kagemiya@ふたば - モネタ
ええで、ええでー。金ならいくらでもくれてやるさかい、ジャンジャンバリバリ使うてやー
あんたらの破滅を以て『警告』と為す。それが金(わらわ)の役割なんやからな!

[フリー素材]


基本情報

【元ネタ】ギリシャ・ローマ神話
【CLASS】モンスター
【マスター】
【真名】モネタ
【異名・別名・表記揺れ】ユノー・モネタ
【性別】女
【身長・体重】135cm・29kg
【肌色】白 【髪色】ミントグリーン 【瞳色】緑
【スリーサイズ】70・57・73
【外見・容姿】緑髪眼鏡エセ関西弁ちんちくりん。女神らしくキトンを纏ったり、毛皮のコートに宝飾品をごてごて付けた下卑た成金めいた服装だったり、だぶだぶな銀行員制服だったりと、様々な服装を使い分ける。
【地域】古代ローマ
【年代】神代
【属性】秩序・狂
【天地人属性】天
【その他属性】人型・女・神性・怪物
【ステータス】筋力:C 耐久:D 敏捷:B 魔力:A 幸運:B 宝具:EX

【クラス別スキル】

不滅:A

不死ではなく不滅。
「金の怪物」として召喚されたモンスターは、自身のスキルで創造した貨幣が存在し続ける限り、たとえ霊基が破壊されようとも完全な消滅を免れる。
モンスターは、その肉体が砕け散っても、魔力を蓄えた貨幣を核としていずれサーヴァントの形を取り戻す。

【保有スキル】

百獣母胎(金):EX

ポトニア・テローン。
名も失われた太古の女神を起源とし、様々な「母なる女神」に派生した万物創造の権能。
女神ユノーの分霊アルターエゴであるモンスターもこの権能を所有するが、財貨の女神であるためか創造の対象は貨幣のみに限定される。
貨幣であればどの時代、どこの国のものであっても創造でき、偽金扱いされることもなく使用可能。

女神の神核:D-

完成した女神であることを現すスキル。
神性スキルを含む複合スキルであり、精神と肉体の絶対性を維持する。
D-ランクの場合、精神系の干渉をわずかに弾き、肉体は一切成長しない。
モンスターは女神ユノーの神格を八分割した分霊アルターエゴであり、さらに「怪物」のクラスを得たことから大幅にランクが低下している。

女神の警告:B

警告の女神としての権能。
自身の味方に訪れる危機を予知し、それへの対処法を警告する。
ただし、予知は非常に些細なものまで含まれ、対処法も実現性が乏しく役に立たないことも多い。
なお、自分自身への危機を予測することはできない。

狂気:C

欲望に対する抵抗力の低下と、大切なものに対する破壊衝動。
ヘラクレスやデュオニュソスなど憎き相手に対し、ヘラは狂気を吹き込んで(あるいは狂気の女神を遣わして)、彼らを苦しめ破滅させんとした。
しかしながら、「怪物」のクラスにては制御ができず、敵対者を蝕むための狂気がモンスター自身をも侵している。

眷属作成:A

百獣母胎(金)で創造した貨幣を素材とし、アルゴス、ピュトーン、ヒュドラ、ラドン大蟹など、かつて女神ヘラが使役したとされる怪物たちを模した眷属を作成する。
使用金額が高いほど強力な眷属を作成できるが、所詮は贋作であり、万金を費やしてもオリジナルに届くことはない。

【宝具】

狂かしむる怪物、其は金なりモンストルム・エクス・モネタ

ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1000人
百獣母胎(金)スキルで創造した貨幣。
貨幣の一つ一つが怪物の属性を持ち、貨幣の所持者にDランクの狂気スキルを付与すると共に、欲望を媒介として魔力を吸収しモンスターに還元させる。
モンスターは自身が創造した貨幣をばらまき、それを獲得した者は消費するごとに金銭欲を募らせ、その狂欲がモンスターに膨大な魔力を捧げてさらなる貨幣の創造を促す。
かくして、魔力供給と貨幣創造は無限に連鎖を続け、それによってモンスターのステータスも雪だるま式に膨れ上がっていく。
悪竜現象ファヴニールを通り越して災害の獣に至るほどの潜在能力を秘める宝具だが、その前にハイパーインフレを引き起こして無力化する。

金壊玉砕撃ゴールデン・クラッシャー

ランク:A 種別:対男宝具 レンジ:1〜10 最大捕捉:1人
急所狙いの金貨ガントレットパンチ。
他の女神サーヴァントにも見受けられる男性機能ブレイク浮気特攻宝具は、結婚と貞節を司るユノー(ヘラ)の分霊アルターエゴたちも当然標準装備しており、それぞれが己の個性を生かしてその技に磨きをかけている。
中でも、モンスターのそれは『狂かしむる怪物、其は金なり』で得た無尽蔵の魔力を筋力強化と魔力放出に燃やし尽くした、モンスターが出せる最強最速の一撃である。
しかしながら、圧倒的雄強度を誇るモンスターの夫には通用しない。

【Weapon】

『貨幣』

百獣母胎(金)スキルで創造した貨幣、『狂かしむる怪物、其は金なり』そのもの。
ラインの黄金にも似た性質を持っており、貨幣制度がある限りモンスターに魔力をもたらし続ける生命線。
戦闘においては、札束でビンタを張ったり、金貨銀貨の雨を降らしたり、札束アタッシュケースでぶん殴ったり、1t金貨を蹴り飛ばしたりする。
また、モンスターは貨幣を鎧として纏うことで、グラマラスな美女を装うと共に戦闘力を飛躍的に上昇させる。
しかし、纏う貨幣量が増えるごとに鎧は肥大化を重ね、最終的に巨大で醜悪な、まさに「怪物」らしい姿に変貌してしまう。
無論、一般的な資金としての使用もできるが、上記の財力(物理)こそがモンスターの本領と言えるだろう。

【解説】

ローマ神話における財貨の女神モネタ。money(金)やmint(造幣局)の語源。
元はユノー(ヘラ)の持つ添え名の一つ、ユノー・モネタ(警告のユノー)。
ユノー(ヘラ)については、ヘラのページを参照。
ローマに震災があった際、ユノーの神殿から妊娠したイノシシを供物とせよとの忠告の声が聞こえたこと、
また、神殿で飼われていたガチョウを媒体としてガリアのローマ侵入を警告したことから、この『警告者』の添え名が生まれたとされている。
モネタ神殿の近くに貨幣製造所があったことから財貨の守護神としての独立した信仰も集め、さらにモネタという名そのものが転じて金の意味を持つようになった。
また、モネタは「思い出させる、忠告する」という意味のギリシャ語monereが元となっており、ギリシャ神話の記憶の女神ムネモシュネとも関係するとされている。

泥設定では、タマモナインにヒントを得た女神ユノーが自身の霊基を八側面に分割した分霊アルターエゴ『オクトユノー』の一柱。
元は高位の神霊だが、八分割されたことでサーヴァントとして通常召喚可能な程度にダウンサイジングされている。
オクトユノーの中でも、モンスターはムネモシュネとの習合や金関係の外付信仰によって大きく変質し、容姿・性格共にユノー本体からかなり逸脱している。要するにキャッツイロモノ枠。
人代の人間に直接力を貸すことを良しとしないユノーが(ヘラのページ参照)、何故自ら召喚されるべくこのようなことを行ったかは定かではない。
だが、どうせゼウス絡みなんじゃないかな。
ユノーは結婚・結婚生活を司る女神であり、その添え名もそれぞれが結婚にまつわる側面であると思われる。
しかし、前述の通り、モネタは後から生まれた結婚とはあまり関係ない側面であり、オクトユノーの中でも末妹ポジションである…というsettei。

さて、Monster(モンスター)は「神の警告」を意味するMonstrumが転じた言葉であり、いわば、モンスターとは古来神が人間への戒めのために遣わした怪物のことであった。
ユノー(ヘラ)は、百眼巨人アルゴスや大蛇ピュトーンなど幾多の怪物を嗾けた女神であり、神々の中でも怪物と特に親しみ深かったと言える。
ユノーもその分霊も本来は怪物を使う者であるはずだが、モネタはMonstrumと由来を同じくする縁のためか、逆に怪物モンスターとして召喚されてしまった。

【人物・性格】

緑髪眼鏡ちんちくりん。
陽気にジャンジャンバリバリお金をくれるエセ関西弁。
一度気に入った相手にはどこまでも優しくなるが、そうでない者にはいくらでも酷薄になれる。
モネタは浮気検知のための感知能力を人間のために使ってくれる側面であり、人間に対して愛情深く、おせっかいにあれこれと「警告」してくれる。(そのくせ金は出さない)
しかし、モンスターとして召喚された場合は、溢れる狂気によって、宝具を全開解放して人類を害する「怪物」として振る舞う。
モンスターは自らが狂っていることを受け入れておらず、『金の神による暴走を続ける貨幣経済への「警告」』などという自己欺瞞で押し通そうとしている。


イメージカラー:金
特技:神託、造幣
好きなもの:ジュピター(ゼウス)
嫌いなもの:ジュピター(ゼウス)の浮気相手およびその子ら
天敵:ジュピター(ゼウス)、ハイパーインフレ
願い:全世界の金を『狂かしむる怪物、其は金なり』に置換する

【一人称】金(わらわ) 【二人称】あんた 【三人称】あれ、これ、それ

【因縁キャラ】

ヘラ
モンスターの大本である女神ユノー(ヘラ)の疑似サーヴァント。
モンスターの女神の警告スキルは、ヘラの『百目の監視人』と起源を同じくする。
大本が力を授けた相手であるため分霊であるモンスターも気に掛けており、出会った暁には浮気者の伴侶を持った大先達として三日三晩忠告に明け暮れるありがた迷惑さんに変貌を遂げる。
なお、ユノー(ヘラ)の分霊であるモンスターだが、変質の度合いが大きいため、彼女の嫉妬深さはあまり継承していない。(ゼロではない)
また、モンスターのギリシャ神話関連人物への記述は、ユノー(ヘラ)および他の分霊たちとは必ずしも合致するものではない。

ヘラクレス
幼少期の彼は、ヘラの乳を飲んで力強く育ったことから「ヘラの栄光ヘラクレス」の名を得た。
しかし、ヘラの方ではゼウスの浮気相手の子であるヘラクレスを憎んでおり、狂気を吹き込んで子殺しや親友殺しに走らせ、ヘラクレスはその贖罪のために十二の試練やオムパレーとの奴隷契約を行うこととなった。
ギガントマキアで助けられ、ヘラクレスが死後神となってからは和解を果たしており、ヘラの分霊であるモンスターもヘラクレスのことはそこまで悪く思っていない。
ただし、アルケイデスと出会った場合は即座に殺し合いが始まる。

ディオニュソス
ヘラはディオニュソスの母セメレーがゼウスに焼き殺されるように仕向け、さらにディオニュソスとその育ての親に狂気を吹き込み、結果、育ての親は死に、ディオニュソス自身も狂乱と放浪の生活を強いられることとなった。
また、オルフェウス教では、ヘラはディオニュソスの前世にあたるザグレウスにティーターン族をけしかけて食い殺させてたともされている。
後に、神となったディオニュソスは、ヘパイストスの黄金椅子に束縛されたヘラを助け、これによってヘラとの和解を果たしている。
「わらわが吹き込んだ狂気はとっくに晴れとるっちゅー話とちゃうねんかい。一体どないなっとんねん、あのあっぱらぱーは!」

イリス
従者。
大本のヘラと同様に、モンスターもまたイリスのことはとても可愛がっている。
イリスは金でヘラを裏切ったことがあるそうだが、息をするように金を出すモンスターにその心配は不要である。
まず、ちんちくりんのモンスターを、イリスがヘラだと認識してくれればの話だが。

エリス
不肖の娘?
モンスターは人類愛に篤いため、人類に悪さをしているエリスをとりあえずぶちのめす。
だが、人類を害するという点ではモンスターもさして変わらず、勝った方が人類の敵になるだけである。

ヘルメス
ヘルメスはヘラの乳飲み子であり、大本のヘラと同様に、モンスターもまたヘルメスのことはとても可愛がっている。
立場はヘラクレスとは似ているのに憎まれもせず愛されている辺り、本当に要領のいいやつである。
ゼウスの浮気の手助けをしたりアルゴス殺されたりとだいぶ腹に据えかねたけども許した!

ヒッポリュトス
ヘラは、ゼウスの浮気でできたアルテミスとアポロンの誕生を散々に妨害している。
また、トロイア戦争においてはギリシャ側に味方し、トロイアに与したアルテミスとの直接戦闘を制している。
分霊であるモンスターがヘラ本体と同等の力を持っているとは思えないが、アルテミスの依代であるヒッポリュトスに対しては強気で接する。

メントル?
過呼吸で失神するまで腹を抱えて笑い転げ続ける。

カリスト
数多いるゼウスの浮気相手の一人。
カリストは、アルテミスに化けたゼウスによって純潔を散らされた後、アルテミスの呪いによって獣の姿に変えられ、息子によって狩られるところを哀れんだゼウスによっておおぐま座として天に上げられた。
しかし、これに怒ったヘラは、海神に命じておおぐま座を海に没して休息することを禁じたとされる。
また、物語によっては、カリストを獣に変えたのも、カリストが狩られるように仕向けたのもヘラの所業であるとするものもある。
モンスターとしては、上記の休息禁止によって一応の手打ちと考えているが、対面すれば改めて血を見ることになりそうなため、極力避けるようにしている。

カルキノス
大蟹カルキノスは、ヘラの命によってヒュドラと戦うヘラクレスに襲いかかるが、敢え無く踏み潰された。
これを哀れんだヘラはカルキノスを天に召し、それが後の蟹座になったとされる。
ところで、カルキノスは蟹を意味する古代ギリシャ語の一般名詞であるとのことで、つまるところカルキノスとは名無しの蟹兵衛だったのではないだろうか?

アルゴス
ヘラの巫女だったイオを犯したゼウスは、イオを牝牛の姿に変えてヘラの詰問から逃れようとするが、その結果、牝牛はヘラの所有物となってしまった。
ヘラはイオをミュケナイ(ミケーネ)の森の中につなぎ置き、普見者アルゴスにその監視を命じる。
しかし、ヘルメスは葦笛の音でアルゴスを眠らせ、これによってイオは奪われ、アルゴスもその命を失うこととなる。
なお、その後、ヘラが派遣したアブ(別の怪物とも)に追いかけられて、イオははるばるエジプトまで逃げ続ける羽目になるのだが、それはまた別の話。

なんやかいらしい嬢ちゃんかと思っとったら、あんただったんかいな、アルゴス。
小さい体にきれいな服、さらに目つきも変わってすっかり見違えたさかい、遠目ではちっとも気づかへんかったわ。
死んでサーヴァントになってからも番人とはなんともご苦労なこっちゃが、どや? しっかりやっとるか?
……うん? そんなに震えてどないした? ここはタルタロスのようにえぐい風が吹いとるから、体でも冷やしたんか?

イアソン
「誰やあれー! あの生意気で優しかったイアソン坊やはどこ行ったんやー!」
イアソンの叔父であるイオルコス王ペリアスは、ヘラの神殿で義母を殺し、また、ヘラへの生贄をやめたことから、ヘラの怒りを買っていた。
そんな折、ケイローンの元からイオルコスに帰国していたイアソンは川を渡れず困っていた老婆を助けるが、果たしてこれはヘラの変装であった。
イアソンを気に入ったヘラはアフロディーテに依頼し、コルキス王の娘である魔女メディアがイアソンに狂愛を向けるよう呪いをかけさせた。
そして、その後、イアソンは血塗られたメディアを捨てて別の女と結婚しようとしたためにヘラの加護を失って破滅する。
ヘラがペリアスを罰するための策謀に利用され、何も知らぬままヘラに運命を狂わされたと見ることもできるイアソンの生涯だが、モンスターの見立てはそれとは異なる。
ヘラがイアソンを目にかけたのはペリアスの敵となる男だったからではなく老婆を助ける優しさ故であり、その後の諸々はヘラの強制でなくイアソン、メディア、ペリアスらの選択が織り成したものである。
それを神の傀儡だったが如く憐憫を寄せることは、彼らの人生に対する侮辱に他ならないと、モンスターは考える。
なお、モンスターはイアソンの悲惨を悲しむが、メディアに関してはあまり気に掛けていない。

オノテレイア
わらわ、あんただけはオリュンポスで唯一の常識人もとい常識神だと思っとったんやけどなー……。」
モンスターとしてはローマでの姿の方が馴染み深いかもしれない。

堕天使ルシファー
「いつからそんな不良に成り果てたんやポスポロス!!!!!!
しかも、なんやポコポコポコポコ増えよって!
自分を大安売りするなんて、たとえ天が許してもわらわが許さへんで!」

ソスピタ
オクトユノーの一柱。
人を愛する点ではモンスターと似るが、誘惑者・警告者として振る舞うモンスターと守護者・救済者であるソスピタでは相容れないところがある。
自身のように超越者として破滅と警告を導くためでもなく、ただただ寄り添って人間を甘やかして堕落させるソスピタは、モンスターの目には不気味に映る。
それと、夫でもない相手に体を許してるとかまじないわー。

【コメント】

分霊とはいえ高位女神でボス用クラスというわけで、だいぶ盛った感はある。
お金が欲しい組織の方など、いつでもお待ちしております。
オクトユノーの他の面子は、ルキナ(出産)、レギナ(女王)、フォルトゥナ(運命)、カプロティナ(性愛・多産)、ソスピタ(救済・守護)、ナタリス(誕生)、ユガ(結婚)を想定しているが、一部別の添え名に置き換えても問題はない。

FGO風サーヴァントセリフ