私の名前は野々村愛。ドリルモグラーズの球団食堂で働いているの。
そして、私には彼氏がいて、その人の名前は小波虎鉄。
今年からモグラーズのエースになる投手なんだって!
そして今日は2月13日。バレンタインデーの前の日。
球団職員としてモグラーズの春キャンプにいる私は虎鉄君にチョコを渡す機会があるので虎鉄君にプレゼントしようと思います。

丁度オフの日だったので切らしてしまった日用品とチョコの材料を買いに出ていた私は偶然、虎鉄君がチームメイトの凡田さんと寮に向かって歩いているのを見つけた。
「虎鉄君!練習はもう終わったの?」
私が呼んでいるのに気付いた虎鉄君はすぐに私の方を振り向いてくれた。
「あ、愛ちゃん!少し前に終わったんだ。あれ、それは…」
虎鉄君はふと目をやった先にあった私の買い物袋に気付いたみたい。
「ほほう、さてはこの中身はチョコレートでやんすね?はぁ…彼女がいる人が羨ましいでやんす。リア充爆発しろでやんす!!」
凡田さんに中身を言い当てられて私は一瞬ドキッとしてしまった。
「ははは…去年くれたチョコ、とっても美味しかったから今年も楽しみにしてるよ」
虎鉄君はそう言って笑顔を私に見せてくれた。凡田さんの反応に対する苦笑いもあったかもしれないけれど…
その夜、私は虎鉄君にプレゼントするチョコレートを無事に作り上げ、準備万端。満を辞して床についた。
球団職員、特に私のように食堂で働く人の朝は早い。
選手がやって来るより早く食事の用意をしなければならないうえにそれに続いて昼食、夕食の用意もしなければならないから休む暇もない。
だから去年は夜になるまでチョコを渡すチャンスは無かったし、今年もそうに違いない。
だから仕事が終わるまではチョコは冷蔵庫にしまっておいて、虎鉄君が寮に戻って来てから渡すことにした。

私が食堂の重労働から解放された頃には時刻は8時半を回っていた。とっても疲れていたけど私は早く虎鉄君にチョコを渡したい一心で寮に走って帰った。
お父さんと一緒の部屋に着いたけれど、鍵が掛かっていた。お父さんはまだ練習に付き合っているみたい。
私は鍵を開けて中に入り、チョコレートを持ち出して虎鉄君の部屋に向かった。
…虎鉄君もいなかった。だけど少し待っていれば帰ってくると思った私は入り口の近くで待っていることにした。それから10分くらいして虎鉄君が帰ってきた。
「あれ?愛ちゃん!どうしたのこんな所で?」
虎鉄君はこんな所に私がいるとは思っていなかったのか、キョトンとして私を見た。
「お帰りなさい!足音がしたから虎鉄君かなと思って出てきちゃった。はい!バレンタインチョコよ」
そんな虎鉄君に私は早速チ手作りチョコの入った箱を虎鉄君に差し出した。
「あっ、手作りチョコだ!ありがとう!」
チョコの箱を見た途端、虎鉄君は満面の笑顔を浮かべた。これだけでも私は満足なくらい幸せ!
「そうだ、ここじゃ寒いから中に入ろうよ。お茶くらいならあるよ」
「いいの?それじゃ、お邪魔しまーす」
虎鉄君の言葉に甘えて私は部屋に入っていった。
虎鉄君の部屋は整理整頓が行き届いていて、とても綺麗。虎鉄君が台所でお茶を入れて、私の隣に座った。
「ね、愛ちゃんのチョコ、今開けて良いかな?」
虎鉄君はふと私に問いかけてきた。
「うん。私も早く感想を聞きたい」
私がそう答えると虎鉄君は丁寧にリボンをほどいて箱を開け、私の手作りチョコが姿を表した。
虎鉄君は早速そのチョコを一口食べた。
「これ…とっても美味しいよ…俺のために頑張ってくれて…愛ちゃんっ…!!」
私のチョコがそんなに美味しかったのか、虎鉄君は感極まって私に抱きついた。
「だって虎鉄君が大好きだから。良かった、喜んでくれて」
私は落ち着いて虎鉄君を宥めるように語りかけた。
その時、虎鉄君が目をつぶって顔を近づけてきた。
私も目を閉じて、二人の唇が重なりあう。
さっきまでチョコを食べていた虎鉄君の唇はほろ苦かった。唇が離れて目を開けると、虎鉄君は顔を真っ赤にしていた。
「虎鉄君…いいよ、来て…」
「愛ちゃん…」
私は両手を広げて虎鉄君を受け入れる体勢
をとった。虎鉄君とこういう事をするのは初めてじゃないから、あまり抵抗はない。
私の言葉を合図に、虎鉄君は私を抱き上げてベッドに寝かせた
そしてその体勢からまた私と唇を重ねる。今度は大人のディープキス。
私と虎鉄君の舌が絡み合う度に私の体は熱くなっていく。
「んちゅ、んむ、んはぁ…」
唇が離れるとお互いの唾液が糸を引き合う。そして今度は虎鉄君の手のひらが私の胸に触れた。そしてその手が私の乳房をマッサージするように揉みしだいていく。
「愛ちゃんのおっぱい…相変わらずとっても柔らかいよ…」
「あっ、あ、虎鉄君、んっ…」
虎鉄君に胸を揉まれるのが気持ち良い。そして私もだんだんエッチな気分になってきた。
「愛ちゃん…脱がしても…良いよね?」
私は黙ってうなずく。虎鉄君は私の黒いブラウスのボタンを一つづつはずして、そして私の上半身とブラジャーが露になる。そしてブラジャーも取り払われ、虎鉄君に揉まれて敏感になっている胸が丸見えになった。
「あっ…やっぱり見られるの恥ずかしいよぉ…」
「大丈夫だよ、愛ちゃんの体、とっても綺麗だから」
恥ずかしがる私に虎鉄君は耳元でそっと囁いた。
そして虎鉄君は私のスカートにも手をかけ、簡単にホックをはずしてパンツが見える状態になった。
すでに私のパンツは愛液でびしょ濡れになっていてその役目を果たしていなかった。
そして私を守る最後の砦も取り払われて、ついに私は生まれたままの姿を虎鉄君にさらけ出した。
「愛ちゃんのここ…凄く濡れてる…」
私のあそこを見て興奮したのか虎鉄君はそう呟きながらごくりと唾を鳴らした。見ると虎鉄君のズボンがテントを張っていて、今にもはち切れんばかりだった。
虎鉄君の方が我慢できなさそうだったから、私の方から誘ってみた。
「虎鉄君…私、もう我慢できないよ…早く、一緒になりましょ…?」
「あ、あぁ。それじゃ、いくよ…」
虎鉄君は素早くズボンを脱いで自分のモノを私のあそこにあてがった。
そして虎鉄君のモノの先っぽが私の中に入った。
「あ…虎鉄君の…来た、ぁ…」
すでに欲情しきっていた私は虎鉄君の先っぽが入っただけで強烈な快感を覚えた。
そしてすぐに虎鉄君は腰を動かし始めた。
「ひぁっ!?虎鉄、君、いきなりっ…激しいよぉっ!!」
「ごめん、愛ちゃん。気持ち良すぎて、止まらないよ!」
虎鉄君は快感に任せて一心不乱に腰を振った。それで私も気持ち良かった。
「あっ、あ、あん、虎鉄君、虎鉄君!」
「はぁ、愛ちゃん、愛ちゃんっ…」
腰を振っているうちに段々私の中で虎鉄君のモノが大きくなってきた。射精が近いみたい。
「愛ちゃん、俺、もう出そうだ…!」
「いいよ、一緒にイキましょ…!!」
虎鉄君がスパートをかける。私も絶頂に向かって一直線に進んでいた。そしてその瞬間は間もなく訪れた。
「愛ちゃん、いくよっ…うっ!!」
「あぁぁっ!!いくっ、イクゥゥゥ!!」
虎鉄君の精液が解き放たれ、今までとは比べ物にならない快感に襲われる。射精が終わると虎鉄君は力尽き

て私の隣に倒れ込んだ。

「はぁ…最後まで、しちゃったね…」
私は今、虎鉄君のベッドで二人で寝ていた。私がそう話しかけても返事がない。
良く見たら虎鉄君は練習と私とのセックスで疲れきっちゃったのか、寝息をたててしまっていた。
「…練習、大変だもんね。おやすみなさい」
私は虎鉄君の耳元でそう言って眠りについた。

その年、虎鉄君はエースとして大活躍し、最優秀防御率、最多勝、最多奪三振の三冠に輝き、
虎鉄くんに鼓舞されたというモグラーズは万年Bクラスから日本一になった。
だけどモグラーズは解散してしまった。それでもその実力を買われて虎鉄君は他球団への移籍が叶った。
私も、モグラーズの解散を機に辞職して、虎鉄君と結婚した。
モグラーズが解散した年の12月、私と虎鉄くんの間に一人の女の子が産まれた。
名前は…「なな子」にしようと思います。

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