「…ってなわけで暇になるんだろ?息抜きってことで、明日買い物でも行かないか?」
「でもまだ受かったって決まったわけじゃ無いし、一応勉強しとかないと…」
「大丈夫だよ。冴花頭良いから一日くらい問題ないって。
 もし大学落ちて働けなくなっても、俺なら絶対に養って上げられるから。」
「ちょ、ちょっと何言って…」
「とにかく明日九時に○○駅集合ね。わかった?」
「…わかった。」

「…よしっ!」
自分の部屋の中、一人でガッツポーズを取る小波。
端から見たら怪しさ爆発であるが有頂天の彼はそれに気付かないだろう。

開拓高校が深紅の優勝旗を持ち帰ってからはや数ヶ月。
見事ドラフト一位に選抜された小波は他の生徒が受験勉強に励む中
勉強から解放され、比較的優雅な生活を送っていた。(もちろん練習に手を抜くことは無かったが)
そして恋人の冴花が推薦入試を終えたのを良いことに早速デートに誘ったのだ。
他生徒(男子)から呪われそうな蛮行だが、恨みを(比較的)買っていないのは彼の人徳がなせる技か。


「もう、本当はこんな感じで勉強のスケジュール組んでたのに…」
「うわぁ、ビッシリまとめてあるな…俺なら三日も継続できそうに無い。」
「またまとめ直すとなると結構手間懸かるのよ。本当にも…ん?何がおかしいの?」

小波が初めて見る新しいめかし込んだ私服、デート時にのみ使っている勝負用(?)香水の香り。
うっすら見える化粧の跡。
なにより待ちきれずに30分も早く来た小波より前から集合場所に来ていたという事実。
口では文句を言いつつも、冴花がこのデートに相当の気合いを入れていることは明白だ。

「ゴメンゴメン。お詫びに今日は全部荷物持つからさ。冴花も楽しんでよ。」
「フフ、じゃあ容赦しないからね。」
楽しそうに談笑を始める二人。
近くの英単語帳を持った青年が恨めしげに睨んでいるのだが、お互いのことしか見えてない様子である。

「どんな服が似合うかって言われても…冴花なら大体可愛く見えるから大丈夫だよ。」
「そ、そういうことじゃなくて…
 じゃあ聞きかた変えるけど、小波君は私にどういうのを着て欲しい?」
「うーん。あっちの黒いパンツとか」
ゴツン
「痛い」
「真面目に答えなさい。」


「インドカレー店って初めて来たけど結構美味しいな。」
「このナンが200gって言ってたから、塗られてる油のことも考えると…」
「こ、こんな所でカロリー計算するのか?」


「このカードゲームまだ続いてたんだ。なつかしいなぁ。小学生の時ちょっとやってたよ。」
「懐かしいわね。あたしのジャンクドッペルと六武衆はまだ現役かしら?」
「じゃ、じゃんく…なにそれ?」


「最近TV見てないから評判の映画がわかんないな…どうしようか」
「この『船長争奪戦争:女海賊推参!』って映画が色々と評判になってて…ごめんなさい。また…」
「うん、毎度毎度詳しく調べてもらって助かるよ。ありがとな、冴花」
「え、えーと…こちらこそ、ありがと。」
(また、赤くなってる。かわいいなぁ…)


「さて、もう一件くらい回ろうかしらね。」
「ま、まだ荷物増えるの…?」
「ふふ、冗談。ここで勘弁してあげましょう。」
意地悪なことを言いながらも、冴花はすっかりご満悦な様子。
小波も最初はあわよくばホテルに…などと不届きなことを考えていたのだが
純粋に冴花とのデートを楽しみ十分満足したようだ。
今日は十二分に楽しんだ。後は一緒に電車で帰るだけ
…だったのだが、久しぶりのデートで二人とも浮かれていたからか、重大なポカを犯してしまった。

「大分混んでるな…」
「これじゃ、当分立ちっぱなしね。」
引き上げるタイミングを逃してしまい、ラッシュに巻き込まれてしまったのだ。

二人とも電車通学だが、何せ田舎の下り列車、混雑の経験はさして多くない。
久しぶりの都会でのデートなので混雑状況を見極められず、よりによってピーク時の電車を捕まえてしまい
ロクに身動きもとれないほどの満員列車に乗るハメになったのだ。

(こんなことなら小波君に意地悪するんじゃなかったな…ごめんね小波君。)

身動きもとれない密集空間の中で冴花は心の中でこっそり謝罪する。
この中でただ立ってるだけの冴花にもかなりの負荷がかかっているのだ。
両手に冴花の買い物を抱えている小波の負担が大きいのは明らかだ。
もう一度スケジュール詰め直して、またすぐに遊んであげよう、などと埋め合わせのことを考えていると…

「!?」
(な、なにこれ…)
冴花の身体、それも彼女が一番気にしているお尻の部分に、熱くて硬い何かが押し付けられた。
数ヶ月前の冴花なら何のことだか分からず、気にもしなかったであろうが
今の彼女は(小波のせいで)イヤでも理解してしまう。

お尻に、男根がぴったりとくっつけられているのだ。
(うそでしょ…すぐ近くに小波君がいるのに…やめてよ…)
こんなところで痴漢に遭うなんて…過去に何度か経験があったが
よりによってデート帰りに被害に遭うとは思ってもみなかった。
密閉された電車の中で振り向くことはできそうも無い。
何とか逃げようとして身をよじらせるも、それが逆に痴漢のモノを刺激してしまったようで
熱を帯びたモノが先ほど以上にムクムクと大きくなってしまう。
冴花の男性経験は小波だけだが、押し付けられている痴漢のモノは相当の大きさのようで
あくまでもズボン越しの感触ではあるが、それでもはっきりと分かる熱と大きさを持っている。

ゾクリとした嫌悪感が身を襲う。
まさか小波がいる前で、このままわいせつな行為がエスカレートしたら…
もしそれを彼に気付かれたら…
冴花の心が恐怖で冷え切る。絶対に阻止しなくてはならない

(そ、そうだ…変なことになる前に…それを見られる前に…小波君に助けてもらえば…)
そう思うや否や、冴花は小波に携帯電話を繋げる。
正直なところ今の状況を知られたくは無いが、この身体を小波以外の人に捧げるつもりは毛頭無い。

恥ずかしくてもなんでも、エスカレートする前に彼に助けを求めるほか無いのだ。
できればメールで助けを呼びたかったが、冷静にメールを打つような場所的・心理的余裕は無かった。
少なくともバイブが鳴り、携帯を取ってもらって自分からの着信だとわかってもらえれば、きっと小波は異変に気付いてくれるに違いない。
その一心で、冴花は狭い空間で許される範囲の動きで、なんとか小波に電話を掛ける。


ブウゥゥゥゥゥゥッ、ブウゥゥゥゥゥゥッ
狭い車内で携帯のバイブレーションが響き渡る。
なんとか小波に着信を掛けることに成功したようだ。
後は彼が気付いてくれることを祈るばかり。
早くしないと、下手すれば犯されてしまうかもしれない。
…さすがにそこまで行くはずもないが、今の冴花にそれを理解する、いつもの様な冷静さは無く
恐怖と焦りが彼女の思考を暴走させていた。

(おねがい…気付いて、小波君…!)

必死に祈る冴花。だがここであることに気付く。


(…なんかあの携帯、あたしの真後ろで震えてない?)
小波がどこにいるかも分からないので携帯の着信で助けを求めたのだが、着信バイブの振動音が妙に近い…
はっきり言えば、冴花の真後ろで反応しているようにしか思えないのである。

というかこの痴漢も何かおかしい。
確かに明らかに興奮してはいるし、男根が当たってはいるのだが
スカートの中に手を突っ込んだり、尻をなで回したりしないどころか、自分から一切動くこともない。
妙に大人しすぎる、本当に痴漢なのかすら怪しくなってきた。

突如として押し付けられる動かない男根……
奏でられる真後ろの携帯のバイブレーション……
この二つの符号が意味するものはひとつ……!

(ひょっとして…あたしの後ろでアソコおっきくしてるの…小波君?)

恐怖の痴漢体験かと思いきや、実のところ満員電車の中で密着した彼氏が自分に勝手に興奮してただけだったという…
なんとも気の抜けた真相である。

冷静になるとその男根も、なんとなく小波のモノと同じような気がする。

(ホントにスケベなんだから…)
驚きと呆れの入り混じった、何とも言えない微妙な心境の冴花。
確かに身を凍らせるほどの恐怖感からは解放された。
だが愛する小波がこんなところで自分に欲情してるとなると、怒りや呆れ以上に何とも言えない恥ずかしさが勝る。
興奮とまではいかずとも身の火照りを感じる。
目的の駅までは遠く、いつまでこんな羞恥プレイをしなくてはならないのか、とハラハラしていたその時
ちょうど電車が止まり多くの人が電車から抜けてくれた。
これでようやく密着状態から解放される…と冴花が思った時にそれは起きた。

座席側の乗客が無理に出ようと強引に他の人をかき分けた際、その反動で冴花のお尻にそのモノが強く押し付けられてしまい…

「…んっ」

決して大きくは無かったが、電車内に冴花の嬌声が響いてしまったのだ。
誰かが話をしてさえいればかき消えていたであろう小さな声だったが、混雑した電車内で会話をしているものもおらず
それでいて扉の開く音などよりははっきり聞こえるという、悪い意味で丁度いい音量で。

無言だった電車の空気が少し冷たくなる。
その電車内で荷物を網棚に載せ、空いた席に並んで座る小波と冴花。
やはりというか、先ほど後ろにいたのは小波だったようで冴花がチラリと横目で見てみると
その股間は目に見えて膨らんでいた
彼は行儀の悪い姿勢で座り、なんとか誤魔化そうとしている。

顔を真っ赤に染めながら隣同士に座る高校生男子と女子。
端から見れば初々しい初デートにも見えるだろうが
実態は電車内で性的に興奮しあっているという色々とアウトなカップルである。


空で星々が輝き始めた頃ようやく目的の駅にたどり着き
気まずい雰囲気の中、歩みを進める二人。

「あのっ…!」
駅の改札を抜けたあたりで小波が意を決して口を開く。

「…とりあえず言い訳は聞いてあげる。」
うっ、と面食らう小波。ひるみながらもそれに続ける。

「その、冴花…本当にゴメン。俺さ…そんな、変なことするつもり無かったんだ。」
「ふーん」
「ただ単にその…前にいた冴花のお尻見てたら、何となく、その、興奮しちゃって…それで…」
「…へんたい」
「いや本当に悪かった!…それで、あの電車混んで、他のお客さん乗ってきて…
 それで…冴花にその…当たっちゃって…また興奮しちゃって…」
「…」
「本当にゴメン!俺が悪かった!許してくれ、頼む。俺のこと嫌いにならな…え?」
小波が必死の謝罪を続けている間、冴花は彼の荷物を抱える右手を引っ張ってどこかに連れて行ってしまう。

「冴花…どこに行くの?」
「いいから付いてきなさい。」


冴花が連れてきたのはなんと駅内の女子トイレ。
流石に小波が入るのは憚られたが、今の彼に冴花に口答えしようというつもりは微塵も無い。
「えと、冴花。こんなところで何を…」
「こんなに大きくしたままじゃ帰れないでしょ。」
そう言いながら冴花は小波を便座に座らせ、ズボンのファスナーを下ろし始めた。
「冴花、ま、まさかホントに!?」
「し、仕方ないじゃない!股間おっきくしてる彼氏の隣で歩くあたしの身にもなりなさいよ!
そ、それに…」
「それに?」
「あたしで興奮してる、っていうなら…別に、なんというか、悪い気はしないっていうか…。」
先ほどの深刻な表情はどこへやら、打って変わって喜ぶ小波。
冴花は買った物を汚さないように、と釘を刺しながら彼に奉仕を開始した。

「相変わらず大きいわね…他の人のなんて見たこと無いけど。」
股間からそびえ立つ黒い巨塔を眺めながら冴花が一言。
「ご、ごめん」
「あら、大きいってのは世間では褒め言葉なんじゃないの?」

「そりゃそうだけど…うっ」
いきなり冴花が彼のモノをくわえ込む。
暖かい舌がカリ首をグルグルと回り、巧みに刺激する。
「あ、さえか…そこ、いい。」
熱にうなされたような声を上げる小波。
それを聞いて気をよくしたのか、彼女は更に強く彼のモノを責める。
カリ首を唇で挟み込み、まるで甘噛みするように上下の唇をこすりつける。
また口内に入れ、舌先で尿道口をグリグリといじめる。

「あ、そんな…ぅうぅ…」
「なんだか辛そうね。止めた方がいいかしら?」
「や、やめないで、だいじょうぶだからつづけて!」
冴花はここぞとばかりに彼をいじめる。
いつもは夜でいじめられている冴花。
今日のシチュエーションを逆襲に活かさない手は無い。

ちゅうう…ぢゅ……んぐ…ちゅうううぅぅぅぅ…

「ぁ、あ…ああ!吸われっ…!」
根本までしっかりと咥え、口の中でもてあそぶ。
脈動するペニスに合わせてモゴモゴと射精を促す。亀頭を甘噛みし、痛いくらいの刺激で責め込む。
小波との夜で学んだテクは今、小波を確実に追い込んでしまっている。
こんな状況でも意地があるのか、ただ単に快楽を引き延ばしたいだけなのか、小波は射精感を必死に堪えている。

「やば…っ!…」
「もう?随分早いけど、そんなにいいの?」
「そりゃ…もう、かなり、ぁあっ…!」
余裕な様子でフフン、と妖艶な笑みを浮かべる冴花、
一方の小波は快感で攻め込まれ、余裕なんて欠片も無かった。
いつもなら両手で胸を責めて反撃しているところだが、あいにく冴花の買い物で両手がふさがれており
一方的に快楽を享受させられるのみである。

ぐぷ…ぢゅぽ…ぢゅぽ…ぢゅっぽぢゅっぽぢゅっぽ!!

「あぁ!さえか…それよすぎて…うぅ…」
冴花の顔がとどめとばかりに激しく前後し始めた。
まるで本当に膣に出し入れしている、いや、されているような
強い快感が小波の全身に襲いかかる。

いきなりの強烈な刺激に小波は腰を退こうとしたが
それを察知した冴花は両腕で小波の腰に抱きつき、逃げ道を塞ぐ。
「そ、そんな…さえか…あぁ、だめだって…」
貪欲な口淫から逃げられなくなり、小波の腰は小刻みに震え始めた。
「もう…でちゃうよ…あ、吸われ…うぐぅ!」
ラストスパートに入り、冴花は今まで以上のスピードで顔を前後させる。
口全体で締め上げ、高速でしごきあげる。
更にペニスをじゅるるる、と吸い上げ、完全にトドメを刺す。

「あぁぁっ!さえか!で、でるよっ!」

びゅるるっびゅるるっびゅるびゅるびゅるるるっ!

抵抗も空しく、小波は冴花の口の中に全てをぶちまけてしまう。
脱力しきった身体で、長々と精液を流し込み、冴花に全て受け止めてもらっている。
大量に流し込まれた精を、冴花は何も言わずに飲み込む。
「多いわね…いつものことだけど。」
「す、すんません…」
申し訳なさそうに謝る小波。意地も何もあったものでは無い。


「それにしても、冴花…いつの間にこんなに上手く…」
「だ、だれのせいだと思ってるの!ほら、もう満足したでしょ?帰るわよ。」
すっかりスイッチを入れ替えた冴花。
いつもの彼女からは考えられないほど大胆な行為だったが
電車内での出来事のせいか、それとも久しぶりのデートだったからか
とにかく盛り上がっていた彼女は謎の衝動に襲われ、あのようなことをいたしてしまった。

(今思えば、あんなの…まるで痴女か何かじゃないの!)
ことを終えて冷静に振り返ると、物凄く淫らな振る舞いをしてしまったことに気が付く。
彼に無理矢理(ほぼ毎回だが)卑猥なことをやらされたならともかく、自ら進んであんな事をやってしまうなんて…
根が真面目な彼女だけに余計に堪えてしまう。
恥ずかしいああ恥ずかしいああとてつもなく恥ずかしい
激しく後悔している冴花の頭に、ある疑念が浮かぶ。

(小波君の事色々言ってるけど、ひょっとしたらあたしも変態なのかしら…)

いやそんなはずはない。清楚と言わないまでも、少なくとも自分はまとものはず!

願うように自分に言い聞かせる冴花。
一人で勝手に悶絶している彼女に小波が声を掛ける。

「…何?どうかした、小波君?」
「あのさ、冴花…今日、お前の家に泊まっていい?」
「え、ええ!?」
「こうして二人で時間あったの久しぶりだし…いつまた二人で過ごせるか分からないし…
 明日の準備とか全然だから、学校には遅れちゃうけど…」
「えーと、泊まるってことは…そういうこと…よね?」
「ま、まあそういうことになる。あんなことやってもらっておいて何だ、とは思ってるし
 今日のこと反省してないんじゃないかって思われるかもしれないけど…
 ちゃんと食事の用意とか手伝うし…その、えと…
 …ええい!とにかく俺はお前と一緒に寝た(ry」
「ストップ!そこまで!道端で大声出さないの!…全く、本当にスケベなんだから。」
「ご、ごめん…やっぱり荷物置いたら帰るよ!変なこと言って悪かった。」

こっちは自分の性癖について頭を悩ませているというのに、そんなことまるで気にしないと言わんばかりに下半身に正直な小波。
惚れた女の弱みか、彼を直接咎められないのがまた悲しい。

(あぁもう…ホンットに恥ずかしい…!全く誰のせいでこんな…
 本当に誰のせいで…
 ………誰の…せい…で?)

「…いいわ。今日は泊めてあげる。」
「えっ?ほ、本当にいいの?」
「貴方こういうことになると驚くほどわかりやすいわね…
 泊まられた所で別に…だって仕方ないわよ…小波君のせいなんだし。」
「…?何が俺のせいなの?」
「……………ぜーんぶ小波君のせいなの!今気付いたの!
 あたしがこうなっちゃったのも、あんなことしちゃったのも、全部小波君のせいなの!」
「え?ごめん意味が…」
「とにかく小波君が悪いの!小波君のせいなの!
 だから小波君があたしの家に泊まって、そこで何が起きても
 それは小波君のせいだから別にいいの!!」
「あ…えと、なんかわからないけどゴメン。」
「そうよ、小波君のせいなんだから!責任取りなさい!!」
「…せ、責任?」
「っ!?…このセクハラッ!」
こうして恋人達の一夜は謎のテンションとともに始まったという。


(翌日)
「あのー…木村さん。眠そうな所悪いけど、ちょっといいかな?」
「何?八坂さんから用って珍しいわね。ごめん、ちょっと寝不足で…」
「はいこれ、生徒手帳落としてたよ。本当は昨日渡したかったんだけど。」
「あれ?昨日学割用に持って行ったときに落としちゃったのかしら…
 ありがとう。でもこれ、昨日、どこで見つけたの?」
「えーと、その…あたし、昨日久しぶりに響ちゃんとお出かけしたんだけど…」
「あぁ、あなたたちも?どこもやってることは同じなのね。」
「それで帰りの電車で、結構混んでたんだけど、そこで木村さんとキャプテンを見かけたんだ。」
「え!?、つ、つまり、八坂さん一緒の電車にいたわけ…?」
「そこで木村さんが生徒手帳落としちゃってたから…すぐに届けようと思ったんだけど
 なんか二人とも様子が変で話しかけづらくて…悪いけど、後を付けちゃったんだ。」
「…ええっ!?」
「そしたら…○○駅で二人とも降りちゃって、なんか…その、一緒に女子トイレに入ってくところが見えて…また後を付けたら(ry」
「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

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