「…ふぅ、ま こんな感じかな。」

グラウンドの整備を一通り終えた俺は、端の方の木に座り込んで一息ついていた。
デウエスとの戦いが終わり、先輩や開田を救い出して高校野球のコーチとなった俺は今、
日の出高校という高校のコーチを山井監督と一緒にやっている。
本州から少し離れた島の高校のコーチをやると言うのは少し抵抗感があったが、
給料もいいし、実家で漁業を手伝うよりかはマシだったので俺はOKした。
…暮らし慣れたアパートを離れる事になったのは少し寂しいけど、充実した毎日を送っている。
「えぇと後は…あ、そうだ。スケジュールを建て直さないと。」
何かやり残した事は無いか模索していたら、試合の予定が変更されたのを思い出し、
スケジュールを保管してあるパソコンの所に向かう事にした。
山井監督も年で少し頼りないし、こういった作業は全部俺がやってる訳だ。

(ドドドドドド……)
「ん?」
すっと立ち上がり、少し歩いた瞬間に何か別の足音が聞こえた。
少なくとも人間の足音じゃない。それもかなり早い感覚で音が聞こえてくる。
色々考えているうちに足音はだんだんと大きくなって来た。
「わわっ!?す、ストップ!止まれ!止まるんじゃーーっ!!」
「うわっ!?」
突然何かがこっちに向かって来て俺はそれに跳ね飛ばされそうになった。
何とか間一髪かわしたが、俺はバランスを崩してその場に転んでしまった。
「むむむ…やはり馬と同じようにはいかんのう。」
聞こえたのはよく耳にする声だ。少し目を上に向けてみると見慣れた目立った王子風の服が見え、
幼さを残した顔にショートヘアの金髪をなびかせた、顔見知りの女の子がそこに居た。
「パ、パカ…?」
「うむ、久しぶりじゃのう!小波!」
恐らく数週間程だろうか、パカとはここ最近顔を合わせてなかった。
地方大会の試合も大詰めになって来て、部員の指導やら何やらで中々連絡を取る機会が無いからだ。
「あぁ、久しぶり………じゃなくて!グラウンドにダチョウで入って来るなよ!
 せっかく整備したのに滅茶苦茶じゃ………ってはぁぁぁあああ!!?」
「なんじゃ、そこまで驚く事は無かろう。そんなにダチョウが珍しいか?」
そうだ、パカはダチョウに乗って颯爽とグラウンドに現れたのだ。
確か最初に会った時は白馬に乗っていたが、今のパカはもう白馬は持ってない。
だからと言ってダチョウに乗ってくるとは思わなかった。
「いやいやいや!とりあえず色々聞きたい事があるけど何処でダチョウなんか手に入れたんだよ!?」
「うむ、先日ミーナの仕事を手伝ったのじゃが、その報酬で貰い受けたのじゃ。」
「どんな仕事手伝ったらそんな物貰えるんだよ…。」
仕事で手に入れた金で買ったと言うのならある程度は納得出来たが、報酬=ダチョウというのは意外だった。
ミーナさんの事だから色々あるんだろうけど…一応聞いてみた。
「ブギウギ商店街でゴキブリという黒い虫の駆除をしたのじゃ。」
「そんなんでダチョウ貰えるんならフナムシ退治で貰えてもおかしくないよな?」
あの場合は異常にでかい人喰いフナムシだったが、そのあたりは気にせず当然の疑問を返す。
「ん?ゴギブリはゴキブリでも人喰いゴキブリじゃぞ?あれは手強かったのう。」
「…あぁ、成る程ね。噂だけ聞いてたけど日本にも来たのか。」
いつか山井監督の知り合いにフナムシ退治を手伝わされたときに、
海外に居ると言う話を聞いた事はあったが、いつの間にか日本に来たのかもしれない。
またツナミ―――いや、今はジャジメントだったか――のせいかと思ったが、それはありえないだろう。
むしろそうであって欲しくない。
「それよりよくゴキブリ駆除なんて出来たな。パカなら絶対気持ち悪がってしないと思うのに」
「まぁ、慣れればただの黒い虫じゃからな。むしろデカくなった分気持ち悪さが半減するのう。」
「ははは…。」
パカも昔は色々苦労してたそうだし、あれに慣れていてもおかしくはないか。
「そうだ、小波にもその仕事を紹介してやろうではないか。
今度はもしかしたら白馬が貰えるかもしれぬぞ。もしそうなったら余の夢も叶うからな。」
パカの夢とは、ドラゴンを倒した白馬に乗った勇者と結ばれると言う物だ。
俺の場合、バッタ男のマフラーとジオットのいざこざでドラゴンのような化け物を倒したから、
残ったのは白馬だけ、と言う訳だ。俺としてはその夢は叶えてやりたいけど…
「…悪いけど、遠慮しとくよ。今はコーチ業で忙しいし、そんな余裕も無くなったからさ。」
「ぬぅ、残念じゃのう。余は白馬に乗ったお前の姿がどうしても見たいのじゃが…。」
少ししょんぼりしてパカが言った。
どうもパカはそれだけは諦めたくないらしい。
「その夢は遠いかもしれないけど、いつか叶うといいよな。
それより、よくこんな離れ島まで来たよな?こっちに来るくらいなら携帯に連絡してくれれば、
そっちの方に迎えに来たのに。」
「それではダチョウに乗ってお前を驚かす楽しみが減るではないか。」
「わざわざ驚かせる為にここまで乗って来たって訳かよ。」
「ま、そういう事になるのう。ところで小波、今度の日曜は暇か?」
「え?う〜ん…その日は何も無いけど。」
「だったら海に行かぬか?確か、今年は一度も行ってなかろう?」
「あぁ、そういえばそうだな。」
確か去年、初めて知り合った時も一緒に行ったっけ。
あの時は水着が無かったけどそれなりに楽しかったな……俺以外は。
せっかくの海なのだから俺としてはレンタルでも水着を着て欲しかったが、
色々と準備が必要だのどうだので結局うやむやになってしまった。
「…だったらさ、この島の海にしないか?ここの海と砂浜は去年行った所より綺麗だし、
なにより人が少ないからさ。」
「ふむ、ならばそれで決まりだな。じゃ、次の日曜日を楽しみにしてるぞ!さらばじゃ!」
「あぁ、またな。」
パカはダチョウに乗ってそのまま走って帰っていった。…やっぱりダチョウは早い。
さてと、後はスケジュールを……あれ?グラウンドの土が滅茶苦茶……あ。
「っておい!グラウンドを荒らしといてそのままにして勝手に行くんじゃねぇよ!!少しは手伝えーっ!!」
届く筈の無い叫びが当たりにこだました。結局その日俺は、徹夜する羽目になった。







「ううむ…確かにここの海は綺麗じゃのう。」
「ジャジメントの手もあまり届いてないしね。昔はリゾート地に開発されるとかそういう話も
 あったみたいだけど、結局立ち消えになったそうだよ。」
この島は離島なだけに開発があまり進んでおらず、田舎のような所だ。
だが自然が豊かで空気もうまいし、ここでの暮らしも慣れれば中々いい物である。
砂浜にはゴミの類いは殆ど落ちてなくて、海水も澄んでいる。
太陽もいい具合に照っているので、今日は絶好の海水浴日和だろう。
「それじゃ、私は水着に着替えてくるからそこで待っておれ。」
「あぁ。」
パカが着替えている間、とりあえず俺はビーチパラソルを立てる事にした。
…にしてもパカの水着かぁ。普段は王子風の格好だから想像出来ないな…。
それどころかほぼ毎日あの服を来ているような気がする。もしかして何着も持ってるのかな?
同じ服を何着も持ってるのもおしゃれの一つと言う話もあるけど、俺としては非常に残念だ。
普通の格好をすれば凄く可愛い筈なのに色々と勿体ない。
…まぁ、俺が半ば諦めているのも事実なんだけど。
パカってあぁ見えて結構強情だし、山に行った時も結局あの格好だったから
普通の格好をするよう説得するのは至難の業だろう。
「待たせたのう、小波」
色々と考えていると、パカの声が聞こえた。
どうやら着替え終えたらしい。
「あぁ、パカ。こっちは丁度パラソル立て終えた……とこ………。」
「ん?」
あれ、俺は天国を見てるのかな?
俺の前には露出度が高めな水着を着ているパカが居た。
シンプルな明るい色調の水着は、パカの白い肌にこの上無い程マッチしている。
あぁそうだよ、これだよこれ。やっぱり夏はこうでなくちゃ。去年は色気×だったが今は色気◎だ。
普段の王子風の格好も可愛いけど、やっぱりこういう格好をしてくれた方が破壊力は抜群だなぁ。
体型の方は胸とかはともかく、腰のくびれとかその辺りがもうたまりませn
「…おい、さっきから目を点にして固まっておるが、どうしたのじゃ?」
「はっ!」
いかん、あまりにも似合いすぎていたせいでつい見入ってしまっていた。
あぁ、ジト目ですごいこっち見てるよ…。
「…もしかして、この水着が気に入らんのか?」
「いやいやいや!全然オッケー!むしろストライクゾーンど真ん中直球です!!」
「そ、そこまで言われると逆に恥ずかしいのじゃが…。まぁ、喜んでもらえて何よりじゃ。」
パカがそう言うとにっこり笑った。やっぱり普段と違う格好のパカは新鮮だ。
と言っても水着だが、それでも俺は非常に嬉しい。こんなんだったらカメラでも持ってくれば良かった。
こんな格好のパカは恐らく滅多に見れないだろうから。
「…じゃが。」
そう呟くとパカは、俺の目の前に来て
「(するっ…)一番喜んでるのはここのようじゃな。」
「なっ!?」
いきなり俺が付けていた水着を一気に降ろして一物を取り出した。
いつのまにか俺の物は…完璧に立っていると言う訳ではないが固くなる程にまで反応してしまっている。
…去年もだけど、ミーナさんの時といい、俺って一々欲情しやすいよなぁ…。我ながら情けなくなる。
「…こんなに固くしおって、そんなに余の水着が良かったのか?」
「お、おいパカ!いきなり何を…」
「どうせ誰も居ないから安心せい。ん…」
「ッ……」
俺が止めようとする前にパカは素早く俺の一物を咥え始める。
突然襲われた快楽に、俺は一瞬でなすがままになってしまった。
「んっ……むちゅ…ぷちゅ……むぅ……んん…」
最初は先端を咥えるだけだったが、段々と口の奥の方までモノを運んでゆく
何度もやってるので慣れてるのか、パカは舌を巧みに使って俺の感じやすい所を的確に刺激してくる。
「んむ………もう、大きくなって来た……む…」
俺のモノはすぐに最大限まで大きくなった。やっぱりパカはこういう事の上達がかなり早い。
忙しかったせいで自分で処理しておらず、こういう事も久しぶりなので俺はもう限界が近い。
「パ、パカ…俺、もう……」
「んっ!むぅっ!んむっ!…んちゅぅぅう…」
もう出そうなのを勘づいたのか、いきなり動きが激しさを増してゆく。
勢い良く一物を吸われ、俺は呆気なく絶頂を迎える。
「くぁ……ッ!」
「んぅ゛!?んむ゛ぅぅううっ!!」
口の中に出てしまった……けど、いつもは無理してでも飲み込んでいるから大丈夫だろう。
ただ、さっきも言ったように自分で処理してないから出てる量がかなり多い。
「ん……んく……んく……ちゅう……」
それにも関わらず、未だに出ている物をこく、こくと飲み干し、果てには尿道に残っている物まで吸い尽くしてゆく。
全部出し切った頃に、パカは俺の物から口を離した。
「ぷはっ…けほ、けほっ………随分と溜まってたのう?」
「あ、うん…。自分で処理する暇もなかったからさ…。でも、パカ?」
「何じゃ?」
「今日は海に泳ぎに来たんじゃ…なかったっけ?」
「…何を言っておる?余は海に行こうとは言ったが、泳ぎに行くとは言っておらんぞ。」
…成る程、元々この為に誘った訳か。
確かに最近会えていないからカップル同士の営みもやっていない訳で。
恐らくパカも相当溜まっていたのだろう。
「…初めて会った時からだけど、パカってこういう事には随分積極的だよね?」
「なっ…!ぶ、無礼者!私は、その、別に変態と言う訳では…」
「いいよ、俺はそんなパカが大好きだから。」
「ば、馬鹿者…。元々私をこうしたのはお前じゃろう…」
そう言うと、顔を赤くしてぶいとあっちの方を向いてしまった。だけど、俺は更に追い討ちをかける。
「でもさ、前までから誘って来たのはパカからだよね?観覧車の時だって…」
「え、えぇい!余の水着を見ただけでそそり立つような奴に言われたくないわっ!
それより早く続きをせんか!もう、疼いて仕方ないのじゃ…」
「はいはい、でもここじゃマズいからあっちの岩陰で…ほらっ!」
「きゃっ!?」
俺がパカの足と背中を手で持ち上げ、所謂お姫様だっこをすると
普段からは想像出来ない可愛らしい声を上げた。
「おい!いきなり何を…」
「ほらほら、暴れない暴れない。」
「じゃ、じゃがっ!いくらなんでもこんな所でやる必要は…っ!」
「さっき”誰も居ないから”って俺の物を咥えていたのは ど こ の 誰 か な ?」
「う゛ー…」
反論の余地もなくなったのか、パカは抵抗を止めた。
最初の内はこういう事を”それはまだ早い”などと拒んでいたけど、最近はすんなりと受け入れるようになった。
こうして外で抱き抱えるのは初めてだけど。
とりあえず、俺はパカを抱えたまま大きい岩の影の方へ行く事にした。







「…もう、こんなに濡れてる。」
「や、やぁぁ…………」
指の間で愛液を粘らせると、パカが顔を赤くした。
水着の布越しからでも見て分かる程、パカの秘所は濡れていた。
「俺のを咥えただけでこんなになるなんて…やっぱり変態じゃないか。」
「だ、黙るのじゃ……それより、早く…」
「ん?何を早く?」
「その……し、舌で………」
「舌で?舌でどうして欲しいのかな?」
何を言いたいかはもう分かってるけど、俺は意地悪そうに言った。
普段のパカはえばっているから、こうして言わせた方が気分がいい。
「こ、この、外道がっ……………舌で、中を……か、掻き混ぜてくれ……」
「よく言えました。…足の力抜いて。」
「う、うむ……。」
下の方の水着をゆっくり外すと、パカの愛液が糸を引いていた。
むわっと熱気が立ちこめてきた。よほど溢れさせていたのだろう。
もうちょっとこの光景を見ていたいけど、これ以上待たせるのは酷なので一気に舌で舐め上げる。
「ひぁっ!?」
いきなり舐められて驚いたのか、驚愕の色に染まった喘ぎ声をあげた。
俺はそれだけで終わらせず、絶えず舐め続ける。
「や…ふぁっ…ぁあ、んっ!」
舐めるたびに奥の方から愛液が流れてくる。俺はそれを舐めとったりしながら
攻め続け、尿道口の辺りも綺麗に舐め上げた。
「あ、はぁっ……そ、そんなに、舐めちゃ…や、ぁ、あんっ!」
外側の方はもうこれで十分かな?俺はパカの秘所を手で広げ、穴を開かせた。
パカの秘所はぐちょぐちょに濡れており、ひくひくと物欲しそうに動いている。
ここで俺のモノを入れても問題ないかもしれないが、それじゃ面白くない。
代わりに俺の舌をずぷずぷと穴に挿入した。
「ぁっ!?……あんっ、んはぁっ!あぁ……舌が、中に……もっと…」
舌を中でうねらせたり、膣壁を舐めるように動かしパカを絶頂へ導いていく。
パカは指よりも舌で攻められるのが好きらしい。
実際に指でするよりも舌でした方が反応がいいし、前戯の時にはいつも舌をねだってくる。
でも、多分本当に好きなのは…
「んむ」
「ふぁぁっ!?や、あ…あぁっ!!」
こうして歯や唇でクリを挟まれる時だろう。唇で、膨らんだクリを挟むとパカはビクンと一瞬痙攣した。
こちらも指でした時よりも反応が段違いだ。もっと悦ばせてやろうと思い、クリと穴を交互に攻める。
「い、やあっ!そんな、あっ!はぁぁああっ!!」
ふと下の方を見ると、岩場には溢れてくる愛液で小さな水たまりが出来ていた。
よほど感じているのだろう、奥から液がどんどん出てくる。
その溢れてきている汁を、俺は一気に吸い上げる。
「んんんむっ!」
「あ、や、やぁぁああっ!?そんなに、吸っちゃ…やんっ、ぁっ、ふぁぁあっ!
あ、駄目ぇっ!!もう、イク!!イクぅっ!!」
(カリッ…
「んふぁぁぁああぁぁあっ!!!」
とどめにクリに前歯を立てると大きな嬌声を上げ、パカは絶頂した。
「あ゛ー…………うぁ………はぁっ………はぁ……ぁ………」
パカは仰向けに倒れ、目は焦点が合っておらず、口からはよだれを垂らしながらぴくぴくと痙攣している。
ひょっとして前戯だけで完璧に疲れ果てたんじゃ…
心配になった俺はパカの頬をぺしぺしと叩いたりして、声をかける。
「…パカ、大丈夫?」
「う、うむ……大、丈夫…。でも、少し激し過ぎじゃ…。」
どうやら意識はあるらしい。けど、息はもう絶え絶えだ。
少しやり過ぎたかな…。
「ごめん、パカが可愛かったもんだからつい…」
「っ………ば、馬鹿者…。こ、小波……早く、中に……」
「わかってるよ。」
そう言うと俺はビンビンになってる一物をパカの秘所に構えた。
亀頭を膣口にあてがい、弱冠じらしたりしながら一気に挿入する。
「ふぁ………あっ、ん、んん〜〜〜ッ!!」
入れた瞬間に、パカは前のめりに体を曲げた。
入れただけでイってしまったのか、俺のモノをきゅうきゅうと締め付けてくる。
凄まじい射精感に襲われたが、ここで果ててしまえばパカに申し訳ない。
「あ、はぁ……は、入ってる…小波のが、全部…」
「…動くよ」
「…………」
パカは黙ってコクンと頷いた。
正直な話、動くだけでも出そうだったが、パカを満足させてやる為に何とかこらえて、出来るだけ激しく動く。
「や、あはぁっ!いきなりっ、は、激しっ…んはぁっ!なかで、暴れてぇっ!はぁあっ!!」
パカの秘所からは愛液がだらだらと流れてきて、それが俺のモノを上手く潤滑させる。
モノを出し入れする度にぱちゅん、ぱちゅんと水が混じり合う音が辺りに響く。
「うぁっ…あ、ひぁぁあっ!!あんっ!なか、擦れてっ…やぁっ!また、イくうぅ!!」
パカはまた俺のモノをきゅうっと締め付けて来た。だが、まだだ。
まだ、ここで果てる訳には…とカッコ付けてみたが実際もう臨界点を超えそうだ。
「パ、パカ…もう出そう……」
「あ、はぁんっ!んはぁぁっ!あ、だ、出してぇっ!なか、中に、いっぱいぃっ!!」
俺がもうイキそうだと言う事を告げると、まるで射精を促すようにパカの締め付けがいっそう強くなり、
足を背中に回され、逃さないようにがっちりと固定された。
もう我慢の限界が訪れた俺は、腰を一気に密着させ、欲望を放つ。
「あぁぁぁああぁああぁああっ!!」
中でどくどくと迸る度にパカは体を痙攣させ、モノを締め付けてくる。
さっき砂浜で一度出たのに、勢いは全く衰えていない。
「あ……ふぁぁ……熱いの、たくさん…なかに……」
「パカ…」
「小波……好きじゃ…」
「…あぁ。俺もだ…」







情事を終えた俺達は砂浜に座って身を寄せ合っていた。
耳には波の音と風の音だけが静かに流れてくる。本州の方の海だったら車の音やら
騒音等があるからこうはいかないだろう。
「…静かじゃな…。」
「そうだな。」
「………………小波?」
「ん?」
「その…甲子園が近いから忙しいのは分かってるのじゃが……たまにはこうして会わんか?
できれば、週に一回くらいは…。」
パカは哀愁に染まった顔色でそう言った。
確かに最近は特に忙しい上に、本州から離れた島の高校でコーチをしているから、滅多に会えないでいた。
日曜でも、甲子園が近くなれば一応練習はあるから週一は厳しいがパカに寂しい思いはさせたくない。
とりあえず、俺は…
「う〜ん……努力はするよ。今は大事な時だから中々遊びに行けないかもしれないけど、
終わったらまた一緒にどこかに行こうか。」
また、しばらくの間離れる事にはなるが、パカも俺が忙しいと言う事は理解してくれてるし、それが一番だろう。
「う、うむ。わかった、約束じゃぞ!…あ、そういえば今日は”あれ”を一度もして無いではないか。」
「ん?”あれ”って?」
「ほ、ほら、あれと言えばあれじゃよ。その…」
「それだけじゃわからないから実際にして欲しいな〜♪」
「ぐぬぬ……な、ならば、さっさと目を瞑るのじゃ!」
「はいはい。」
そう言って俺が目を瞑ると、急に頭を引き寄せられ、唇に柔らかい感触が生まれる。
いきなり舌を入れられてちょっと驚いたが、こちらも負けじと舌を伸ばす。
舌と舌が混じり合い、ぴちゃぴちゃと淫らな水音が耳に入る。
それから少しして、パカは口を離した。
「ぷはっ……こ、これでよし。終わったら絶対に、今度は山に行くぞ!」
「あぁ。その時は、またしような。」
「な、なななっ……!こ、このたわけ者っ!私は別に、そんな淫らな考えはっ!!」
「ん〜?俺は”あれ”をしようという意味で言ったんだけど?まぁそのつもりなら大歓迎だな。
あんなに乱れたパカをもう一度見たいしね。」
「ぬがーっ!!!この早漏!変態!野球馬鹿!サディストーっ!!」
(ドカバキボコ)

(仲良くケンカしました。)

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