古今東西・ジャンル問わず報われない恋をするサブヒロイン、通称負けヒロインの情報をまとめていくwikiです




キャラクター名

谷川柑菜(たにがわかんな)

作品名

アニメ

『あの夏で待ってる』
J.C.STUFF
2012年

CV・キャスト

石原夏織

作品概要


謎多き転校生・貴月イチカと彼女に惹かれた少年・霧島海人が自主映画の製作を通じて恋をするひと夏の青春ラブストーリー。
姉の勧めもあり、海人は彷徨っていたイチカと同棲することとなり、二人の距離は急速に縮まっていく。

谷川柑菜は霧島海人の同級生。
映画製作にかかわっている石垣哲朗や北原美桜とは小学校からの幼馴染の関係。
海人とは中学の時からの付き合いであり、彼が転校してきた時から彼を意識していた。

当然、急に海人の側に現れたイチカの存在が面白くなく、当初は懐疑的な目線で二人の仲を探る。
だがしかし、映画製作と各地を巡って青春を謳歌する中、やがて、二人が心から想いあっていることを悟ってしまう。
特に、沖縄旅行ではキスをする寸前だった二人までも目撃してしまうことになる。

そして、その沖縄旅行で、彼らの関係に急な転機が訪れる。
貴月イチカが宇宙人であるということが発覚したのだ。
両想いであるにも関わらず種族の違いに悩むイチカを、柑菜は自分の気持ちに素直になれと叱責する。
好きな人と一緒になれることは、誰もができることじゃない、幸せなことだから。
海人のもとへ向かうイチカを見送った柑菜は、待ち伏せるようにやってきた哲朗の胸で、涙するのだった。

柑菜が背中を押したこともあって、イチカと海人は交際を始める。
そのことを察していた柑菜は体調不良と言って家で涙にくれる日々を送っていた。
彼女の姿を打ちひしがれる姿を見た哲朗は、この映画製作を通じて、柑菜が海人を諦めて自分の下へくるように自主映画を立案した旨を明かす。
実質的な柑菜への告白である。

柑菜は唐突な告白に戸惑いつつも、それでもやはり海人が好きだからと断った。
フラれた哲朗だったが「言えてよかった」とさわやかな笑顔をしていた。
その姿を見た柑菜の内面にも変化が生じる。
海人のもとへと駆けつけ、ずっと昔から好きだったことを告白する。
既にイチカと付き合っている海人はその申し出を当然のように断るが、彼女は笑顔だった。

見どころ

主人公に想いを寄せる平凡な同級生という、ボーイミーツガールストーリーにおける王道負けヒロイン。
最初は突如現れたイチカに対し何かと突っかかる当て馬的なポジションだったが、二人の仲が縮まるにつれ片想いの切なさが表に出てくる。

基本的には素直に気持ちを言えない性格が災いし、自分の関係は進展せずに、ただ二人の関係が近づいていくのを眺めていることになる。
それでも一緒に夏祭りを回ったり、肝試しではくっついたりと接近するイベントも充実しており、決して恋にはつながらないものの、それでもささやかな喜びを感じてしまう姿が愛おしい。

そんな彼女の最大の見せ場は、宇宙人であることが発覚したイチカの背中を押すシーン、そしてそこから繋がる告白のシーンだろう。
彼にはイチカでなければならない、自分ではないという事実を、悔しさと愛が煮詰まったトーンで吐き出す。
そして、哲朗の告白を受けて、海人のもとへと駆け出し、断られるとわかっていても告白する。
この間、彼女はとにかくよく走る。
涙ながらに想いの丈をありったけに叫ぶ。
素直になれなかった彼女の見せる体当たりの恋がとても眩しい。

ちなみに、フラれた後の彼女は哲朗の告白に応えるわけではない。
二人のために映画の撮影に赴くことを誓い、終盤宇宙人が襲ってきた際には、大好きな人の幸せのために身体を張る。
そこで見せる寂しくも爽やかな笑顔と、困難を前にして上手くいかない二人への罵倒交じりの叱咤激励。
消せない傷と悔しさを抱えつつも二人を応援する姿もまた、彼女の魅力だ。

なお、王道の幼馴染負けヒロインとしてしばしば彼女の名前が挙がることがあるが、所詮同じ中学というだけなので幼馴染とは言い難い。

名言・名シーンなど

9話
「言わないで! それを考えたら私、すごく嫌な子になる……ズルい子になる……」
宇宙人であることが発覚したイチカに対して、海人はどうするんだろうと美桜に尋ねられた時のセリフ。
美桜はそれに対し「それが恋だよ」と優しく諭す。

9話
「好きだって言えばいい!」
「何で言わないの?好きな人と結ばれるんだよ、素敵なことじゃない?」
「私がどれだけ望んでも手に入らないものがすぐそこにあるのに」
「こじつけばっかで逃げてばっかで、今海人君が今何をしているかも知らない癖に!」
「それくらい自分で調べろ、バーカ!」
イチカの背中を押すため言葉をぶつける柑菜。
自分じゃない悔しさ、彼女じゃないといけない悔しさ、全部ぶつけて、このあと号泣することになる。

10話
「海人君……私、海人君が好き! ずっと前から好きだった! ……大好き!」
「知ってる……聞いてくれてありがとう。映画、頑張ろうね!」
意を決した彼女の告白。
即座に断れるも彼女は笑顔は眩しかった。

11話
「先輩のためにやるんじゃないんです、大好きな人のためにやるんです」
「私の大好きな人には……笑顔でいてほしいから」
「3年後死ぬほど後悔させてやるんだから!」
「幸せになれ、バーカ!」
宇宙人から襲われて、囮になるときの言葉。
大好きな人に笑顔でいてほしい気持ちも本心。
笑顔で失恋を受け入れたつもりでも、それでもやっぱり涙目で「バーカ!」と言いたくなるのもまた本心。

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