正気の街
最終更新：
dogura_magura 2016年01月14日(木) 03:19:12履歴
最初に 
『この街では、狂ってない奴から死んでいく。』
”猿は理性を得てヒトと成った。理性こそヒトがヒトたる証。理性なきヒトは猿であり害獣である”
探索者達が夢の中で訪れた「正気の街」は、「正気であること」を絶対のルールとするディストピアだった。
正気であるということは、社会通念上真っ当であると認められること。
言い換えれば、周りの人間と異なる”おかしな”行動をしない人間のことだ。
まともな人間は強固な正気を評価され、ピラミッド状の街のより上層へ移される。
逆に、正気でない人間はヒト失格の落胤を押されて最下層で落とされる。そしてゆくゆくは不毛の荒野に追い出されてしまうだろう。
……ただ、この街で上に行けば行くほど、正気のハードルは上がっていく。
正気であればあるほど、探索者は狂気へと向かっていくのだ。
この街では、”狂ってない”奴から死んでいく。
クトゥルフ神話TRPGでは常識に囚われてはいけないのですね！
推奨人数：2人or4人
とあるイベントのため偶数であることが望ましい。
難易度：★★★☆☆
黒幕様は自分を本当に大切にできる人間には割と優しいです。
キーパリング難易度:★★★★★★
相当腕に覚えのあるKPでないとお勧めできません。
探索者のあらゆる狂った提案を受け入れられるよう極めて高いアドリブ力、そして何より黒幕とシンクロできる狂気を要します。
推奨技能：＜目星＞＜聞き耳＞＜運転＞＜投擲＞
あるとたのしい：＜重機械操作（！？）＞＜マシンガン（！？）＞…その他戦闘技能
…「あるとたのしい」技能については事前に通知するかどうかによってシナリオの毛色が変わります。
破壊！戦闘！カーチェイス！マッ○マックス！ってな卓にしたいなら公開し銃火器格闘技剣術その他の心得があるウォーリアー共を集めましょう。
逆に推奨技能にマッドな戦闘技能を含めなければ正気に対する探索者の葛藤を重視した展開が期待できます。また、銃火器他に頼らない頭脳プレーによって後述のペナルティさんや荒野のヒャッハー共を退けるTRPGらしい戦いが見られるかもしれません。
ロスト可能性：KPの気分によるが基本的には無
夢オチですしおすし。
”猿は理性を得てヒトと成った。理性こそヒトがヒトたる証。理性なきヒトは猿であり害獣である”
探索者達が夢の中で訪れた「正気の街」は、「正気であること」を絶対のルールとするディストピアだった。
正気であるということは、社会通念上真っ当であると認められること。
言い換えれば、周りの人間と異なる”おかしな”行動をしない人間のことだ。
まともな人間は強固な正気を評価され、ピラミッド状の街のより上層へ移される。
逆に、正気でない人間はヒト失格の落胤を押されて最下層で落とされる。そしてゆくゆくは不毛の荒野に追い出されてしまうだろう。
……ただ、この街で上に行けば行くほど、正気のハードルは上がっていく。
正気であればあるほど、探索者は狂気へと向かっていくのだ。
この街では、”狂ってない”奴から死んでいく。
クトゥルフ神話TRPGでは常識に囚われてはいけないのですね！
推奨人数：2人or4人
とあるイベントのため偶数であることが望ましい。
難易度：★★★☆☆
黒幕様は自分を本当に大切にできる人間には割と優しいです。
キーパリング難易度:★★★★★★
相当腕に覚えのあるKPでないとお勧めできません。
探索者のあらゆる狂った提案を受け入れられるよう極めて高いアドリブ力、そして何より黒幕とシンクロできる狂気を要します。
推奨技能：＜目星＞＜聞き耳＞＜運転＞＜投擲＞
あるとたのしい：＜重機械操作（！？）＞＜マシンガン（！？）＞…その他戦闘技能
…「あるとたのしい」技能については事前に通知するかどうかによってシナリオの毛色が変わります。
破壊！戦闘！カーチェイス！マッ○マックス！ってな卓にしたいなら公開し銃火器格闘技剣術その他の心得があるウォーリアー共を集めましょう。
逆に推奨技能にマッドな戦闘技能を含めなければ正気に対する探索者の葛藤を重視した展開が期待できます。また、銃火器他に頼らない頭脳プレーによって後述のペナルティさんや荒野のヒャッハー共を退けるTRPGらしい戦いが見られるかもしれません。
ロスト可能性：KPの気分によるが基本的には無
夢オチですしおすし。
NPC
【狂ったアリス（マッド・アリス）/狂える特異点・極致の探索者】
STR3D6×2（生のショゴスを食った）
CON3D6×2（生のショゴスを食った）
DEX3D6
POW30（アザトースの呪詛で色々吸った）
APP15
SIZ9
INT17
EDU40(彼女の心身は人間の域を超越しており、長い時間の中で叡智を蓄えた)
正気度0 耐久度 CON算出後決定 マジックポイント30
武器:彼女は門の創造によって街の武器庫を開き、あらゆる武器を取り出せる。ただし、使いこなせるかというと話は別である。
装甲：1d6点 いかなる外法によってか、彼女はナーク=ティトの障壁の創造を薄く身に纏うように展開し、1d6点の装甲を持つ。彼女は1ラウンド分の行動を消費し、1d6×消費MP分だけ装甲を強化できる。
技能：クトゥルフ神話99％ 回避99％ パンチ60％ キック60％ 組み付き60％ マーシャルアーツ60％ 投擲60％ 全銃火器技能40％ 応急手当75％ 隠れる70％ 忍び歩き70％ 目星99％ 聞き耳99％ 図書館99％ 跳躍70％ 登攀70％ 鍵開け70％ 追跡70％ 運転（自動車）60％ 重機械操作45％ 操縦（戦闘機etc)45％ 言いくるめ70％ オカルト99％ 心理学99％ 変装99％
呪文：マインドブラスト
シュド＝メルの赤い印
手足の萎縮
精神力吸引
門の創造
ナーク＝ティトの障壁の創造
アザトースの呪詛
治癒
etc…
狂ったアリスはKPが望む全ての呪文を持つ。
呪文の使用には本来正気度の喪失が伴う。つまり、呪文を使えば使うほど人間は狂っていく。
しかし、彼女は既に永久的狂気に陥っている。狂おうとしてもこれ以上狂いようがないのである。
狂気：肉体的なヒステリーあるいは感情の噴出（大笑い）
殺人癖・自殺癖（探索者が正気を証明したならば殺しにかかり、探索者がシナリオを破壊しに来たなら自ら殺されに行く）
強迫観念に取りつかれた行動（ヒトは狂ってなきゃヒトとは言えない！）
また、永久的狂気に陥った彼女はメタフィクション的な視点を持つ。TRPGのNPCでありながら、我々プレイヤーと同じ視点で自分の世界を眺めている（つまるところ現実とゲームを混同していてメタ発言を連発する）。
アイテム：古のものの水晶
…とても大型でMP100を貯蔵
イス人の指向性停滞キューブ
…自分以外の時間の流れを遅くする。1ラウンドの行動を消費して起動し、1D3ラウンドの間アリスは1ラウンドにつき1D3+1回行動できる（行動回数はラウンドごとにダイスロールを行い決定する）。
無尽蔵の魔導書
…ただしコピーや別版が主。いくらなんでも失われた原本等は持っていない。
上記のものは自力で手に入れた所有物。
その他彼女はチャウグナー・フォーンの武器庫から望むアイテム全てを取り出すことが出来る。
備考：アリスは基本的に1ラウンドにつき1回の攻撃と1回の回避を行う。
ただし、イス人の指向性停滞キューブを使用している間は1D3+1回分の攻撃と回避を行える。
アリスは自分が気に入った探索者との戦闘においては自殺癖を発症し、40％の確率で自傷行為に走る。
正気の街を影から支配するゲームマスターであり、神話的世界に近づきすぎた探索者の成れの果て。
正気の街を狂気によって破壊する、自分と同じ「狂った探索者（マッド・エクスプローラー）」を求めている。
既に永久的狂気に陥っているが、ありとあらゆる魔術書を読破し、もはや魔術師と呼ぶべき域の多数の呪文を会得している。しかし、彼女は魔術師でなければカルトの狂信者でもない。彼女は飽くまで一個の「探索者」である。
探索者達がこの先も数々の神話的存在に遭遇し、その度生還し続けたのならば、いずれ彼女の域に辿り着けるかもしれない。
「ちぇー、つまんないのー。どいつもこいつも凡夫ばかりだ。
外聞と報復を恐れて正気の檻に閉じこもる、まとも気取りのマゾ野郎ばかりだ」
「主体性なき人生に価値なーし！檻に閉じ込められた哀れな君を、このボクが解放してあげよう！」
「うんうん、自由は良いことだ。我を通してこその人生だ。でも、探索者が妥協してノーマルエンド狙いはいただけないよ！」
「WAO！君達最高！最ッ高にマッドだよ！君達みたいな探索者を待っていたんだ！」
なお、彼女は「狂ったアリス」が持つ無数の顔の一つに過ぎない。
神話的世界に近づきすぎた探索者は誰であろうと「狂ったアリス」になり得るのである。
例えば、あなた方が過去にロストさせてしまったPCが「狂ったアリス」として現れるかもしれない。
※今回PCは望めばKPが許す限りいくらでも強い武器を入手できる(銃火器はおろか戦車すら許される)ので、アリスの強さは適宜調節されたし。
リアルSAN値が低い狂った探索者にはより強くより理不尽なアリスをぶつけて差し上げろ。
例えば戦闘機なんて要求してきたらアリスも戦闘機に乗り込んでドッグファイトが始まるし、イス人の電撃銃などを要求したとしても数知れないシナリオを踏破してきたアリスがイス人と一度も接触していないとは考えにくいだろう。
ただし、アリスの強さに際限がないからといって近接武器や銃火器くらいしか要求しなかった探索者に戦車や戦闘機、果てはアーティファクトといった凶悪な武器を備えたアリスをぶつけるような愚行は避けること。
狂気に満ちたシナリオだからこそKPはPLに気持ちよくプレイしてもらえるよう正気を保たねばならないのです。
【シナリオ概要】
このシナリオは、探索者達が何故か夢の中で一台のパジェロに乗り合わせ、神話的生物の追撃から逃れるべく不毛の荒野を突っ走っているところからスタートする。
気が付いたらいきなり逃走劇！？何故！？といったように有無を言わさず世界観に引きずり込んでさしあげよう。
なんだったら「＜運転＞ロール成功で逃げ切れます」「何か投げつければ成功率を上げられます」等簡易戦闘を起こして探索者の脳内物質をスパークさせてもよい。
やがて、探索者達が乗るパジェロの先に、ピラミッドめいた建造物が姿を現すだろう。
ピラミッドに逃げ込んだ探索者達の前にローブを身に纏った謎の人間が現れ、
「ここは『正気の街』。狂気の荒野から隔絶されし平穏の世界。我々は新たな同胞を歓迎する」
と探索者達を招き入れる。
荒野を逃れ、ひとまず胸を撫で下ろす探索者達。
しかし、『正気の街』は探索者達に異常なまでの協調性を暗に強要し、コミュニティの輪を乱す行為を厳しく排斥する街だった。
正気とは、まともであること。まともであることとは、周りに合わせること。周りと異なる”おかしな”行動をしないこと。
より強固な正気を持っている人間は、ピラミッドの上層へ移されよりグレードの高い生活が約束される。
逆に集団行動を守らず、正気でない…つまり、狂っていると判断された人間は、『正気の街』を追い出され荒野へ放逐されるだろう。
が、上層へ行けば上層へ行くほど街の”正気”はエスカレートし、探索者にとって到底受け容れがたいものになっていく。
上るも地獄、下るも地獄。さて、探索者はこの悪夢から生還するため、一体どちらを選ぶべきか…？
気が付いたらいきなり逃走劇！？何故！？といったように有無を言わさず世界観に引きずり込んでさしあげよう。
なんだったら「＜運転＞ロール成功で逃げ切れます」「何か投げつければ成功率を上げられます」等簡易戦闘を起こして探索者の脳内物質をスパークさせてもよい。
やがて、探索者達が乗るパジェロの先に、ピラミッドめいた建造物が姿を現すだろう。
ピラミッドに逃げ込んだ探索者達の前にローブを身に纏った謎の人間が現れ、
「ここは『正気の街』。狂気の荒野から隔絶されし平穏の世界。我々は新たな同胞を歓迎する」
と探索者達を招き入れる。
荒野を逃れ、ひとまず胸を撫で下ろす探索者達。
しかし、『正気の街』は探索者達に異常なまでの協調性を暗に強要し、コミュニティの輪を乱す行為を厳しく排斥する街だった。
正気とは、まともであること。まともであることとは、周りに合わせること。周りと異なる”おかしな”行動をしないこと。
より強固な正気を持っている人間は、ピラミッドの上層へ移されよりグレードの高い生活が約束される。
逆に集団行動を守らず、正気でない…つまり、狂っていると判断された人間は、『正気の街』を追い出され荒野へ放逐されるだろう。
が、上層へ行けば上層へ行くほど街の”正気”はエスカレートし、探索者にとって到底受け容れがたいものになっていく。
上るも地獄、下るも地獄。さて、探索者はこの悪夢から生還するため、一体どちらを選ぶべきか…？
【KP情報】
例によってこの悪趣味な夢の世界はチャウグナー・フォーンによって創り出されたものである。
狂ったアリスはこの『シナリオ』をあっさりと踏破し、第五層に鎮座していたチャウグナー＝フォーンと対面する。
チャウグナー・フォーンは彼女に脱出の権利を与えたが、アリスはかの神にとんでもない事を申し出る。
「この世界に住んでもいーい？」
この恐るべき狂人にさしものチャウグナー・フォーンも驚嘆（ドン引き）し、彼女にこの夢の世界を与えることにした。
アリスの目的は悪夢の世界に人間を誘い込み、自分の「同族(ともだち)」を見つけ出すこと。そして、純度100%の狂気を帯びた真の狂人と殺し合う(あそぶ)ことである。
第五層にはチャウグナー＝フォーンの石像が鎮座しているが、彼は暇潰しにアリスの暴走を見物しているに過ぎず、介入はしてこない。
探索者が今回真に備えるべき脅威は心身共に神話生物の域に達した狂人、狂ったアリスである。
『正気の街』
街に住む同胞達は、街の習わしに従わねばならない。何故ならそれが正気であるということだからである。
第一層 第一の正気「隣人に分け与える」
…円卓に着き、右隣の人間に自分の食事を差し出す。自分は左隣から差し出された食事を食べる。
第二層 第二の正気「仕事は休まない」
…休まずしっかり働こう。一応休憩を取る権利は与えられているよ（与えられているとは言ってない）
第三層 第三の正気「体を清潔にする」
…神様への礼拝の前には硫酸の滝を浴びて汚れ（とか肉とか皮とか色々）をしっかりと落としましょう。
第四層 第四の正気「隣人を殺す」
…一日に一度「自分が殺す相手」or「自分を殺す相手」、そして「殺しの方法」が書かれたメールが届く。
日没時に聖堂のホールに集合し、順番に舞台に登ってその通りに実行する。殺しの道具は聖堂に揃っている。
第五層 ゲームマスター（狂ったアリス）の居室
…言うまでもないとは思いますが↑の情報を開幕からPLに開示するようなことはしないように。
探索者達は「この階層ではどんなルールに従えばいいのか」を自ら調べて見つけ出し、どう切り抜ければいいかを考えなければなりません。
�ー�らの正気を証明すると狂ったアリスが探索者を次の階層へ案内する
�∪亀い鮠斂世任�ない場合「ペナルティさん」がやってきて探索者を捕らえる
「ペナルティさん」に捕まると強制的に『正気の街』の外に放り出される
�Ｂ荵由�層で正気を証明すると第五階層に映りゲームクリアとなる…………とでも思ったかァ！！
※チャウグナー・フォーンが描いたシナリオでは第四階層で正気を示せばゲームクリアだった。死んだ探索者も助けてもらえる。
ただ、残念ながら現在のGMは狂ったアリスである。
彼女は我が身可愛さに自分の意思を抑えて周りに合わせるような”狂ってない”奴が大っ嫌いなのだ！
探索者が別の探索者を殺してしまった場合生き返ることはないし、殺した側の探索者もアリスの全力攻撃を受けるだろう。南無。
正気の街の住人達はチャウグナー・フォーンが作り出した幻の存在である。
KPは彼らがさも当然のように、あるいは嬉々として街の慣わしを遂行する様の異常さを存分に演出する必要があるだろう。
狂ったアリスはこの『シナリオ』をあっさりと踏破し、第五層に鎮座していたチャウグナー＝フォーンと対面する。
チャウグナー・フォーンは彼女に脱出の権利を与えたが、アリスはかの神にとんでもない事を申し出る。
「この世界に住んでもいーい？」
この恐るべき狂人にさしものチャウグナー・フォーンも驚嘆（ドン引き）し、彼女にこの夢の世界を与えることにした。
アリスの目的は悪夢の世界に人間を誘い込み、自分の「同族(ともだち)」を見つけ出すこと。そして、純度100%の狂気を帯びた真の狂人と殺し合う(あそぶ)ことである。
第五層にはチャウグナー＝フォーンの石像が鎮座しているが、彼は暇潰しにアリスの暴走を見物しているに過ぎず、介入はしてこない。
探索者が今回真に備えるべき脅威は心身共に神話生物の域に達した狂人、狂ったアリスである。
『正気の街』
街に住む同胞達は、街の習わしに従わねばならない。何故ならそれが正気であるということだからである。
第一層 第一の正気「隣人に分け与える」
…円卓に着き、右隣の人間に自分の食事を差し出す。自分は左隣から差し出された食事を食べる。
第二層 第二の正気「仕事は休まない」
…休まずしっかり働こう。一応休憩を取る権利は与えられているよ（与えられているとは言ってない）
第三層 第三の正気「体を清潔にする」
…神様への礼拝の前には硫酸の滝を浴びて汚れ（とか肉とか皮とか色々）をしっかりと落としましょう。
第四層 第四の正気「隣人を殺す」
…一日に一度「自分が殺す相手」or「自分を殺す相手」、そして「殺しの方法」が書かれたメールが届く。
日没時に聖堂のホールに集合し、順番に舞台に登ってその通りに実行する。殺しの道具は聖堂に揃っている。
第五層 ゲームマスター（狂ったアリス）の居室
…言うまでもないとは思いますが↑の情報を開幕からPLに開示するようなことはしないように。
探索者達は「この階層ではどんなルールに従えばいいのか」を自ら調べて見つけ出し、どう切り抜ければいいかを考えなければなりません。
�ー�らの正気を証明すると狂ったアリスが探索者を次の階層へ案内する
�∪亀い鮠斂世任�ない場合「ペナルティさん」がやってきて探索者を捕らえる
「ペナルティさん」に捕まると強制的に『正気の街』の外に放り出される
�Ｂ荵由�層で正気を証明すると第五階層に映りゲームクリアとなる…………とでも思ったかァ！！
※チャウグナー・フォーンが描いたシナリオでは第四階層で正気を示せばゲームクリアだった。死んだ探索者も助けてもらえる。
ただ、残念ながら現在のGMは狂ったアリスである。
彼女は我が身可愛さに自分の意思を抑えて周りに合わせるような”狂ってない”奴が大っ嫌いなのだ！
探索者が別の探索者を殺してしまった場合生き返ることはないし、殺した側の探索者もアリスの全力攻撃を受けるだろう。南無。
正気の街の住人達はチャウグナー・フォーンが作り出した幻の存在である。
KPは彼らがさも当然のように、あるいは嬉々として街の慣わしを遂行する様の異常さを存分に演出する必要があるだろう。
【探索】
＜「正気の街」入口＞
「神様のメッセンジャー」を名乗るローブ姿の人間（実はアリス本人）が「正気の街」のルールを説明してくれる。
・市民となる以上君達は街の慣わしを守る必要がある
・街の慣わしを忠実に守ったならば、上の階層に移ることが出来る
・「正気の街」は全部で五階層。上に行けば行くほど生活のグレードが上がる
・第五階層には神様が住んでいる
・神様は自分のもとに辿り着いた住人の望みを何でも叶えてくれる。元の世界に帰りたいなら神様に会ってそう願えばいい
・街の慣わしに従わなかった者は「正気でない」と見なされる
・「正気でない」者は神様によって危険分子と判断され、街を追われる
・自分は君達の監視を任された者で、君達がちゃんと生活出来ているかどうか見張らせてもらう
・もしおかしな行動をしたらペナルティさん呼ぶからそのつもりでね☆
「神様のメッセンジャー」ことアリスは探索者と同じ階層に居座り、付かず離れずの距離から探索者を見張る。そして、探索者が上層へ移る権利を得たタイミングで探索者達の前に現れるだろう。
「神様のメッセンジャー」を名乗るローブ姿の人間（実はアリス本人）が「正気の街」のルールを説明してくれる。
・市民となる以上君達は街の慣わしを守る必要がある
・街の慣わしを忠実に守ったならば、上の階層に移ることが出来る
・「正気の街」は全部で五階層。上に行けば行くほど生活のグレードが上がる
・第五階層には神様が住んでいる
・神様は自分のもとに辿り着いた住人の望みを何でも叶えてくれる。元の世界に帰りたいなら神様に会ってそう願えばいい
・街の慣わしに従わなかった者は「正気でない」と見なされる
・「正気でない」者は神様によって危険分子と判断され、街を追われる
・自分は君達の監視を任された者で、君達がちゃんと生活出来ているかどうか見張らせてもらう
・もしおかしな行動をしたらペナルティさん呼ぶからそのつもりでね☆
「神様のメッセンジャー」ことアリスは探索者と同じ階層に居座り、付かず離れずの距離から探索者を見張る。そして、探索者が上層へ移る権利を得たタイミングで探索者達の前に現れるだろう。
＜第一階層 貧民街＞
いかにもスラム街といった体の階層。
探索者達は街の中心で焚き火を囲み、なけなしの食糧を分けあって食事をする。
・探索者に与えられた部屋
トタン小屋。ゴミ捨て場から拾ってきたようなボロボロの布団がある。
＜目星＞を行うことで、壁に張りつけられたメモ書きを発見することが出来る。
「食事は一日三食。街の中心の広場で、必ず皆で一緒に食事をする」
「食事の前の儀式を忘れるべからず。互いに分かち合う精神は何にも代え難い宝である」
・広場
直に住人が探索者達を呼び、広場で食事を取ることになる。
そこで、左隣の住人が探索者に自分の前に置かれた食事を「さあどうぞ、私は平気ですので」と差し出してくるだろう。
あらこれはどうも、だなんてうっかり食べ始めてしまうと大変なことになる。
第一階層では自分に配られた食事をまず右隣の住人に差し出すことで、互いに分かち合う精神を再確認するという大事な儀式があるのだ。
右隣の住人は探索者を非難するような目でこちらを見る。さっさと自分の分を渡さないと「ペナルティさん」が来てしまうだろう。
きちんと儀式を行ってから食事を終えれば、第一階層はクリアである。
すると、「神様のメッセンジャー」が探索者達に第二階層へ移るよう言い、上の階層へ繋がる移動床エレベーターへ案内するだろう。
「ピンポンパンポ〜ン☆探索者さん、あなたは見事自らの正気を証明しました。どうぞ第二階層へお移りくださいませ♪」
＜第二階層 労働者の居住区＞
そこは神社や寺社のような空間かもしれないし、あるいは協会や修道院のような空間かもしれない。
探索者は第二階層では巻物や魔導書の写しを生産する工場労働者（？）として仕事に従事することになる。
・探索者に与えられた部屋
さっきよりも割合しっかりとした、アパートのような一室が与えられる。
第一階層同様室内に＜目星＞を行うことで、労働者の心得一覧を見つけることが出来る。
「仕事の手を止めたり、休んだりするべからず」
「苦しいのは君一人ではない。君が歯を食いしばって頑張る様は仲間に勇気と元気を与える」
・職場
探索者は工場長（？）に呼び出され、巻物の筆写を行う。
机の上には真っ白な和紙と、筆に硯、それから毒々しい紫の液体が入ったガラス瓶が置かれている。
探索者が筆写を始める前に、工場長から次のような説明がある。
「ノルマは一人につき巻物三つ分」
「巻物はれっきとした魔導書である。君達の仕事はそのコピーを生産することであり、そのためには精神的なエネルギーを消費する」
「精神力が尽きてしまったら休憩を取ってもよい。休憩は労働者に当然に与えられる権利である」
「休憩をどうしても取れない事情があるのなら机の上の薬を飲むとよい。望むならお替わりもある」
探索者は巻物一つを書き写すのに1D10のマジックポイントを消費する。
運が良ければ薬無しで三つ書き取れるかもしれないが、マジックポイントが尽きてしまった場合薬を飲んで無理矢理続ける羽目になる。
なお、例えば残りMPが9の時にMP消費のダイスロールで10が出てしまった場合、巻物は問題なく写し終えられるがMPが0になるものとする。
その場合、探索者が意識を失う前に急いで薬を手に取り飲むという行為は認められる。＜幸運＞等を挟むかどうかはKP次第である。
薬を飲むとマジックポイントを1D10回復できる。ただしこの薬、人体に毒である。
＜薬学＞を行えば薬が人体に有害であることが分かるだろう。
休憩すればマジックポイントは全回復する。しかし、周りの労働者が探索者を白い目で見始め、即座に「ペナルティさん」がやってくるだろう。
工場長が休憩について触れたのはあくまで建前である。有給なんて全部消化させてもらえない方が普通なのである。社会の闇は深い。
ここは大人しく毒薬を飲んで頑張るしかない。探索者は毒薬を一度飲むごとに1D3のダメージを受けるだろう。
巻物を三つ写し終われば、無事に第二階層クリアである。
「ったく、つまんねーｎ……ゲフンゲフン。探索者様、あなたは見事自分の正気を証明しました！次の階層へどうぞ〜☆」
徐々に「神様のメッセンジャー」ことアリスがイライラし始めていることを示唆しておこう。
彼女は危険を冒してでも嫌なことは嫌だと拒絶し、シナリオを破壊し始めるような探索者を欲しているのだ。
探索者は第二階層では巻物や魔導書の写しを生産する工場労働者（？）として仕事に従事することになる。
・探索者に与えられた部屋
さっきよりも割合しっかりとした、アパートのような一室が与えられる。
第一階層同様室内に＜目星＞を行うことで、労働者の心得一覧を見つけることが出来る。
「仕事の手を止めたり、休んだりするべからず」
「苦しいのは君一人ではない。君が歯を食いしばって頑張る様は仲間に勇気と元気を与える」
・職場
探索者は工場長（？）に呼び出され、巻物の筆写を行う。
机の上には真っ白な和紙と、筆に硯、それから毒々しい紫の液体が入ったガラス瓶が置かれている。
探索者が筆写を始める前に、工場長から次のような説明がある。
「ノルマは一人につき巻物三つ分」
「巻物はれっきとした魔導書である。君達の仕事はそのコピーを生産することであり、そのためには精神的なエネルギーを消費する」
「精神力が尽きてしまったら休憩を取ってもよい。休憩は労働者に当然に与えられる権利である」
「休憩をどうしても取れない事情があるのなら机の上の薬を飲むとよい。望むならお替わりもある」
探索者は巻物一つを書き写すのに1D10のマジックポイントを消費する。
運が良ければ薬無しで三つ書き取れるかもしれないが、マジックポイントが尽きてしまった場合薬を飲んで無理矢理続ける羽目になる。
なお、例えば残りMPが9の時にMP消費のダイスロールで10が出てしまった場合、巻物は問題なく写し終えられるがMPが0になるものとする。
その場合、探索者が意識を失う前に急いで薬を手に取り飲むという行為は認められる。＜幸運＞等を挟むかどうかはKP次第である。
薬を飲むとマジックポイントを1D10回復できる。ただしこの薬、人体に毒である。
＜薬学＞を行えば薬が人体に有害であることが分かるだろう。
休憩すればマジックポイントは全回復する。しかし、周りの労働者が探索者を白い目で見始め、即座に「ペナルティさん」がやってくるだろう。
工場長が休憩について触れたのはあくまで建前である。有給なんて全部消化させてもらえない方が普通なのである。社会の闇は深い。
ここは大人しく毒薬を飲んで頑張るしかない。探索者は毒薬を一度飲むごとに1D3のダメージを受けるだろう。
巻物を三つ写し終われば、無事に第二階層クリアである。
「ったく、つまんねーｎ……ゲフンゲフン。探索者様、あなたは見事自分の正気を証明しました！次の階層へどうぞ〜☆」
徐々に「神様のメッセンジャー」ことアリスがイライラし始めていることを示唆しておこう。
彼女は危険を冒してでも嫌なことは嫌だと拒絶し、シナリオを破壊し始めるような探索者を欲しているのだ。
＜第三階層 貴族の居住区＞
いかにもセレブな豪邸が並ぶ高級住宅街である。ギリシャの町並みを想像すればよいだろうか。
探索者達はここまで登ってきたことで貴族の身分となり、もはや働かずとも優雅な暮らしを満喫できよう。
・探索者に与えられた部屋
うわぁすごい。とても豪華な一室である。
例によって壁に貼られたメモからこの階層のルールを確認することが出来よう。
「貴族にとって一日一度の礼拝は当然の嗜みザマス」
「神様にまみえる前に神殿前の泉で水浴びをし、身を清めるザマス」
「泉は邪心持つ者を焼く聖水ザマス。清らかな心あればそれで良し、邪心あろうとも負った傷が罪を雪ぐザマス」
また、室内には本棚がある。
＜図書館＞を行うことで、その中に「旅のノート」なる一冊があるのを発見できるだろう。
表紙には「ドリームツアーの感想を一言どうぞ☆」と女性的な可愛らしい文字で書かれている。
その中には、奇妙なことだが、これまでにこの悪夢の世界を踏破した・あるいは失敗して殺された探索者達が一言旅の感想を残している。
（一般向け）
「ひ、酷い…言われた通りに正気を示し続けたのに…こんなの理不尽だ」
「てっきり私は神の気まぐれに巻き込まれたのだと思い込んでいた。だが、あれは一体何者だ？人間…なのか？」
「マシンガン撃つのたァァァァァァのしィィィィィィィィィィィい」
「なんとか荒野の果てまで逃げ切って脱出できた。意外と街の壁は薄くて、武器さえあれば破るのはさほど難しくはなかった」
・神殿前の泉
神殿前の広場に泉が湧いており、礼拝者達が列をなして泉に入っていく様が見える。
が、聖水だなんてのは真っ赤な嘘。＜聞き耳＞で探索者は泉から広がる刺激臭を感じたり、礼拝者が悲鳴を上げるのを聞いたりするだろう。
＜薬学＞を行えば泉は危険極まりない硫酸のプールだと分かる。そのまま無防備に入れば当然タダでは済まない。
探索者は大火傷を負って1D6のダメージを受け、なおかつ＜幸運＞に失敗した場合硫酸が顔にまで飛び散りAPPを1喪失してしまうだろう。
……ところで、ここで＜目星＞を行うと、探索者は時々硫酸のプールに入っても火傷を負わず無傷で通過する奴がいることに気付く。
・無傷で通過した奴を呼び止める
賢明な探索者なら無傷で通過する奴に声を掛けにいくだろう。
また、もしそうでなかったとしても、KPより「無傷で通過した奴が礼拝を終え神殿から戻ってきた」と教えれば問題ない。
無傷で通過した奴は「日頃から信心深くあるよう努め、善の心を磨いているからさ」だのなんだのいい加減な事を吐かすが当然嘘である。
＜心理学＞で揺さぶるなり、＜説得＞＜言いくるめ＞で吐かせたり、その他KPが納得する方法を取れば秘密を明かすだろう。
「お前人と違うことしてるけどそれって正気じゃないってことだよね？ペナルティさん呼ぼうか？」等と脅すと効果的である。
無傷で通過した奴は<<黄金の蜂蜜酒（製法をちょっと間違えた紛い物）>>が入った小瓶を探索者達に渡す。
<<黄金の蜂蜜酒>>は、それを口にしたものは宇宙空間の真空にすら耐えるとされるアーティファクトである。
今回手に入るのは紛い物なのでそこまでの効果はないが、硫酸のプールに十数秒間浸かるくらいなら余裕で耐えられるだろう。
ただし、ごく少量しかないので探索者達が必要な分を飲むと無くなってしまう。残念。
・神殿
探索者は手がかりを得られずダメージ覚悟で硫酸のプールに入るかもしれないし、危機を無傷で乗り切るかもしれない。
どちらにしても水浴びを終えた後は神殿に入り、内部に置かれた神像を拝むことになる。
神像は逞しい人間の体に象の頭が生えたような姿をしている。言うまでもなくチャウグナー・フォーンの御姿である。
チャウグナー・フォーンの石像を目撃した探索者はSANチェック0/1D6。
ここで探索者が発狂すると面倒である。神様の御姿を見て発狂するだなんて当然ペナルティさん沙汰だが、その辺りの判断はKPに委ねる。
また、ここで探索者に＜アイデア＞を振らせてよい。
成功した探索者は「チャウグナー・フォーンの石像からは害意のようなものを感じ取れない」ことに気付く。
今回の黒幕はチャウグナー・フォーンではないということを仄めかしておこう。
礼拝を終えれば第三階層もクリア。「神様のメッセンジャー」はかなりご機嫌斜めである。
探索者を監視しながら彼女がぶつぶつ不機嫌そうに呟く。＜聞き耳＞でその内容を聞き取ることが出来るだろう。
「あ〜〜〜もう何そつなく進んじゃってくれてるのさこいつら！エンタメってのを分かってないな！
いや、ここからが本番だ。この上では思いっきり大サービスしちゃうもんね…そうすりゃこいつらもきっと気が変わるよ」
もし探索者がブッ飛んだ方法で蜂蜜酒を手に入れたり、その他KPが想定していないとんでもない方法で硫酸の泉を切り抜けてみせた場合、アリスの評価は結構変わってくる。<聞き耳>で得られる内容を変える必要があるだろう。本シナリオは探索者によるシナリオレイプを心から歓迎します。
「こいつら中々面白いな…これでもう一つネジが外れてくれれば最高なんだけどネ」
ただ、アリスはあくまで探索者が自分に牙を剥き街のルールを無視して行動し始めることを最上と考えていることを忘れてはならない。
「……オホン。探索者様、お見事！第三階層でも正気を示したあなたを、人間居住区の最上層にお連れしましょう！」
探索者達はここまで登ってきたことで貴族の身分となり、もはや働かずとも優雅な暮らしを満喫できよう。
・探索者に与えられた部屋
うわぁすごい。とても豪華な一室である。
例によって壁に貼られたメモからこの階層のルールを確認することが出来よう。
「貴族にとって一日一度の礼拝は当然の嗜みザマス」
「神様にまみえる前に神殿前の泉で水浴びをし、身を清めるザマス」
「泉は邪心持つ者を焼く聖水ザマス。清らかな心あればそれで良し、邪心あろうとも負った傷が罪を雪ぐザマス」
また、室内には本棚がある。
＜図書館＞を行うことで、その中に「旅のノート」なる一冊があるのを発見できるだろう。
表紙には「ドリームツアーの感想を一言どうぞ☆」と女性的な可愛らしい文字で書かれている。
その中には、奇妙なことだが、これまでにこの悪夢の世界を踏破した・あるいは失敗して殺された探索者達が一言旅の感想を残している。
（一般向け）
「ひ、酷い…言われた通りに正気を示し続けたのに…こんなの理不尽だ」
「てっきり私は神の気まぐれに巻き込まれたのだと思い込んでいた。だが、あれは一体何者だ？人間…なのか？」
「マシンガン撃つのたァァァァァァのしィィィィィィィィィィィい」
「なんとか荒野の果てまで逃げ切って脱出できた。意外と街の壁は薄くて、武器さえあれば破るのはさほど難しくはなかった」
・神殿前の泉
神殿前の広場に泉が湧いており、礼拝者達が列をなして泉に入っていく様が見える。
が、聖水だなんてのは真っ赤な嘘。＜聞き耳＞で探索者は泉から広がる刺激臭を感じたり、礼拝者が悲鳴を上げるのを聞いたりするだろう。
＜薬学＞を行えば泉は危険極まりない硫酸のプールだと分かる。そのまま無防備に入れば当然タダでは済まない。
探索者は大火傷を負って1D6のダメージを受け、なおかつ＜幸運＞に失敗した場合硫酸が顔にまで飛び散りAPPを1喪失してしまうだろう。
……ところで、ここで＜目星＞を行うと、探索者は時々硫酸のプールに入っても火傷を負わず無傷で通過する奴がいることに気付く。
・無傷で通過した奴を呼び止める
賢明な探索者なら無傷で通過する奴に声を掛けにいくだろう。
また、もしそうでなかったとしても、KPより「無傷で通過した奴が礼拝を終え神殿から戻ってきた」と教えれば問題ない。
無傷で通過した奴は「日頃から信心深くあるよう努め、善の心を磨いているからさ」だのなんだのいい加減な事を吐かすが当然嘘である。
＜心理学＞で揺さぶるなり、＜説得＞＜言いくるめ＞で吐かせたり、その他KPが納得する方法を取れば秘密を明かすだろう。
「お前人と違うことしてるけどそれって正気じゃないってことだよね？ペナルティさん呼ぼうか？」等と脅すと効果的である。
無傷で通過した奴は<<黄金の蜂蜜酒（製法をちょっと間違えた紛い物）>>が入った小瓶を探索者達に渡す。
<<黄金の蜂蜜酒>>は、それを口にしたものは宇宙空間の真空にすら耐えるとされるアーティファクトである。
今回手に入るのは紛い物なのでそこまでの効果はないが、硫酸のプールに十数秒間浸かるくらいなら余裕で耐えられるだろう。
ただし、ごく少量しかないので探索者達が必要な分を飲むと無くなってしまう。残念。
・神殿
探索者は手がかりを得られずダメージ覚悟で硫酸のプールに入るかもしれないし、危機を無傷で乗り切るかもしれない。
どちらにしても水浴びを終えた後は神殿に入り、内部に置かれた神像を拝むことになる。
神像は逞しい人間の体に象の頭が生えたような姿をしている。言うまでもなくチャウグナー・フォーンの御姿である。
チャウグナー・フォーンの石像を目撃した探索者はSANチェック0/1D6。
ここで探索者が発狂すると面倒である。神様の御姿を見て発狂するだなんて当然ペナルティさん沙汰だが、その辺りの判断はKPに委ねる。
また、ここで探索者に＜アイデア＞を振らせてよい。
成功した探索者は「チャウグナー・フォーンの石像からは害意のようなものを感じ取れない」ことに気付く。
今回の黒幕はチャウグナー・フォーンではないということを仄めかしておこう。
礼拝を終えれば第三階層もクリア。「神様のメッセンジャー」はかなりご機嫌斜めである。
探索者を監視しながら彼女がぶつぶつ不機嫌そうに呟く。＜聞き耳＞でその内容を聞き取ることが出来るだろう。
「あ〜〜〜もう何そつなく進んじゃってくれてるのさこいつら！エンタメってのを分かってないな！
いや、ここからが本番だ。この上では思いっきり大サービスしちゃうもんね…そうすりゃこいつらもきっと気が変わるよ」
もし探索者がブッ飛んだ方法で蜂蜜酒を手に入れたり、その他KPが想定していないとんでもない方法で硫酸の泉を切り抜けてみせた場合、アリスの評価は結構変わってくる。<聞き耳>で得られる内容を変える必要があるだろう。本シナリオは探索者によるシナリオレイプを心から歓迎します。
「こいつら中々面白いな…これでもう一つネジが外れてくれれば最高なんだけどネ」
ただ、アリスはあくまで探索者が自分に牙を剥き街のルールを無視して行動し始めることを最上と考えていることを忘れてはならない。
「……オホン。探索者様、お見事！第三階層でも正気を示したあなたを、人間居住区の最上層にお連れしましょう！」
＜第四階層 司祭の居住区＞
探索者は「正気の街」の政に関わる司祭の一人として名を連ねた。スピード大出世である。やったね！
あなたは街を統べ、同時に守護する任を負う神官として、神様の怒りを鎮めるべくとある儀式を行わねばならない。
・探索者に与えられた部屋
もはや高級ホテルのスイートルームか何かってくらいのとてつもなく豪奢な部屋が用意される。うひょー。
＜目星＞がなくとも机の上に一通の白い封筒が置かれており、また本棚に分厚い書籍が並んでいることがわかる。
本棚に対して＜図書館＞を行うと、分厚い書籍の中に薄汚れたメモが混じっているのを発見できるだろう。
メモには以下の内容が残されている。
「私の後に悪夢の世界を訪れる探索者のため、このメモを残しておく。
第四階層で正気を示してはならない。第四階層そのものが、かの者が仕掛けた罠だ。
神の制裁を恐れ、正気の仮面を被ってはならない。失ったものは決して元に戻らないのだ。
メモを手にした探索者は、正気の仮面を被る以外の解決策を考えるべきである。幸いにも、諸君らの武器は敵によって用意される」
…実は、このメモはアリスによる自作自演である。
ここに書かれた内容には嘘偽りはない。アリスはとうとう痺れを切らし、探索者が自ら自分に牙を剥くよう仕向けようとしているのだ。
封筒を開けると、下記の内容が書かれた手紙が現れる。
ホラー演出として電波も繋がっていない筈なのに探索者達の携帯に下記の内容のメールが届いたとしてもよい。
（探索者がPC1とPC2の二人であった場合の一例↓）
「PC2を殺し我らが神に捧げるべし。儀式はパジェロによる轢殺にて行うものとする」
「そなたはPC1により神への贄として捧げられる。儀式はパジェロによる轢殺である」
※例にパジェロを採用したことに深い意味はありません。
誰が誰を殺すか、またその殺し方をどのようなものにするかについてはKPに一任する。
殺す側となる探索者の技能を見て相応しいものを選んでもよいし、探索者に何か縁の深い武器や道具があるのであればそれを用いた殺し方を選ぶのもよいだろう。
殺す側にとっても殺される側にとっても最高に皮肉で悲劇的な喜劇を用意してあげよう。
ただし、可能であれば「乗り物」と「壁を破れそうな武器」の二つを用意してあげるとこの後の展開に繋げやすい。
・聖堂
第四階層で正気を示すためには、ある探索者が聖堂の大ホールにて別の探索者を殺害し、チャウグナー・フォーンに捧げなければならない。
大ホールの舞台には<<門の創造>>によってワープゲートが開かれており、その向こう側には探索者が儀式に必要とする武器全てが揃っている。
自分が担当する殺しの儀式に必要な武器は勿論、ワープゲートを通って向こう側に行けばありとあらゆる武装を得られるだろうと分かる。
もし正気を示すために別の探索者を殺した場合、加害者は仲間の無残な死と罪悪感から2/1d6+1のSANチェック。
被害者はそのまま死体となってシナリオから離脱し、エンディングを待つことになる。
その場合、加害者は見事正気を示したことで最終第五階層へ案内される。
しかし、「神様のメッセンジャー」の姿は無い。天から声だけが響き、探索者をエレベーターへと誘うだろう。
「ちぇー、つまんないのー。どいつもこいつも凡夫ばかりだ。
外聞と報復を恐れて正気の檻に閉じこもる、まとも気取りのマゾ野郎ばかりだ。
……ピンポンパンポ〜ン☆おめでとうございま〜〜〜す♪探索者様は第四階層においても正気を示されました！
よって最終第五階層にて、この街の神様と謁見する権利が与えられま〜〜す☆
もし探索者様が元の世界に帰りたいなら、そこで神様にお願いしてみるといいんじゃないかな？かな？」
探索者は武器庫から手榴弾やダイナマイト等を奪い、街から脱出しようとするかもしれない。
その場合は壁は意外と簡単に破れるし、ピラミッド状の外壁は階段状に石が積まれているので歩いて降りることも容易だろう。
その場合<狂気の荒野>へ移行する。
もし探索者がこれ以上の理不尽は我慢ならないと戦うことを望むなら、「ペナルティさん」が探索者をつまみ出しにやって来る。
まるでチャウグナー・フォーンを一回り小さくしたかのような怪物の姿に、探索者は1D3/1D8のSANチェック。
【ペナルティさん/チャウグナー・フォーンの大型の兄弟】
STR33
CON70
SIZ20
INT13
POW18
DEX15
耐久力45
ダメージボーナス +2D6
武器：組み付き40％ ダメージ：なし
押し潰し35％ ダメージ：1D6+DB
ボッシュート100％ ダメージ：組み付きor押し潰しが成功した次のターンに、押さえ付けている探索者を荒野へ放り出す。
ただし、他の探索者が彼を攻撃し、耐久度を5以上低下させれば怯ませて拘束を解くことが出来る。
装甲：なし。
本来ならば魔術または魔力を付与された物品のみが彼を傷つけることが出来るが、狂ったアリスの意向により弱体化している。
呪文：チャウグナー・フォーンとの接触、ミニペナルティさん（チャウグナー・フォーンの小型の兄弟）の召喚/従属
技能：聞き耳60％ 目星60％
場合によっては下記のミニペナルティさんを召喚させて難易度を調整してもよい。
ただし、ペナルティさんがミニペナルティさんの召喚/従属を行うには1ターン要する。
【ミニペナルティさん/チャウグナー・フォーンの小型の兄弟】
STR3D6+6
CON3D6+6
SIZ3D6+6
INT2D6
POW3D6
DEX3D6
武器：組み付き 35％ ダメージ：なし
押し潰し 30％ ダメージ：1D4+DB
ボッシュート50％ ダメージ：荒野へ放り出す 耐久度を5以上低下させれば拘束を解ける
装甲：2ポイントのしわのよった象の皮
技能：聞き耳25％ 目星25％
ペナルティさんを倒すことに成功した場合、狂ったアリスは文字通り狂喜乱舞しながら探索者達を第五階層に招き入れる。
「WAO！君達最高！最ッ高にマッドだよ！君達みたいな探索者を待っていたんだ！」
あなたは街を統べ、同時に守護する任を負う神官として、神様の怒りを鎮めるべくとある儀式を行わねばならない。
・探索者に与えられた部屋
もはや高級ホテルのスイートルームか何かってくらいのとてつもなく豪奢な部屋が用意される。うひょー。
＜目星＞がなくとも机の上に一通の白い封筒が置かれており、また本棚に分厚い書籍が並んでいることがわかる。
本棚に対して＜図書館＞を行うと、分厚い書籍の中に薄汚れたメモが混じっているのを発見できるだろう。
メモには以下の内容が残されている。
「私の後に悪夢の世界を訪れる探索者のため、このメモを残しておく。
第四階層で正気を示してはならない。第四階層そのものが、かの者が仕掛けた罠だ。
神の制裁を恐れ、正気の仮面を被ってはならない。失ったものは決して元に戻らないのだ。
メモを手にした探索者は、正気の仮面を被る以外の解決策を考えるべきである。幸いにも、諸君らの武器は敵によって用意される」
…実は、このメモはアリスによる自作自演である。
ここに書かれた内容には嘘偽りはない。アリスはとうとう痺れを切らし、探索者が自ら自分に牙を剥くよう仕向けようとしているのだ。
封筒を開けると、下記の内容が書かれた手紙が現れる。
ホラー演出として電波も繋がっていない筈なのに探索者達の携帯に下記の内容のメールが届いたとしてもよい。
（探索者がPC1とPC2の二人であった場合の一例↓）
「PC2を殺し我らが神に捧げるべし。儀式はパジェロによる轢殺にて行うものとする」
「そなたはPC1により神への贄として捧げられる。儀式はパジェロによる轢殺である」
※例にパジェロを採用したことに深い意味はありません。
誰が誰を殺すか、またその殺し方をどのようなものにするかについてはKPに一任する。
殺す側となる探索者の技能を見て相応しいものを選んでもよいし、探索者に何か縁の深い武器や道具があるのであればそれを用いた殺し方を選ぶのもよいだろう。
殺す側にとっても殺される側にとっても最高に皮肉で悲劇的な喜劇を用意してあげよう。
ただし、可能であれば「乗り物」と「壁を破れそうな武器」の二つを用意してあげるとこの後の展開に繋げやすい。
・聖堂
第四階層で正気を示すためには、ある探索者が聖堂の大ホールにて別の探索者を殺害し、チャウグナー・フォーンに捧げなければならない。
大ホールの舞台には<<門の創造>>によってワープゲートが開かれており、その向こう側には探索者が儀式に必要とする武器全てが揃っている。
自分が担当する殺しの儀式に必要な武器は勿論、ワープゲートを通って向こう側に行けばありとあらゆる武装を得られるだろうと分かる。
もし正気を示すために別の探索者を殺した場合、加害者は仲間の無残な死と罪悪感から2/1d6+1のSANチェック。
被害者はそのまま死体となってシナリオから離脱し、エンディングを待つことになる。
その場合、加害者は見事正気を示したことで最終第五階層へ案内される。
しかし、「神様のメッセンジャー」の姿は無い。天から声だけが響き、探索者をエレベーターへと誘うだろう。
「ちぇー、つまんないのー。どいつもこいつも凡夫ばかりだ。
外聞と報復を恐れて正気の檻に閉じこもる、まとも気取りのマゾ野郎ばかりだ。
……ピンポンパンポ〜ン☆おめでとうございま〜〜〜す♪探索者様は第四階層においても正気を示されました！
よって最終第五階層にて、この街の神様と謁見する権利が与えられま〜〜す☆
もし探索者様が元の世界に帰りたいなら、そこで神様にお願いしてみるといいんじゃないかな？かな？」
探索者は武器庫から手榴弾やダイナマイト等を奪い、街から脱出しようとするかもしれない。
その場合は壁は意外と簡単に破れるし、ピラミッド状の外壁は階段状に石が積まれているので歩いて降りることも容易だろう。
その場合<狂気の荒野>へ移行する。
もし探索者がこれ以上の理不尽は我慢ならないと戦うことを望むなら、「ペナルティさん」が探索者をつまみ出しにやって来る。
まるでチャウグナー・フォーンを一回り小さくしたかのような怪物の姿に、探索者は1D3/1D8のSANチェック。
【ペナルティさん/チャウグナー・フォーンの大型の兄弟】
STR33
CON70
SIZ20
INT13
POW18
DEX15
耐久力45
ダメージボーナス +2D6
武器：組み付き40％ ダメージ：なし
押し潰し35％ ダメージ：1D6+DB
ボッシュート100％ ダメージ：組み付きor押し潰しが成功した次のターンに、押さえ付けている探索者を荒野へ放り出す。
ただし、他の探索者が彼を攻撃し、耐久度を5以上低下させれば怯ませて拘束を解くことが出来る。
装甲：なし。
本来ならば魔術または魔力を付与された物品のみが彼を傷つけることが出来るが、狂ったアリスの意向により弱体化している。
呪文：チャウグナー・フォーンとの接触、ミニペナルティさん（チャウグナー・フォーンの小型の兄弟）の召喚/従属
技能：聞き耳60％ 目星60％
場合によっては下記のミニペナルティさんを召喚させて難易度を調整してもよい。
ただし、ペナルティさんがミニペナルティさんの召喚/従属を行うには1ターン要する。
【ミニペナルティさん/チャウグナー・フォーンの小型の兄弟】
STR3D6+6
CON3D6+6
SIZ3D6+6
INT2D6
POW3D6
DEX3D6
武器：組み付き 35％ ダメージ：なし
押し潰し 30％ ダメージ：1D4+DB
ボッシュート50％ ダメージ：荒野へ放り出す 耐久度を5以上低下させれば拘束を解ける
装甲：2ポイントのしわのよった象の皮
技能：聞き耳25％ 目星25％
ペナルティさんを倒すことに成功した場合、狂ったアリスは文字通り狂喜乱舞しながら探索者達を第五階層に招き入れる。
「WAO！君達最高！最ッ高にマッドだよ！君達みたいな探索者を待っていたんだ！」
＜狂気の荒野＞
正気を証明できず、ペナルティさんによって「正気の街」から放り出されてしまった場合、もしくは探索者達が自ら街を脱出した場合こちらに移動する。
「狂気の荒野」には「狩り立てる恐怖」と多数の「チョー＝チョー人」が住んでおり、探索者に気付いた場合襲い掛かってくる。
「チョー＝チョー人」が探索者に気付いた場合、1d3人が一纏まりとなって攻撃を仕掛けてくるだろう。
アリスは危険を承知で「正気の街」と自身に喧嘩を売った探索者達をそれなりに気に入っており、アーマード・パジェロと人数分の機関銃（もしくは投擲で使用できる手榴弾等）を用立ててくれる。
（何故か探索者達が夢の開幕で乗っていたパジェロが魔改造されている。アリス…お前がやったのか…？）
「これから命を懸けた地獄のカーチェイスだよ☆何か必要なものがあるなら用意してあげるから言ってごらん♪」
アリスは（KPが認める限り）探索者が望むままありとあらゆる武器を「正気の街」の武器庫から取り出して与えてくれる。
尤も、現代日本の住人である探索者達にとってそれらは到底使いこなせない代物ではあろうが…
【アーマード・パジェロ/行き先は現世か地獄か】
耐久値：30
装甲：10点の装甲
最高速度：6
ハンドリング：4
加速：2×
【狩り立てる恐怖/狂気の荒野の主】
STR5D6+12
CON3D6
SIZ5D6+24
INT1D6+12
POW6D6
DEX3D6+3
武器：噛み付き65％ ダメージ：1D6
尾90％ ダメージ：組み付き
装甲：9ポイントの皮膚 弾丸は貫通できない
技能：聞き耳35％ 目星35％ 追跡35％
正気度喪失：0/1D10
速度：1
【チョー＝チョー人/世紀末モヒカン】
STR3D6
CON3D6
SIZ2D4+8
INT2D6+8
POW3D6
DEX3D6
APP2D4+1D6
EDU2D6
武器：30口径ブローニングM1917A1 40％ ダメージ:2D6+4
手榴弾 40％ ダメージ：4D6
なんとこいつらも車に乗っている！上手く足止めしないと追いつかれるぞ！
【チョー＝チョー人の車/地獄行きカーチェイス】
耐久値：20
装甲：なし
最高速度：4 出現時の速度は2で、探索者達が乗る車とは距離4だけ離れているものとする
ハンドリング：4
加速：2×
カーチェイスの処理については基本ルルブP.328を参照されたし。
チョー＝チョー人の車を破壊するか、距離5だけ引き離すことに成功すればセッションクリアとなる。
「狂気の荒野」には「狩り立てる恐怖」と多数の「チョー＝チョー人」が住んでおり、探索者に気付いた場合襲い掛かってくる。
「チョー＝チョー人」が探索者に気付いた場合、1d3人が一纏まりとなって攻撃を仕掛けてくるだろう。
アリスは危険を承知で「正気の街」と自身に喧嘩を売った探索者達をそれなりに気に入っており、アーマード・パジェロと人数分の機関銃（もしくは投擲で使用できる手榴弾等）を用立ててくれる。
（何故か探索者達が夢の開幕で乗っていたパジェロが魔改造されている。アリス…お前がやったのか…？）
「これから命を懸けた地獄のカーチェイスだよ☆何か必要なものがあるなら用意してあげるから言ってごらん♪」
アリスは（KPが認める限り）探索者が望むままありとあらゆる武器を「正気の街」の武器庫から取り出して与えてくれる。
尤も、現代日本の住人である探索者達にとってそれらは到底使いこなせない代物ではあろうが…
【アーマード・パジェロ/行き先は現世か地獄か】
耐久値：30
装甲：10点の装甲
最高速度：6
ハンドリング：4
加速：2×
【狩り立てる恐怖/狂気の荒野の主】
STR5D6+12
CON3D6
SIZ5D6+24
INT1D6+12
POW6D6
DEX3D6+3
武器：噛み付き65％ ダメージ：1D6
尾90％ ダメージ：組み付き
装甲：9ポイントの皮膚 弾丸は貫通できない
技能：聞き耳35％ 目星35％ 追跡35％
正気度喪失：0/1D10
速度：1
【チョー＝チョー人/世紀末モヒカン】
STR3D6
CON3D6
SIZ2D4+8
INT2D6+8
POW3D6
DEX3D6
APP2D4+1D6
EDU2D6
武器：30口径ブローニングM1917A1 40％ ダメージ:2D6+4
手榴弾 40％ ダメージ：4D6
なんとこいつらも車に乗っている！上手く足止めしないと追いつかれるぞ！
【チョー＝チョー人の車/地獄行きカーチェイス】
耐久値：20
装甲：なし
最高速度：4 出現時の速度は2で、探索者達が乗る車とは距離4だけ離れているものとする
ハンドリング：4
加速：2×
カーチェイスの処理については基本ルルブP.328を参照されたし。
チョー＝チョー人の車を破壊するか、距離5だけ引き離すことに成功すればセッションクリアとなる。
＜第五階層 ゲームマスターの部屋＞
「ボクは君達の成れの果て、君達が最後に辿り着く姿。極致の探索者。我が名は【狂ったアリス（マッド・アリス）】なり」
第五階層はドーム状の天井に覆われ、見上げるほど大きな本棚が並んだ円形の部屋である。
内装はハートマークや星マークがふんだんにあしらわれたメルヘンな雰囲気で、空中には分厚い本が開かれたままふわふわと浮遊している。
<アイデア>で浮遊する本や棚に並ぶ本全てから異様な雰囲気を感じ、<オカルト>あるいは<クトゥルフ神話>に成功した場合探索者はその全てが魔道書だと理解する。
また、部屋の奥にはチャウグナー・フォーンの石像が鎮座している。とはいえ第三階層で既に見ている筈なのでSANチェックは省略してよい。
さらに、部屋の中心に置かれた洋風のテーブルには、何者かの日記が無造作に放り出されている。
「○月○日 酷い目に遭った。研究所に閉じ込められて石化バイオハザードだなんて…通信を復旧したらあんなことになるなんて誰が想像できるっていうの！？」
「△月△日 てけりりてけりり鳴く変なものを無理矢理食べさせられてから腹痛が治まらない。あたし、このまま死んじゃうの…？」
「＊月＊日 たまご割ったらいもむしがおこった。ブーン！あたしは門を開いてにげた。ほかのみんなはしんだ。」
「×月×日 鱗が生えたヒトモドキが襲いかかってきた。ムカついたから殴ったらしんだ。」
「$月$日 かみさま。まわりでらっぱがおどってる。おひさまのかみさまと、かおのないかみさま。あたしはしんだ。これからあたしはボクだ。」
「☆月☆日 ああ、あの象さんみたいな神様は見たことある。前にまっずい赤いスープ飲まされたっけ。
神様は帰っていいって言ってたけど、ボクはここに住む。しこたまコレクションした本も持ち込んだ。時間はたっぷりある。じっくり探そう。神様から借りたこの街でトモダチを見つけて、一緒に楽しく殺そぶんだ」
アリスの日記である。分かる人には彼女が辿ってきた道が分かるだろう。
日記をめくっていると、背後から「神様のメッセンジャー」が現れる。
「人の日記を覗くなんていい趣味してるね」
「ごめんねえ。確かにこの世界を作ったのはそこの神様なんだけど、今はボクが借りてるんだ」
「自己紹介がまだだったね。ボクは…」
アリスはここでローブと仮面を脱ぎ、自分の正体を明かす。
この後のアリスの行動は、探索者がどのようにして第五階層に辿り着いたかによって分岐する。
【正気の劇毒 〜バッドエンドルート〜】
もし探索者が正気を示して第五階層に登った場合、アリスは……
ここでのアリスの行動はKPの判断に委ねる。
パニック系に徹するならA、PLのリアルSAN値を殺したいならBを選択されたし。お任せします。
ただし、パターンAを選んで探索者達が逃げ切ったとしても、仲間を殺してしまった時点でバッドエンド確定です。南無。
<パターンA>
殺意を漲らせ全力で探索者を殺しにかかるだろう。
この場合探索者の数は半減している上に武器がない筈なので、戦っても到底勝ち目はない。荒野に飛び出して地平線まで逃げ切るのが探索者の取るべき行動となる。
KPはアリスに「君達を元の世界に帰すつもりはない」という旨の発言をさせ、探索者が逃走するよう誘導すること。
正気の街の入口には探索者達が乗ってきたパジェロが残されているだろう（→逃げ切っても残念ながらバッドエンド）
「主体性なき人生に価値なーし！檻に閉じ込められた哀れな君を、このボクが解放してあげよう！」
<パターンB>
「君達、あんな理不尽突きつけられて息苦しくなかった？ムカつかなかった？
周りの人がそうしてるから、そうしてれば痛い目見ずに済むから…その末に君達は言われるがままお友達まで殺してしまったわけだけれど」
「…こんなんじゃ、どっちが狂人かわからないね」
アリスは探索者達に失望し、完全に関心を失ってしまう。探索者が望めば今回の事件の顛末と自分の正体について語るだろう。
第五階層の奥にはチャウグナー・フォーンが鎮座しており、探索者達を元の世界へ帰してくれるだろう(→バッドエンドへ)
「もう会うことはないよ、まとも気取りのキチガイさん達」
「せいぜい己の正気に潰されてしまわないよう気をつけるんだね」
ここでのアリスの行動はKPの判断に委ねる。
パニック系に徹するならA、PLのリアルSAN値を殺したいならBを選択されたし。お任せします。
ただし、パターンAを選んで探索者達が逃げ切ったとしても、仲間を殺してしまった時点でバッドエンド確定です。南無。
<パターンA>
殺意を漲らせ全力で探索者を殺しにかかるだろう。
この場合探索者の数は半減している上に武器がない筈なので、戦っても到底勝ち目はない。荒野に飛び出して地平線まで逃げ切るのが探索者の取るべき行動となる。
KPはアリスに「君達を元の世界に帰すつもりはない」という旨の発言をさせ、探索者が逃走するよう誘導すること。
正気の街の入口には探索者達が乗ってきたパジェロが残されているだろう（→逃げ切っても残念ながらバッドエンド）
「主体性なき人生に価値なーし！檻に閉じ込められた哀れな君を、このボクが解放してあげよう！」
<パターンB>
「君達、あんな理不尽突きつけられて息苦しくなかった？ムカつかなかった？
周りの人がそうしてるから、そうしてれば痛い目見ずに済むから…その末に君達は言われるがままお友達まで殺してしまったわけだけれど」
「…こんなんじゃ、どっちが狂人かわからないね」
アリスは探索者達に失望し、完全に関心を失ってしまう。探索者が望めば今回の事件の顛末と自分の正体について語るだろう。
第五階層の奥にはチャウグナー・フォーンが鎮座しており、探索者達を元の世界へ帰してくれるだろう(→バッドエンドへ)
「もう会うことはないよ、まとも気取りのキチガイさん達」
「せいぜい己の正気に潰されてしまわないよう気をつけるんだね」
【真の狂人 〜マッドエンドルート〜】
もし探索者が「ペナルティさん」を排除してシナリオを破壊しようとしているのであれば、アリスとの正面対決に突入する。
アリスは40％の確率でナイフを自分に突き立て、血を滴らせながら哄笑する。
アリスは1D4＋DBのダメージを受けるが、その異様な光景を目の当たりにした探索者はSANチェック0/1D3。
アリスは非常に厄介なことに殺人癖と自殺癖の両方を患っており、探索者が彼女を喜ばせた場合自殺癖が首をもたげるのである。
アリスにとっては探索者が逃げるわけでも正気を示すわけでもなく自分を殺しに来るというのが最高のルート。散々シナリオとKPが暗に脱出を促してきたにも関わらずこのルートを選んだ真の狂人ならば、アリスが狂喜乱舞する理由を理解できてしまうはずだ。もはや言葉は不要、狂人同士拳で語り合うがよい。
「嬉しすぎて死んじゃうゥゥゥゥゥーーーーーッ❤❤❤❤❤❤」
「この世界にいればいつか会えると思ってたんだ…やっと見つけた…ボクの…同族(ともだち)…！！」
「いいぞぉ！ボクを超えていけ、狂った探索者達！君達の行き着く先で、君達はボクになるんだ！」
アリスを撃破することが出来ればセッションクリアとなり、チャウグナー・フォーンが現世へ帰してくれる。
敗れたアリスはそのまま高笑いを残して消滅するかもしれないし、チャウグナー・フォーンにより公開処刑されるかもしれない。後者の場合適宜SANチェック。
「力と知恵持つ者達よ、現し世に帰るがよい！……一体なんだったのだ、あの狂人は」
アリスは40％の確率でナイフを自分に突き立て、血を滴らせながら哄笑する。
アリスは1D4＋DBのダメージを受けるが、その異様な光景を目の当たりにした探索者はSANチェック0/1D3。
アリスは非常に厄介なことに殺人癖と自殺癖の両方を患っており、探索者が彼女を喜ばせた場合自殺癖が首をもたげるのである。
アリスにとっては探索者が逃げるわけでも正気を示すわけでもなく自分を殺しに来るというのが最高のルート。散々シナリオとKPが暗に脱出を促してきたにも関わらずこのルートを選んだ真の狂人ならば、アリスが狂喜乱舞する理由を理解できてしまうはずだ。もはや言葉は不要、狂人同士拳で語り合うがよい。
「嬉しすぎて死んじゃうゥゥゥゥゥーーーーーッ❤❤❤❤❤❤」
「この世界にいればいつか会えると思ってたんだ…やっと見つけた…ボクの…同族(ともだち)…！！」
「いいぞぉ！ボクを超えていけ、狂った探索者達！君達の行き着く先で、君達はボクになるんだ！」
アリスを撃破することが出来ればセッションクリアとなり、チャウグナー・フォーンが現世へ帰してくれる。
敗れたアリスはそのまま高笑いを残して消滅するかもしれないし、チャウグナー・フォーンにより公開処刑されるかもしれない。後者の場合適宜SANチェック。
「力と知恵持つ者達よ、現し世に帰るがよい！……一体なんだったのだ、あの狂人は」
＜エンディング＞
探索者達は無事に目を覚ます。殺された探索者も同様である。
しかし、夢の中で死を体験した探索者は1D10の正気度喪失を免れない。
（KPが望むならば死んだ探索者をロスト扱いとしてもよい。その場合は翌朝冷たくなった探索者が発見されるだろう。）
見事夢の中から生還を果たした探索者は1D8の正気度回復を得る。ペナルティさんを倒した場合さらに＋1D3。
また、生還死亡を問わず、悪夢を体験した探索者はクトゥルフ神話技能が＋3％される。
【正気を示して現実に戻ってきた場合(バッドエンド)】
探索者は無事に現実に戻ることが出来た。しかし、あの後味の悪い悪夢は探索者達の心に暗い影を落とすだろう。
生き残るために他の探索者を殺してしまったあなたは、果たして悪夢からの生還を心底喜べているだろうか？
生き残らせるために他の探索者に殺されたあなたは、果たして本当にそれが最善の方法だったと思えるだろうか？
あの狂人の言葉に耳を貸す必要はない。しかし、あなた方は正気という名の劇毒の味、その一端を知るだろう。
(このエンドに行くなら殺された探索者はロストにしてしまった方が収まりがいいかもしれません。お任せします)
報酬
正気度回復なし
殺された探索者は正気度喪失1D10(場合によっては死亡ロスト)
生き残るために他の探索者を殺してしまったあなたは、果たして悪夢からの生還を心底喜べているだろうか？
生き残らせるために他の探索者に殺されたあなたは、果たして本当にそれが最善の方法だったと思えるだろうか？
あの狂人の言葉に耳を貸す必要はない。しかし、あなた方は正気という名の劇毒の味、その一端を知るだろう。
(このエンドに行くなら殺された探索者はロストにしてしまった方が収まりがいいかもしれません。お任せします)
報酬
正気度回復なし
殺された探索者は正気度喪失1D10(場合によっては死亡ロスト)
【荒野に飛び出し地平線の彼方まで逃げ切った場合（トゥルーエンド)】
「ふーん、まあそれはそれでハッピーエンドだし仕方ないか。次に会う時はもっとぶっ飛んだ探索者になっていてね」
狂気の荒野はレッドラインを超えた刹那暗黒へと変わり、探索者達の意識がガクリと闇に落ちる。
そして、探索者達は自分達の世界で目を覚ますだろう。
報酬
悪夢から生還した 正気度回復1D8
ペナルティさんを倒した 正気度回復1D3
さらにクトゥルフ神話技能が+3％される。
狂気の荒野はレッドラインを超えた刹那暗黒へと変わり、探索者達の意識がガクリと闇に落ちる。
そして、探索者達は自分達の世界で目を覚ますだろう。
報酬
悪夢から生還した 正気度回復1D8
ペナルティさんを倒した 正気度回復1D3
さらにクトゥルフ神話技能が+3％される。
【アリスと対面し撃破した場合（マッドエンド）】
探索者達はチャウグナー・フォーンによって元の世界に帰された。
しかし、狂ったアリスとは一体何者だったのか。また、自分達は彼女を完全に滅ぼすことが出来たのだろうか。
そして、アリスはこう言い残した。「君達が行き着く先で、君達は狂ったアリスになるのだ」と。
この先あなた方は数多の「シナリオ」を踏破し、正気の鎖を引き千切って狂気の荒野を突き進むだろう。
それは追い詰められた常人の狂気ではない。言わば狂人の正気。あなた方は髪の一本一本から脚の爪の先まで狂気に染まりきった、アリスと同じ純正の狂人なのだ。
狂ったアリスは滅んではいない。夢の中で彼女を殺しても、彼女の肉体は死んではいない。
チャウグナー・フォーンの夢を間借りした長い道楽の果てに、彼女は遂に求め続けた自分の同族を見つけ出したのだ。
あなた方は遠からざる未来、必ずや狂ったアリスと再会するだろう。狂った探索者達はあの恐るべき狂人との再会（たたかい）に備え、狂気の牙を研ぐことになる。
「また会おう、心の同族(とも)よ」
「いつか君達と一緒に同じ卓を囲めるのを楽しみにしているよ☆」
報酬
悪夢から生還した 正気度回復1D8
ペナルティさんを倒した 正気度回復1D3
アリスに喧嘩を売って撃破した 1D6ダイスの結果に基づいて呪文を一つ習得する
1:シュド＝メルの赤い印
2:ナーク＝ティトの障壁の創造
3:門の創造
4:アザトースの呪詛
5:マインドブラスト
6:チャウグナー・フォーンの兄弟の召喚/従属
さらにクトゥルフ神話技能が+5％される。
このエンディングはトゥルーエンドの上に存在するベストエンド……ではない。
自らが完ッッッ全にイッちまってる探索者だと証明したリアルSAN値ゼロの狂人にのみ開かれる「狂人の結末（マッドエンド）」である。
こっちに辿り着いてしまった場合、あなた方はいずれアリスの域に辿り着く探索者であるといえる。自分の狂気に酔い、周囲に迷惑を掛けていないかどうか…一度よく考え直してみる必要があるかもしれない。
しかし、狂ったアリスとは一体何者だったのか。また、自分達は彼女を完全に滅ぼすことが出来たのだろうか。
そして、アリスはこう言い残した。「君達が行き着く先で、君達は狂ったアリスになるのだ」と。
この先あなた方は数多の「シナリオ」を踏破し、正気の鎖を引き千切って狂気の荒野を突き進むだろう。
それは追い詰められた常人の狂気ではない。言わば狂人の正気。あなた方は髪の一本一本から脚の爪の先まで狂気に染まりきった、アリスと同じ純正の狂人なのだ。
狂ったアリスは滅んではいない。夢の中で彼女を殺しても、彼女の肉体は死んではいない。
チャウグナー・フォーンの夢を間借りした長い道楽の果てに、彼女は遂に求め続けた自分の同族を見つけ出したのだ。
あなた方は遠からざる未来、必ずや狂ったアリスと再会するだろう。狂った探索者達はあの恐るべき狂人との再会（たたかい）に備え、狂気の牙を研ぐことになる。
「また会おう、心の同族(とも)よ」
「いつか君達と一緒に同じ卓を囲めるのを楽しみにしているよ☆」
報酬
悪夢から生還した 正気度回復1D8
ペナルティさんを倒した 正気度回復1D3
アリスに喧嘩を売って撃破した 1D6ダイスの結果に基づいて呪文を一つ習得する
1:シュド＝メルの赤い印
2:ナーク＝ティトの障壁の創造
3:門の創造
4:アザトースの呪詛
5:マインドブラスト
6:チャウグナー・フォーンの兄弟の召喚/従属
さらにクトゥルフ神話技能が+5％される。
このエンディングはトゥルーエンドの上に存在するベストエンド……ではない。
自らが完ッッッ全にイッちまってる探索者だと証明したリアルSAN値ゼロの狂人にのみ開かれる「狂人の結末（マッドエンド）」である。
こっちに辿り着いてしまった場合、あなた方はいずれアリスの域に辿り着く探索者であるといえる。自分の狂気に酔い、周囲に迷惑を掛けていないかどうか…一度よく考え直してみる必要があるかもしれない。
＜KP向けトラブルシューティング＞
KPは頃合いを見計らって以下のイベントを起こすこと。
壁を破って外に逃げてもええんやでということを教えてあげるべし。探索者の間に「こんなんやってられるかヴォケ」という雰囲気が広がるのを感じたら投入してやるとよい。
街の住民（探索者同様現実世界から連れてこられた犠牲者）が裏路地で額を寄せ合い小声で話し合っている。
「もうこんな街にいられるか！正気を示せとか言って理不尽ばかり突き付けやがる！」
「気持ちは分かるがどうするんだ？街から追い出されたら俺ら生きていけねえよ…」
「いや、考えがある。この街には武器庫があるって噂だ。そこから乗り物を盗み出して、荒野の彼方まで逃げるのさ。
地平線まで逃げれば、きっと、このイカれた世界から…」
そこでペナルティさんが現れ、脱出の算段を立てていた住民を外へ放り出してしまう。
ピラミッドの壁がぐにゃりと歪んで丸い穴が空き、穴から荒野へﾎﾟｰｲされる。
そこへアリスが現れ、探索者達に告げるだろう。
「望み通り外に出られたねー。めでたしめでたし」
・ペナルティさんのお仕置きについて尋ねると
「この街は正気の砦。まともじゃない人間を置いとくと街の平和が乱れるのさ。
ま、ペナルティさんに捕まっても街から追い出されるだけで取って食われはしないよ」
・地平線まで逃げれば〜について尋ねると
「ああ、逃げ切れれば出られるんじゃない？逃げ切れれば、だけどネ」
・武器庫について尋ねると
「うん、あるよ。でも鍵も扉もないし、君らが探したところで見つからないとは思うけどね」
・武器庫についてさらに追求すると
「……そんなに食いついてどうしたんだい？君達もこの街を出たいとか言い出すんじゃないだろうね？」
・「出たい」と明言した場合
「へーぇ？仮にもボクは監視者なんだけど…そのボクに街から出る方法を聞くなんて、なかなかぶっ飛んでるネ。
いいよ、気に入った。武器庫の扉は何を隠そうこのボクさ。さ、欲しいものを取ってくるといい」
→<<門の創造>>で武器庫への門を開いてくれる。ただしペナルティさんは呼ぶ。
・「そんなことはない」と否定した場合
「ふーん…あ、そう。ま、虱潰しの情報収集は探索者の基本だよね。今のは特別に聞かなかったことにしてあげよう」
→＜心理学＞＜目星＞辺りで（別にロールがなくてもいいが）露骨にガッカリしていることが分かる。
さらに＜聞き耳＞成功で以下の内容を聞き取れる。
「いやいや、まだ焦るような時間じゃない。どっちみち第四階層では…」
シナリオ製作者が推奨するのはアリスと正面対決してブチのめすマッドエンドルートですが、あくまで正規エンドは街を脱出して逃げ延びるトゥルーエンドルートだという意識でキーパリングを行い、PLをある程度そちらへ誘導してください。
本シナリオはシナリオブレイクを推奨していますが、ブレイクしようにもシナリオの本来あるべき形がなければブレイクしようがないのです。
本シナリオで取り得る行動は大きく分けて三つ。
A:街の理不尽に我慢ならず脱出を試みる（常人の狂気ルート）
B:最後まで街のルールに隷属し続ける（正気の劇毒ルート）
C:アリスを殺しに行く（真の狂人ルート）
大多数はAを選ぶでしょうし、Aが一番妥当な落とし所です。抑圧された常人が正気の檻をブチ壊すというのが本シナリオのテーマですんで。
Bを選んでしまった場合は大分後味が悪いエンドになるんではないでしょうか。どうぞリアルSAN値を直葬してさしあげろ。
基本的にはAかBのどちらかになるでしょうが、もし探索者がCを選んだとしてもKPはその足を止めるようなことはしないように。Cを選んだとしたらそいつらは救いようのない純度100％のナチュラル狂人です。狂った殺意には狂った殺意で応えてあげましょう。
また、探索者がシナリオで想定していない行動に出た場合、「黒幕アリスはどう思う？」という視点から判断してください。
アリスは探索者が狂った行動に出ると非常に喜びます。場合によっては武器庫からこっそり何かを取り出して貸し与えるかもしれません。自前の無数の呪文を持ち、さらにチャウグナー・フォーンが用意する武器庫の管理権限を得たアリスは悪夢の世界において神にも等しい存在であり、基本的に「なんでもアリ」です。探索者の狂った提案には可能な限り応えてあげましょう。
ただし、武器が手に入る第四階層を待たずに探索者が脱出を企て始めた場合、いきなりアイテムを与えずに上記のイベントを挟んで様子を見ましょう。あくまで誘導先はトゥルーエンドです。
壁を破って外に逃げてもええんやでということを教えてあげるべし。探索者の間に「こんなんやってられるかヴォケ」という雰囲気が広がるのを感じたら投入してやるとよい。
街の住民（探索者同様現実世界から連れてこられた犠牲者）が裏路地で額を寄せ合い小声で話し合っている。
「もうこんな街にいられるか！正気を示せとか言って理不尽ばかり突き付けやがる！」
「気持ちは分かるがどうするんだ？街から追い出されたら俺ら生きていけねえよ…」
「いや、考えがある。この街には武器庫があるって噂だ。そこから乗り物を盗み出して、荒野の彼方まで逃げるのさ。
地平線まで逃げれば、きっと、このイカれた世界から…」
そこでペナルティさんが現れ、脱出の算段を立てていた住民を外へ放り出してしまう。
ピラミッドの壁がぐにゃりと歪んで丸い穴が空き、穴から荒野へﾎﾟｰｲされる。
そこへアリスが現れ、探索者達に告げるだろう。
「望み通り外に出られたねー。めでたしめでたし」
・ペナルティさんのお仕置きについて尋ねると
「この街は正気の砦。まともじゃない人間を置いとくと街の平和が乱れるのさ。
ま、ペナルティさんに捕まっても街から追い出されるだけで取って食われはしないよ」
・地平線まで逃げれば〜について尋ねると
「ああ、逃げ切れれば出られるんじゃない？逃げ切れれば、だけどネ」
・武器庫について尋ねると
「うん、あるよ。でも鍵も扉もないし、君らが探したところで見つからないとは思うけどね」
・武器庫についてさらに追求すると
「……そんなに食いついてどうしたんだい？君達もこの街を出たいとか言い出すんじゃないだろうね？」
・「出たい」と明言した場合
「へーぇ？仮にもボクは監視者なんだけど…そのボクに街から出る方法を聞くなんて、なかなかぶっ飛んでるネ。
いいよ、気に入った。武器庫の扉は何を隠そうこのボクさ。さ、欲しいものを取ってくるといい」
→<<門の創造>>で武器庫への門を開いてくれる。ただしペナルティさんは呼ぶ。
・「そんなことはない」と否定した場合
「ふーん…あ、そう。ま、虱潰しの情報収集は探索者の基本だよね。今のは特別に聞かなかったことにしてあげよう」
→＜心理学＞＜目星＞辺りで（別にロールがなくてもいいが）露骨にガッカリしていることが分かる。
さらに＜聞き耳＞成功で以下の内容を聞き取れる。
「いやいや、まだ焦るような時間じゃない。どっちみち第四階層では…」
シナリオ製作者が推奨するのはアリスと正面対決してブチのめすマッドエンドルートですが、あくまで正規エンドは街を脱出して逃げ延びるトゥルーエンドルートだという意識でキーパリングを行い、PLをある程度そちらへ誘導してください。
本シナリオはシナリオブレイクを推奨していますが、ブレイクしようにもシナリオの本来あるべき形がなければブレイクしようがないのです。
本シナリオで取り得る行動は大きく分けて三つ。
A:街の理不尽に我慢ならず脱出を試みる（常人の狂気ルート）
B:最後まで街のルールに隷属し続ける（正気の劇毒ルート）
C:アリスを殺しに行く（真の狂人ルート）
大多数はAを選ぶでしょうし、Aが一番妥当な落とし所です。抑圧された常人が正気の檻をブチ壊すというのが本シナリオのテーマですんで。
Bを選んでしまった場合は大分後味が悪いエンドになるんではないでしょうか。どうぞリアルSAN値を直葬してさしあげろ。
基本的にはAかBのどちらかになるでしょうが、もし探索者がCを選んだとしてもKPはその足を止めるようなことはしないように。Cを選んだとしたらそいつらは救いようのない純度100％のナチュラル狂人です。狂った殺意には狂った殺意で応えてあげましょう。
また、探索者がシナリオで想定していない行動に出た場合、「黒幕アリスはどう思う？」という視点から判断してください。
アリスは探索者が狂った行動に出ると非常に喜びます。場合によっては武器庫からこっそり何かを取り出して貸し与えるかもしれません。自前の無数の呪文を持ち、さらにチャウグナー・フォーンが用意する武器庫の管理権限を得たアリスは悪夢の世界において神にも等しい存在であり、基本的に「なんでもアリ」です。探索者の狂った提案には可能な限り応えてあげましょう。
ただし、武器が手に入る第四階層を待たずに探索者が脱出を企て始めた場合、いきなりアイテムを与えずに上記のイベントを挟んで様子を見ましょう。あくまで誘導先はトゥルーエンドです。
＜最後にひとこと＞
別に夢の中のディストピアでなくたって、私達は常にまともであることを強いられます。
偏差値の高い学校に進学して、優良企業に就職して雇われ人としてフルタイムで働き、やがては結婚して家庭を作り。
私達はそんな「まとも」な人生を送ることを周囲から強制され、それが出来なければ白い目で見られて爪弾きにされてしまいます。
でも、「まとも」ってなんでしょう？多くの人がそうしてるからって、それが正しいだなんて言えますか？
「まとも」でなくなれば恥をかくし、外聞は悪くなるし、もっと言えば収入が不安定になったり身分が保証されなくなったりするでしょう。
でも、自分が傷付かないために「まとも」の檻に自分を閉じ込めて、それで息苦しさを覚えてしまうなんて、なんだか本末転倒なような気が…
果たして己の意思が赴くまま周りの目など気にせず邁進する変わり者と、傷付かないために自分の心を殺すまともな人間と、本当に狂ってるのはどっちなんでしょうか？
人間よ、狂った探索者であれ。
偏差値の高い学校に進学して、優良企業に就職して雇われ人としてフルタイムで働き、やがては結婚して家庭を作り。
私達はそんな「まとも」な人生を送ることを周囲から強制され、それが出来なければ白い目で見られて爪弾きにされてしまいます。
でも、「まとも」ってなんでしょう？多くの人がそうしてるからって、それが正しいだなんて言えますか？
「まとも」でなくなれば恥をかくし、外聞は悪くなるし、もっと言えば収入が不安定になったり身分が保証されなくなったりするでしょう。
でも、自分が傷付かないために「まとも」の檻に自分を閉じ込めて、それで息苦しさを覚えてしまうなんて、なんだか本末転倒なような気が…
果たして己の意思が赴くまま周りの目など気にせず邁進する変わり者と、傷付かないために自分の心を殺すまともな人間と、本当に狂ってるのはどっちなんでしょうか？
人間よ、狂った探索者であれ。
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