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19年11月1日 合同分科会 議事録3

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○白石主査 国のかかわり方については、過疎地などミニマムを示すということについては。

○金森初等中等教育局長 悉皆で全国調査をいたしたのは43年ぶりなのでございますけれども、昔、昭和30年代の終わりころは、実はこういう調査をいたしますと、商業都市とへき地との差がかなりあったのでございますけれども、今回の調査では、割と、そういったへき地と都市部との差というのは、大きな差は見られないという状況になってきているわけでございます。

 そういった全国どこの学校でも一定の水準の教育が行われるようにということで、私ども学習指導要領を策定し、またそれに沿った教科書を検定して準備をいたしているところでございますので、そういったものを通じて、それぞれの学校の教える内容について、一定の水準が確保されるようにしていきたいと思っておりますし、また教育条件の整備の面におきましても、教職員の確保ということが中心になろうかと存じますが、そういったへき地におきましても、教育条件が全国的に確保されるように、こういったことにつきましてはこれからも努めてまいりたいと思っているところでございます。

○白石主査 では、川勝委員どうぞ。

○川勝委員 今のご説明ですと、基本的にばらつきが小さいと、そういうトーンでの調査結果のご説明でしたけれども、しかし、14ページ、15ページを見れば一目瞭然でありますけれども、明らかに地域間のばらつきは明確に出ているというふうに思います。

 すなわち北東北3県、秋田県を筆頭に青森、岩手、これが極めてレベルが高いということですね。それから北陸3県、富山、石川、福井というのも極めてレベルが高いと。それに対して、残念ながら沖縄あるいは北海道というのはボトムのところに位置しているという。そして東京は、特に中学校の調査の場合ですと、ほぼ全国平均のところにいるということですね。ですから、こういう地域差についての言及がないのを不思議に思います。

○白石主査 では、中嶋委員お願いします。

○中嶋委員 それとの関連で意見を言います。やっぱり何となくランキングをつけたり、どこがいいかということを出させることをやめようという思想があるんですよね。そこからやっぱり抜け出て、いいところはいい。どうしていいかということを分析するような姿勢に、ぜひなってほしいと思います。

 この間、秋田はいいですねと言われて早速調べてみたんですけれども、秋田は最近ネガティブなニュースばっかりが多いのですが、何と小学校は6年生が国語A、B、算数A、B、全部トップでしょう。それから中学も、国語B、そのほかもみんなほとんどトップですね。なぜ秋田がそんなにいいのかということを、やっぱりぜひ分析してください。

 私は、早速教育委員会、義務教育課の人たちや教育長なんかと議論したので、ちょっと

 ご紹介しますと、この教育再生会議で今までやってきた議論とすごく通ずるんです。秋田には塾がほとんどないんですよ。野依座長がいつも持論でおっしゃっていますが。塾がない、それからお祭りがあるんです。みんなお祭りで、地域ぐるみで子供が参加するんです。この秋田の竿燈だってそうですよね。そういう行事にしょっちゅう小学校、中学校段階、子供のうちから地域の人たちと一緒に出るんです。鎮守のお守りにもよく出るんですよ。これは教育再生会議で今まで、新しいというか、これからの教育のあり方として言ってきたことと非常に通じます。

 それから朝食を食べる率が非常に多いですよ、秋田は。しかも、単に朝食を食べるのじゃなくて、家族で朝食を食べるんですね。それが非常にいいとか。要するに家庭と地域の中で子供の心の安定感、安心感がはぐくまれるわけです。だから、秋田みたいなテクニカルが非常におくれているところでありながら、今度、見事にこういういい成績をとったということは、やっぱり文科省はきちっと分析して、なぜ秋田がよかったのかということを報告していただきたいと思います。以上です。

○白石主査 ありがとうございます。川勝委員で、一たん金森局長へのご質問は終わりにして、その後、事務局ペーパー、陰山委員提出ペーパー、門川委員ペーパーとありますので、もし、金森局長にさらにご質問ある方は、その後でということでお願いしたいと思います。

 では、川勝委員、よろしくお願いいたします。

○川勝委員 たびたびすみません。北東北3県、秋田を筆頭に、それから富山と石川、福井が高いですね。それは恐らく中嶋先生がおっしゃったことが、そのまま当てはまると思うんです。

 問題は、こういう、どちらかというと経済的には東京に比べて劣位に置かれているという地域が、小学校、中学校、すなわち義務教育レベルできちんとした教育が行われているという結果が出ているにもかかわらず、大学レベルになりますと東京に集中していると。なぜそういうことになるのか。つまり、地域の力を最終的に、義務教育においては平均レベルでしかない東京に優秀な学生が集中することになるという、そこのひずみを分析するべきであると思います。

○白石主査 ありがとうございました。それでは、事務局、山中さん、ペーパー説明を1分程度でお願いしたいのですけれども。○山中副室長 事務局ペーパーの資料2でございます。これは第二次報告での全国学力・学習調査、これの結果を徹底的に検証して、それで必要なところには国、都道府県、支援しようというものがございます。

 それに基づきまして、論点1として、しっかりと都道府県・市町村教育委員会改善プランを今年中にはつくろうと。渡邉委員あるいは中嶋委員からもございましたけれども、特に課題を抱えている都道府県と、これについてはしっかり国として一緒に対策チームというふうなものをつくって、来年の4月を待たずに1月からでも実行したらどうかというのがございます。

 それから2点目といたしまして、各学校でもやはりしっかりと検証をして、検証するだけじゃなくて、それをしっかりと保護者にも改善計画というものを説明する必要があるのではないかという点でございます。

 資料2の2ページ目でございますけれども、国としては、学習指導要領への反映とか、あるいは先生が向き合える時間の確保といった点。それから今回の調査でも、家庭で宿題をする生徒の方が正答率が高いですとか、テレビとビデオの視聴時間との関係、あるいは決まりを守っている方の多い方が正答率が多いとか、そういう関連がございますので、学校だけでなくて、家庭にもしっかりとこういう結果が出ているというところを教育委員会あるいは学校の方からも知らせていく、そういう取り組みが必要ではないかといった点でございます。以上でございます。

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2008年01月13日(日) 16:46:08 Modified by ID:foT7vCcagg




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