共同創作「戦律の街角にて」のWikiです

オーボエ/Ob

原案:(仮称)コード33
『内気な献身メイド』

外見

メイド服を着ている。首にはダブルリードでお揃いのループタイ。長くたっぷりとした黒髪を編んでまとめ、白いリボンを巻き付けた髪型。オッドアイの右目が金色、左目が銀色。

詳細

フラウト屋敷の住み込みメイド。
哀愁漂う音色のダブルリード楽器。ソロは多く、木管楽器の中での旋律担当のひとりではあるが、なぜかフルートクラリネットに存在感を食われがち。彼女のための楽譜がしばしばそれらの楽器で演奏されてしまうことから、自らを「替えが利く存在」と考えており、自信を失っている。

彼女はかつては今のフルートやクラリネットのような立ち位置を持っており、華やかな衣装に身を包んだ紛れもない令嬢であったが、フルートの台頭後すぐに自ら彼女の屋敷に仕えることを決めた。彼女には勝てるはずがない、勝てるはずのないひとに挑み続けて恥を晒すくらいなら大人しく自分に相応しいところに収まろう、という考えである。そしていつのまにか彼女はその頃の記憶を封じてしまった。今は誰が当時の話を訊いても「それはきっと私のことではありませんよ」としか答えない。

彼女の持つ歴史ともともとの彼女の音色の影響で、とても自信がなく後ろ向きな思考に陥りやすい性格。戦闘能力はともかく、日常生活においてはその性格のためか決断力や積極性に欠けており、少々鈍臭い。人見知りが激しく、来客の多い屋敷での客の対応はもっぱらファゴットに任せており、自身は屋敷じゅうの掃除に逃げている。

常におろおろとしている印象の娘であるが、戦闘に入れば、きりりとした彼女が見られる……こともある。

好物はアップルパイ。趣味はレース編みだが、忙しく毎日働いているためあまり手をつけていない。もはや「掃除が趣味」なのかもしれないくらいに普段は屋敷内の掃除に凝っている。

住居

西洋通り。白やピンクを基調とした、ロココ調な屋敷。大きな庭があり、花が咲き誇っている。豪華で賑やかな雰囲気で、人が自由に出入りできる。様々な楽器たちが遊びに来たりする。

戦闘

ステータス(A〜E)
ATT(攻撃):C DEF(防御):D SPD(速度):B
RNG(射程):C STM(持久):D TCT(戦術):B
戦法
安定したステータスとそれなりのスピードを生かして前に立つアタッカー。
フラッタータンギングによる超連射やフラジオレットでの高速弾などのテクニックを使いこなす。
本来は一回の攻撃ごとに隙ができてしまうところを循環呼吸によってカバーしているが、焦りや疲労で呼吸が乱れるため、長期戦になるほど攻撃の隙が大きくなる。だが仲間と隙をカバーし合える共同戦線アンサンブルならば、ステータス以上の持久力を発揮する。
最大の特徴として飛距離が伸びるほど貫通力が上がるというものがある。上手く当てれば固い装甲も紙っぺらのようにぶち抜くことができるが、ポテンシャルを引き出すためには常に射程ギリギリでの戦闘を続けなければならない。

また、チューニングで基準音を担当する。オケ軍の態勢が乱れたときに整えなおす役目を持っている。

関係

一人称:私/ 二人称:あなた/ 三人称:あの方
所属:オーケストラ軍 木管隊
複簧従者組
ダブルリードを持つ楽器とはなんらかの血縁関係を持つが、その中で特に彼女と関係性の強い楽器達はフラウト屋敷の従者達である。

ファゴットはかなり近しい親戚で、非常に付き合いの長い相棒のような存在。オーボエの持つ悩みの本質を心から理解できるわけではないファゴットは現在はそれほど彼女に好かれていないような対応をされがちだが、それは過剰に遠慮しがちなオーボエが遠慮を捨てて正直になれる相手であることの証拠でもある。悩みに踏み込まれると微妙な空気になりやすいが、彼女はそれほど彼のことを嫌っていないというのは事実であり、なんだかんだで一緒に居ることが多い。オーボエの全盛期、彼女はファゴットを「兄様」と呼んでいたようであるが、勿論彼女自身はそのことを覚えていない。

コーラングレは弟。弟ではあっても付き合いの長さではファゴットに勝てないため、オーボエは彼に対しては少々遠慮を見せるが、弟として大事にはしている。しばしば自分を慰めてくれる弟に感謝はしているが、彼が自分と似て抱え込みやすい性格も持っていることもわかっており、あまり自分の悩みに踏み込み過ぎて彼まで辛い気持ちになってしまうのではないかと心配もしている。

オーボエ・ダモーレは妹。屋敷を飛び出して始めた彼女の仕事に対しては「あまりあの子らしくない」と否定的。無理をして自分を変えて愛されても、それは本当にあなたを愛してくれていることになるのかしら、といった具合である。持っている悩みは似ていても解決のための考え方が全く異なる相手。

コントラファゴットには兄同様仕事してくださいと注意することも多いが、兄と比べて本当に仕事がある時にはそれほど怠けてもいないためあまり口うるさくはない。年下のはずだがあまり年下という気がしていない。

ヘッケルフォーンのことはどうも弟として見れないようで、「ヘックさん」と呼び敬語も抜けずとても距離のある接し方をしている。
代替組
どこか似たような境遇の仲間達。オーボエ自身から関わりに行くことはあまり無いものの、実は彼女の心の中で占める割合の大きな相手。言っても良いのか自信がないので彼女はけして言わないが、大切なお友達、である。

キーボードは積極性と行動力のないオーボエには丁度良くいろいろと前に引っ張ってくれる存在。「世界一難しい木管楽器」の称号を与えられた自分とは反対に、誰にでも扱いやすい性質の彼はそうした意味では羨望の対象でもある。元来気が弱いためいつも誰かに申し訳なさを感じながら過ごしているオーボエだが、彼に対してはとりわけちょっとしたことで謝罪をしてしまう癖がある。それだけ嫌われたくない相手なのかもしれない。

キーボードが引っ張るならコルネットは後ろから支えてくれるような相手。(偏見も込みで)金管楽器に苦手意識のあるオーボエだが、彼の音は「とても心地が良い」と気に入っている。代替組3人で集まれば仲の良い相手だが、ふたりの性格ゆえにキーボードのいない状況ではあまり交流がない。本当は話しに行きたいが勇気が出ずにちらちらと彼の様子を伺っていることが多い。
木管楽器の花形
オーボエの尊敬の対象であり、また彼女を影に追いやったきっかけでもある。オーボエは花形のお嬢様達に行きすぎなほどの崇敬の念を抱いている。

フルートは最初に現れた光。彼女の黒い面を何度もオーボエは向けられているはずだが、妄信しているので気がついていない。それにより傷付くことがあってもその原因が彼女だとは思わない。「お友達になりましょう」との彼女の言葉には恐れ多いからと断固として応じない。

次に現れた光はクラリネット。オーボエの仕えているフルートと彼女の仲が良くないことをオーボエの方も心得ているので表には出さないが、自分と似ているはずなのにうまくいっている彼女には何か自分にはない素晴らしいところがあるのだと思っている。それが知りたいあまり、オーボエはよくフルートの目を盗んでクラリネットの屋敷に向かっている。

「……強い光のもとに影ができるのは当然のことですもの。輝けない私がいけないのです」
フラウト屋敷
フラウトの一族の者にはとても恭しい態度をとる。
トレブルフルートに仕事の手伝いを申し出られても「お嬢様の手を煩わせるわけにはまいりません」と断固として断り、自分を友人のように思ってくれるフルート・ダモーレにも「私はあなたにお仕えする身でございますので」と言い、どうしても友人とは思えずにいる。

歴史

17世紀生まれの木管楽器。弦楽器だけで構成されていたオーケストラに初めて入った管楽器。フルートクラリネットが登場しオーケストラに入ってからはそれらに出番を取られがち。「世界一難しい木管楽器」と言われていたりもする。

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