俺は今、ある国際空港のターミナルにいる。そのきっかけは一通の手紙だった。
「小波もそうだと思うけど、十二月から二ヶ月間は完全な休暇なんだ。だからそれを利用して一週間くらい日本に滞在することにしたからその間に会ってどこかに出かけないか?」 手紙の送り主は近年メジャーリーグで話題の女性投手、アンヌ・A・アズナブル。去年彼女が日本にいた時に俺達は知り合い、デートも何回かした。今では日米間で文通をしているのだ。

そういう訳で、俺はアンヌがやってくるターミナルに迎えに来ているのだ。そして待つこと数十分、俺はアンヌの姿を見つけて、彼女に駆け寄った。
「アンヌ、久しぶり。といってもテレビ中継でよく見てるけどね。」 「こっちこそ久しぶり!こうして会って話をするのは確かに久しぶりだな!」
…とこんな感じでアンヌは去年と変わらない荒っぽい口調で話していた。そして色々な所に行っては楽しく過ごし、夜の十時くらいになった時だった。

「なぁ、アンヌは今晩どこに泊まるんだ?」
俺は気になった事を率直に尋ねてみた。そこまで送っていくのが男というものだからだ。 「えっ…アーッ!!しまった、ホテルを取ってなかったよ!!今気づいた、どうしよう…」
アンヌは困惑気味だった。まぁこの時間になってもチェックインが出来ないわけじゃない。俺がそう言おうとした矢先…
「そうだ、小波の家に泊めて貰えばいいんだ!はは、私でも落ち着けば良い案が浮かぶもんだなぁ」…ナンデスッテ!?

「というわけで頼む!小波の部屋に泊めて貰えないか?」
アンヌはそれしかないと思っているかもしれないので断るのは可哀想だ。なので俺はOKする事にした。
俺は今は少し小さめのマンションに住んでいる。今の俺の年俸じゃあこんなものだ。亀田君と一緒のアパートだとお金を吸い上げられてしまうので思い切ってここに引っ越したのだが。 「へぇ、ここが小波の住まいかぁ。結構綺麗にしてるじゃないか。」

「ははは、そうかなぁ。あ、風呂が沸いたら先に入ったらどうだ?不潔なのは嫌だろうし…」
「おっ、気が利くなぁ。じゃあお言葉に甘えてそうさせて貰うよ。」
そして風呂が沸いてアンヌが風呂に入っている間に俺は寝床の用意を済ませた。アンヌが出た後に俺も風呂を済ませ、別々に用意した布団に入った。と言っても俺とアンヌが寝ている部屋は同じであり、俺のすぐ近くでアンヌが寝ているのだ。

そう考えている間に俺の心の中から…
「今ならアンヌを好きに出来るのではないか」
…という考えが浮かんできた。しかしそんな欲望は理性に押し潰され、消えてなくなってしまった。アンヌはかつて一人暮らしをするにあたって護身術を身につけているし、何よりこんな完璧な犯罪をやらかして全てを失ってしまうことが怖いのだ。
「…何が怖いって?」 突然、アンヌがこっちを向いてそう話しかけてきた。しまった、声に出ていたのか…

「今確かに小波の声で怖いって言うのが聞こえたんだ。一体何に怯えているって言うんだ?」
「イ、イヤ、ナンニモコワクナイヨ?ハハハハ…」 「何で棒読みなんだよ…大方私に襲いかかろうとして返り討ちに遭うのか怖いのかと思ったけど、違うのか…」 図星を突かれた俺はよほど驚いたのだろう、自分でも分かるくらいに体をビクッとさせてしまった。「…図星か。まぁ私は小波となら嫌じゃないぞ、むしろ大歓迎さ。…自分で言ってて恥ずかしくなったよ」
そう言ってアンヌは赤面した。それと同時に俺を律していた理性が役目を終えて引き下がり、おあずけから解放された劣情に身を任せて俺はアンヌの寝ている布団に飛び込んだ。
「アンヌ!!そんなことを言ったら…俺もう止まらないよ!?」 「最初から止める気なんて無いよ。さ、いつ来ても良いんだぜ?」
アンヌは顔を赤くしたままそう言って両手を広げた。俺は横になっている状態のアンヌの唇を奪った。半ば暴走状態の俺は舌をアンヌの口の中に侵入させる。


暫くアンヌの唇を堪能した俺は、今度はアンヌのパジャマに手をかけた。
「服…脱がすよ」
アンヌは黙って頷いた。俺がパジャマのボタンを一つずつ丁寧に外していくとスポーツブラに覆われた小柄な、しかし形の整ったアンヌの胸が露わになる。
それと同時にアンヌの顔が更に赤みを増す。俺は躊躇わずにスポーツブラを丁寧に外す。するとそこには小柄な胸に相応しい小さな乳首が姿を現した。俺は迷わず顔をアンヌの胸に近づけ、乳首を一舐めした。
「ひゃっ!?そんな…所…舐めるな…よぉっ…!!」
アンヌが普段からは考えられないような艶めかしい声で鳴き始めた。それが俺の興奮を更に掻き立てた。
俺がアンヌの乳首をいじり始めてから二十秒もしないうちにアンヌの乳首は固くなりきっていた。俺は乳首はもういいだろうと思い、アンヌの顔を見る。アンヌは顔を真っ赤にしながら息を荒くして、それが妖艶に感じられ、可愛くもあった。 「それじゃ…こっちの具合はどうかな…?」

俺はパジャマのズボンに手をかけた。アンヌの下着が露わになると、丁度秘部の辺りに小さなシミが出来上がっていた。俺はシミになっている部分を突っついてみる。
「ひぁっ!?あ…はぅっ!?そこ…気持ち…良すぎ、ぃ…」
アンヌが奇声をあげると同時にアンヌの身体がビクンと震える。
「そうか、ここが気持ちいいんだな。それじゃあ遠慮なく…」 俺はアンヌの秘部があるとおぼしき場所を下着越しに擦ったり突いたりする。

いじり続けるにつれアンヌの声は妖艶さを増し、自分から腰を震えさせ始め、まさに快感が昇ってきているようだった。
「あぅっ…小波、小波ぃっ…私…もう…っ」
アンヌがそんな事を言い始める。それを聞いてアンヌの絶頂が近いと悟った俺は不意にアンヌの秘部を愛撫する手を止めた。
「ふぇっ、何で、何でやめるんだよぉ…?」 途端にアンヌが泣きそうになりながらそう言う。 「だってさ、アンヌばっかり気持ちよくなってるんじゃ不公平じゃないか」

これらの一連の行為を経て、俺のモノはこれほどにないまでに巨大化していた。それに気づいたのか、アンヌは自分から下着を脱ぎ、秘部を露わにした。アンヌの秘部は愛液でびしょ濡れだった。
「私…もう我慢できない…なぁ、好きにして良いから…早く…小波の…あぅあああ!?」
アンヌが言い終わる前に俺はズボンから自分のモノを出し、一気にアンヌを貫いた。そこで俺は思わず腰を止めてしまった。アンヌの膣が恐ろしい力で俺のモノを締めあげるからだ。
俺は下を見る。見たところ血は出ていない。アンヌも苦しい表情を浮かべてはいなかった。 「どうしたんだ…?」 「いや、アンヌの中が凄くきつくて…もしかして初めてかと…んんっ!?」 俺がそう言った途端、突然アンヌが俺の唇を奪った。しかし数秒で顔を離してしまった。そして寂しそうな表情で首を横に振った。 「アンヌ…」 俺はこの事については気にしないことにし、腰を動かし始めた。 「あぁっ、んっ…小波ぃっ…」
「アンヌの、中…凄くっ、気持ちいぃっ…」
アンヌの中は俺のモノを凄い力で締め上げ、早く精子をよこせと言わんばかりだ。それもあってか、腰を動かし始めてから射精感がこみあげて来るまであっという間だった。
「アンヌっ…!!俺っ…もうっ…!!」 「あっ…!!私も…イクっ…!!」
そしていよいよ射精が近づいてきた俺はラストスパートに入ろうとして一度モノをアンヌのより深い所に入れた。その瞬間だった。
「あっ、イクっ…あああああっ!!」

アンヌが悲鳴に近い声を上げ、絶頂を迎えた。それと同時に今までよりもさらに強い力で俺のモノを締め上げた。その刺激はあまりに強く…
「アンヌっ、もう我慢できないっ…!!ぅああっ!!」
俺も絶頂を迎えた。アンヌの中で俺のモノが痙攣し、精液を流し込んでいく。数秒して俺の射精は終わった。モノをアンヌの中から引き抜くと俺の身体に疲労感がどっと押し寄せ、俺はアンヌの横に寝転んだ。アンヌは快感のあまり気を失っているようだった。
それからアンヌがアメリカに帰国するまで俺達は同じ部屋で寝泊まりし、毎晩互いの身体を貪り合った。
時は流れ、シーズン開幕直前。アンヌは突然体調不良を訴え、開幕戦のベンチに入らなかった。その時に貰った手紙には…
「あれから随分と体調が優れなかったから医者に診て貰ったんだ。そうしたら…」
次に書いてある文章は俺には衝撃的なものだった。当然の結果といったらそうなのだが…
「私…どうやら小波の子供を身ごもったみたいなんだ」

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