華音のナマーズの取材に協力するために、小波は華音の家に来ていた。
およそ2時間ほどで、取材は終わった。

「ふう……今日はこんなところかしら」
「そうか。だいぶ原稿はできてきたのか?」
「ええ、まあね。でも前にも言ったけれど、あんたのとこのチームが優勝しなきゃ
この取材も何の意味もないんだから、絶対に勝ちなさいよ。分かってるんでしょうね?」
「分かってるさ。まあ、それはそれとして……」

華音の言葉に相槌を打つと、小波はテーブルの上の、
残りわずかなお茶を飲みきった後に、自分のカバンからタオルを取り出した。
部屋はクーラーが利いていて、小波は汗一つかいていない。
汗を拭くために取り出したわけではないことは明らかだった。
それに小波の表情が怪しい。華音は嫌な予感がした。

「もう取材は終わりだよね? ……今日はまた、アレをやってみたいんだけど」
「えっ……ちょ、ちょっと……アレって、まさか……」

不安気に華音は小波に訊ねた。
そして、悪い予感は的中してしまった。

「ああ。だって、華音はあっちでもイけるって分かったし、
それに……あっちの方が俺も気持ちいいし。
それに最近は、その……普通のエッチしか、してないし」
「な……!? 調子に乗るんじゃな……んぁ……んん……」

以前の狼藉──腕を拘束して散々弄んで、あまつさえ未経験だった尻穴を弄り、
そのまま犯した、あのことをこともなげに言う小波に対して華音は憤るが、
文句を言い切る前に小波に口を塞がれ、服の上から胸を揉まれると
身体にこもっていた力もしおれてしまう。

「やっぱり華音って、責められる側に回ると弱いよね」
「うぅ……うるさい、変態……」

半分からかった口調の小波に、華音は顔を赤らめてつぶやく。
小波は、そんな華音を心の中で『かわいい』と思いながら華音を一旦離してから訊ねる。

「ああ、変態で悪かったな。……やっぱり嫌? 一応、反省はしてるつもりなんだけど」
「くっ……ここまでしておいて、何が反省よ……ああもう、いいわ。勝手にしなさいよ」
「……そうさせてもらうよ」

小波のペースに流されてしまったことを悔しく思いながらも、華音は小波に身体を預けた。


場所をベッドの上に移すと、前やったのように華音を後ろ手に縛り、目もタオルで覆い隠した。

「じゃあ、いくよ」
「ふ、ふん……さっさとしなさいよ」

華音に促されるのを皮切りに、小波は華音の身体を抱き寄せ、唇を奪う。

「……っ……」
「ん……む……」

お互いの唾液を十分に混ぜ合わせてから数秒の間の後、重なった唇を離す。
そして小波は華音の方も完全にスイッチが入ったことを感じ取ると、次に耳に口を近づける。

「あ……ふあぁ……やぁ……ぁ……」

視覚を奪われ、そのぶん敏感になった感覚に華音は悶える。
耳の穴を舌で抉られる音が、華音の頭に響いた。
両耳とも唾で濡らした後、小波は今度は胸の柔らかな果実にむしゃぶりつく。

「んぁ……あぁ! つ、強く吸わないで! 跡が付いちゃうじゃない! 」
「大丈夫、服着れば見えないところだから」
「そ、そういう問題じゃ……んん……」

身体をくねらせ抵抗する華音の言葉をあしらいながら、
小波は華音の胸に口付けの跡を刻んでいく。
胸の後は、お腹、背中、二の腕、太もも、といった具合に気のままに味わい、そこにも印を付けていく。
そうしていくうちに、華音の肌は小波の唾液だけでなく汗でじっとりと湿り気を増していった。
そして小波は秘所へと顔を近づけ、既に湿りを帯び始めたそこも舐めほぐす。

「ぅ……んんぅ……あぁん……」

鼻にかかった嬌声と、秘所特有の雌の味を小波はじっくりと堪能した。


ひとしきり華音を味わうと、小波は次はどうしようかと考えた。
この前みたいに、このまま目隠しをしたままでも悪くはない。
でも、他にもっといい方法はないだろうか。
そう思った小波は、少し考え、ふと、ある事をひらめいた。

「……どうしたのよ?」
「いいことを思いついた」
「え……な、何よ?」

小波の唐突な言葉に華音は不安を覚えた。

「ちょっと、場所を変えよう」
「え? 変えるって、どこに……」
「いいから、ほら」
「あ……」

手を縛っていたタオルをほどいて、目隠しはそのままで、
小波は華音の手ををつかみ、ベッドから起き上がった。




「っ……こ、これって……」

目隠しを解かれ、ゆっくり目を開けると、華音はすぐに自分の目の前に見えるものに息を呑んだ。
目に入ってきたのは、鏡と、そしてそこに映っている、つい先ほど付けられたばかりの蹂躙の跡が
身体じゅう至る所に刻まれている自分の姿だった。普段、身だしなみを整えるために使っているこの場所で
自分がこれから小波にされるであろう事を思い、華音は胸が高鳴るのを感じた。

「じゃあ、そこに前向いて立っててくれる?」
「……」

小波に言われるままに、のろのろと鏡台の前へと歩いていく。
すぐに小波が後ろから抱きついた。
そして後ろから胸をまさぐり、先を指でつまみ上げながら、華音に囁く。

「んあぁ……やめ……う、ふぁあ……」
「ほら、鏡を見て。すっごいエッチな顔してるよ」

恥ずかしさ、不安もあり、直視することはできない。
それでも、鏡の向こうの身悶える自分自身の姿に華音は羞恥心が燃え上がるのを感じた。
華音は目を背けようとしたが、しかしそんな痴態を後ろから直接、そして鏡越しに見ていた小波は、
今度は尻を撫で回しながら顔を耳元に寄せ、更に追いうちをかける。

「ほら、ちゃんと見ろよ。……華音は自分のエッチなとこを見て感じちゃう変態なんだよな?」
「い、いや……あぁん……ち、ちが……変態は、ぁ、あんたでしょ……あぁ……ん……んんっ……!」

空いた手で乳房を揉みしだきつつ、臀部を舐めるように手を滑らせる。
火照った身体はそれだけで感じてしまい、華音は鼻にかかった声を漏らす。
堪らず華音は小波を振りほどこうとするが、まるで力が入らず、小波の為すがままにされてしまう。

「んん……ああぁっ……んぁあ……ひぃっ……!? い……いやぁ……!」

更に、途中で尻たぶを軽く揉む動作を交えると、華音は艶っぽい声で啼く。
それが愉快で、小波は撫でては揉んで、揉んでは撫でてと、刺激を繰り返していく。
それから尻を愛撫する手を少しずつ、股下へと持っていき、指で秘所をなぞり、鏡にかざして見せた。

「っ……」
「もう、こんなに濡れてたんだな」
「…………」

絡みついた蜜を指で糸を引かせ、華音に見せつけて更に華音の羞恥心を煽る。
華音は顔が、そして身体が一段と火照るのを感じ、視線を落とす。

「……で、次はどうしようか?」

淡々とした口調で小波は華音に尋ねる。

「も、もう、十分でしょ? は、早く、……」

それに対し、華音は縋るように答える。その瞬間だった。

ピシャリ!

「ひぁっ……!! な、……いきなり、何するのよ!?」
「え? あー、……うん、何となく」

乾いた音と、悲鳴が響いた。悪戯心、そして好奇心から、小波が華音の尻を叩いたのだ。
華音はそれに驚き、そして視線を鏡の中へと落とし込む。
鏡越しに二人の目が逢う。急に叩かれたことへの驚き、そして怒りのこもった反抗的な目が小波を見つめている。
それを見て、小波は自分の中の暗い欲望がより一層膨れ上がるのを感じ、口角をわずかに上げる。

「な、何となくって! いぁっ! ちょ、ちょっと!? ひぅっ! やあぁっ!」

昂る気持ちに任せ、小波はそのまま更に2発、3発と尻を叩いていく。
叩く音に合わせて短い悲鳴が上がる。その声を聞く度に、小波の興奮も高まっていった。
一方、華音は叩かれる回数が増していくうちに、臀部から伝わる痛みだけでなく、
羞恥と屈辱、そしてどういうわけか高揚感の交じり合った、なんとも言いようのない感情を感じて、戸惑っていた。
そしてその感情が臀部を平手で叩かれてながら啼いている、
鏡に映し出された自分の姿を見せられていることから生じているのを意識してしまい、
それに呼応して身体の芯が一段と熱くなるのを感じた。
およそ20発ほど叩いたところで、小波は叩くのをやめた。
小波としてはそれなりに手加減して叩いたつもりだったが、それでも華音の尻には手の跡が赤く残った。

「あぁ……っ、ハァ、っ……う、ううっ」

華音の目からは先ほどの反感は消えて、いつもの高慢ちきな様子からは程遠い、
うっすらと涙を浮かべて怯えたような目へと変わっていた。
小波は少しやりすぎたのかもしれないと流石に少し申し訳なく思った。
だが、華音が今求めているのは謝罪の言葉ではない。
華音の表情はそう訴えているように思えた。

「次は……どうしてほしい?」
「…………」

もう、すぐにでも華音に逸物を突き入れ、己の欲望をぶちまけてしまいたかった。
だが、その衝動を抑え、小波は再び問いかける。
華音の方からもっと淫らに求めさせること。それこそ小波が今、期待しているものであり、
それが叶う瞬間のことを思い、小波はゾクゾクとした快美感を感じていた。
一方、華音は沈黙を保ったまま、顔を更に赤らめて視線を外した。
小波の意図は分かっていて、自分自身、早くこの疼きを満たして欲しかったが、
まだ残っている理性と羞恥心が華音を抑え、口を閉じさせていた。



しばらくの間、無言が続いたが、小波は次の行動に出た。
答えを待たずして小波は指を華音の股間へと持っていき、
人差し指と中指で蜜をこそげ取るようにして責め立てる。

「そんなによかった? 尻を叩かれるのが。こんなに濡らしちゃって」
「あぁんっ……い、言わな……ぁあっ! ……いわないでぇぇ……!」

小波が指を抜き差しする度に、華音の淫裂から蜜が溢れて、太腿に垂れて、床にこぼれる。
秘所に与えられる刺激、小波の口から投げかけられる言葉、下腹部から聞こえる卑猥な水音、
そして欲情した鏡の向こうの自分自身に中てられて、華音は倒錯した世界へと更に没入していく。

「この様子なら、こっちも……いいよね?」
「ああっ! ま、待って、そ、そっちはっ! ……や、やぁぁっ!!」

そう言うと小波は指を尻穴へと押し付けて滑り込ませた。
小波の指にたっぷりとついた蜜とが潤滑油となり、ズルズルと指を奥まで挿入させる。
華音は堪らず小波に尻を突き出すようにして鏡台に手を突いて俯いてしまう。

「華音はやっぱり、こっちの方が弱いみたいだな」
「ふあぁっ!……ああぁっ! だ、ダメ! ダメえぇ!!」

華音の反応と、指を締め付ける窄まりの感触を愉しみながら、小波は指を掻き回していく。
そして、もう一方の手で華音の顔を起こさせて鏡に向けさせると、
尻穴を刺激される悦びに咽び泣く顔が映し出された。
しばらくして、小波はすっかりベトベトになった指を引き抜く。

「ひィっ! …………あ、うぅっ……」
「ああ、その顔……たまんないな。ところでもう一回聞くけど、次は……どうする?」
「…………」

二度目の問いかけのときよりも明らかに苦しそうであったが、
それでも三度目の問いかけにも華音は応えられない。

「……しょうがないな」

痺れを切らした小波は華音に引導を渡すべく耳元で、ある言葉を囁く。
そしてその言葉を言うように華音に促した。

「え……な!? ……そ、そんな……」

小波の口から出た言葉に耳を疑い愕然とした。
それは華音にとって屈辱的で、とても受け入れがたい言葉だった。
それでも、もはやこれ以上逃れることはできないことも悟った。
これまで快楽と羞恥心の間でせめぎ合っていた華音も、もはや我慢の限界だった。
おずおずと尻を小波の方へと突き出し、言葉を搾り出す。

「ほら、言っちゃえよ」
「うぅ……ぁ、あ……あたしの……ケ………コに……お、オ…ン○ン……い……いれ……挿れて……くださ……」
「うーん、よく聞こえなかったんだけど」
「……っ……あ、あたしのケツマ○コに、小波さんの、オチン○ン、挿れてくださいっ!
……小波さんの、オチン○ン……ほ、欲しいの……」


耳まで真っ赤に染め、目をギュッとつぶりながら華音は小波にトドメを請う。
そんな華音の痴態に満足した小波は手で華音の腰を引き寄せ、
完全に性器と成り果てた尻の窄まりに膨張しきった逸物を突き入れた。

「うぁっ! ……あっ、あああぁっ!」

初めてではないとはいえ、本来の使い方とは違う肛門を容赦なく押し拡げられて華音はビクッと身体を震わせた。
今まで散々焦らされていた華音の後ろの穴はガッチリと小波の逸物をくわえ込む。
すっかり熱く、トロトロになった直腸の感触に小波もすぐに達してしまいそうだった。

「ひあぁっ、ああぁんっ!!」

最初はそれほど激しくなかった腰の動きも小波が昂るにつれて次第に大きくなっていき、
情欲に任せるままに華音の尻をピシャリ、ピシャリと手で叩きながら、腰を打ち付けていく。

「あぁ、やっぱり最高だよ、華音の、ケツマ○コ……」
「いやぁッ! ダメぇッ、あっ、あっ、あぁあっ!」

いよいよ華音を堰き止めていた羞恥や屈辱感は決壊し、
もはや小波の前で無様な姿を晒していることにさえどうしようもなく悦びを感じてしまう。
尻から伝わる洪水のような快楽が華音の頭にどっと流れ込み、
目からは涙となって、口からは涎と嬌声となって溢れ出した。

「ああぁっ!! ふあぁああッ! だめえぇっ!」

目の前で乱れている華音は、より一層小波の嗜虐心を煽り立てる。
小波は華音のわき腹の方から手をまわし、股間へと手を近づけ、
クリトリスを指で擦り上げていく。

「ひぃっ! ダメぇええっ! お、お、おかひくなっひゃう! こわれひゃうよおぉ!! 」

前も後ろも快楽の火が燃え上がる。
膝をガクガク震わせ、秘所から愛液を飛び散らせながら、
華音は喘ぎ悶えて、口から出るに任せてはしたなく叫んだ。

「う……ぁっ……華音……! 」

呻くように名前を呼ぶと、小波はクリトリスを責め立てていた手で腰を掴み、
いよいよ絶頂へと向けて更に容赦なく華音の尻に腰を打ちつけた。
華音もまた、淫らに腰を振り、喚き散らしながら登りつめていく。

「あああっ!! だめぇっ! こわれひゃう!あっ、あっ、あぁっ! もうらめなのぉ! こわしてぇ!
ああっ! あたしのケツマ○コ、めちゃめちゃにしてええぇ!! ああああっ!!ああああああーーっ!!!」
「くっ……う、ぁあ、……ううっ!!……」

涙やら涎やらに塗れた華音のアクメ顔に見入りながら、小波は果てた。
華音は小波の逸物の脈動と、腸内に吐き出されていく熱くたぎる白濁を緩み切った表情で感じていた。
そして、自分が完全に肛虐性交の虜になってしまったことを心から受け入れて、絶頂に達した。

「ふぅ…………」
「あぁ……ハァ……ハァ……」

それほど長くはない、しかし極上の快美に痺れるのを感じた後、小波は息をついた。
それと同時に華音も身体を弛緩させた。

その後も、小波は興奮冷めやらぬまま、獣欲に任せて前だろうが後ろだろうがかまわず、
腰砕けになるまで華音の中に欲望を吐き出した。


全てが終わり、今は二人ともすっかり疲れきってベッドの上でのびて、
華音も普段の調子に戻っている。

「ああ……もう今日は何も出ないな……華音は大丈夫か?」
「あんたねえ、これが大丈夫に見えるわけ?」
「……ごめん。でも、よかったよ、華音もその気になってくれてたし。
……あの、そのうち、また頼んでもいいかな?」
「……ああ、そのことなんだけど、今日の分の借りはきっちり返させてもらうから。
だいたい、あたしばっかりあんな目に遭うのはやっぱおかしいと思うの。
まあ、優勝決めて、シーズン終わるまでは勘弁しといてあげるから、楽しみにしてなさい♪」
「え? ……あは、はは……そうか、それは楽しみだな……」

もう少し自重しておくべきだったかな、と小波は多少後悔した。

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