緊縛に関する集合知Wikiサイトです。技術・知識情報、および最新の話題などをお送りします。セーファー緊縛(safer kinbaku)を推奨します。

緊縛歴何年とか「縛れます」とか吊りが出来ますとか、誰に習った、誰の弟子とか、今まで緊縛で事故を起こした事はないとか、プロだからとか、緊縛の講師しているからとか、そんな事はケガさせない、事故を起こさないということと一切関係ないと言えます。

また、その縛り手が縛ったという写真を見せてもらってもあまり意味がありません。本当に自分で縛った画像という確証はないばかりか、画像を見てもそれが良い縛りか安全な縛りかは初心者の受け手には判断出来ません。その画像を信頼出来る、縛り手に見せれば役立つ情報を得られるかもしれません。それでも写真から「大丈夫」という判断はつきません。

縛るという技術さえあれば、どんな人物(人間性)であっても構わないのならば、ここに書いてあることは気にしなくてもいいと思います。また、モノ扱いされたい、乱暴に扱われたいなどのシチュエーションを望む場合も書いてあることは違うかもしれません。

不測のケガをしたくない、コミュニケーションで不愉快な思いをしたくないと言う場合は参考になると思います。

会う前に確認できること

簡単な質問として、次の質問をしみてはいかがでしょう?
  • 縄は麻縄か綿ロープか
  • (麻縄の場合、チクチクしないのか?)
  • 何本くらい持っているのか?

本格的な緊縛をしている方が使用しているのはほとんど麻縄です。
しかし、一部の方は綿ロープ(実際はアクリルなどの化繊)を使っている方もいます。この場合は所有している本数に注目です。

麻縄の場合、チクチクしないのか?という質問は、あくまでも参考に。
「なめしてあるからチクチクしない」と言う回答であっても、「なめし済」と言う商品を買っているだけかもしれません。さらに自分でなめしているのか聞いてみて、自分でならその方法を聞いてみるのも手です。縛り手の縄に対する考えを聞くことができます。

縄の本数。
そもそも数をそれてあるだけの可能性もあるでの、その点を踏まえつつ。
1〜3本 初心者・初級者の可能性が大です。
4〜5本 基本的な後手を縛り、足も縛る練習中かもしれません。
6〜9本 
10本  基本的な吊りの練習中かもしれません
15本以上 複雑な吊りの練習中かもしれません
20本以上 色の違う縄など2セット以上持っている。
縄1セットは大抵10本か15本と言うのが多いです。何セットも持っている人は、色違いとか、縄の太さなど質が違うとか、ローテーションしているとか、いろいろな理由があると思います。聞いてみてください。縛り手の緊縛に対する考え方などを聞くことができます。いっぱい持っている自慢かもしれないけど。

あなたの不安をちゃんと払拭してくれるか

または、不安を和らげてくれるか?
ただ根拠も無く「大丈夫」とだけしか言わないのは、論外です。
また、この項の冒頭にあるように、根拠が経験何年とか有名緊縛師に習ったと言う口だけでは安心してはいけません。
不安を感じたまま縛ろうとする縛り手に縛られる事はかなりリスクがあります。

怪しいな、不安だなといった自分の勘を信じましょう。

リスクをしっかりと説明し、対処出来る知識や技術を持っているか?

リスクについては以下を参照。
縛られる人の基礎知識
初めて縛られるとき
これらに記した内容のほとんどを説明してくれたなら、知識面では十分かもしれません。また、それを受け手に伝えようという意思がある点で誠実さを感じるかもしれません。それでも、実際は受け売りなだけのケースもあるので、行動が出来るかが大切だと思います。

リスクの説明については、会う前にも会った時にもあるのがベストです。

 「(今までに)緊縛事故を起こしたことない。ケガをさせたことはない」と言う人

本人が事実を知らないだけ、それぐらいをケガだと認めてないだけかもしれません。
最悪は、都合の悪い事実は隠す。

ケガの症状は翌朝になって出てくることがあります。
パートナーならそこから相談することもあるでしょうが、その場で出会って縛ってもらったケースでは、相手の連絡先さえもしならい事もあるし、知っていても伝えないケースがいっぱいあります。

つまりそう言う事を考慮しないで、「事故はない、ケガさせたことない」と豪語するような縛り手は、どこまでケガや事故への認識や受け手の心情を理解してその言葉を言っていると思いますか?

初めて会う


慎重に事をすすめるならば、次のような段階を踏んでみてはいかがでしょう?
  1. まずは見学
  2. 他の人がいる環境で縛りを受ける
  3. 二人きりで縛りを受ける

二人きりで縛りを受ける前に出来ること

もしもあなたが慎重な方ならば、以下のことを検討してみてください。
  1. 縄会や講習で他の人を縛っているところを見学させてもらう
  2. 縄会に一緒に行き、見学させてもらう
  3. 講習に一緒に行き、講師の指導のもと縛ってもらう
講習や縄会へ見学に行けたらここを見て
その縛り手が縄会を主催しているようなケースでは、その人自身が主催する以外の縄会(他の方が主催している縄会)がよりベストです。
まず最初にお願いしておきたいのは、細かい観察ポイントもさることながら、あなた自身の直感を信じてください。
なんとなくいいな、なんとなく嫌だなと感じたら、その直感を大事にしてください。

他の人を縛っているところを見学させてもらった場合、縛り手が受け手にどのように接しているか見てください。縛っている最中も受け手に配慮した行動をとっているか? 落ち着いているか? 自信を持って縛っているか? 

縛っている最中はもちろん、縛る前、縛った後の接し方も大事です。

次に縄を見せてもらいましょう。パサパサしていたり、ケバケバ・チクチクしてませんか? 縄尻と呼ばれる縄の末端はきれいでしょうか?縒りがずれているようでは、縛り手にとって大切な道具である縄をあまりメンテナンスしていないということにもなります。とてもいい状態の縄は頬ずりしてもチクチクしません。縄を触るときは縛り手の許可を得てください。とくに頬にあてるときはそれも聞いてください。「頬にあててみていいですか?」って。
縄会へ見学に行けたら、さらにここを見て
縛り手が口に直接縄をくわえさせたり、股間に直接あてたりしてたら、その縄をその後どう扱っているか見ててください。つまり他の縄と区別しているかがポイントです。区別の方法は、分けて置いている、長さが違う、目印をつけているなどです。観察だけではわからなかったら、本人に聞いてみるのも手です。もしもあなたが、それを区別しなくても気にならないなら構いません。
 「縄って汚れたら洗うんですか?」
 洗わないと言う答えだったからと早合点しないで、くわえさせた縄とか、股の縄とかはどうするの?と聞いてみましょう。

髪の毛を引っ張ったり、縛ったりしてたら、こっそり受け手にそういう行為が好きなのか聞いてみてください。とっかかりは「痛くないの?抜けない?痛まない?」と聞くのが無難かもしれません。
他の人がいるところで縛られるのは恥ずかしいという方
人見知りだったりいろいろな事情で二人きりがいいと思う方。
ラブホで会いますか?
最悪は事件に巻き込まれるかもしれません。
脅かしたいわけではありませんが、最悪のケースは殺人事件です。
あるいは、レイプ、強盗の可能性がゼロではありません。
そう言う事件ではないとしても、いわゆる緊縛事故で半年手が動かないことになる可能性もあります。

会ったときや、縛る前に

リスクの説明や身体の確認をしてくれる縛り手が望ましいと思います。

縛りを受けるとき

まだ不安が残っているなどの理由でためらいがあるなら、縛りを受けないでください。
不安を完全に払拭することは難しいかもしれません。そんなときは段階を踏んで簡単なことから始めるという方法をとってくれる縛り手が望ましい。

段階を踏む

例えば、あなたが初心者の受け手の場合、細かく段階を踏んでもらうのがいいかもしれません。
必ずしも以下の段階をひとつひとつ踏む必要はなく、受け手と縛り手のコミュニケーションによって、段階を飛ばすことも可能です。
見極めのポイントは
  • 段階を踏もうとするかどうか
  • 説明や確認を含めコミュニケーションをとるか
  • 問題があった場合のフォローのしかた
縛りの段階
  1. 身体の前側で片手だけもしく両手。縄が身体にかかる感触を教えてくれる。肌に乗る程度での圧迫。
  2. 簡単な後手
  3. 簡単な床縄(グランド)
  4. 簡単な半吊り
  5. 簡単な吊り
距離感・接触の段階
このリストは、こういう段階を踏むのが望ましいという意味ではありません。
もしも距離感に対する不安や要望があれば、縛り手に伝える際の参考にしてください。

縛り手の観点から説明しますと、縛りを受けることを了承した時点である程度の身体接触、ボディタッチはOkと考えています。しかしながら、初心者や初級レベルの縛り手はとても遠慮する傾向があります。また、レベルに関係なく、ここぞとばかりに接近・接触してくる縛り手もいます。

この距離感ばかりはお互いの関係性や求めるものによって「正解」や「適正」が変わってくるので難しいところではありますが、だからこそ縛り手のコミュニケーション能力やアプローチの力量がわかる部分でもあります。ちゃんと聞くのがいいのか、その場の流れで臨機応変に対応がスマートなのか、個人の好みもあるでしょう。
  1. 必要以上に近くなく、不要なタッチがない
  2. 近いとかタッチがあるも、性器・乳首とその周辺へはない
  3. 衣服の上から、性器・乳首とその周辺へ縄をあてる
  4. あとは通常の接触と同様な段階

縛りを受けた時

自分を守るのは、やはり自分しかいない

もちろん多くの縛り手は「縛り手が守る」と考えて縛ります。
その縛り手を選び、身を委ねるのは受け手の判断であり、だからこそ見極めようと言う話です。

見極め方と一緒に、縄を掛けてはいけない部位や事故に関する知識を得てください。

さらに緊縛中は・・・。
緊縛中に感じる痛み痺れを伝えること。
いつもよりもキツク感じるとか嫌な感じとか違和感も伝えること。

そして両手の指を開いたり閉じたり(グーパー)して感覚を確認して下さい。手首から先をパタパタと動かしてみてください。感覚が鈍いと感じた時、動かしにくいと感じたときは「痛いから(痺れたから)中断して欲しい」と訴える方が無難です。動かなかったら、すぐに中断してもらってください。後者の場合は、縄を切ってもらうべき事態かもしれません。

そして、グーパーやパタパタしてみたときに、それに気づかない縛り手はあなたのことを見ていません。
これはとても不安材料です。縄に夢中、プレイに夢中になっている可能性があります。まだまだ経験が少ないのかもしれないし、そもそも受け手のあなたのことを気にかけてないのかもしれない。あたなはそのような状態でも、その縛り手の縛りを受け続けるか考えてみてください。

受け手の事を大切にしているか

縛っている最中に気を配っているか?
縛ることに夢中になることは、縛り手としては楽しんでいる状況かもしれませんが、ちょっと問題があります。それでは縄にばっかり関心が行っているのかもしれません。
  • ほどよい頻度で「大丈夫?」等の声をかけてくれる
    (ある程度信頼関係ができるまで)
  • 目を見てアイコンコンタクト
  • 手先、足先を触って冷たくなってないかチェックしてくれる
  • 鎖骨、くるぶしやスネ、腰骨など痛くなりやすい箇所は受け手が痛いと言う前に、位置の修正などで解消してくれる

ただし、あまりに頻繁に「大丈夫?」って聞かれるのも微妙です。それは優しさではなく自信の無さなのかもしれません。初対面だったり、初めての縛りの場合は何回か確認することはあると思います。
何を優先しているか?
例えば、縛られて暫くしたら腕が痺れたとしましょう。
その事を縛り手に伝えたら、縄が腕のどこにかかっているか位置の確認やテンションの強さを確認したり、どこが痺れているか場所などを聞いてきたとしましょう。そして、「危険なところには入ってないから大丈夫」と続行をしたとします。その後、解いて痺れは解消としたとしても、私はこのような対応は問題ありだと考えます。

まず、位置やテンションの状況は縛ったその時点でリアルタイムで確認して先に進むべきです。
その上で、位置がずれてしまっていないか?想定外にテンションが掛かってないか?
そういう意味での確認は現状の把握という意味では必要です。
この確認は迅速に行うべきで、場合によっては確認よりも対処が優先されるべきです。

「痺れた」と言われてから位置やテンションを(改めて)のんびりチェックするのはおかしいです。
まして「危険なところには入ってないから大丈夫」という判断はなぜ出来るのわけありません。

「痺れた」と異変を申告されたら、原因探しや、確証のない判断よりも、受け手の申告を受け止めて、ただちに対処をすることが必要なことだと考えていています。それが「受け手の事を大切にしている」と言うことではないでしょうか?

原因探しは解いてから縄の跡を見ても出来ます。
原因探しよりも、対処を優先すべき、縛り手の判断よりも受け手の意見を聞き入れるべきということです。

「わかった、今すぐ○○する」
降ろす、解く、展開するといった対応をするべきと考えます。

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