒き獣

歴史上、何度も登場し世界を壊滅させようとした巨大な「何か」。
その体は極限まで圧縮され固体化した魔素でできており、魔素のある場所でしか活動できないという。

「理の外」にある存在の為、化学兵器などの通常攻撃は通用しない。
暗黒大戦時には、日本を壊滅させるほどの核兵器が使われたが、黒き獣には効果が無かった。
また高度ではないにしろ戦略を考えるだけの知識も有し、脅威を避ける、罠を張るなどの行動も見せた。

小説のハクメンによれば、黒き獣は「肉体」と「心臓」によって成り、
それらを同時に潰さなければ倒せないとのこと(=ライフリンクと似ているが?)


その真実は、人類が十六夜の開発技術をもとに「人の魂」を触媒にして作り出した大量殺戮兵器。
素体戦争にて、人類の敵となった素体を殲滅するために作られたもの。

存在自体が「窯」であり、同様に境界へと接触することも可能。
「蒼の魔導書」と「強い(+あと1つの条件。詳細不明)魂」が融合することで作られる。
作中では「ムラクモユニット」の融合によるクサナギ精錬に失敗したことでも生まれている。

現代の技術でも「完成は運任せ」だが、設計図さえあれば造るのは容易。
ナインによれば「制御可能なタケミカヅチを造るよりも遥かに楽」といった。
それは同時に、黒き獣が制御不可能であることを示している。


『時期不明』
 人類が素体戦争時に、大量殺戮兵器として製造する。

『1000年以上前(原初の時代)』
 XBLAZEにて。天ノ矛坂の巫女(初代)が蒼との対話中に出現。
 自らを犠牲にした巫女によって窯の中に封じられたという。

『数百年前』
 暗黒大戦の数100年前にも、原初の時代ほどではないが獣が出現したという。
 その記録がイシャナに残されていたことをナインが確認している。

『2050年頃』※BBと同じ時間軸かどうかは不明
 XBLAZにてE。篝燈八(蒼の魔導書)の暴走によって小型の獣が出現している。

『2099年12月31日』
 シュウイチロウとレリウスの精錬実験により召喚させる。
 これは2199年に窯に落ちたラグナとニューの融合体だった。
 世界の半数の人類を殺すほどの脅威となったが、術式や六英雄によって倒される。
 この歴史は、後に暗黒大戦として語られることになる。

 ※記述がややこしいが、「黒き獣が出現した」のは2099年12月31日の精錬実験時。
  暗黒大戦の開始が2100年となっているのは恐らく、「世界が黒き獣の出現を認識した」のが
  2100年だったからだと思われる(精錬実験が12/31の夜中だったとか)

『2194年』 ※イブキド精錬実験の数か月前
 レリウスの策略により、ココノエとの事象兵器精錬実験で出現。
 ココノエの魔法によって圧縮され、イグニスの炉心となったという。
 ちなみに対黒き獣のシステムであるタケミカヅチの砲撃が無かった理由は不明。

『2194年12月25日』
 イカルガ内戦時。第七機関がイブキドの窯にてテルミ?とノエルを精錬したことで出現。
 タケミカヅチの砲撃によってイブキドごと破壊された。

『本編』
 CTバットエンドにて、ラグナが蒼の魔導書を暴走させ小型の獣と化す。
 ただし心臓が無いため弱く、ハクメンに打倒された。
 CPラストでは、帝によってラグナの中の獣が暴走。ジンに重傷を負わせて逃走した。

【元ネタ】
 本作上で特に明言されたわけではないが、その姿は「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」に近い。

刻の幻影(クロノファンタズマ)

本来進むべき未来とは別の未来を持つ者たちの総称。
レイチェルが自称し、ノエルやセリカも該当するとのこと。
一部の例外を除き、観測者による事象干渉の影響を受けないという。

セリカについては彼女自身は本来、この時代では既に死亡している。
今の存在はココノエが暗黒大戦時代から魂をコピーしてきたものであり
当然ながら「別の未来」の存在だと言えるだろう。

ノエルは恐らく「イブキドにて消滅する」のが本来の歴史。
度重なるループから生まれた歪みによって生き残った存在であるためだと思われる。

レイチェルが「本来進むべき未来とは別の未来を持つ」という点については
今のところ明確な説明がされていない。

居ない筈の者(クロノファンタズマ)

その時代には本来存在しないはずの人間。

暗黒大戦時代からその魂を2200年にコピーされたセリカが、ハザマからこう呼ばれている。
この「世界」には彼女のデータが存在しないため、アマテラスやタカマガハラなどから
観測されることがない(つまり事象干渉を受けない)。

更に彼女の近くにいる者もその対象となるとのこと。
CPでは、常に彼女と共にいたラグナが帝たちから観測されず、テルミが自分の眼で見るため現れた。

なお小説では、ブラッドエッジ(暗黒大戦時には存在しない筈の、未来の人物=ラグナ)が
レイチェルに「この時代にいる筈のない貴方」と呼ばれており、同様の存在だったと推測される。

増幅陣(ゲインアート)

詳細不明。
アズラエルがエンチャットドラグノフLv2を解除したときに、ラグナがこれと勘違いした。

結晶封刃・ムラクモ

Esが所有する大剣。周囲の魔素を取り込んで鞘の中に充填することができる。

獣遺伝子

詳細不明。
黒き獣の骸から取り出された遺伝子で、人造人間を生み出すために活用されている、らしい。
人造、黒き獣、というキーワードからはラグナが該当するが…?

石化陣(コカトリス)

CPにて、コロシアムでラグナを逃がさないために敷いたとカグラがツバキに説明した。
陣から百メートル以上離れると、対象の体が石化するとのこと。


理の外(力)

境界や蒼に連なる力。世界の法則から外れた力のこと。
この力によって構成された黒き獣は、世界の法則に連なる力(科学技術など)が通用しない。
またこの力によって負った傷は、回復魔法では殆ど回復できない。

   魔法:有史以前に、「なにか」と戦うために生まれた、万物の法則を捻じ曲げる力。
   魔素:境界を満たす物質。これを操る術(魔術や術式、陰陽術など)も含む。
 ユニット:境界の力を得たもの。3つのオリジナルユニットやムラクモなど。
 外周因子:世界の理から外れたもの。レイチェルやヴァルケンハインが該当。

理の外(人物)

詳細不明。「外周因子」と似ているようだが…?

タカマガハラから干渉をうけなくなるが、他の観測者がいなければ現世に存在できない。
この世界にとって「不確定」な存在。現世に介入しなければ、ただの「傍観者」。
それが現世に介入するには、それなりの「観測」が必要だとか。

理の外にいる者同士が結果を求めて争っても意味はない、とか。
もしそれを殺すと確率事象に問題が生じ、すべて最初からやり直しになる、とハザマは語った。
作中ではレイチェル、ヴァルケンハイン、テルミ、レリウス、ハクメンが該当し
またハクメンによれば、アラクネは理の外に出ようとしている、と語られている。

固有境界

詳細不明。レイチェルがツクヨミユニットを、ココノエが無限重力を使う際に「接続」している。
CPではライチが、テルミがマインドイータで食べた記憶の行先がここではないかと考えた。

【推測】
 名前から推測すると、そのまま「固有」の「境界」。
 CFではナインが自身の工房を、境界と窯の狭間にある「固有領域」にあると語られたほか
 その前にもレイチェルのあるカード城は境界と現実の狭間にある、とも語られており
 境界の中に確保している固有の「フロア(場所)」のようなものがあるのだろうか。

確率事象(コンティニュアムシフト)

ノエルが蒼を継承したことで発生した事象。
蒼の継承者として世界を観測できる彼女の不安定な思考が世界に干渉し、
可能性をあらゆる方向に飛ばしてしまう世界。

同一の存在であるために本来同じ場に存在できない筈のジンとハクメンが出会うなど、
本来であれば起こりえない事象すら発生する。

その発生した事象をタカマガハラが観測し、望まない事象が起きた時には事象干渉で世界を修正。
小説では「バングがジンを殺す」「カルルがラグナを殺す」「ツバキがジンを殺す」といった事象が修正された。
その修正を繰り返し、数多の確立の中から彼らが一点を選び出したとき。それこそが確立事象。

テルミはこの事象変動の影響を受けないため、発生した全ての事象を観測・把握していた。

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