作り直したやつ

概要

探索者達と、その友人のNPC高月志郎(たかつきしろう)は、目が覚めると白昼の、ビル群の中に立っていた。
その場所には見覚えがあり、それぞれの家から1時間程度の場所にある都会であった。
人々は忙しそうに歩き、車はけたたましい音を鳴らしながら走って行く。

彼らが不思議に思ったのは何故こんなところで目が覚めたのかということ。
服装は出かけるときのような普段着、寝間着ではない。鞄もケータイ電話も、財布もない。全員手ぶらだ。

彼らの目が覚めてから一時間経つと、とある事故が起きる。
それは探索者達がいかなる行動をしようと、1時間後に起きる。
友人の高月志郎が目の前で死んだのだ。圧死、焼死、爆死、轢死、縊死、壊死、煙死、横死、怪死、餓死、狂死、刑死、惨死、自死、情死、水死、衰死、即死、致死、墜死、溺死、凍死、毒死、爆死、斃死、変死、悶死、夭死、老死、転落死、激突死、ショック死、窒息死、失血死、安楽死、中毒死、探索者達の行動によりその死因は変わるだろう。トラックに惹かれた、ビルからガラス片が落ちてきた、鉄骨が落ちてきた、通り魔に刺された、突然の心臓麻痺、理由は様々に作られる。

そして彼が死に、その意識が完全に無くなった時、世界は再構築される。
意識を取り戻した探索者達は、一時間前と同じ場所、同じ時間に立っている。
そして目の前には死んだはずの友人、高月志郎が生きていることに気づく。

そしてまた一時間後、同様に高月志郎が死に至る。そしてまた世界が再構築されるのだ。
もし探索者の誰かが、高月志郎を庇い死ぬようなことがあれば、今度は高月志郎の代わりにその探索者が事故に狙われることになる。つまり死んだ人間が死の狙い的になるのだ。

この世界を出る方法は「誰かを故意に殺すこと」「ループを10回繰り返すこと」「<ヨグ=ソトースの退散>の呪文の詠唱」である。
この世界は、ヨグ=ソトースそのものといえる、玉虫色の球体世界、その中は時間を繰り返し、空間を自在に設定してしまった世界だ。
彼の者の意図は計り知れない。何故ならば彼らに意思があるのかどうかすら、我々人間には理解できないからだ。

さて、探索者達はこの状況下をまともな精神で帰れるのだろうか。
レギュレーション

PCとNPCは全員仲の良い友人同士が好ましい。友人でなくても、それなりに親しい心の距離同士が良い。
このシナリオはSAN値がガリガリと削られる。発狂RPの練習にもなるのだが、物語の都合上、探索者作成の際にPOWを厚く出来るような作成ハウスルールがあると良い。
シナリオの都合上、死ぬことによって行動不能になる探索者はいない。ただ、SAN値がゼロになった場合、探索者の変えは聞かないことを留意して欲しい。
一時間周期に行われるイベントがある故、タイムキーパーリングに制限をかける。
行動宣言を設け、1回の移動宣言後、その移動先で行動宣言をそれぞれの探索者が1回行うことで1時間となる。
故に、KPはNPCを駆使して誘導を上手く行うことが重要となる。

使用NPC

高月志郎(たかつき しろう) 
STR14 CON12 DEX16 SIZ15
INT10 POW11 APP10 EDU15
耐久値 14 MP11 SAN 55/55
アイデア50 知識75 幸運55 db+1d4

回避:82 ナイフ:75(1d4+db) 応急手当:50 聞き耳:45 精神分析:66
図書館:70 目星:70 運転(二輪):50 オカルト:55

KPの情報

時間が繰り返されるこの世界はヨグ=ソトースそのものの世界。
1時間後に誰かが確定で死ぬ運命にあるところを、時間が巻き戻され何度も死を体験してしまうのがこの世界の概要である。

何故このような状態になったか、それはこの街にある教会、そこを拠点の一部にしている「ウムル・アト教団」の魔術師が実験として探索者達のグループをヨグ=ソトースに会合させたから起こった。
その教団の地下には侵入者たちの死体がある部屋と、「魔術書、ネクロノミコン」の一部を書写したものが保管された部屋がある。
この街の公共機関の幹部はこの教団の信者達で構成されているため、下手に名前を出すと探索者達は死んでしまう。

1時間毎にくる死の運命からは逃れられない。脱出方法は、「誰かの死を受け入れる」ことであり、つまり1時間が経つ前に意図的に誰かを殺すことだ。

もう一つは「10回以上ループする」ことである。10回以上ループすると、神々の代行者であるナイアーラトテップがこの事象に気づく。
世界の歪み<エラー>とみなし、時間軸を正常に戻す。
誰かが死ぬと、時間が巻き戻ることなく世界が開放され、自宅で目覚めることになるだろう。その際、死んだNPCもしくは探索者は生き返ることはない。

最後に「<ヨグ=ソトースの退散>の呪文を詠唱する」ことが脱出方法となる。

この世界下では、電話、ネットは繋がらない。また、お金がないのでバスやタクシー、電車に乗ることも出来ない。
一般車両に相乗りしようとしても、仕事のために走っている車なので乗車できない。
もし電光掲示板等で時間を確認するならば、時間帯は13~14時の間であることを伝える。

街にある主だった建物

・警察署 
・病院 
・図書館 
・展望台 
・教会

導入

探索者が夜、眠りにつくととある夢をみる。
それは虹色の球体が、フワフワと漂う夢、そしてその球体をずっと見ていると、探索者の身体に纏わりついてついには取り込まれる。
不思議とその心地は悪くなく、ゆったりとまったりとした気持ちになる。そして唐突に探索者達は目を覚ますのだ。

目覚めると探索者達は、白昼のビル群の中に立っていることに気づく。
周りを見ると、他の探索者もいることがわかる。友人である高月志郎もいる。
知り合い同士が一堂に会しているのだ。手荷物はなく、携帯電話も財布もない。手ぶらなのだ。

あたりを見回すと、社会人と思われるスーツを着た人たちは忙しなく歩いており、クルマやバイクはけたたましい音を鳴らしながら走っている。
道路の看板に<目星>あるいは通行人に声を掛ける場合「ここは知名度はそこそこある場所」だと言う事がわかる。探索者達の家にはそれぞれ歩いて1時間程度の位置にある、そんな場所だ。

暫く探索をしていると「てぶらにこんなところにいてもしょうがない」と高月志郎が切り出してくる。偶然にも探索者たちの家は同じ方向にあり、歩いて帰ろうかという話になる。
そして歩いて帰ることになり、大して道中に異変は見られなかった。
この時、探索者が天気、もしくは空に注目した場合、青がかった玉虫色に近い色をしていると伝える。
そうして歩き、そろそろ全員の分かれ道に差し掛かるところで異変が起きる。

探索者達は横断歩道で止まっている。信号は赤だ。そして青になると、高月志郎は横断歩道を渡りだす。
その行動に問題はなく、人間なら当然の行動だろう。ただその高月志郎が目の前で、大型トラックに轢かれたのだ。
そのスピードは尋常ではなく、素人目にも高月志郎が助からないほどの血しぶきや四肢、脳髄や内蔵が飛び散ったということが理解できる。

そんな光景を見た探索者達は1d2/1d4のSANチェックを行い、気を失う。

探索

探索者達はまた同時に目を覚ます。そして目を覚ますと、一時間前と同じ光景が広がっている。白昼のビル群の中、周りの雑踏、車やバイクの走る音。
そして目の前には、あの時トラックに惹かれたはずの高月志郎が生きているではないか。
当の本人は死を味わった経験からか青い顔をしている。そんな高月志郎は1d3/1d10のSANチェックを行う。
 
以下、死を目撃した者は1d2/1d4、死んだ者は1d3/1d10のSANチェックを行う。この現象に慣れは存在しない。

また、死ぬ運命にある者を庇い死ぬと、今後その人が死ぬ運命となる。
レギュレーションにある通り、探索では移動宣言一つ、その後の各人の行動宣言によって1時間が経つ。
つまり一つ探索しに行くと誰かが死に、時間が巻き戻るということを留意しておくこと。

警察署

警察署の前に行くと、何やら中が騒がしい。
警察内で中年の女性が何事かと騒いでいるようだ。
非常に大きな声な為、聞き耳などしなくても内容ははっきりと聞こえるだろう。

「一体いつになったら息子を探してくれるの!?いなくなってからもう一週間は経つって言うのに、警察は何をしているの!!
あんたも、あんた達も!そんなところで喋くってないで仕事しなさいよ!!現在捜査中だって?ふざけんじゃねーぞ!!」
その後警察官に宥められ半ば追い出されるような形で外へ出てくるが、その表情は酷く歪み憤慨しているのがわかる。

<精神分析>に成功すれば中年女性から話を聞くことができるだろう。
「...恥ずかしいところを見られたわね。まったく、警察ったらてんで役に立ちゃしない。
息子がね、いなくなったのよ。1週間前だったかしら、友達と遊びに行くって言ってそのまま...。
無断でどこかに行くなんて今まで無かったのに...本当、もうどうしたら良いのか...」
行き先を聞いても「分からない」と返答が来る。
「ただ、最近オカルトじみた事に興味を持ち始めたみたいで、無茶をしないだろうかって心配してたのよ...」
その後、疲れきった様子でその場を後にした。
 
もし教会の後に来るとすれば、ウムル・アト教団の名前を出せば対応は変わるだろう。
署長室まで連れて行かれ、「何処でその名前を知った?」と聞かれるだろう。
警察署に行ったその時間軸では教会には行っていないので、教会で知った、なんて言うと
「我々はあそこを見張っているのだが、君たちが侵入したという連絡はない」と言われ、死の運命に狙われている者が拳銃で射殺される。
 
ここでどう上手く取り次いでも、ウムル・アトの名前を出すと死ぬ運命にある。

病院  

特に何もない。この病院に来る度に救急車が来るという固定イベントを演出して欲しい。
ミスリード要因として表現して構わないし、ループしていることを強調する要因として使っても構わない。

警察署と同じで、ウムル・アトの名前を出すと院長室まで連れられ殺されるだろう。
「教会に入った人が運ばれたり……」だなんて言葉だとはぐらかされるが、「ウムル・アト教団に関わった人が運ばれたり……」だなんて言うとアウトということを留意しておこう。

図書館

・<図書館>ロールでの情報

この街にある宗教団体について纏めた記事に「彼らは時間や空間を崇拝している」ということが書いてある。
それ以上のことは調べても出ないほど、その宗教団体は稀有な存在である。
 
都市伝説や、オカルト的な本では、誰も出入りしていないような教会に入った若者が失踪する、といった事案が世界各国であるという話がわかる。
あくまでオカルト本なので信ぴょう性にかけるが、その教会の写真を見ると、作りはこの街にある教会に似ている。ということがわかる。
 
とある女性雑誌には、この辺りの土地では若者が行方不明になる事件が多く、それを何故かメディアは取り上げず、警察も黙認しているという情報が手に入る。

探索者達は以上の情報を手に入れるためには、どんな内容を調べるかを宣言しなけらばならない。その宣言内容によってKPは出す情報を考える必要がある。

教会  

最初に行動する選択肢を与えるときに、<知識>と<オカルト>ロールをさせる。そうすることでこの教会は一種の心霊スポットということがわかる。
その内容としては「人が出入りしたのを見たことがない」「探索しに行った不良たちが帰ってこない」だなんて噂だ。
警察が介入しないあたり、何もないのだろうという結論がオカルト界隈では流れたというもの。
 
教会内は閑散としている。人一人の気配も無く、埃にまみれた床と机が印象的である。見たところ部屋はない。
<目星>に成功すると埃の中に足あとと、何かを引きずるような跡があることに気づく。その跡を追っていくと教壇の裏に不自然に跡が途切れている場所がある。
また、目星をしなくてもピンポイントにその場所を調べた場合でもその情報を与えてもいい。

床の足跡を見つけたところで教会の扉が開き、スーツ姿の人物が二人中へ入ってくる。
<幸運>を振ってもらい成功したものだけ<聞き耳>を使用することができる。
<隠れる>を持っている探索者は身を隠すことができるが、それ以外はスーツの男たちに見つかり、戦闘となる。

ウルム・アト教団員

教団員A 
STR9 CON8 DEX12 SIZ17
INT10 POW-- APP9 EDU13
耐久値 13 MP-- SAN -- db+1d4

回避:50% キック:50%(1d6+db)

教団員B 
STR9 CON12 DEX6 SIZ14
INT12 POW-- APP16 EDU17
耐久値 13 MP-- SAN -- db0

回避:50% 拳銃:50%(1d10)
呪文:ヨグ=ソトースの拳...P291


※呪文は教団員が一人になった時、或いはHPが半分以下になった場合である

※教団員から身を隠すことが出来なかった場合、初回に限り戦闘に入る。
二回目からは余計な探索をしなければ回避することができる。
戦闘は時間経過としてカウントしない。

足跡を調べると、床が隠し扉のようになっており、地下に続く梯子がある。その梯子を降りて行くと、長い通路になっている。
外装は洞窟のようで、道はコンクリートでしっかりと舗装されている。明かりは松明に炎が灯っており、先まで見える。奥には扉がある。
 
その道を進むと、道半ばほどの横に鉄の扉があることに気づくだろう。
その扉はいともたやすく開き、中には沢山の死体の山、大小まちまちで、古い白骨死体、腐乱した死体、最近死んだであろう死体が見られる。
この光景を見た探索者は1/1d4のSANチェックを行う。
 
道の奥にある扉は、装飾の施された木の扉になっている。鍵は付いておらず、そのまま入ることができる。中は台座があり、その上に白いヴェールに包まれた一人の子供がいる。
彼か、彼女かわからない子供は探索者達が入ってくると「驚いた、この世界にこんなところまで来る人間がいるなんて」という。
 
彼は自分をウムル・アト=タウィルと呼び、この教会を根城にしているウムル・アト教壇の崇拝対象であり、この現象の案内人であると説明する。
彼にこの事象から抜け出したいと言うと「そうだな、例えば事故死する運命にある人間を殺してみるのはどうだい?そうすればこの世界からは弾き出されるだろう」
探索者が渋れば
「お気に召さないと見える。仕方がない、このままこの時間軸に手を出されてエラーを吐き続かれると奴に文句を言われるからね」と言い一枚の羊皮紙を手渡す。
「その紙を読み理解できれば脱出できるだろう。ただし、人間の手には余る代物だから、心を壊すかもね」と忠告をする。

ウムル・アト=タウィル

ヨグ=ソトースの化身である
<羊皮紙>
ネクロノミコンの書写をした一部。<ヨグ=ソトースの招来/退散><旧き印>の呪文について書かれている。
読み解くには通常平均12週間必要だが、ヨグ=ソトースの時空間内にいるお陰でロールに成功すればすぐにでも読める。
必要言語は英語。英語技能を取っていない者しかいない場合、EDU値でのロール、もしくは幸運ロールによって母国語で書かれている物として扱っても良い。

この羊皮紙を読み解くと<ヨグ=ソトースの招来/退散>と<旧き印>の呪文が理解できるようになる。
得られるクトゥルフ神話技能は+10%、減少SAN値は1d10として扱う。
<ヨグ=ソトースの招来/退散>
羊皮紙を見た探索者は、ヨグ=ソトースという神が現在既に顕現していることを理解する。
そしてその神を退散をするには20マジックポイントを最低でも使う必要がある。20マジックポイントの消費で成功率は5%。
そこに1マジックポイントを付与する毎に成功率は5%上昇する。つまり30マジックポイントを消費することにより成功率は55%となる。

媒介となるものにマジックポイントを使用する者が手をあて、以下の呪文を主導者一人が唱える。

「時空を越えし彼方なるものよ。虹の彩光を放つ全なる神よ。扉を開き、根源を連なる時空へ廻帰したまえ。 ふんぐるい なるふたあぐん んぐあ・があ ふたぐん いあ! いあ! よぐそとおす!」

<旧き印>
 作成に意味を成さないので詳細は割愛。ルルブP280

展望台

展望台へ行く時に<聞き耳>もしくは<目星>を振らせる。
<聞き耳>成功→羽音のような音がする
<目星>成功→何か黒い影が2体飛んでいるのがわかる
見つからないように進むなら<隠れる><忍び歩き>が必要となる。

ミ=ゴを見た場合のSAN減少は0/1d6


ミ=ゴA
STR9 CON17 DEX7 SIZ14
INT11 POW14 APP-- EDU--
耐久値15 MP14 SAN70 db0

ハサミ:30%(1d6)および<組み付き>

ミ=ゴB
STR3 CON11 DEX17 SIZ8
INT15 POW17 APP-- EDU--
耐久値10 MP17 SAN85 db-1d6

ハサミ:30%(1d6)および<組み付き>

ミ=ゴの<組み付き>について
ハサミが対象に命中した場合、ミ=ゴは相手に<組み付き>を試みる。
振りほどくためにはSTR対STRの抵抗ロールを行う必要がある。
<組み付き>に成功したミ=ゴは対象を高いところから落とす。(1Rにつき1d6)

またミ=ゴは貫通武器に対して最小ダメージしか負わない

※ミ=ゴから身を隠すことが出来なかった場合、初回に限り戦闘に入る。
二回目からは余計な探索をしなければ回避することができる。
戦闘は時間経過としてカウントしない。

基本構造が石で作られた展望台。製作、もしくは芸術で建築的な技能を持つ人間がロールに成功すればこの建物がいかに土台として不安定なものだということがわかる。
高さは50mほどの高さで、この街を一望できる。この展望台は公共物として扱われているが、屋上階にある石碑には「教会寄付」となっている。
 
教会に行き<ヨグ=ソトースの招来/退散>を理解した探索者なら、この建物を軸にしてヨグ=ソトースを招来したということが理解できる。
この建物に入り街を一望して気づくことは、空は青いのだが、ところどころ光る、青みがかった玉虫色をしていることに気づく。
そして<目星>をすることにより、やけに空が丸みがかったものであるということに気づく。

<ヨグ=ソトースの招来/退散>を覚えた探索者がこの展望台に来ると「この展望台は魔力で象られていて、もし魔力を失うことがあればたちまち崩れてしまう」ということが直感的にわかる。
そして最上階にある石碑が呪文の媒介と成りうるもので、その石碑にマジックポイント15ptが蓄えられていて、それを使用することもわかる。

呪文を覚えていない状態で来た場合、POW値でD100ロールをすることにより、この展望台は何か不思議な力が宿っていることに気づく。

もし、呪文の詠唱ロールに失敗した場合、ヨグ=ソトース様より銀色の玉が飛んでくる。
<銀色の玉>80% 半径5m以内に即死ダメージ

これが失敗しても、展望台のマジックポイントを使ったなら崩れ、死亡。使っていないとしても、銀色の玉により展望台が崩れ死亡。という流れにしてよい。

結末

◇「一時間経つ前に探索者及び高月志郎を探索者が殺す」
この行動を起こすと、周囲の空気が黒ずみ、次第に殺された探索者に渦巻くように吸い込まれていく。
これは探索者達には理解できないが、死という概念が歪み、破綻していく姿である。
そうしてあたりの黒い瘴気のようなものが死体に吸収されると、空に歪みが生じ始める。
それは亀裂となり、ポロポロと空が剥がれ落ちていく。そうして探索者達の意識が歪み始めるとぷつりとブレーカーが落ちたかのごとく意識を失う。

目が覚めると、自室のベッドの上で寝ていたことに気づく。まるで夢を見ていたかのような。
ただ、SANがゼロになった探索者達は狂気に陥っているし、最後に殺された探索者も息を吹き返すことはない。

◇「10回のループ」 
10回目の死亡者が出て、時間が巻き戻る。時間の巻き戻りによって意識が落ちる探索者達はとある言葉が脳内に響く。
それは母国語でも、他の地球上の言事も取れない発音の言葉。内容は「時空間に人間が手を加えたお陰でこの辺りの地域だけ時間が繰り返されエラーを吐いている。
このままではご主人は面白く無いだろう」といったもの。その何者かは何か呪文のようなものを呟くと、時間はまた巻き戻る。
そしてまた探索者達は白昼のビル群の中にいるのだが、空は通常通り青い。
心から「元の世界に戻ったのだ」と理解できる。ただ、また一時間後、誰かが死に、時間は巻き戻ること無く世界は進む。

◇「ヨグ=ソトースの退散」 
マジックポイントを消費し呪文を唱える。そして成功すると、空がメッキのように剥がれ落ちていく。
パラパラと剥がれ落ちていく空を見ていると、あたりが淡く光りだす。そして虹色の球体が現れ始め、探索者たちを包み込んでいく。
そうして探索者は心地よい眠りにつき、目が覚めると自室のベッドの上で寝ていたことに気づく。
あれが夢だったのか、または現だったのか、それは定かではないが無事に生き残れたことに安堵する。

報酬

1d6のSAN値回復
以下追加ボーナス
探索者、NPCが誰一人欠けることなく生還 1d10
10回目のループにより生還 1d6

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