「はぁ……なんで俺がこんなこと……」
「何言ってるのよ。こういうのはあんたに向いてるでしょ。」
キャンプが終わり、久々に華音と二人きりで会うことになった小波だったが、
華音の家に着いて早々、渡されたのは荷造り用のビニールヒモだった。
「まったく、なんでこんなに雑誌やら新聞やら溜め込んでるんだよ。」
「そんなの使えそうなところを写すのに使ったからに決まってるじゃない。
それで、流石に置き場所がなくなってきたから、少し捨てようかと思って。
とりあえずそこに積んであるのは全部捨てるやつだから。
ああ、あとついでに部屋の片付けもお願いね。」
「へーい……。」
せっせと雑誌類を縛り、運び出す小波を尻目に華音はテレビを見ながらくつろいでいる。
確かにこれだけの量を片付けるのは華音には難しいのかもしれないが、
それにしたって当の本人が全く動かないのはどうなのだろう、と小波は不満に思いつつ、
作業を進めていく。そのとき、華音が立ち上がった。
「あ、そうだ。今日はクリーニングができあがる日だった。
ちょっと行ってくるから、サボらないでよ。」
「ああ、はいはい。……はぁ。」
一瞬、手伝ってくれることを期待した小波はため息をついて、華音の背中を見送った。


「よし、これでようやく終わりか。華音はまだ帰ってこないのかな。」
一通り作業を終え、少しの疲労感を感じつつ、小波はソファに座った。
ふとテーブルに目をやると最近華音が読んでいたであろう週刊誌が乗っていた。
気を紛らわすためにその時たまたまやっていたバラエティ番組にチャンネルを変え、
適当にパラパラとページをめくると、(その前に最初に目を通したのはグラビアのページだが)
あるページで小波のめくる手が止まった。
「(あ、これは……)」
目を輝かせ、読み進めていく。
ちょうど小波がそのページを読み終えた少し後に、玄関の方から音がした。
「おっと、ようやく帰ってきたか。」
週刊誌を元の場所に置き、華音のところへ向かう。
「ただいま。ちゃんとやっててくれたんでしょうね?」
「当たり前だろ。ほら、見てみろよ。」
「はい、ありがと。まあ、あんたにしてはできるじゃない。ほら、ケーキ買ってきたわよ。」
小波によって片付けられた部屋を見て、上機嫌で華音は手に持った箱を見せた。
「おお、ありがとう!じゃ、さっそくいただきまーす!」
小腹の空いていた小波は用意ができてすぐにがっついてケーキを食べた。
「ちょっと。もう少し落ち着いて食べなさいよ。」
「ああ、悪い悪い。これ、すごくうまいからさぁ。
(……どうしよう、今から思い切ってやっちゃおうか……)」
さっさとケーキを平らげた小波は、まだ食べ終えていない華音の方をチラチラ見て、
一人ほくそ笑む。しばらくして華音もそれに気が付いた。
「……何よ?さっきからニヤけちゃって。」
「うん?あー……えっと……」
小波は華音が帰ってきたらすぐに言おうと思っていたのだが、
いざ切り出すとなると流石に躊躇われ、視線を逸らす。
「ああ、もう、気持ち悪いわね。言いたいことがあるならハッキリ言いなさいよ。」
要領を得ない小波の反応に華音は苛立ちを見せる。
「わかった……ええっと、ちょっと、やってみたいことがあってさ。」
そう言いながら華音の隣に座り、肩に手をまわす。
「ちょっ……な、なに昼間っからサカってんのよ……んん……」
そして顔を近づけ口付けを交わす。突然のことに華音は少し驚いたが、
すぐに舌を差し出し、小波の舌に絡ませる。唾液が交じり合うと、
小波の口の中に先ほどまで味わっていた甘味が再び広がった。
華音の口内を味わった後、小波は唇を離し、華音の耳元で囁く。
「いつもは華音にリードされっぱなしだけど……今日は俺が攻めでもいいかな?」
「え、今から?……まあ、付き合ってあげないこともないけど。ちゃんとできるんでしょうね?」
「あ、ああ。任せとけ。とりあえず、先に行っててくれる?」
「どうしてよ?」
「いいからいいから。」
「……あんまり待たせないでよ。」
そして二人は寝室へと場所を移した。
華音が後悔することになったのはそれからすぐのことだった。



「ちょ、ちょっと!?何よこれ!話が違うじゃない!」
「ええ?そうか?」
ベッドの上で、華音は腕をビニールヒモで後ろ手に縛られ、小波に押さえつけられている。
小波の予想外の行動に、華音はただただ戸惑い、声を荒げる。
そんな華音に対し、小波はこともなげに答える。
「うーん、多少、強引だったかもしれないのは謝るよ。
でも……実を言うと、前からこういうことをやってみたいとは思っていたんだ。」
「な、何ですって!?なに考えてるのよ!この変態!」
華音の罵倒を無視し、小波は続ける。
「……それに、前に華音が言ってたよな?
『平然と悪いことが出来るようにならないと、人生楽しめない』って。
だから俺も少し、華音のことを見習おうかな、なんて思ってさ。」
「!? だ、だからってこんなこと!……ふざけんじゃないわよ!」
以前、何気なく言い放った自分の言葉を復唱されて、華音は動揺をあらわにする。
小波を睨み、口では強がってはいるものの、目には既に涙が浮かんでいた。
「まあ、そういう顔すんなって。」
「あっ!?」
更に小波はタオルを華音の頭に巻き、後ろでしっかりと縛り、華音の視界も奪う。
急に目の前が真っ暗になったことで、華音の不安は更に高まった。
そんな華音に小波は先ほどよりも少し口調を優しくして言った。
「ええっと、今こんなこと言ってもあんまり説得力ないと思うけど……
『悪いこと』って言ったって、そんなひどいことはしないからさ。な?」
「……もし嘘だったら、後で承知しないんだから……」
その言葉を聞いて安心したのか、あるいは観念したのか、華音は呟いた。


そのまま小波は華音の頭をぐっと引き寄せ、再び口内に舌を入れる。
絡ませた舌の感触から、華音が少し怯えているのが分かった。
十分に味わってから舌を抜き、顔を離して改めて華音をまじまじと見つめる。
少し前まで自分をこき使っていた華音。
その彼女が今、無防備な姿で目の前に横たわっている。
心の奥底から征服感と、そして更なる嗜虐への欲求が湧いてくるのを小波はひしひしと感じ取り、
その欲望の赴くままに華音の身体を執拗に責め始める。
まず首筋に舌を這わせ、その味を確かめる。
「やぁっ……あっ!……」
拘束され自由に動かせない身体を弄ばれ、華音は堪らず声を漏らし、身をよじらせた。
首筋から舌を離すと、次に小波は顔を華音の脇の下に近づけ、鼻を押し当てる。
「ひゃっ!?そ、そんなところ、嗅がないでよ……」
羞恥心から顔が火照るのを華音は感じた。
当然華音の要求は聞き入れられず、小波は普段華音から漂っている香水の香りとはまた違った、
より本能を刺激する匂いをじっくりと堪能しながら、腋に舌を差し入れて丹念に舐めた。
首のときよりもしょっぱい味が広がり、それもまた小波の脳を揺さぶった。
反対の腋も同じように唾液でベトベトにした後、今度は華音の柔らかな胸の先端をしゃぶりながら、
片方の手で抱きつつ、もう片方の手を華音の股間へと伸ばした。
「んん!……ああぁっ!」
より敏感な部分を責められ、更に華音は身悶える。
小波は乳首を口に含んだまましばらくそのまま秘所を指でまさぐり続けた。
「ひああ!!あぁ!……はあぁっ!……えっ?」
華音がイきそうになったまさにその時、急に指を抜いて、華音から身体を離した。
突然責められるのを止められ、華音は呆気にとられる。
「……な……なんで止めるのよ!?」
「なんでって?続けてほしいの?……じゃあ、これ、舐めてくれる?」
「きゃあ!」
急に頬に熱いものを押し付けられ、華音は驚いて声を上げた。
なすりつけられた液体──先走り汁からすぐにそれが小波の逸物であることがわかった。
思わず首を捻り、顔を反らそうとすると、小波はとんでもないことを言い出した。
「あれ?どうしたの?……舐めてくれないんじゃ、このまま帰っちゃおうかな?」
わざとらしい口調で華音を煽る。
「!?……バ、バカなこと言わないでよ!
わ、わかった、わかったから!……んむ……」
腕は縛られ動かすことは叶わず、視界を遮るタオルを取ることもできない。
この束縛を解放してくれるのは張本人の小波をおいて他にいない。華音に選択の余地はなかった。
肌の感触を頼りに小波の逸物を口へと運び、おずおずと舐め始める。
「うぅ……(何よ、これ……)」
口の中に苦味が広がり、思わず顔をしかめる。
咥えてからすぐに小波に頭を抱えられたので苦しくても口を離すことができない。
こうして無理矢理舐めさせられていると、まるで自分が小波の性欲を満たすための道具に成り果ててしまったような──
そんな錯覚に華音は陥りかけたが、勿論そんな華音にとって屈辱的なことを受け入れられるはずもなく、
すぐに我に返り、ただ早くこの息苦しさから解放されることを願った。
「う……か、華音……そろそろ、イきそう……」
5分だろうか、10分だろうか。いずれにしろ華音にはとても長く感じられたが、
俄かに華音の頭を押さえていた手に更に力がこもり、そして無理に頭を揺さぶられる。
「んん!んむ!んんん!(そ、そんな!?……このまま……!)」
そう思った瞬間、華音の頭をつかむ手にグッと力が入り、動きが止まった。
そしてビクッと小波の逸物が跳ね、華音の口内にザーメンが吐き出された。
「ああ……ハァ……ハァ……そ、そのまま、飲んで……」
「んん……んぐぅ……」
射精が終わった後も小波は手はそのままだった。
そのひどい味に拒絶感を覚えつつ飲み下したところでようやく華音の口から小波の逸物が引き抜かれると、
飲みきれなかった小波の精液と華音の唾液の混じりあった液体が糸を引いてこぼれた。


休む間もなく、華音はうつ伏せの状態にさせられた後、
小波に腰の辺りを持ち上げられ、小波に向けて尻を突き出した、
まるで尺取虫のような格好にさせられた。
「ああ、華音のアソコ、もうすっごいドロドロになってるよ。」
「イ、イヤぁ……そんなに見ないで……」
丸見えになった華音の秘所を見つめ、指で開きながら小波は呟いた。
小波とはこれまで何度か肌を重ねてきたが、こんなにまじまじと秘所を見つめられたことはなく、
華音は恥ずかしさのあまり全身が燃え上がるのを感じた。
「よし、そろそろ入れてもいいかな」
そう言うと、小波は華音の秘所に自分の逸物をあてがい、挿入──
することはなく、ただ入り口でそれを擦り合わせ始めた。
小波が腰を動かす度に、グチャッ、グチョッ、と卑猥な水音が聞こえた。
「な……何やってんのよ……は、早く……」
「なあ、今思ったんだけど、」
小波は擦り付けていた逸物を離した。そして、
「ひィッ!?」
「こっちって、まだ使ったことないよね?」
華音は悲鳴を上げた。小波が華音の秘所の後ろの穴を指で触れたからである。
「ちょっ、ちょっと待って!」
「まあ、いきなり入れるのはマズいだろうから……」
そう言うと小波は華音の秘所から溢れている蜜を人差し指ですくい、
塗りこむようにして後ろの穴の周りからほぐしていった。
円を描くようにして指を動かし、少しずつ穴の中心に向かって半径を小さくしていき、
ゆっくりと指をもぐりこませていく。
「っは……あぁっ!……はぁ、お、お願い、ぬ、抜いてぇ……!」
「だーめっ」
ズニュッ!
「ふぁああああ!!」
第一関節あたりまで飲み込まれていた指を第二関節まで潜り込ませると、
今度はさっきとは逆に、徐々に円の半径を大きくしていく。一回転する毎に華音は呻いた。
最初は侵入を拒むように固かった穴は、今はもう小波が塗りつけた華音の愛液と分泌された腸液でグズグズになっていた。
指を動かすのをやめ、引き抜くと窄まりは指を入れる前より一回り大きくなっていた。
「ああ……華音のお尻の穴、ヒクヒクしててすごくイヤラシイよ……」
もうこれ以上我慢はできない。小波は華音の臀部に手を乗せて、
逸物の先っぽを肛門にキスさせると、そのまま一気に貫いた。
「あぁぁ!!……っ……い……い、いやああああ!!」
先ほどよりも更に太く、逞しいものを突き入れられ、華音はこれまでになく大きな声で叫んだ。
「うぅ……っすごい……!」
小波の逸物は根元から締め付けられ、中の粘膜が亀頭に吸い付いていく。
すぐにでも射精してしまいそうだった。
「あああっ!!ひぎィッ!!」
小波が腰を打ち付ける度に、お尻の穴から伝わる焼け付くような痛みと快楽が華音を襲う。
目からはとめどなく涙が溢れ、巻きつけられたタオルを濡らし、
口からは涎が零れ、ベッドを汚していった。
「っ……ヤ、ヤバい、そろそろ……!」
小波は手を華音の乳房へと移し鷲掴みにすると、そのまま身体を持ち上げて、
華音を前のめりの膝立ちの状態にさせた。
そして絶頂へ向けて、更に激しく自分の腰を華音のお尻にぶつける。
小波の動きに合わせて、体液の混ざり合う淫らな水音と肉と肉がぶつかり合う乾いた音が部屋に響く。
「あああ!ひいぃ!!……ら、らめえぇ!……こ、こわれるうううぅ!!!」
「っっく、うぅっ……!!」
小波が呻くと、華音の尻穴の中に大量の精液が注がれた。
「あひいいぃ!!あ、あついい!!……あついのが、なかに!!ああっ!!あああああ!!!!」
華音は頭の中が真っ白になっていくのを感じ、折れんばかりの勢いで背中を反らし、絶頂に達して叫んだ。
小波が華音をゆっくりと下ろし、尻穴から逸物を引き抜くと、だらしなく開いた肛門から白濁がドロリとこぼれた。


しばらくの間余韻に浸り、後始末を終えた二人はリビングに戻った。
お互い口を利くことはなく、気まずい空気が流れる。
先に沈黙を破ったのは小波だった。
「ええっと、……その、ごめん。途中から、夢中になっちゃって……おさまりがつかなくなっちゃって、つい……」
「はぁ……もう、怒る気力すら無くなっちゃった。今日はもうとにかく疲れたから、帰ってくれる?
ああ、まだ何かお尻が変な感じがするわ……」
お尻をさすりながら華音は疲れ切った表情で答えた。
「あ、ああ、わかった……じゃあ、また今度埋め合わせするから。」
小波は立ち上がり、玄関に向かって歩き出したが、ふと足を止めてつぶやいた。
「でも……あの時の華音、かなりエロかったな。いつもはあんな声出してなかったし。
それに、すっごい気持ちよかったよ。」
「う……うるさい!早く帰れって言ってるでしょ!」
小波に好き放題されていた時の自分の痴態が思い出されて、
いたたまれなくなった華音は小波の背中をグイグイ押して外へと追いやった。

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