「ぐっ…やられたかっ…もう息が続かない…!」
エージェントであった小波だが―――真夜中の帰宅途中、大神のヒットマンとの戦闘に巻き込まれ…勝利したのは良かったが…相手側が放った二発の弾丸が右肺と肝臓を貫いた。
その時の大量出血で、もうこの世にいる時間なんてないと悟り、ヨロヨロと…壁を伝い歩きしながらある所に向かう。
「最後に…最後に…伝え…なければ…いけな…い!」
掠れた声で自分に言い聞かせる。そう、我が妹――茜のいる公園に――アカネハウス11号へと――
その頃茜は、バイトからの帰宅――夕食を済ませ、床に就こうとした。
「明日はきっと…きっといい…きっといい日が来ますように――」
と口にしながら就寝しようとしたが、ドアからなにか引き摺る音―――。
それは、茜の睡眠を妨げてまでなにかを伝えようとする音――。
茜は不思議に思い、ドアを開ける。
そこには血だらけの姿で立っていた兄――小波の姿であった。
茜は驚いた―――。いつもの小波さんじゃない――。いつも…いつも自分を本当の家族の様に愛してくれた小波さんがどうして――と茜はおもった。
少しの沈黙の後、掠れた声で小波が話す。
「茜…今日は…お前に別れを伝えにき…た」

「へぇっ?どうして…どうしてです…!茜と小波さんは義兄弟の契りを結んだはずしゃ…」
この期に及んでボケる茜――。
そんなことを無視して小波が言う。
「違う…もう…俺の命が…尽きてしまうんだ…。ごめんな…楽しい所に連れてあげれなくて…兄として失格だよな…」
「それ以上喋らないで下さい!無理しないで気を確かに!横になって下さい!救急車呼びますからっ!」
「無理…間に合わないよ…それと茜…最後に伝えたいことが…」
「へっ…なんです…?」
途切れ途切れながらも小波はこう言った。
「茜…お前の事が…好きだった…妹としてではなく…女として…」そう言うと小波は起き上がり、茜の口を遮る様に口づけ―――。茜は涙を流しながら感じていた―――小波の命の消える感触を――。
そうおもって覚悟を決めた茜は、危篤状態の小波を前にこう言った。
「まだ…死んではいけません…死ぬのでしたら…私めの初めてをかんじてから死んでください…お願いですっ。ワガママですいませんっ小波さんっ!」
泣きながら茜は小波のズボンを下ろす。
そこから肉棒を取り出した―――それは、小波の最後の命の輝きを象徴するかの如く天を仰いでいた。


それを茜は手でしごいた後、口で愛撫する。
舐めたり、しゃぶったりした。
「くふぅ…小波さんどうですか…気持ちいいですか…」
「………いい」
返事はそれだけ――。
だが生きている―――。痛みが惹いた様に感じている小波――。
「ぐっ…うぶっ…!」
無言の射精―――だが茜は一滴を溢さず飲んだ。
「小波さん…次はココに入れますよ…」
茜はまだ生きているかも判らない小波に問いながら小波の肉棒を埋没させた。
「あっ…小波さんっ…いつでも…出していいです…から…」
「……ああ」
茜が自分から動く。
小波は最初で最後に味わう茜のモノに並々ならぬ快楽を感じていたいた。
それは茜も同じ。
この時から茜は小波の意思を継ぐことにした。大切な――大切な人の果たせなかった事を継ごうとする。
「あんっ、はあっ、逝かないで…小波さん…」
涙流しながらも訴えた。
「…却下…出来ない…」
「そん…な…あっ!」
そして絶頂に達する。
「ぐっ………かはっ」
「ああっ、あん、ふあぁぁぁん!!」
二人とも果てた。
茜はまだ泣いている。だんだんと冷たくなっていく小波を抱きながら。


「茜をおいてかないでっ!小波さん…!」
「頑張れよ…俺はいつも…見守って…いるから……」
「いやぁぁぁっ!!小波さんっ…返事…返事して…小波…さん…」
泣きすぎで顔がくしゃくしゃになっている茜だが彼女に野心が芽生えた―――。
「待っててね…小波さん…必ず…仇を討ってみせるから…」
そう言うと茜は小波の銃を取り出し、夜の町に消えていった…

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