無事に事情が済んだアマルダとコナミ。
少々気まずい二人だったが、別れ前の挨拶だけはしっかりしようとアマルダはコナミの部屋に訪れた。

「ああ、そういえば今日出発だったね」
「ええ、しばらくはそこで安静にして
 そうですね、産まれてから少なくとも乳離れをしたら戻ってくるつもりです」
「それまでにはなんとかこの一件が終わればいい・・・なんて甘いかな?」
「無事を祈ってます・・・私も頑張りますから」

部屋から出ていこうとするアマルダをコナミが呼び止めた。

「ちょっと・・・俺の代わりってわけじゃないんだがな
 この野球人形を持って行ってくれないかな?」
「これをですか?」
「子どもが大きくなれば遊び相手にもなるだろうし、って・・・気が早すぎるか」
「いいえ・・・大切にしますね」

そして月日が流れた、安定期に入り落ち着いているアマルダは日々悶々としていた。

「皆さん・・・コナミさんは大丈夫かしら?」

コナミのことを思い出す。
一緒に依頼をこなし他愛もない会話をしながら過ごした、短いながらも自分の一生の中でとても充実した日々。
そしてあの夜の事・・・

「(やだ、私・・・)」

気が付いた時には手が陰部と乳房に伸びていた、張り詰めて妊娠前より大きくなった胸を自分で慰める。

「(物足りない・・・あぁ)」

ちらっとコナミから貰った野球人形が目に映った、コナミが自分にくれた物。
今ある物で唯一のコナミを感じる事の出来るもの。

「(野球だけじゃなくて他のことも出来るはず・・・単純な事なら)」

動き出した野球人形はその丸い腕でアマルダの陰部を触り始めた。

「はぁぁぁ・・・こなみぃ・・・」

妙にコナミの温もりを思い出させるその人形の愛撫と自分の手の動きが早くなっていく。
それでも物足りなくなってアマルダは野球人形にバットを持たせてそれを膣内に挿入させた。

「あぁぁあぁ!! コナミのコナミのが入ってきたぁぁ!!」

野球人形がバットを出し入れする、その動きにあの夜の事を思い出す。

「ダメなのに・・・赤ちゃんお腹にいるのに。
 あなたの子供がいるのに私、貴方と繋がりたいの!!
 会いたい・・・コナミに会いたい・・・私ほんとは弱い女だからあっぁぁぁ!!」

激しい動きにとうとうアマルダは達してしまった・・・
余韻に浸りながらアマルダは呟いた。

「こなみぃ・・・絶対に生きていてくださいね・・・私達を残して逝ったら許しません・・・」

自慰とは言え多少なりともコナミを感じたアマルダは、その日は満たされて微睡に落ちて行った。
そんな彼女を気遣う様に野球人形はそっと彼女の体にシーツを掛けると、糸が切れたようにその動きを止めるのであった。



オマケ

「(いやぁ・・・アマルダさん何してるだろう、と言うかあの野球人形俺の精液入れて作ったものだがよく動いたもんだなぁ
  ん〜・・・流石に血はなんか物騒だし、汗じゃ足りないと思ったが。
  ・・・う! はぁ・・・こりゃもう一体は作れそうだな)」

遠く離れていても二人のすることは同じだったようである。

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