冷戦時代の核実験や民間防衛をめぐるカルチャー

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The Hydrogen Bomb(水素爆弾) (1957)


1957年に英国内務省が作成し、英国印刷庁が発行した水爆攻撃の被害を概説したブックレット。爆発から数マイル圏内での防護は現実的には不可能であることを明記している。
大きな水爆が地上もしくは地上近くで爆発すると、直径1マイル程度のクレーターができ、2マイル圏内の残った建物はすべて、クレーターから吹き飛ばされた破片に埋もれることを、知っておかなければならない。爆発から数マイル圏内での防護は現実的には不可能である。しかし、爆発から数マイル圏内より遠い場所は、はるかに広大であり、爆風よりも広大な地域に影響が及ぶ放射性降下物に対して、特に対処した避難場所を活用することで、多くの生命を救えるだろう。多くの家や建物には、放射性降下物対策用に容易に改造できる部屋がある。

この頃は、少数の核兵器が英国に到達するという想定で、爆心から離れた場所での防護を重視するという観点でブックレットが作成されていたようである。

The Hydrogen Bomb (1957)
水素爆弾

なお、これは民間防衛訓練マニュアルではなく、一般向けであり、多色刷りのイラストが掲載されている。

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