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19年11月1日 合同分科会 議事録

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教育再生会議合同分科会議事録
日 時 平成19年11月1日(木) 18:02〜19:53
場 所総理大臣官邸小ホール

議 事 次 第
1.開 会
2.全国学力・学習状況調査の検証・活用について
3.教育バウチャーの在り方、学校の適正配置の在り方について
4.閉 会


○野依座長 ただいまから教育再生会議合同分科会を開催いたします。委員の皆様方におかれましてはご多忙のところご出席賜りまして、ありがたく存じます。
(プレス退出)

○野依座長 それでは、議事に入りたいと思います。本日の会議では、お手元の議事次第にありますとおり、まず、全国学力・学習状況調査の検証・活用についてご議論いただきまして、その後、教育バウチャーの在り方、学校の適正配置の在り方についてについてご議論いただきたいと思います。

 なお、本日のテーマは第1分科会での議論が中心となりますので、白石主査に議事進行をお願いしたいと思います。それではよろしくお願いいたします。

○白石主査 ありがとうございます。それでは、1つ目の議題の全国学力・学習状況調査の検証・活用に入らせていただきたいと思います。

 議論の前に先日発表されました平成19年度全国学力・学習状況調査の結果につきまして、文部科学省の金森初等中等教育局長からご説明をいただきたいと思います。金森さん、よろしくお願いいたします。

○金森初等中等教育局長 文部科学省の金森でございます。今年の4月に、実施をいたしました全国学力・学習状況調査の結果につきまして、ご説明申し上げたいと思います。お手元の資料の資料1−1をごらんいただきたいと思います。

 今回の調査は4月24日に実施したところでございますが、調査内容は小学校の第6学年、また中学校の第3学年の全児童生徒を対象に、国語と、算数・数学について出題をいたしました。知識に関する問題と、そういった知識などを実生活のさまざまな場面で活用する力を見る活用に関する問題、この2種類の問題を出題いたしました。また、あわせて生活習慣や学習環境などに関する質問紙調査も実施をいたしております。参加した学校は約3万3,000校でございまして、参加した児童生徒数は約230万人でございます。

 教科に関する調査の結果でございます。

 知識に関する問題につきましては、小学校の国語、算数、また中学校の国語におきまして、平均正答率約8割ということでございましたので、相当数の小中学生が今回出題した学習内容をおおむね理解していると受けとめております。ただ、中学校の数学におきましては、平均正答率約7割ということで、基礎的、基本的な知識や技能をさらに身につけさせる必要があると考えております。

 それから活用に関する問題の結果でございますが、平均正答率が中学校国語約7割、小学校国語、算数、中学校数学約6割ということでございまして、小学校、中学校の国語、算数・数学すべてにおいて、この知識や技能を活用する力には課題が見られたところでございます。

 この知識に関する問題と活用に関する問題、どう違うのかということで、お手元にクリップでとめてある資料1を外していただきますと、資料1−3というのが1枚入っているかと存じます。これが知識に関する問題と、活用に関する問題の典型例、資料1−3でございます。上の方は小学校の算数の知識に関する問題で、平行四辺形の面積を求める問題でございます。これは正答率が96%でございまして、底辺の長さと高さの値を与えられて面積を計算することについては、相当数の児童が理解をいたしているところでございます。

 ただ、下の同じ小学校の算数B、活用に関する問題でございますが、これは地図を見まして、東公園と中央公園と、どちらの方が広いですかという問題なんですが、これにつきましては正答率が18%ということでございまして、多くの間違いは中央公園の面積を求める際に、70×160、底辺と斜辺の数字を使っていたということでございます。

 こういうことから見ますと、地図の上から複数の図形を見出して、たくさんの情報の中から必要な情報を取り出して面積を比較する。こういったところに少し課題が見られるということがうかがえる、そういった問題の典型例でございます。

 もとの資料に戻っていただきまして、資料1−1の2ページ目でございます。この教科に関する調査の結果につきまして、私ども、地域の規模別に見てみました。大都市、市町村、へき地、こういった地域の規模に応じて差が見られるかどうかということにつきましては、大きな差は見られませんでした。それから都道府県の状況につきましても調べてみましたが、ほとんどが平均正答率のプラスマイナス5%以内におさまっておりまして、各都道府県ごとのばらつきは少ないんでございますけれども、一部の都道府県には差が見られたところでございます。それから学校間の状況につきまして、全体としてそれほど大きなばらつきは見られませんでしたが、全国平均を大きく下回る学校もごく少数見られました。

 それから質問紙調査、子供たちに対する質問をいたしまして、国語の勉強が好きですかとか、算数・数学の勉強が好きですかという質問をいたしますと、抽出調査を平成13年に行ったことがございますが、そのときと比べまして、好きだという子供が増えておりました。それから、小中学生の学習時間や読書時間も増加をいたしております。それから基本的生活習慣。毎日朝ごはんを食べておりますかとか、学校へ行く前に持ち物の確認をしておりますかという基本的な生活習慣におきましても、そうしていますという肯定的な回答をした子供の割合が増加しておりました。こういった基本的な生活習慣などと学力との相関を見てみますと、学習に対する関心、意欲、態度が高かったり、あるいは学習時間、読書時間が長かったり、基本的生活習慣などで肯定的な回答をしたという子供たちほど正答率が高いという傾向が見られました。

 また、学校に対しても幾つか質問をしておりますが、例えば経済的に苦しいということで就学援助を受けている子供たちが多い学校を見てみますと、その割合が低い学校よりも、若干平均正答率が低いのでございますけれども、大きな特徴は、そういった就学援助を受けている小中学生の割合が高い学校は、学校間の平均正答率のばらつきが大きいということでございまして、平均正答率が高い学校も見られました。学校の努力によって、かなりの成果を上げることができるということがうかがえるわけでございます。

 それから、学校に対して子供たちが熱意を持って勉強していると思いますかとか、授業中、私語が少なく落ち着いていると思いますか、あるいは礼儀正しいと思いますかというような質問をいたしますと、こういったことについて肯定的な回答をした学校ほど、国語や算数・数学の平均正答率が高いという傾向が見られました。これが全体の傾向でございます。

 それで、資料1−2で、この点を若干補足させていただきたいと存じますが、例えば、12ページ、13ページをごらんいただきますと、これは各都道府県の状況でございます。12ページの左の上の方に、小学校の国語の知識を問う問題がございます。こういった問題では、47都道府県すべて平均正答率が前後5%以内におさまっているのでございますが、13ページの下、これは中学校の数学でございます。平均正答率の前後5%におさまっている都道府県が42あるのでございますが、低い県、高い県がございます。平均正答率と比べて、一番高かった県で7%、8%の差がございます。それから一番悪かった県で見ますと、13%ないし14%、全国の平均正答率よりも低いという状況も見られたところでございます。

 14ページ、15ページは、それぞれの都道府県の状況を示してございます。


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2008年01月12日(土) 17:15:37 Modified by ID:kPuUy3Bg8g




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