古今東西・ジャンル問わず報われない恋をするサブヒロイン、通称負けヒロインの情報をまとめていくwikiです




キャラクター名

西城まりや(さいじょうまりや)

作品名

漫画

河原和音・アルコ『俺物語!!』
集英社
2012年〜2016年

アニメ

『俺物語!!』
マッドハウス
2015年

実写映画

『俺物語!!』
東宝
2015年

CV・キャスト

前田玲奈(アニメ版)
※ 映画版では登場せず

作品概要


同性には好かれるが異性には全く好かれない強面の巨漢・郷田猛男が、偶然痴漢から助けたことから一目惚れされた小柄な少女・大和凛子と交際していく物語。
恋愛のことは全くわからないものの持ち前の誠実さと行動力で一途に愛を貫く猛男と、そんな猛男の全てをカッコいいと評し終始ベタ惚れの凛子のおっかなびっくりだが真剣な交際を描く。

西城まりやは猛男のクラスメイト。
走るのが苦手だったが、じゃんけんに負けてしまったことからリレーの選手に選ばれてしまう。
最初は嫌がって猛男にも八つ当たりするまりやだったが、猛男が親身に練習に付き合ってくれたこともあり何とか完走。
その際に、猛男に恋心を抱く。

猛男に大和がいることはわかっていたため、素直に告白することができず猛男を「人として好きだから」といって「師匠」と呼ぶようになる。
そして猛男の「弟子」という奇妙な関係になってしまったまりや。
必死に「人間として好きだから」と言い聞かせて順応しようとするが、猛男の友人・砂川にその本心を見抜かれてしまう。

そのままの状態でい続けることはつらいと砂川に指摘され、まりやは意を決して猛男に告白する。
しかし、猛男の大和への想いは固かった。
「彼女がいるから」ではなく「大和が好きだから」まりやの告白は断られてしまったのだった。

ひとしきり泣いた翌日。
笑顔で猛男に挨拶するまりや。
彼女はこれからも猛男のことを「師匠」と呼び続けることに決める。
そして、猛男もまた、まりやが次の恋をする際には全力で応援することを誓うのだった。

見どころ


突如現れた恋のライバル。
しかし、猛男はどうしようもなく大和が大好きで真っすぐな男であるため、100%勝算のない純度100%の負けヒロインだ。

登場話数こそ少ないが、恋する乙女としての描写がふんだんに描かれているため、悲恋の充実度は高い。
好きな人がいるとわかっているのに、ときめきを抑えられず想い悩む姿に、片想いの純粋さと切なさが詰め込まれている。
人間として好きとして言い聞かせてでも側にいたい気持ちも、そのままの関係でいることがつらい気持ちも、どちらも本音なのだ。

この作品ならではの上質なセリフ選びで、恋の始まりから失恋までコンパクトにまとめられている。
「普通の子の普通の失恋」としては極めて完成度の高い負けヒロインだ。

あとフラれた時のギャン泣きがマジで可愛い

名言・名シーンなど


「どーせ私はズルイよ!師匠が何も知らないのをいいことに彼女もいい人なのをいいことに2人をだまして……自分でもわかってるよ」
「そんなに責めることないじゃん。本当のこと言わないとダメなの?」
砂川に歪な関係について問い詰められた時の言葉。
ずるいかもれいないけど、少しでも側にいたいという気持ちもまた真実。

「人間としてじゃなくて男として好きなのっ」
「師匠の彼女になりたい……」
「でも、人間として好きっていうのも本当だよ師匠」
告白の言葉と、フラれた時の言葉。
素直に慣れず回り道してしまった彼女の、余すことない本音。

「私だって師匠じゃなくて猛男君って呼びたかった……好きだったあ」
「次の恋とかできるのかな? いつー? もーやだーつらいー、今したーい! でも今はムリー!」
フラれた直後の公園でベンチで砂川に投げた言葉たち。
コンパクトなセリフだが、最後の叫びに片想いの難しさと切なさ、めんどくささが全部入っている素晴らしい一コマ。

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