城葱ペディア

• □敦賀湾に突き出す小高い丘（金ヶ崎山）に築かれていた。
  稜線伝いに枝城「天筒（てづつ）山城」がある。
• □南北朝時代には、南朝の新田義貞が篭城し、北朝の斯波高経が兵糧攻めを行った。
• □織田信長が、朝倉氏を攻め、金ヶ崎城を落としたものの、
  同盟関係にあった浅井長政の裏切りを察知し、戦国時代の有名な撤退戦「金ヶ崎の戦い」が始まる。
  秀吉が殿を務め無事帰京した。信長、秀吉、家康が勢揃いした地。
  裏切りの察知には、諸説あり、信長の妹で浅井長政の妻であるお市が小豆の袋を送ったとの逸話があり、
  その話にちなんだ難関突破のお守りが、金ヶ崎宮で販売されている。
• □中腹の金崎宮では、毎年境内の桜が咲く頃、桜の小枝を交換し幸福を願う「花換祭」が開かれる。
• □「月見御殿」からは、絹掛ノ崎という岬が見え、
  そこに南北朝時代の戦いで落城する際に御衣を枝にかけて脱出したとされる松がある。
• □尊良親王が亡くなった場所とされる墓所見込地がある。
• □「金ヶ崎古戦場」＝南北朝時代の金ヶ崎の戦いの碑がある。
• □織田信長が金ヶ崎を攻めた際に倉庫と共に焼けた焼米が出土している。
• □三つある城戸跡の１つ「二ノ木戸跡」の付近には、大きな堀切がある。

【第１回訪城】2008年３月22日（土）
JR北陸本線敦賀駅より徒歩約40分。
富山から京都・旧二条城、奈良・信貴山城と墓までの松永久秀を巡る旅にて、
金ヶ崎の戦いで浅井の裏切りを松永久秀が察知したとの逸話から経由した。
城跡から見えた、火力発電所、コンクリート工場、敦賀湾のタンカーが工業地帯に残る城跡として印象的だった。

• □ 足利尊氏によって落城している。
• □ 玉城町役場および玉城町立玉城中学校がある。
• □ 城内には桜が多く植えられ、花見シーズンに特に賑わう。
• □ 「三ノ丸」には、連なる鳥居の先に城山稲荷神社がある。
• □ 「天守台」には、階段が残る。
• □ 冬の早朝には、「天守台」から富士山が見えるらしい。
• □ 「金明水・銀明水」という茶人に好評な井戸水が出た場所がある。
• □ 「内堀（役場西側） 」には、大賀蓮が生え、鴨がいる。
• □ 大賀蓮の見頃は、７〜８月。
• □ 冬１２〜１月は、天守を再現したイルミネーションが行われる。

【第１回訪城】2014年7月19日（土） 落雷により参宮線が停止。最寄り駅の田丸駅に到達できないため、近鉄線の明星駅より徒歩にて田丸城へ。
途中ゲリラ豪雨で雨宿りしながら１時間30分かけて到達。
田丸城では天気は改善するも、雨で服も靴も濡れていたため、じっくり見学できず。
また玉城町では玉城豚入りの玉城カレーで町おこししていたが味わえず残念。

• □日本さくら名所100選に選ばれる、さくらの名所。
• □小谷城の資材で作られ、廃城後、彦根城の資材となった。
  彦根城天秤櫓は長浜城から移されたものらしい。
• □かつては今浜という地名で、秀吉が信長の名から一字とって長浜とした。
• □模擬天守は、５階建。５階は望楼型で展望台。４階には呈茶室がある。
• □「太閤井戸跡」は、琵琶湖の渇水で発見され、今は石で囲まれ保護されている。
  琵琶湖の水位によっては水没してしまう。
• □「秀吉公像」が豊公園内に立つ。

【第１回訪城】2008年３月22日（土）
JR北陸本線長浜駅より徒歩。
宿泊地を長浜としていたため、夜にライトアップされた長浜城を眺め、翌朝、模擬天守内を見学した。

• □ 肱川と久米川の合流点にあたる地蔵ヶ岳に築城。
• □ 地元の保護活動と市民の寄付等で2004年に天守復元。
  外観写真や天守雛形（木組み模型）などの資料が豊富だったことで天守復元に至った。
• □ 復元時に作られた天守雛形（1/10木組み模型）が展示されている。
  材料は全て国産材で、富山県南砺市の宮大工が呼ばれた。伝統工法で作られた。
• □ 天守閣４階の屋根裏に、木彫りのねずみが作られており、見えない位置のため鏡が設置されている。
  ねずみは災害のある建物に棲まないとされており、防災祈願のもの。
  また、心柱にはてんとう虫の埋め木がある。
• □ 心柱は、中心から少し北にずらして立てられ、他の柱より太い。また１〜２階と３〜４階で分割されている。
• □ 天守には隠し狭間があり、有事の際に壁を破って狭間を利用する。二階に華灯窓が並ぶ。破風にも破風の間がある。
• □ 建築基準法で認められない規模であったが、大洲市の2年近い折衝により適用除外が認められた。
• □ 川に面した高石垣には「おひじ」人柱伝説があり、その名をとって川を肘川、城の別名「比志城」という。
• □ 「暗り門」は折れ曲がりに渡り櫓が覆い被さる構造で、門を破った敵兵が、内部の暗りで混乱しているところを攻撃する仕組み。
• □「苧綿櫓」は、難読で、“おわた”櫓と読む。
  「苧」はカラムシといい、木綿が普及する以前は麻などとともに繊維をとるために使われた植物。
  そのまま布や糸の材料となるカラムシの繊維の貯蔵庫と思われる。

【第１回訪城】2010年５月７日（金）
四国1周城めぐりの旅で訪城。JR伊予大洲駅より徒歩30分。
富山の宮大工が復元に 携わっている事実を知り、とても親近感が沸いた。
木造の復元に興奮し、工事DVD を買おうか迷ったが買わず。
肱川対岸からの姿も美しい。小さく手軽に探索できた。