「十四日、休憩中とはいえ欠伸するのは関心しないな。ちゃんと寝てるのかよ」
「あ、すみません十三沢さん。最近寝不足で」
「あー。もしかしてこれか?」
 十三沢が小指を立てる。女という意味だ。
「はい。嫁が寝かせてくれなくて。昨日も一晩中やってましたから」
「まあ、お前のところは新婚だからなぁ」
 とはいっても十四日は妻の紗矢香が中学を卒業してからすぐに同棲していた。
 ただし双方の親から同棲を許す代わりに結婚するまでは関係を持つ事は禁止されていた。
 紗矢香が高校を卒業する年になってようやく結婚を許されることになったわけだ。
「昨日は…5回出しましたね。口と胸と騎乗位とバックと正常位で。朝も1回しましたし」
「お前の嫁さん、天月コーチの娘さんだよな。奥さんも結構すごいってコーチも言ってたけど、血は争えないんだな」
「それ言ったら八神ヘッドのところはもっとすごいじゃないですか。奥さんが滅茶苦茶床上手で今でもラブラブだって聞いてますし」
「そう考えると七瀬監督は全く浮いた話ないよな。現役当時は勿論、今だって相当モテてるだろうに」
「そうですね…」
 十四日は敢えて何も言わなかったが、監督の七瀬は十四日の知り合いと恋仲だったそうだ。
 結局色々あって結ばれなかったが、その後七瀬は誰とも付き合っていないようだ。

「十三沢さんのところはどうなんですか?確か○○○○の雨崎さんの妹さんだって聞きましたけど」
「俺も似たような感じ。千羽矢の奴完全に勃たなくなるまで続けるからな」
「うっわー…」
「この前なんてベッドに押し倒された挙句馬乗りになって、一滴も出なくなるまでずっと腰振ってたんだぞ」
 十三沢家の壮絶な夜の生活を聞かされて流石に十四日も引いてるようだ。
 とはいってもこちらはこちらで似たような事はしているのだが。
「紗矢香も結構露骨ですけどね。裸エプロンで料理したり、ミニスカで椅子に立って高いところから物取ったりしますから」
「俺今年タイトル獲れなかったら1年間セックス禁止って言われたんだよ…今年は死に物狂いでタイトル獲らないと」
「その動機は如何なものかと思いますが…というか十三沢さん何だかんだで楽しんでるじゃないですか」
「千羽矢はもうちょっと自重してくれれば最高なんだけどな。子供3人産まれても夜の回数は変わらないし」
 やりすぎなければむしろこちらから頼み込みたいくらい十三沢は千羽矢に入れ込んでいた。
 今は普通に話しているが、家ではそれはもうデレデレで普段からは想像できないくらいキャラが崩壊していた。

「けど、お前のところの嫁さんまだ18歳だろ?それにしちゃあ随分そういうのに慣れてるみたいだけど」
「周りの人がすごくて。お義母さんもそうですけど、その友達の方からいろいろ情報を仕入れてるみたいです」
 紗矢香曰く、自分のテクの8割は漣に仕込まれたらしい。
 漣はそのテクで10歳近く年下の彼を現在進行中で調教しているそうだ。
 彼女を漣ちゃんと呼び、完全に骨抜きにされているので調教はほぼ完了していると言って良いだろう。
「で、初めてした時にそのテクで完全にノックアウトされちゃったせいで、余計に紗矢香がのめり込んじゃったみたいで」
 今では十四日も完全に紗矢香にデレデレになっていた。最も回数が多すぎて夜眠れない事は問題だが。
「セックスのイニシアチブを完全に嫁が握ってるのが問題なんだ。何とか俺たちの方に持っていかないと」
「けど、紗矢香が頑張ってくれるおかげでこっちはいっつも新鮮ですけどね。今日はどんなプレイかなーって楽しみにしてますし」
「お前も大概だな…」
 ちなみにその日は高校時代の制服を着た紗矢香が出迎えてくれた。
 もう着る必要がないからと遠慮なくプレイに励んだ結果、精液まみれになって結局使い物にならなくなったのでその日限りでお蔵入りになってしまった。
 ただし十四日の評判がすこぶる良かったため、紗矢香が後日、別の制服を買ったようだ。
 それから暫く2人の間でコスプレが大流行して専用のクローゼットを買う羽目になったそうな。

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